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第2章 波乱含みの
2-16 白き騎士 ◆レイン視点◆
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◆レイン視点◆
現在ではトワイト魔法王国魔導士序列六位のズィー・エルレガは、白い衣装を身にまとって魔王率いる魔族軍の主力部隊と対峙する戦場に立ったと言われている。
彼の衣装は騎士の制服だったり、魔導士のマントだったり、舞台や本になって様々に描かれているが、基本は白だ。
なぜか金髪碧眼になっていたり、白馬に乗った王子様化しているものが目につく。
本物のズィーを見ているからこそ、すべての話が虚偽のような気がしていた。
世界を救った救世主を美談にしたいというのはわかっていたが。
夜。
街の大騒ぎも終わり、薬屋に戻ってきた。
今は夕食後のお茶のひととき。
「衣装自体は白い騎士服のようなものになっていることが多いが、魔王との封印はだいぶ脚色されて世間には伝わっている」
ズィーの姿はすでにティフィに戻っている。
あのまま抱きたかったが、姿を投影する魔法なので、触れると違いがわかってしまうそうな。残念。
「城で会ったズィーのイメージが黒だったから、すべて嘘かと思ってました」
「変なところは事実なんだ、世の中というのは。だから、城での俺は黒いマントを羽織っていた」
「ああ、」
腑に落ちた。
あの猫背に見える認識阻害の黒いマント。
世間の六位とのイメージとはかけ離れている。
それは六位とバレないための。
ズィーが俺を見た。
「レインが望むんだったら、銀の刺繍に白地のマントにするよ」
微笑んで言われた。
ううっ。
ズィーに殺されるっ。鼓動が早まるどころか、心臓が止まるっ。
「銀目白髪のコイツ色に染まるってことか?」
ものすごい嫌な顔でルアン王子がズィーに聞いた。
冷ややかなティフィの瞳がルアン王子を見る。
「言わないでわかるようなことを聞くなよ」
「黒マントも似合っていたじゃないか」
「そうかい、ありがとよ」
ずずーっとお茶を啜るズィー。
ルアン王子の言葉を素直に受け取っていない。
ティフィの姿なのに、ズィーに見えてしまう俺も相当重症だ。
ルアン王子の言葉の意図をズィーが深く考えずにいてくれることをありがたく思う。
黒いマントを羽織ってほしいのは、ズィーが黒目黒髪だからではない。
ルアン王子が黒目黒髪だからだ。
やはりと言うべきか、ルアン王子が見ているのはティフィではなくズィーだ。
あのズィーの姿を見てもなお、ズィーのそばから離れない。
尻尾をフリフリ振っていたのは幻想なんかではなかった。
注意していた通り、やはりそういう性癖だった。
「レインには説明しておこう。トワイト魔法王国の上層部は全員知っていることだし、当時俺を雇っていたキュテリア公爵や、この辺りの国の上層部も知っていることだ」
キュテリア公爵がいるキューズ王国はこのルチタ王国の西に接する隣国である。
つまり、大陸中央部の南方にあるルチタ王国より西にあるということは、魔族領と境になる大山脈により近い国だということだ。
「魔族大侵攻で大山脈に接する国はほぼ壊滅的な打撃を受けた。ルチタ王国の西にあるキューズ王国もまた戦火が広がりそうになり、武力を投入しようとしていたところだった」
壊滅的な打撃を受けた国々の内の数か国は十五年経った今でも国として機能していない。
人も何もかもが魔族によって蹂躙され過ぎたのだ。
「キューズ王国の公爵のお付きだからこそ、俺は各国の首脳会議の席にも顔を出せた。魔族に侵攻を受けた国々は逃げることすらできずに蹂躙された。人族領の主要戦力はすでに投下された後で、特に打開策もなかったから、俺の案もその会議に通った」
「魔王を封印するという」
「魔王率いる主力部隊、幹部連中を全員封印した」
「っ、」
ズィーの言葉に、俺は言葉を失う。
