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第2章 波乱含みの
2-19 女王様に翻弄される人々
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レインとルアン王子にこれでもかと愛されても、週に一度の薬の配達時における午前中の行為は続いていた。
今日もトワというバーにて、ノルルとグレジルに愛されている。
グレジルが毎週この時間に来ているのは、奥さんに怪しまれないのかなー、と思っていたら。
「グレジルっ、貴方、何しているのっ」
店に現れたのは、グレジルの妻テインである。
今、グレジルはティフィのカラダに後ろから興奮した己のモノを突き挿している。
いつもながら、俺が手をカウンターに置いての行為だ。
テインが現れたのに、グレジルの腰は動いている。
毎週、同じ時間、仕事でもないのに朝早くからいなくなれば、怪しまれるのは当たり前だ。
さすがに俺も喘ぎ声を抑える。
気持ち良くて口から漏れそうになるが、空気を読む。
こうなっても、腰を動かし続けるグレジルが悪いのだが。
「テイン、、、許せないなら、、、」
荒い息とともに、グレジルは言葉を紡ごうとした。
だが。
「貴方も貴方よっ、ティフィさん。貴方にはレインがいるのでしょうっ」
「それはお門違いだよ、テインさん。ティフィはグレジルが結婚したとき、しっかり別れた。俺とティフィがヤッているのを見て興奮して乱入したのはグレジルだ。俺はグレジルにきちんと忠告したし、複数人と肉体関係を持っているティフィの場合、グレジルは元々それを知っていての行為なのだからティフィには責任はないよ」
横からノルルが助け船を出しているのに、それでもなおグレジルは腰を振っている。強く、深く、激しく。
「うっ、、、ふっ、、、」
声が漏れてくる。
グレジルはとまる気配もない。
自分の理性では快楽を求める本能をとめられないのか。
「もしかして、ティフィ、見られていると興奮する?そんな気はしていたけど。やっぱりキミは女王様なんだねえ」
ノルルの指が口の中に入り、舌を弄ぶ。
「、、、あ」
「グレジルっ」
どうにかしてやめさせたいテインがグレジルの腕をとろうとしたが。
グレジルはテインのブラウスを引き裂いた。
そして、俺の背中にテインを乗せ、彼女の胸を揉みしだく。
「ぐっ」
いきなり負荷がかかった背中だが、魔法で重さを感じないようにした。ひたすら快楽に集中したい。
テインの状態を想像したくないが、グレジルに向けて両脚を思いっ切り開いていることだろう。
「んっ、ふうっ」
女性の喘ぎ声が加わった。
「おとなしくしてろ。もう少ししたらこの濡れたところに突っ込んでやる」
テインはグレジルとの行為が好きなのであろう。
彼の行動を怪しみ、文句を言いに来たはずなのに、こうして丸め込まれている。
「、、、んんっ」
俺の奥に注がれた。
グレジルのモノの興奮が解け、俺の中から出ていく。
と同時に、ノルルの指が俺の中に入っていく。
「あ、、、ノルル」
今度はノルルが俺を支配する。
その横では。
「ああっ、グレジルっ、来てっ」
床で大股を開いている女性がいるが、すでに彼らは二人だけの世界。
すぐに元気になるグレジルもまた絶倫である。
グレジルは一回だけでは満足しない。
グレジルが参加し始めてから、この店での時間が長くなったため、俺もかなり朝早く配達に来るようになった。
最近では週一回じゃ足りないという言葉までグレジルの口から漏れるようになってきた。
「あっ、はっ、ああっ、グレジルっ、最高っ」
この様子ならテインもグレジルとの行為に何度も付き合ってくれる気がするのだが。
と思っていたら、一回でソファに転がってしまった。
ノルルとの行為が終わった後、グレジルがすぐに俺の肉体をまさぐり始める。
