31 / 74
第1章 突然の
1-31 土下座 ◆ティフィ視点◆
しおりを挟む
◆ティフィ視点◆
「いきなり土下座されても困るんだねー。ティフィ、イスに座ってよ」
夢のなかの居酒屋。
四つの席があるテーブルに、今日は三つの席が埋まっていた。
それを見た瞬間、速やかに土下座した。
「シークとグフタ国王陛下にズィーのカラダで抱かれました。申し開きのしようもございませんっ」
「謝罪する気持ちはわかったからさあ。周囲の視線が痛い」
ズィーが私の腕を引っ張り、イスに座らせた。
魔王様も前竜王もイスに座って、先に酒を飲んでいる。
ニヤニヤ顔の前竜王はともかく、魔王様のしかめっツラが怖い。
「仕方ないよー、ティフィは可愛いからさあー」
「いや、ズィーのカラダで抱かれましたけど」
「ティフィの性格が可愛いからでしょう。ツンデレってヤツ?意外と需要があるらしいよ」
手強い。
シークもグフタ国王も想いがズィーに伝わらないわけだ。
「グフタ国王とは初対面で、私の性格を知る時間もなかったぐらいですよ」
「でも、俺、王族も貴族も嫌いなんだよねー。辛い環境で生き延びてきた俺は、心のなかではアイツら死ねってしか思えないからなあ」
ヒュッ、と息を飲んだ。
想いが伝わらないわけではなく、彼らは端からズィーの恋愛対象外だということだ。
そして、冷たい汗が流れ出す。
レインがすんなりズィーに受け入れられたのって、考えなくとも同じ孤児だからじゃないのか?
孤児だからだけではないが、孤児だからこそ分かち合えるものがあったに違いない。
彼らは孤児であっても強く生き抜いてきた者同士だ。
「おおっと、新事実。けど、お前、昔は貴族のお抱え魔導士していたって話じゃねえか」
前竜王が身を乗り出してきた。
「そりゃ、生きるために稼ぎの良い雇い主を探すのは当然の行為だろ。好き嫌いはともかく、金持っているのは貴族だし。それに貴族と一括りにしたが、努力家で質実剛健な家もたまに存在する」
「じゃあ、シークやグフタ国王陛下は?」
私の質問に、ズィーがいい笑顔になった。
うっ。
「シークは仕事の同僚だし、グフタ国王陛下はいい上司だ」
ううっ。
ズィーの笑顔が、それ以上のことを物語っている気がする。
この二人に文句は山ほどあるが、別にこの場で言ってもね、という雰囲気を醸し出している。直接本人に言わないと意味がないのはわかるが。
「、、、ズィー、王もダメなのか?」
魔王様が暗い表情のまま重い口を開いた。
うううっ。
それが意味するところ考えたくないっ。
「基本的に」
ズィーの笑顔が崩れないっ。
「、、、そうか」
魔王様がズーンと落ち込んでしまった。
「はっはっはっ。俺は王と言えども種族の王だ。どうだ、ズィー、俺にも抱かれてみないか?」
、、、どうしてそれで笑ってズィーを口説くことができるんですかね。
鋼の心臓をお持ちですよね、前竜王。
それを言うなら魔王様だって魔族の王ですよね。魔王様がささやかな期待を込めた目をしてズィーを見てますよ。
「ケチャ、お前は里に奥さんを残してきているクセに」
あ、そうだった。
前竜王は子供が後を継いで竜王になっているんだった。
「すでにアレから十五年が過ぎた。今さら昔のままの姿の俺が戻っても困惑されるだけだ。それに竜人族の王は人族の国の王のように豪華絢爛な暮らしをしているわけではない。他の者たちとさほど変わらない生活を一緒に送っている」
「ああ、そういえばそうだったな」
ズィーが頷いたところで。
「俺が愛しいズィーを抱いてみたいと欲情するのは素直な欲求じゃないか」
「俺にはレインがいるからなあ」
「ええっ、ルアン王子や他のヤツらにアレだけヤられているのにっ、俺はダメなのっ?」
「え?アレはティフィが以前から付き合いのあった人たちだけだよ。ティフィと肉体関係ないのに俺を抱いているのはレインだけじゃないか」
言われればその通り。
ルアン王子ことルアは私を抱くのがかなり激しかった。
だからこそ、彼がいない自分のカラダを持てあますことになった。誰でも良いから、カラダを慰めてほしかった。
ルメドの街では求められたら抱かれる生活になった。
そのせいで、こんなことを言われるハメに。
赤裸々に語られて恥ずかしいのはズィーではなく私だ。
「け、けど、ズィー、王族だから、貴族だからって言ったら、身分を隠されていても好きになったらどうするの?」
私は食い下がる。というか、私の男性関係暴露大会になっても困る。
それってルアン王子のことじゃね、って顔しないでね。
身分を知らなければ、ズィーが好きになる人もいるかもしれないじゃないか。
「まあ、レインのようによんどころない事情で孤児になることもある。それは致し方ない」
「へ?」
「そう聞くと、レインは王族か貴族かのように聞こえるぞ」
前竜王がグビグビと酒を飲む。
本気で告っていたのだろうか?