ルアン王子ですら。
たいていの舞台や本は、魔王一人を封印したので魔族は統率者を失い魔族領に帰っていった、という筋書きだ。
言われてみれば、その程度で魔族が撤退するとは思えない。
大きな穴が開いたからこそ、やむなく撤退したのだ。
「、、、過小に脚色されたのか?」
ルアン王子が額に手を置いた。
「アイツらが魔王一人いなくなったくらいでどうにかなるタマか。指示系統すべて失うくらいじゃないと、魔族軍が撤退するわけがないだろう」
うんうん。
「言われてみるとそうなんだが」
「レインに伝えたいのはその部分ではなく、」
ティフィがそこにない箱を横に置くジェスチャーをした。
その部分も詳細に聞いてみたいのだが。
おそらく世間に伝わる話は真実ではない。
「本来、称賛を受けるべきは俺を雇っていたはずのキューズ王国のキュテリア公爵であり、トワイト魔法王国ではない。だが、トワイト魔法王国が俺を六位として迎えることを提案し、俺が行くことを望んだために、交換条件が出された」
ズィーは魔王を封印した功績で序列六位になったのに、元々トワイト魔法王国の魔導士であるかのような誤認識が世界であるのは、キューズ王国がその事実を強く主張しないためである。
「交換条件とは?」
「次に俺と再会したとき、自分の娘アーリア姫が妙齢になり、姫に相手がいなかった場合に俺の子種を与えるというものだ」
「、、、ああ、だから、あの会話。じゃあ、一年後にあの姫を抱くつもりなんですか?」
もしやとは思っていたけど。
アーリア姫は確実に先生と呼んだズィーに惚れている。
あの表情、あの態度、貴方に結婚してほしいと言ったのは本気だった。
「いや、子種を与える方法は決めていないから、抱くつもりはない。キュテリア公爵も序列六位になった男の子種は欲しいが、特に婿としてまでは迎える気はなかったから、こういう条件になったのだろう。姫が結婚しなくとも、子供さえ生まれれば跡継ぎはできる」
「確かに優秀な跡継ぎが産まれるなら、下手な結婚相手を選ぶよりは」
ルアン王子が思案顔だ。
その言葉に、ズィーがほんの少し目を細めたのは気のせいか?
「、、、とりあえず、レインには事実を知ってもらいたかった。とりあえず俺はロリコンじゃないと」
「うん?」
心配するの、そこ?
「確かに今は二十歳で美人に成長していたが、当時、五歳の子供とその親に子種が欲しいと言われても、冗談かと思うだろ。それに俺の場合、努力と根性の訓練で魔法の腕を高めたから、特に遺伝子が優れているわけでもない。姫が結婚適齢期になれば、普通に結婚すると思っていたんだ」
「、、、正当な評価だと思いますけどね。世界を救った魔導士なのですから」
たとえ遺伝子が優れていなくとも、貴方の子種は誰でも欲しがるのではないだろうか。
序列六位という魔導士としても。
俺は貴方であれば肩書はどうでもいいけれど、世間ではそうではないのだろう。
「その約束をすることがトワイト魔法王国に移る際の条件だったんだ。一年後にはトワイト魔法王国に戻ってレインと二人で生活しているかもしれないけど、不貞じゃないから。俺はレインのものだから」
うっ。
両手を両手で握られ、ズィーに見つめられる。
真面目な瞳で見つめられて、心臓に悪いが素直に嬉しい。
コレは求婚だろうか。求婚にしか聞こえないのだが。
「二人で?」
ルアン王子の低い声が響いた。
そうそう、ここでは二人きりじゃなかった。
二人きりの世界に入っていたが。
「私はそこにいないのか」
「は?」
ズィーが素で、意味がわからないような顔でルアン王子を見た。
「お前はティフィと添い遂げるんじゃないのか?そのためにこんな遠くの国までティフィを追いかけてきたんだろう」
「、、、それは、確かにそうだった。そう決意してここまで来た。だが、貴方はあのときの白いマントに身を包んで俺を見ていたあの瞳と変わらない。俺を見るのは寂しげな瞳だ」
ルアン王子がズィーに強く言った。
白いマント?