「、、、グレジル、奥さんが迎えに来たのに、いいのか?」
俺が聞くと、すぐに口を塞ぐように濃い口づけをされる。
「一回だけじゃ全然足りない」
荒い息とともに、あの行為が繰り返される。
グレジルは全然足りないのか。
この気持ち良さは中毒性を生む。
同じ目的の行為でも、誰一人同じではない。
それぞれの快楽があり、どれも手放したくない快感だ。
ティフィの肉体ありきだろうが。
俺もたった六か月と思うようになってしまったから重症だ。
この快楽をとどめておきたい。
俺自身の肉体に戻っても、これらの快楽を味わいたい。
ティフィの肉体も恐ろしいほど元気だ。
グレジルとノルルに抱かれても、他の店でも抱かれるのだから。
ティフィと肉体関係を持っている者というのは、総じて絶倫である。
焦らす、放置するという恋愛テクを使用する者は誰一人としてしない。
満足するまでとことんヤる、というのが彼らの主義のようだ。
ノルルたち飲食店の者は夜、男性女性の相手をし尽くした上で、さらにティフィとヤる。
バーや居酒屋は夜から早朝まで営業しているが、普通の飲食店の場合は昼営業だけでなく夜営業も深夜になることもあり相当な体力をお持ちの方々である。
薬の配達の最後の店、初老のマスターがいるカフェで一度ヤッた後、珈琲をいれてくれた。
今日はまだ誰も客が来ていない。カウンターの席に座り、珈琲を味わう。
この店は昼から営業しているのだが、食事を目的にするというよりも、飲み物や雰囲気を楽しむためにやって来る客が多い。昼時に混雑するというわけではないから、配達順路が最後になる。
客がいる場合は休憩室でヤるということが多い。というか、客がいるからヤらないという選択肢が彼らにはない。
「焦らす、というのはお客相手にはよく使う手ですね」
おや、皆さん、焦らすという単語を知っていましたか。
マスターは俺の表情を読んだのか。
「おやおや、ティフィさんは焦らされたかったのですか?」
「皆さん、絶倫すぎてその作戦は頭からすっかり抜け落ちているのかと」
「ははは、それはティフィさん相手だからですよ。はじめから激しくしないと私に興味をなくすクセに」
マスターの可愛いウィンク。
冗談のように言っているが、冗談じゃないんだろうなあ。
ティフィさんは女王様だからなあ。。。
愛想笑いして珈琲飲むしかないぞ。
「最近のティフィさんはさらに女王様っぷりに磨きがかかりましたね」
どばぁー。
口から珈琲が零れ落ちたぞ。
え?
それって、俺の方がティフィより女王様だって言っている気がするんだけど。
「我々はティフィさんに翻弄されっぱなしですよ」
ギャップってヤツ?
ティフィと俺とじゃ対応が違うからだよね?
そうだよね?
俺の方が女王様らしくないよね?
「ぷっ」
前竜王ケチャが堪えきれずに吹き出した。
「ケチャー、」
「だってぇ、ズィーは真正の女王様ですわよー」
「どこが」
「存在すべてがー。我々も翻弄されっぱなしですわよわよ」
何、その話し方。
「ティフィの方が女王様だろ」
「一見は高圧的女王様キャラだけど、長いものには巻かれる性格しているからなあ。知れば知るほど残念なキャラだ」
ティフィは女王様キャラではなく残念キャラだと?
まあ、いいか。
「ところで、皆はどこ行った?この居酒屋にお前しかいないこと今まであったか?」
わりと広い居酒屋の店内に、いつもの奥のテーブルにケチャしか座っていなかった。
店員さえいない。
「今、大型勇者イベントが進行している。魔王様に皆呼ばれた」
「お、おう。全員で行ったら、過剰戦力じゃないか」
「お前の滅茶苦茶なレベル設定のせいだと思うけどな」
「そっかなー」
魔王様が勇者な時点で最高難易度イベントになるのは仕方ないと思うが。
軽々クリアさせないために。
ケチャは行かなかったのか。
ああ、ティフィが来たときのために一人残っていたのかな?