何もかも冗談だと言われたら、すべて受け入れられてしまう態度だ。
「出自はそうだぞ。滅びた国だから、今の身分にはまったく関係ないが。どうにかして生き延びてほしいと考えるなら、手放すのもやむを得ないことだったとは思うが」
、、、ズィーに隠し事するのは不可能なんじゃないか、コレ?
「いやいや、さすがにトワイト魔法王国だって、聖剣を貸す相手の身辺調査ぐらいするって」
あ、表情を読まれた。
国がすでに調査をしていたってことか。
「聖剣?」
「ああ、言ってなかったっけ。レインはトワイト魔法王国の聖騎士レイグ・フォスター。レインというのは育ての親の婆さんがつけた名前だから偽名ではない。俺とはトワイト魔法王国で一度会っている」
一度?
、、、どちらかの一目惚れとか、そういうことなのかなあ?
ああ、でもトワイト魔法王国の魔導士序列六位の人物に会ったらさすがに覚えているだろうし、聖騎士は通常ジニア聖教国が任命するのが普通だから、何か理由があるのだろう。
ズィーはレインがトワイト魔法王国の聖騎士だということを強調した。
「レインの身辺調査をしたトワイト魔法王国の担当って誰?」
「俺」
ズィーがキッパリと言った。
ええ、そんなことだろうと思ってました。
しかも、俺ら、じゃなくて、俺、って言い切りました。
やっぱりズィーに隠し事なんてできないじゃん。
「ティフィ、レインのことはルメドの街に戻っても口外はしないように。ルアン王子殿下は知っているが、他の者は誰も知らない」
「はいはい、言ったところで誰も信じません」
聖騎士があの片田舎にいるとは誰も思わない。
そもそも、聖騎士があの街で何をするというのか。
何をしているんだろう?
出身地だから帰って来ているという話だったと思うが、それ以外にも目的があるのだろうか。
聞かない方が身のためか。
「他人に言ったら最後、ルメドの街は火の海になると思え」
再び息を飲む。
目が本気だった。
ズィーは冗談を言っている様子はまったくない。
「ジニア聖教国の聖職者は馬鹿共ばかりだ。簡単に街の一つや二つは消しに来る」
「、、、あ、はい、気をつけます」
ジニア聖教国と確執があるのだろうか。
トワイト魔法王国のものなのか、ズィー個人に由来するものなのかは見当もつかないが、私は聞かない方が幸せな話だと思う。
「平和なときって馬鹿が増殖するよなー」
「そういう輩が権力を持つと、民が苦労する」
前竜王と魔王様が言うと言葉の重みが違いますね。
「あ、そうそう、ヴィッターに聞きたいことがあったんだ」
「何だ?」
魔王様がズィーを見る。
「ルメドの街に冒険者のギットという人物がいるんだけど」
ギットか?
ギットが何かやったのか?
けれど、私ではなく魔王様に尋ねるのか?
「アレ、ヴィッターの息子さん?」
私は口に持っていっていた酒を盛大に吹き出した。
「いきなり土下座されても困るんだねー。ティフィ、イスに座ってよ」
夢のなかの居酒屋。
四つの席があるテーブルに、今日は三つの席が埋まっていた。
それを見た瞬間、速やかに土下座した。
「シークとグフタ国王陛下にズィーのカラダで抱かれました。申し開きのしようもございませんっ」
「謝罪する気持ちはわかったからさあ。周囲の視線が痛い」
ズィーが私の腕を引っ張り、イスに座らせた。
魔王様も前竜王もイスに座って、先に酒を飲んでいる。
ニヤニヤ顔の前竜王はともかく、魔王様のしかめっツラが怖い。
「仕方ないよー、ティフィは可愛いからさあー」
「いや、ズィーのカラダで抱かれましたけど」
「ティフィの性格が可愛いからでしょう。ツンデレってヤツ?意外と需要があるらしいよ」
手強い。
シークもグフタ国王も想いがズィーに伝わらないわけだ。
「グフタ国王とは初対面で、私の性格を知る時間もなかったぐらいですよ」
「でも、俺、王族も貴族も嫌いなんだよねー。辛い環境で生き延びてきた俺は、心のなかではアイツら死ねってしか思えないからなあ」
ヒュッ、と息を飲んだ。
想いが伝わらないわけではなく、彼らは端からズィーの恋愛対象外だということだ。
そして、冷たい汗が流れ出す。
レインがすんなりズィーに受け入れられたのって、考えなくとも同じ孤児だからじゃないのか?