「白い?ああ、一度ジルノア王国の王族に挨拶したときの。公式行事には白いマントを羽織っているからな」
「俺だけを見てくれとは言わない。ハーレムでもかまわない。私も貴方のそばにいさせてほしい」
ルアン王子が泣きそうな顔に見えた。
いつも自信満々でティフィに迫る王子とは思えない。
「、、、ルアン王子殿下、俺は俺自身のカラダでお前に抱かれようとは思わない」
ルアン王子が振られた瞬間だった。
いや、いつもズィーはルアン王子を振っているんだけど。
今回はティフィとしてではなく、ズィーとして返答している。
現在ではトワイト魔法王国魔導士序列六位のズィー・エルレガは、白い衣装を身にまとって魔王率いる魔族軍の主力部隊と対峙する戦場に立ったと言われている。
彼の衣装は騎士の制服だったり、魔導士のマントだったり、舞台や本になって様々に描かれているが、基本は白だ。
なぜか金髪碧眼になっていたり、白馬に乗った王子様化しているものが目につく。
本物のズィーを見ているからこそ、すべての話が虚偽のような気がしていた。
世界を救った救世主を美談にしたいというのはわかっていたが。
夜。
街の大騒ぎも終わり、薬屋に戻ってきた。
今は夕食後のお茶のひととき。
「衣装自体は白い騎士服のようなものになっていることが多いが、魔王との封印はだいぶ脚色されて世間には伝わっている」
ズィーの姿はすでにティフィに戻っている。
あのまま抱きたかったが、姿を投影する魔法なので、触れると違いがわかってしまうそうな。残念。
「城で会ったズィーのイメージが黒だったから、すべて嘘かと思ってました」
「変なところは事実なんだ、世の中というのは。だから、城での俺は黒いマントを羽織っていた」
「ああ、」
腑に落ちた。
あの猫背に見える認識阻害の黒いマント。
世間の六位とのイメージとはかけ離れている。
それは六位とバレないための。
ズィーが俺を見た。
「レインが望むんだったら、銀の刺繍に白地のマントにするよ」
微笑んで言われた。
ううっ。
ズィーに殺されるっ。鼓動が早まるどころか、心臓が止まるっ。
「銀目白髪のコイツ色に染まるってことか?」
ものすごい嫌な顔でルアン王子がズィーに聞いた。
冷ややかなティフィの瞳がルアン王子を見る。
「言わないでわかるようなことを聞くなよ」
「黒マントも似合っていたじゃないか」
「そうかい、ありがとよ」
ずずーっとお茶を啜るズィー。
ルアン王子の言葉を素直に受け取っていない。
ティフィの姿なのに、ズィーに見えてしまう俺も相当重症だ。
ルアン王子の言葉の意図をズィーが深く考えずにいてくれることをありがたく思う。
黒いマントを羽織ってほしいのは、ズィーが黒目黒髪だからではない。
ルアン王子が黒目黒髪だからだ。
やはりと言うべきか、ルアン王子が見ているのはティフィではなくズィーだ。
あのズィーの姿を見てもなお、ズィーのそばから離れない。
尻尾をフリフリ振っていたのは幻想なんかではなかった。
注意していた通り、やはりそういう性癖だった。
「レインには説明しておこう。トワイト魔法王国の上層部は全員知っていることだし、当時俺を雇っていたキュテリア公爵や、この辺りの国の上層部も知っていることだ」
キュテリア公爵がいるキューズ王国はこのルチタ王国の西に接する隣国である。
つまり、大陸中央部の南方にあるルチタ王国より西にあるということは、魔族領と境になる大山脈により近い国だということだ。
「魔族大侵攻で大山脈に接する国はほぼ壊滅的な打撃を受けた。ルチタ王国の西にあるキューズ王国もまた戦火が広がりそうになり、武力を投入しようとしていたところだった」
壊滅的な打撃を受けた国々の内の数か国は十五年経った今でも国として機能していない。
人も何もかもが魔族によって蹂躙され過ぎたのだ。
「キューズ王国の公爵のお付きだからこそ、俺は各国の首脳会議の席にも顔を出せた。魔族に侵攻を受けた国々は逃げることすらできずに蹂躙された。人族領の主要戦力はすでに投下された後で、特に打開策もなかったから、俺の案もその会議に通った」
「魔王を封印するという」
「魔王率いる主力部隊、幹部連中を全員封印した」
「っ、」
ズィーの言葉に、俺は言葉を失う。
ルアン王子ですら。
たいていの舞台や本は、魔王一人を封印したので魔族は統率者を失い魔族領に帰っていった、という筋書きだ。
言われてみれば、その程度で魔族が撤退するとは思えない。
