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第2章 波乱含みの
2-21 勇者イベント ◆ティフィ視点◆
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◆ティフィ視点◆
目が覚めた。
目が覚めることがこんなに待ち遠しいことがあるなんて。
起き上がれないので、天井を向いたままゼイゼイと肩で息をしている。
目には涙がたまっている。
辛かった。
ひどかった。
魔法が使えない一般人にあんな過酷な冒険をさせるものじゃない。
始終叫び声をあげていた気がする。
それに、前竜王は居酒屋でズィーと何してやがった。
いつものように居酒屋に着いたら、魔王様の肩に担がれて拉致された。
「勇者イベントがはじまった。皆の者、手伝ってくれ」
という鶴の一言で居酒屋から大勢の者が一緒に出ていく。
大勢の者、、、というか店員までいるじゃないかっ。
がんばれよー、と口パクして白いハンカチを振っているのは前竜王。
前竜王以外全員が参加の勇者イベントって何なんだ。
「私は戦力にはならないのにーっっっ」
大声で言った。
叫んだ。
魔王様に私の現状をしっかり把握してもらうために。
巨大な攻撃魔法が飛び交う。敵味方入り乱れて剣や槍で応戦する。弓矢も降ってくる。
凶悪な魔物が昼夜問わず襲いかかる。
というか、昼夜問わずって、朝になれば目覚めるはずなのに、全然目が覚めない。
ズィーが目覚めなければシークやグフタ国王が心配して何か魔法で起こしてくれるかもしれない、と淡い希望を抱いていたら、イベントごとでは仮想現実の時間がさらにおかしくなるとのこと。
「そもそも、距離が離れているために相当な時差があるトワイト魔法王国とルチタ王国の夜の時間が同じわけがあるまい。お前とズィーが同じテーブルについていること自体おかしいとは思わなかったのか」
魔王様が魔物をバッサバッサと剣で切り倒す。
戦いの最中に諭されても困るんですけどね。
私が剣を振り回しても、空を切るだけなんですけど。
前線に連れて行くな。せめて後方支援にしろ。薬師なんて、戦いの最中に放り出されたら死ぬだけだ。辛うじて死んでないけど。
「戦力ならないって言ったのにーーーっ」
「戦力にはならずとも、たまにはカラダを動かす方が良い。ズィーの肉体は寝たきりで、自分の意志ではほとんど動かせないのだろう。筋肉痛にでもなってみろ」
「もうなってますーーーっ」
半泣き状態で魔物が近寄るなと剣をブンブン振り回す。
勇者イベント何日目だと思っていやがる。
寝ないで済む肉体がこれほど過酷だとは思ってもみなかった。
永遠に戦い続けなければならないなんて。
他の皆さん、目が血走っているけど正気なんですかね?
そして、勇者イベント最後の大勝負、魔王様が魔王を倒して世界に平和が訪れた。
コレでいいのかと問いたい気持ちはあるが、これでようやく終わると安堵した。
魔王様は神々しい勇者の剣を高く掲げた。
うおおおおーーーっ、という大歓声とともに魔王様が皆に称えられる。
、、、本当に皆さん、正気なんですかね?
朝焼けの空。
くったくたになって皆といつもの居酒屋に戻ると、上機嫌だった魔王様の目が血走った。
「前竜王、お前、、、」
魔王様は手に戦利品の勇者の剣を持ったまま。
魔王様が勇者イベントに参加する目的は勇者の剣コレクションのため。勇者の剣以外の戦利品は皆で分けるそうな。
「よお、おかえり、魔王様」
ワイングラス片手にいつものテーブルで座ったままで迎える前竜王。
私もこちら側で座っていたかった。
「貴様、ここでズィーと何をした」
ズィーと?
そのズィーは居酒屋にはいないようだが。
今のズィーは私の肉体にいるので、ここに来るか来ないかを自分の意志で選べるのだそうな。羨ましい。
ズィーの肉体にいる私は、睡眠で強制的に連れて来られる。
だからこそ、ズィーは目の下に深いクマを作ってまでも睡眠時間を削っていたらしいが。
「ズィーと愛し合っていたよー」
その瞬間、前竜王が魔王様に殴られた。
その衝撃で目が覚めた。
ひどい。
ひどすぎる。
何だ、この目覚めは。
最悪だ。
何が何だかわからない。
前竜王はズィーと何をしていたんだ。
愛し合ってた?