さすがにティフィ一人だと勝手に酒を飲む、つまみを食べるってことはできなさそうだからな。
義理堅いぜ。
「お前とは一度サシで飲みたいと思っていたからちょうど良い」
ケチャが珍しくボトルでワインを飲んでいる。
グラスを厨房から取ってきて俺の前に置いた。
「ほい、女王様」
今日もトワというバーにて、ノルルとグレジルに愛されている。
グレジルが毎週この時間に来ているのは、奥さんに怪しまれないのかなー、と思っていたら。
「グレジルっ、貴方、何しているのっ」
店に現れたのは、グレジルの妻テインである。
今、グレジルはティフィのカラダに後ろから興奮した己のモノを突き挿している。
いつもながら、俺が手をカウンターに置いての行為だ。
テインが現れたのに、グレジルの腰は動いている。
毎週、同じ時間、仕事でもないのに朝早くからいなくなれば、怪しまれるのは当たり前だ。
さすがに俺も喘ぎ声を抑える。
気持ち良くて口から漏れそうになるが、空気を読む。
こうなっても、腰を動かし続けるグレジルが悪いのだが。
「テイン、、、許せないなら、、、」
荒い息とともに、グレジルは言葉を紡ごうとした。
だが。
「貴方も貴方よっ、ティフィさん。貴方にはレインがいるのでしょうっ」
「それはお門違いだよ、テインさん。ティフィはグレジルが結婚したとき、しっかり別れた。俺とティフィがヤッているのを見て興奮して乱入したのはグレジルだ。俺はグレジルにきちんと忠告したし、複数人と肉体関係を持っているティフィの場合、グレジルは元々それを知っていての行為なのだからティフィには責任はないよ」
横からノルルが助け船を出しているのに、それでもなおグレジルは腰を振っている。強く、深く、激しく。
「うっ、、、ふっ、、、」
声が漏れてくる。
グレジルはとまる気配もない。
自分の理性では快楽を求める本能をとめられないのか。
「もしかして、ティフィ、見られていると興奮する?そんな気はしていたけど。やっぱりキミは女王様なんだねえ」
ノルルの指が口の中に入り、舌を弄ぶ。
「、、、あ」
「グレジルっ」
どうにかしてやめさせたいテインがグレジルの腕をとろうとしたが。
グレジルはテインのブラウスを引き裂いた。
そして、俺の背中にテインを乗せ、彼女の胸を揉みしだく。
「ぐっ」
いきなり負荷がかかった背中だが、魔法で重さを感じないようにした。ひたすら快楽に集中したい。
テインの状態を想像したくないが、グレジルに向けて両脚を思いっ切り開いていることだろう。
「んっ、ふうっ」
女性の喘ぎ声が加わった。
「おとなしくしてろ。もう少ししたらこの濡れたところに突っ込んでやる」
テインはグレジルとの行為が好きなのであろう。
彼の行動を怪しみ、文句を言いに来たはずなのに、こうして丸め込まれている。
「、、、んんっ」
俺の奥に注がれた。
グレジルのモノの興奮が解け、俺の中から出ていく。
と同時に、ノルルの指が俺の中に入っていく。
「あ、、、ノルル」
今度はノルルが俺を支配する。
その横では。
「ああっ、グレジルっ、来てっ」
床で大股を開いている女性がいるが、すでに彼らは二人だけの世界。
すぐに元気になるグレジルもまた絶倫である。
グレジルは一回だけでは満足しない。
グレジルが参加し始めてから、この店での時間が長くなったため、俺もかなり朝早く配達に来るようになった。
最近では週一回じゃ足りないという言葉までグレジルの口から漏れるようになってきた。
「あっ、はっ、ああっ、グレジルっ、最高っ」
この様子ならテインもグレジルとの行為に何度も付き合ってくれる気がするのだが。
と思っていたら、一回でソファに転がってしまった。
ノルルとの行為が終わった後、グレジルがすぐに俺の肉体をまさぐり始める。
「、、、グレジル、奥さんが迎えに来たのに、いいのか?」
俺が聞くと、すぐに口を塞ぐように濃い口づけをされる。
「一回だけじゃ全然足りない」
荒い息とともに、あの行為が繰り返される。
グレジルは全然足りないのか。
