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第2章 波乱含みの
2-22 愛し愛されて ◆ティフィ視点◆
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◆ティフィ視点◆
「ぶほおっ」
ゲホゴホゲホ。
竜人族の店員は休憩室のテーブルをフキンで拭き拭き。
すまねえ。
お茶が気管に入った。
一瞬、死にそうだった。
まだ咳がとまらん。
グホゴホ。
「エルフはお上品な種族かと思っていたけど、意外と三枚目なんだなあ」
「私の反応にそんな評価するっ?お茶くらい吹き出すよっ。だって、前竜王とズィーがヤッているなんて」
「若い番で新婚なら三日三晩以上愛し合うのは普通だけどなあ。ズィーは途中で起きて消えるからヤり足りないそうだぞ。ケチャ様も不完全燃焼でお辛いだろうに」
ふむ、種族の違いか。
「でも、前竜王には奥さんも子供もいるんだろ。ズィーとは不倫ってことに」
「竜人族は人族領に村があるが、完全に独立している。人の法には左右されないから、不倫でもない」
「ハーレムが可能だってことか」
「竜人族は一対一の番が普通だが、俺たちは封印されてから番とは相当な年数会ってないし、封印とはいえ村では死んだものとされているんじゃないか」
こういうときどう返せばいいのか、わからない。
人生経験のなさである。
居酒屋の店員は竜人族のスイと名乗った。
居酒屋の休憩室はわりと綺麗で広い。部屋にはテーブルとイスの他にも、人を寝かせることもできそうなソファも置かれている。
「あ、スイも結婚していたのか」
「ズィーに封印された竜人族は一族の精鋭部隊だから、全員に番がいるし、百歳以上だ」
「えっ、そんなに年上なのかっ」
「ケチャ様は百八十歳くらいだし、俺も百五十一歳だ。お前もハーフエルフなら人族のような見た目通りの年齢じゃないんだろ」
「私は六十三歳だけど」
ガチャーンっ。
休憩室の外で物が落下したような音が響いたが、まあ、偶然だろう。
「エルフも長生きだからなー。どちらも千歳くらい生きるのが珍しくない」
「なら、前竜王は竜人族ではまだ若い方じゃないか?やはり強いから竜王に選ばれたのか?」
「強さもあるが、竜王というのは二百歳ほどで次の者に譲る。古い者が王という地位にしがみついていても老害しか生まれないからな」
スイ、言いたい放題。
そういう歴史が竜人族にはあったのだろうか。
「そして、竜王は緑竜がなることが多い」
前竜王も緑だったな。
けれど、ここにいる竜人族の肌は色とりどりだ。
「それは他の竜人族にとってはどうなんだ?世襲制みたいなもので嫌なんじゃないか」
「それぞれの気質があるんだ。赤竜は好戦的、直情、単純、馬鹿とか。青竜は知的、計画的、慎重、綺麗好きとか。他にも色々いるが、緑竜が気長で穏やかだから一番、長に向く」
自分が所属している青竜に褒め言葉を並べるスイのお人柄が窺える。
その並んだ単語だけを聞くなら長に向くのは青竜なのだが、現実に長として選ばれるのが緑竜だというからには青竜には裏返した欠点がかなり存在するのだろう。この場では言わんけど。
「緑竜は穏やかなのか?」
前竜王は穏やかだろうか?