冗談なのか?
本当なのか?
魔王様は何で前竜王が居酒屋の壁を突き破るほど殴ったんだ?
何でそんなに怒ったんだ?
謎しか残らない。
精神的にこんなに疲れているのに。
疑問が疑問を呼ぶ。
二度寝したかったが、シークが朝食を持ってきてくれてしまった。
ううっ。
夜まで真相はお預けか。
こんなに夜を待ち望んだことはない。
だが、こんな日ほど眠りにつけない。
寝ようと思えば思うほど、目が冴えてくる。
「、、、」
気づくと居酒屋の出入口に立っていた、のだが。
無事に眠れたようだが。
いつもと同じように居酒屋は騒がしいのだが。
「なぜ、魔王様があの状態で皆は盛り上がれるんだ?」
恐ろしいほどの殺気を含んだ黒い闇が、魔王様から湧き出ている。
黒く長い髪はいつものままだが、肌の色はグレーで、瞳は鮮やかなほど赤く、頭に二本生えている角は恐ろしいほど黒光りしている。
腕を組んだまま、恐ろしい形相で酒の入ったグラスを睨んでいる。
いつもは人間よりの姿に魔法でしていたようだ。
肌は肌色だったし、瞳の色も黒だったはず。
体格は変わっていないが、あの禍々しいオーラを見ると、どうやっても魔王様。
人族領が蹂躙されるわけだ。
同じテーブルに座っている者は誰もいない。
、、、前竜王、責任取ろうよ。
おそらく、じゃなくて、絶対に前竜王のせいだろ、アレ。
昨晩、というか今朝、殴られていたのだから。
あ、壁の穴はすでに修復されている。
前竜王は殴られたから大怪我してこの場に来れないという可能性もある。
ズィーは毎晩来るわけでもなく、時間もまちまちだ。
「ティフィ、イスあいているぞ」
私に声をかけてきたのは居酒屋の店員だった。
いつもなら私も店員に誘導される前にあの席に座っていたのだが。
事情を知らずに地獄に堕ちたくない。
「昨晩、、、今朝の騒ぎはどうなった?」
「ああ、ケチャ様が魔王に殴られた件か」
店員は竜人族だ。
前竜王は緑色の肌だが、この店員は水色だ。竜の種類によって肌の色が変わるらしい。
前竜王以下、竜人族は逞しいカラダつきをしている者が多いが、この店員は意外と細身だ。服を着ていても筋肉がしっかりついているのはわかるけどね。
エプロン姿も良く似合うイケメンである。
人族領で暮らしていると、魔族と言っても会うのはエルフだったりドワーフだったりなので、人族から見てもそこまで大差がないのだが、ここにいる魔族の方々は肌色、髪色、姿形等々特徴的である。
魔王様も特徴的だとは思っていなかったんだけどなあ。。。
人族領に大侵攻しなくても話し合いができたんじゃないかなあ、とまで思っていたくらいだ。
魔王様は魔王様。
人族領にとっては脅威にしかならない。
「少し前まではあんなの日常茶飯事だったからなあ。つい最近ここに来たばっかりのお前じゃあ、まあ驚くか」
あんなのが日常茶飯事なんですか?
私、そんな日々に放り込まれなくて良かった。
「ズィーはまだ来てないの?」
「、、、いや、来てることには来ているが、」
うわ、何か言いたくなさそうな表情を浮かべている。
居酒屋の奥を親指で指さして。
「今日は会えないだろう。ケチャ様と個室に入られている」
「へ?」
意味のわからなかった私に、店員はやや優しい笑顔を浮かべた。
「俺はこれから休憩に入る。お茶くらい出してやるから、休憩室で話すか?」
そのありがたい申し出に私は頷いた。
あの魔王様とサシで酒を飲むって、無理じゃないか?