大きな穴が開いたからこそ、やむなく撤退したのだ。
「、、、過小に脚色されたのか?」
ルアン王子が額に手を置いた。
「アイツらが魔王一人いなくなったくらいでどうにかなるタマか。指示系統すべて失うくらいじゃないと、魔族軍が撤退するわけがないだろう」
うんうん。
「言われてみるとそうなんだが」
「レインに伝えたいのはその部分ではなく、」
ティフィがそこにない箱を横に置くジェスチャーをした。
その部分も詳細に聞いてみたいのだが。
おそらく世間に伝わる話は真実ではない。
「本来、称賛を受けるべきは俺を雇っていたはずのキューズ王国のキュテリア公爵であり、トワイト魔法王国ではない。だが、トワイト魔法王国が俺を六位として迎えることを提案し、俺が行くことを望んだために、交換条件が出された」
ズィーは魔王を封印した功績で序列六位になったのに、元々トワイト魔法王国の魔導士であるかのような誤認識が世界であるのは、キューズ王国がその事実を強く主張しないためである。
「交換条件とは?」
「次に俺と再会したとき、自分の娘アーリア姫が妙齢になり、姫に相手がいなかった場合に俺の子種を与えるというものだ」
「、、、ああ、だから、あの会話。じゃあ、一年後にあの姫を抱くつもりなんですか?」
もしやとは思っていたけど。
アーリア姫は確実に先生と呼んだズィーに惚れている。
あの表情、あの態度、貴方に結婚してほしいと言ったのは本気だった。
「いや、子種を与える方法は決めていないから、抱くつもりはない。キュテリア公爵も序列六位になった男の子種は欲しいが、特に婿としてまでは迎える気はなかったから、こういう条件になったのだろう。姫が結婚しなくとも、子供さえ生まれれば跡継ぎはできる」
「確かに優秀な跡継ぎが産まれるなら、下手な結婚相手を選ぶよりは」
ルアン王子が思案顔だ。
その言葉に、ズィーがほんの少し目を細めたのは気のせいか?
「、、、とりあえず、レインには事実を知ってもらいたかった。とりあえず俺はロリコンじゃないと」
「うん?」
心配するの、そこ?
「確かに今は二十歳で美人に成長していたが、当時、五歳の子供とその親に子種が欲しいと言われても、冗談かと思うだろ。それに俺の場合、努力と根性の訓練で魔法の腕を高めたから、特に遺伝子が優れているわけでもない。姫が結婚適齢期になれば、普通に結婚すると思っていたんだ」
「、、、正当な評価だと思いますけどね。世界を救った魔導士なのですから」
たとえ遺伝子が優れていなくとも、貴方の子種は誰でも欲しがるのではないだろうか。
序列六位という魔導士としても。
俺は貴方であれば肩書はどうでもいいけれど、世間ではそうではないのだろう。
「その約束をすることがトワイト魔法王国に移る際の条件だったんだ。一年後にはトワイト魔法王国に戻ってレインと二人で生活しているかもしれないけど、不貞じゃないから。俺はレインのものだから」
うっ。
両手を両手で握られ、ズィーに見つめられる。
真面目な瞳で見つめられて、心臓に悪いが素直に嬉しい。
コレは求婚だろうか。求婚にしか聞こえないのだが。
「二人で?」
ルアン王子の低い声が響いた。
そうそう、ここでは二人きりじゃなかった。
二人きりの世界に入っていたが。
「私はそこにいないのか」
「は?」
ズィーが素で、意味がわからないような顔でルアン王子を見た。
「お前はティフィと添い遂げるんじゃないのか?そのためにこんな遠くの国までティフィを追いかけてきたんだろう」
「、、、それは、確かにそうだった。そう決意してここまで来た。だが、貴方はあのときの白いマントに身を包んで俺を見ていたあの瞳と変わらない。俺を見るのは寂しげな瞳だ」
ルアン王子がズィーに強く言った。
白いマント?
「白い?ああ、一度ジルノア王国の王族に挨拶したときの。公式行事には白いマントを羽織っているからな」
「俺だけを見てくれとは言わない。ハーレムでもかまわない。私も貴方のそばにいさせてほしい」
ルアン王子が泣きそうな顔に見えた。
いつも自信満々でティフィに迫る王子とは思えない。
「、、、ルアン王子殿下、俺は俺自身のカラダでお前に抱かれようとは思わない」
ルアン王子が振られた瞬間だった。
いや、いつもズィーはルアン王子を振っているんだけど。
今回はティフィとしてではなく、ズィーとして返答している。
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