「竜人族のなかでは。基本的に竜人族は好戦的な者が多い。赤竜に好戦的と言ったのは、それに輪をかけて好戦的だからだ」
そういうことですか。竜人族のなかでは穏やかな方なのですね。
赤竜は戦いが超好きだということですね。。。
「ただし、いつもは調和を重んじる緑竜を怒らせたら、一番怖いのも事実だ」
「あー、長に向いてますねえ、それは」
納得。
魔族大侵攻の後に、竜人族に充分な補償を人族領の国々が出さなかったために、竜人族は魔族の被害を受けていた国々を蹂躙していったことも。
人族のために戦った竜人族を蔑ろにしたら、竜王にとっては当然の結果だとも言える。
「そして、そーんな怒らせたら怖いケチャ様を惚れさせたら、ズィーは一週間ほど個室監禁だろうな。夜だけだが」
夜だけだから一週間にもなるんだろうけど。
さすがに三日三晩も寝続けることはできない。一度も起きずに寝続けたら、呪いかと周囲が騒ぎかねない。
「もしかして、一週間は魔王様が不機嫌に?」
「俺たちはあの状態を見慣れているからなあ。魔族大侵攻の際、魔族軍と前線で戦っていたのも俺たちだし」
竜人族はあの戦いでかなりの痛手を受けた。
竜人族はもともと数が少ない。魔族との戦いで命を落とした者も多かったのに、人族領の国々は自分たちの国のことで頭がいっぱいだった。竜人族がいなければさらに壊滅的な状態になっていた国は増えていたのにもかかわらず、彼らに何もしなかった。
人族のために戦って。
自分たちだけどこかに逃げるだけなら、そんな犠牲を払わなかったのに。
だから、人族領の国々は手痛いしっぺ返しを受けた。
この件もズィーの竜王封印で終わったという話だ。
村に残った竜人族にはお咎めなし。
村への復興費も出ている。
襲われた国々は甘いとトワイト魔法王国に抗議したが、犠牲を払った功労者に何も与えないのが一番悪いと一蹴されてこの事件の後日談も終わった。
けれど、このズィーの仮想現実にいる竜人族はもちろん前竜王だけではない。
魔族と同じく魔王だけでもない。
「魔王と同じく竜王だけが封印されて戦いが終わったことになっている。庶民に伝わる話はかなり脚色がついているものだな」
「魔王が封印されたからといって、魔族に侵攻された国々は魔族から得られるものが何もなかった。彼らが大山脈が境になっている魔族領に攻め込めるはずもない。魔族に襲われた国々は蹂躙されて終わったんだ。竜人族にもな」
「あ、ああ、そうか」
エルフの魔導士であった母は魔族に殺されている。
一対一でも圧倒的に力の差があることは明白だ。むざむざ魔族領に殺されに行く人間がいるものか。
「魔王は人が言語を理解しないと言っただろ。だから、魔族領では家畜となったと。人は話すのに言葉が通じないと、大昔の魔王があの大山脈を大陸に作ったという。人族と関わり合わないために大陸を物理的に分断したんだ」
「へ、、、大魔王ですか、それは」
一人の力で大山脈なんて作れるものなんですか。
「ははは、確かに今の魔王より魔王だな。人でも個々では良いヤツもいるさ、ズィーみたいに。言葉が通じないというのは、約束したこともすぐ反故にするからだ。魔族は約束したことは守るからな」
「けれど、竜人族は魔族領から人族領に移ったという話じゃないですか。その辺は」
「魔族は守れない約束はしない。が、すべては力が決める。魔族は力がすべてだ。竜人族は人族領では最強の部類に入るが、魔族領では普通にどこにでもいるくらいの力量でしかない」
力で負けるということでしょうか。
世の中は広い。
魔族は強い。
「、、、その圧倒的な力の頂点が魔王様なのでは?」
「その通りだ。カラダのどこかに魔王紋が現れた者だけが魔王に選ばれる。最強の証だ」
「最強でもズィーに封印されちゃったんですかー」
つい口が滑った。
ヤベっと思ったときには、言葉は口の中に戻らない。
「最強というのは時代によって求める力も変わる。ただそれだけだ」
「深いね」
「そもそも、魔王は魔族のなかでは最強というだけで、人族は含まれていない」
「ズィーは普通の人族だって自分でも主張してるからねえ」
「ズィーは自分のこと最強だと思い込んでいるヤツが嫌いみたいだからねえ。ここでも魔王も魔族軍もコテンパンにやっつけていたし」
「は?」
「魔族軍は主要部隊が全員封印されたんだ。今でこそ、俺たちのカラダを寝かせてある棺が並ぶ教会には自由に入れるが、教会の周辺は血の海で、教会の白い壁はいつも真っ赤に染まっていた」
何ですか、ソレ。
どこかのホラーですか?