だからといって、他のテーブルに行っていたら心証悪くなりそう。
だが、私がせっかくいれてもらったお茶を吹き出してしまったのは仕方ない。
目が覚めた。
目が覚めることがこんなに待ち遠しいことがあるなんて。
起き上がれないので、天井を向いたままゼイゼイと肩で息をしている。
目には涙がたまっている。
辛かった。
ひどかった。
魔法が使えない一般人にあんな過酷な冒険をさせるものじゃない。
始終叫び声をあげていた気がする。
それに、前竜王は居酒屋でズィーと何してやがった。
いつものように居酒屋に着いたら、魔王様の肩に担がれて拉致された。
「勇者イベントがはじまった。皆の者、手伝ってくれ」
という鶴の一言で居酒屋から大勢の者が一緒に出ていく。
大勢の者、、、というか店員までいるじゃないかっ。
がんばれよー、と口パクして白いハンカチを振っているのは前竜王。
前竜王以外全員が参加の勇者イベントって何なんだ。
「私は戦力にはならないのにーっっっ」
大声で言った。
叫んだ。
魔王様に私の現状をしっかり把握してもらうために。
巨大な攻撃魔法が飛び交う。敵味方入り乱れて剣や槍で応戦する。弓矢も降ってくる。
凶悪な魔物が昼夜問わず襲いかかる。
というか、昼夜問わずって、朝になれば目覚めるはずなのに、全然目が覚めない。
ズィーが目覚めなければシークやグフタ国王が心配して何か魔法で起こしてくれるかもしれない、と淡い希望を抱いていたら、イベントごとでは仮想現実の時間がさらにおかしくなるとのこと。
「そもそも、距離が離れているために相当な時差があるトワイト魔法王国とルチタ王国の夜の時間が同じわけがあるまい。お前とズィーが同じテーブルについていること自体おかしいとは思わなかったのか」
魔王様が魔物をバッサバッサと剣で切り倒す。
戦いの最中に諭されても困るんですけどね。
私が剣を振り回しても、空を切るだけなんですけど。
前線に連れて行くな。せめて後方支援にしろ。薬師なんて、戦いの最中に放り出されたら死ぬだけだ。辛うじて死んでないけど。
「戦力ならないって言ったのにーーーっ」
「戦力にはならずとも、たまにはカラダを動かす方が良い。ズィーの肉体は寝たきりで、自分の意志ではほとんど動かせないのだろう。筋肉痛にでもなってみろ」
「もうなってますーーーっ」
半泣き状態で魔物が近寄るなと剣をブンブン振り回す。
勇者イベント何日目だと思っていやがる。
寝ないで済む肉体がこれほど過酷だとは思ってもみなかった。
永遠に戦い続けなければならないなんて。
他の皆さん、目が血走っているけど正気なんですかね?
そして、勇者イベント最後の大勝負、魔王様が魔王を倒して世界に平和が訪れた。
コレでいいのかと問いたい気持ちはあるが、これでようやく終わると安堵した。
魔王様は神々しい勇者の剣を高く掲げた。
うおおおおーーーっ、という大歓声とともに魔王様が皆に称えられる。
、、、本当に皆さん、正気なんですかね?
朝焼けの空。
くったくたになって皆といつもの居酒屋に戻ると、上機嫌だった魔王様の目が血走った。
「前竜王、お前、、、」
魔王様は手に戦利品の勇者の剣を持ったまま。
魔王様が勇者イベントに参加する目的は勇者の剣コレクションのため。勇者の剣以外の戦利品は皆で分けるそうな。
「よお、おかえり、魔王様」
ワイングラス片手にいつものテーブルで座ったままで迎える前竜王。
私もこちら側で座っていたかった。
「貴様、ここでズィーと何をした」
ズィーと?
そのズィーは居酒屋にはいないようだが。
今のズィーは私の肉体にいるので、ここに来るか来ないかを自分の意志で選べるのだそうな。羨ましい。
ズィーの肉体にいる私は、睡眠で強制的に連れて来られる。
だからこそ、ズィーは目の下に深いクマを作ってまでも睡眠時間を削っていたらしいが。
「ズィーと愛し合っていたよー」
その瞬間、前竜王が魔王様に殴られた。
その衝撃で目が覚めた。
ひどい。
ひどすぎる。
何だ、この目覚めは。
最悪だ。
何が何だかわからない。
前竜王はズィーと何をしていたんだ。
愛し合ってた?