この気持ち良さは中毒性を生む。
同じ目的の行為でも、誰一人同じではない。
それぞれの快楽があり、どれも手放したくない快感だ。
ティフィの肉体ありきだろうが。
俺もたった六か月と思うようになってしまったから重症だ。
この快楽をとどめておきたい。
俺自身の肉体に戻っても、これらの快楽を味わいたい。
ティフィの肉体も恐ろしいほど元気だ。
グレジルとノルルに抱かれても、他の店でも抱かれるのだから。
ティフィと肉体関係を持っている者というのは、総じて絶倫である。
焦らす、放置するという恋愛テクを使用する者は誰一人としてしない。
満足するまでとことんヤる、というのが彼らの主義のようだ。
ノルルたち飲食店の者は夜、男性女性の相手をし尽くした上で、さらにティフィとヤる。
バーや居酒屋は夜から早朝まで営業しているが、普通の飲食店の場合は昼営業だけでなく夜営業も深夜になることもあり相当な体力をお持ちの方々である。
薬の配達の最後の店、初老のマスターがいるカフェで一度ヤッた後、珈琲をいれてくれた。
今日はまだ誰も客が来ていない。カウンターの席に座り、珈琲を味わう。
この店は昼から営業しているのだが、食事を目的にするというよりも、飲み物や雰囲気を楽しむためにやって来る客が多い。昼時に混雑するというわけではないから、配達順路が最後になる。
客がいる場合は休憩室でヤるということが多い。というか、客がいるからヤらないという選択肢が彼らにはない。
「焦らす、というのはお客相手にはよく使う手ですね」
おや、皆さん、焦らすという単語を知っていましたか。
マスターは俺の表情を読んだのか。
「おやおや、ティフィさんは焦らされたかったのですか?」
「皆さん、絶倫すぎてその作戦は頭からすっかり抜け落ちているのかと」
「ははは、それはティフィさん相手だからですよ。はじめから激しくしないと私に興味をなくすクセに」
マスターの可愛いウィンク。
冗談のように言っているが、冗談じゃないんだろうなあ。
ティフィさんは女王様だからなあ。。。
愛想笑いして珈琲飲むしかないぞ。
「最近のティフィさんはさらに女王様っぷりに磨きがかかりましたね」
どばぁー。
口から珈琲が零れ落ちたぞ。
え?
それって、俺の方がティフィより女王様だって言っている気がするんだけど。
「我々はティフィさんに翻弄されっぱなしですよ」
ギャップってヤツ?
ティフィと俺とじゃ対応が違うからだよね?
そうだよね?
俺の方が女王様らしくないよね?
「ぷっ」
前竜王ケチャが堪えきれずに吹き出した。
「ケチャー、」
「だってぇ、ズィーは真正の女王様ですわよー」
「どこが」
「存在すべてがー。我々も翻弄されっぱなしですわよわよ」
何、その話し方。
「ティフィの方が女王様だろ」
「一見は高圧的女王様キャラだけど、長いものには巻かれる性格しているからなあ。知れば知るほど残念なキャラだ」
ティフィは女王様キャラではなく残念キャラだと?
まあ、いいか。
「ところで、皆はどこ行った?この居酒屋にお前しかいないこと今まであったか?」
わりと広い居酒屋の店内に、いつもの奥のテーブルにケチャしか座っていなかった。
店員さえいない。
「今、大型勇者イベントが進行している。魔王様に皆呼ばれた」
「お、おう。全員で行ったら、過剰戦力じゃないか」
「お前の滅茶苦茶なレベル設定のせいだと思うけどな」
「そっかなー」
魔王様が勇者な時点で最高難易度イベントになるのは仕方ないと思うが。
軽々クリアさせないために。
ケチャは行かなかったのか。
ああ、ティフィが来たときのために一人残っていたのかな?
さすがにティフィ一人だと勝手に酒を飲む、つまみを食べるってことはできなさそうだからな。
義理堅いぜ。
「お前とは一度サシで飲みたいと思っていたからちょうど良い」
ケチャが珍しくボトルでワインを飲んでいる。
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