「魔王たちはズィーと一、二年ぐらい戦っていたが、俺たちは封印されて魔族軍とズィーの戦いを目の前にしてなあ、他人の魔力を転換する人間に勝てるわけがないと、この地から出ることをさっさと諦めた」
冷静に戦いを見れば、すぐにわかる事実だったようだが。
魔族軍は自分たちが負けるはずがないと自分たちの戦法を変えなかった。
彼らの膨大な魔力を無尽蔵にズィーに捧げていたのだ。
竜人族も呆れたことだろう。
魔族が魔力を大量に供給している限り、ズィーには勝てない。魔族が魔力放出をやめない限り、竜人族も勝つ術がない。
竜人族の方が一早く現実を見たようだ。
「実際のところ、ここは暮らすのに快適な土地だったからなあ。女性はほぼいないけど」
しみじみとスイが言った。
「ぶほおっ」
ゲホゴホゲホ。
竜人族の店員は休憩室のテーブルをフキンで拭き拭き。
すまねえ。
お茶が気管に入った。
一瞬、死にそうだった。
まだ咳がとまらん。
グホゴホ。
「エルフはお上品な種族かと思っていたけど、意外と三枚目なんだなあ」
「私の反応にそんな評価するっ?お茶くらい吹き出すよっ。だって、前竜王とズィーがヤッているなんて」
「若い番で新婚なら三日三晩以上愛し合うのは普通だけどなあ。ズィーは途中で起きて消えるからヤり足りないそうだぞ。ケチャ様も不完全燃焼でお辛いだろうに」
ふむ、種族の違いか。
「でも、前竜王には奥さんも子供もいるんだろ。ズィーとは不倫ってことに」
「竜人族は人族領に村があるが、完全に独立している。人の法には左右されないから、不倫でもない」
「ハーレムが可能だってことか」
「竜人族は一対一の番が普通だが、俺たちは封印されてから番とは相当な年数会ってないし、封印とはいえ村では死んだものとされているんじゃないか」
こういうときどう返せばいいのか、わからない。
人生経験のなさである。
居酒屋の店員は竜人族のスイと名乗った。
居酒屋の休憩室はわりと綺麗で広い。部屋にはテーブルとイスの他にも、人を寝かせることもできそうなソファも置かれている。
「あ、スイも結婚していたのか」
「ズィーに封印された竜人族は一族の精鋭部隊だから、全員に番がいるし、百歳以上だ」
「えっ、そんなに年上なのかっ」
「ケチャ様は百八十歳くらいだし、俺も百五十一歳だ。お前もハーフエルフなら人族のような見た目通りの年齢じゃないんだろ」
「私は六十三歳だけど」
ガチャーンっ。
休憩室の外で物が落下したような音が響いたが、まあ、偶然だろう。
「エルフも長生きだからなー。どちらも千歳くらい生きるのが珍しくない」
「なら、前竜王は竜人族ではまだ若い方じゃないか?やはり強いから竜王に選ばれたのか?」
「強さもあるが、竜王というのは二百歳ほどで次の者に譲る。古い者が王という地位にしがみついていても老害しか生まれないからな」
スイ、言いたい放題。
そういう歴史が竜人族にはあったのだろうか。
「そして、竜王は緑竜がなることが多い」
前竜王も緑だったな。
けれど、ここにいる竜人族の肌は色とりどりだ。
「それは他の竜人族にとってはどうなんだ?世襲制みたいなもので嫌なんじゃないか」
「それぞれの気質があるんだ。赤竜は好戦的、直情、単純、馬鹿とか。青竜は知的、計画的、慎重、綺麗好きとか。他にも色々いるが、緑竜が気長で穏やかだから一番、長に向く」
自分が所属している青竜に褒め言葉を並べるスイのお人柄が窺える。
その並んだ単語だけを聞くなら長に向くのは青竜なのだが、現実に長として選ばれるのが緑竜だというからには青竜には裏返した欠点がかなり存在するのだろう。この場では言わんけど。
「緑竜は穏やかなのか?」
前竜王は穏やかだろうか?