冗談なのか?
本当なのか?
魔王様は何で前竜王が居酒屋の壁を突き破るほど殴ったんだ?
何でそんなに怒ったんだ?
謎しか残らない。
精神的にこんなに疲れているのに。
疑問が疑問を呼ぶ。
二度寝したかったが、シークが朝食を持ってきてくれてしまった。
ううっ。
夜まで真相はお預けか。
こんなに夜を待ち望んだことはない。
だが、こんな日ほど眠りにつけない。
寝ようと思えば思うほど、目が冴えてくる。
「、、、」
気づくと居酒屋の出入口に立っていた、のだが。
無事に眠れたようだが。
いつもと同じように居酒屋は騒がしいのだが。
「なぜ、魔王様があの状態で皆は盛り上がれるんだ?」
恐ろしいほどの殺気を含んだ黒い闇が、魔王様から湧き出ている。
黒く長い髪はいつものままだが、肌の色はグレーで、瞳は鮮やかなほど赤く、頭に二本生えている角は恐ろしいほど黒光りしている。
腕を組んだまま、恐ろしい形相で酒の入ったグラスを睨んでいる。
いつもは人間よりの姿に魔法でしていたようだ。
肌は肌色だったし、瞳の色も黒だったはず。
体格は変わっていないが、あの禍々しいオーラを見ると、どうやっても魔王様。
人族領が蹂躙されるわけだ。
同じテーブルに座っている者は誰もいない。
、、、前竜王、責任取ろうよ。
おそらく、じゃなくて、絶対に前竜王のせいだろ、アレ。
昨晩、というか今朝、殴られていたのだから。
あ、壁の穴はすでに修復されている。
前竜王は殴られたから大怪我してこの場に来れないという可能性もある。
ズィーは毎晩来るわけでもなく、時間もまちまちだ。
「ティフィ、イスあいているぞ」
私に声をかけてきたのは居酒屋の店員だった。
いつもなら私も店員に誘導される前にあの席に座っていたのだが。
事情を知らずに地獄に堕ちたくない。
「昨晩、、、今朝の騒ぎはどうなった?」
「ああ、ケチャ様が魔王に殴られた件か」
店員は竜人族だ。
前竜王は緑色の肌だが、この店員は水色だ。竜の種類によって肌の色が変わるらしい。
前竜王以下、竜人族は逞しいカラダつきをしている者が多いが、この店員は意外と細身だ。服を着ていても筋肉がしっかりついているのはわかるけどね。
エプロン姿も良く似合うイケメンである。
人族領で暮らしていると、魔族と言っても会うのはエルフだったりドワーフだったりなので、人族から見てもそこまで大差がないのだが、ここにいる魔族の方々は肌色、髪色、姿形等々特徴的である。
魔王様も特徴的だとは思っていなかったんだけどなあ。。。
人族領に大侵攻しなくても話し合いができたんじゃないかなあ、とまで思っていたくらいだ。
魔王様は魔王様。
人族領にとっては脅威にしかならない。
「少し前まではあんなの日常茶飯事だったからなあ。つい最近ここに来たばっかりのお前じゃあ、まあ驚くか」
あんなのが日常茶飯事なんですか?
私、そんな日々に放り込まれなくて良かった。
「ズィーはまだ来てないの?」
「、、、いや、来てることには来ているが、」
うわ、何か言いたくなさそうな表情を浮かべている。
居酒屋の奥を親指で指さして。
「今日は会えないだろう。ケチャ様と個室に入られている」
「へ?」
意味のわからなかった私に、店員はやや優しい笑顔を浮かべた。
「俺はこれから休憩に入る。お茶くらい出してやるから、休憩室で話すか?」
そのありがたい申し出に私は頷いた。
あの魔王様とサシで酒を飲むって、無理じゃないか?
だからといって、他のテーブルに行っていたら心証悪くなりそう。
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