「竜人族のなかでは。基本的に竜人族は好戦的な者が多い。赤竜に好戦的と言ったのは、それに輪をかけて好戦的だからだ」
そういうことですか。竜人族のなかでは穏やかな方なのですね。
赤竜は戦いが超好きだということですね。。。
「ただし、いつもは調和を重んじる緑竜を怒らせたら、一番怖いのも事実だ」
「あー、長に向いてますねえ、それは」
納得。
魔族大侵攻の後に、竜人族に充分な補償を人族領の国々が出さなかったために、竜人族は魔族の被害を受けていた国々を蹂躙していったことも。
人族のために戦った竜人族を蔑ろにしたら、竜王にとっては当然の結果だとも言える。
「そして、そーんな怒らせたら怖いケチャ様を惚れさせたら、ズィーは一週間ほど個室監禁だろうな。夜だけだが」
夜だけだから一週間にもなるんだろうけど。
さすがに三日三晩も寝続けることはできない。一度も起きずに寝続けたら、呪いかと周囲が騒ぎかねない。
「もしかして、一週間は魔王様が不機嫌に?」
「俺たちはあの状態を見慣れているからなあ。魔族大侵攻の際、魔族軍と前線で戦っていたのも俺たちだし」
竜人族はあの戦いでかなりの痛手を受けた。
竜人族はもともと数が少ない。魔族との戦いで命を落とした者も多かったのに、人族領の国々は自分たちの国のことで頭がいっぱいだった。竜人族がいなければさらに壊滅的な状態になっていた国は増えていたのにもかかわらず、彼らに何もしなかった。
人族のために戦って。
自分たちだけどこかに逃げるだけなら、そんな犠牲を払わなかったのに。
だから、人族領の国々は手痛いしっぺ返しを受けた。
この件もズィーの竜王封印で終わったという話だ。
村に残った竜人族にはお咎めなし。
村への復興費も出ている。
襲われた国々は甘いとトワイト魔法王国に抗議したが、犠牲を払った功労者に何も与えないのが一番悪いと一蹴されてこの事件の後日談も終わった。
けれど、このズィーの仮想現実にいる竜人族はもちろん前竜王だけではない。
魔族と同じく魔王だけでもない。
「魔王と同じく竜王だけが封印されて戦いが終わったことになっている。庶民に伝わる話はかなり脚色がついているものだな」
「魔王が封印されたからといって、魔族に侵攻された国々は魔族から得られるものが何もなかった。彼らが大山脈が境になっている魔族領に攻め込めるはずもない。魔族に襲われた国々は蹂躙されて終わったんだ。竜人族にもな」
「あ、ああ、そうか」
エルフの魔導士であった母は魔族に殺されている。
一対一でも圧倒的に力の差があることは明白だ。むざむざ魔族領に殺されに行く人間がいるものか。
「魔王は人が言語を理解しないと言っただろ。だから、魔族領では家畜となったと。人は話すのに言葉が通じないと、大昔の魔王があの大山脈を大陸に作ったという。人族と関わり合わないために大陸を物理的に分断したんだ」
「へ、、、大魔王ですか、それは」
一人の力で大山脈なんて作れるものなんですか。
「ははは、確かに今の魔王より魔王だな。人でも個々では良いヤツもいるさ、ズィーみたいに。言葉が通じないというのは、約束したこともすぐ反故にするからだ。魔族は約束したことは守るからな」
「けれど、竜人族は魔族領から人族領に移ったという話じゃないですか。その辺は」
「魔族は守れない約束はしない。が、すべては力が決める。魔族は力がすべてだ。竜人族は人族領では最強の部類に入るが、魔族領では普通にどこにでもいるくらいの力量でしかない」
力で負けるということでしょうか。
世の中は広い。
魔族は強い。
「、、、その圧倒的な力の頂点が魔王様なのでは?」
「その通りだ。カラダのどこかに魔王紋が現れた者だけが魔王に選ばれる。最強の証だ」
「最強でもズィーに封印されちゃったんですかー」
つい口が滑った。
ヤベっと思ったときには、言葉は口の中に戻らない。
「最強というのは時代によって求める力も変わる。ただそれだけだ」
「深いね」
「そもそも、魔王は魔族のなかでは最強というだけで、人族は含まれていない」
「ズィーは普通の人族だって自分でも主張してるからねえ」
「ズィーは自分のこと最強だと思い込んでいるヤツが嫌いみたいだからねえ。ここでも魔王も魔族軍もコテンパンにやっつけていたし」
「は?」
「魔族軍は主要部隊が全員封印されたんだ。今でこそ、俺たちのカラダを寝かせてある棺が並ぶ教会には自由に入れるが、教会の周辺は血の海で、教会の白い壁はいつも真っ赤に染まっていた」
何ですか、ソレ。
どこかのホラーですか?
「魔王たちはズィーと一、二年ぐらい戦っていたが、俺たちは封印されて魔族軍とズィーの戦いを目の前にしてなあ、他人の魔力を転換する人間に勝てるわけがないと、この地から出ることをさっさと諦めた」
冷静に戦いを見れば、すぐにわかる事実だったようだが。
魔族軍は自分たちが負けるはずがないと自分たちの戦法を変えなかった。
彼らの膨大な魔力を無尽蔵にズィーに捧げていたのだ。
竜人族も呆れたことだろう。
魔族が魔力を大量に供給している限り、ズィーには勝てない。魔族が魔力放出をやめない限り、竜人族も勝つ術がない。
竜人族の方が一早く現実を見たようだ。
「実際のところ、ここは暮らすのに快適な土地だったからなあ。女性はほぼいないけど」
しみじみとスイが言った。
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