孤児だからだけではないが、孤児だからこそ分かち合えるものがあったに違いない。
彼らは孤児であっても強く生き抜いてきた者同士だ。
「おおっと、新事実。けど、お前、昔は貴族のお抱え魔導士していたって話じゃねえか」
前竜王が身を乗り出してきた。
「そりゃ、生きるために稼ぎの良い雇い主を探すのは当然の行為だろ。好き嫌いはともかく、金持っているのは貴族だし。それに貴族と一括りにしたが、努力家で質実剛健な家もたまに存在する」
「じゃあ、シークやグフタ国王陛下は?」
私の質問に、ズィーがいい笑顔になった。
うっ。
「シークは仕事の同僚だし、グフタ国王陛下はいい上司だ」
ううっ。
ズィーの笑顔が、それ以上のことを物語っている気がする。
この二人に文句は山ほどあるが、別にこの場で言ってもね、という雰囲気を醸し出している。直接本人に言わないと意味がないのはわかるが。
「、、、ズィー、王もダメなのか?」
魔王様が暗い表情のまま重い口を開いた。
うううっ。
それが意味するところ考えたくないっ。
「基本的に」
ズィーの笑顔が崩れないっ。
「、、、そうか」
魔王様がズーンと落ち込んでしまった。
「はっはっはっ。俺は王と言えども種族の王だ。どうだ、ズィー、俺にも抱かれてみないか?」
、、、どうしてそれで笑ってズィーを口説くことができるんですかね。
鋼の心臓をお持ちですよね、前竜王。
それを言うなら魔王様だって魔族の王ですよね。魔王様がささやかな期待を込めた目をしてズィーを見てますよ。
「ケチャ、お前は里に奥さんを残してきているクセに」
あ、そうだった。
前竜王は子供が後を継いで竜王になっているんだった。
「すでにアレから十五年が過ぎた。今さら昔のままの姿の俺が戻っても困惑されるだけだ。それに竜人族の王は人族の国の王のように豪華絢爛な暮らしをしているわけではない。他の者たちとさほど変わらない生活を一緒に送っている」
「ああ、そういえばそうだったな」
ズィーが頷いたところで。
「俺が愛しいズィーを抱いてみたいと欲情するのは素直な欲求じゃないか」
「俺にはレインがいるからなあ」
「ええっ、ルアン王子や他のヤツらにアレだけヤられているのにっ、俺はダメなのっ?」
「え?アレはティフィが以前から付き合いのあった人たちだけだよ。ティフィと肉体関係ないのに俺を抱いているのはレインだけじゃないか」
言われればその通り。
ルアン王子ことルアは私を抱くのがかなり激しかった。
だからこそ、彼がいない自分のカラダを持てあますことになった。誰でも良いから、カラダを慰めてほしかった。
ルメドの街では求められたら抱かれる生活になった。
そのせいで、こんなことを言われるハメに。
赤裸々に語られて恥ずかしいのはズィーではなく私だ。
「け、けど、ズィー、王族だから、貴族だからって言ったら、身分を隠されていても好きになったらどうするの?」
私は食い下がる。というか、私の男性関係暴露大会になっても困る。
それってルアン王子のことじゃね、って顔しないでね。
身分を知らなければ、ズィーが好きになる人もいるかもしれないじゃないか。
「まあ、レインのようによんどころない事情で孤児になることもある。それは致し方ない」
「へ?」
「そう聞くと、レインは王族か貴族かのように聞こえるぞ」
前竜王がグビグビと酒を飲む。
本気で告っていたのだろうか?
何もかも冗談だと言われたら、すべて受け入れられてしまう態度だ。
「出自はそうだぞ。滅びた国だから、今の身分にはまったく関係ないが。どうにかして生き延びてほしいと考えるなら、手放すのもやむを得ないことだったとは思うが」
、、、ズィーに隠し事するのは不可能なんじゃないか、コレ?
「いやいや、さすがにトワイト魔法王国だって、聖剣を貸す相手の身辺調査ぐらいするって」
あ、表情を読まれた。
国がすでに調査をしていたってことか。
「聖剣?」
「ああ、言ってなかったっけ。レインはトワイト魔法王国の聖騎士レイグ・フォスター。レインというのは育ての親の婆さんがつけた名前だから偽名ではない。俺とはトワイト魔法王国で一度会っている」
一度?
、、、どちらかの一目惚れとか、そういうことなのかなあ?
ああ、でもトワイト魔法王国の魔導士序列六位の人物に会ったらさすがに覚えているだろうし、聖騎士は通常ジニア聖教国が任命するのが普通だから、何か理由があるのだろう。
ズィーはレインがトワイト魔法王国の聖騎士だということを強調した。
「レインの身辺調査をしたトワイト魔法王国の担当って誰?」
「俺」
ズィーがキッパリと言った。
ええ、そんなことだろうと思ってました。
しかも、俺ら、じゃなくて、俺、って言い切りました。
やっぱりズィーに隠し事なんてできないじゃん。
「ティフィ、レインのことはルメドの街に戻っても口外はしないように。ルアン王子殿下は知っているが、他の者は誰も知らない」
「はいはい、言ったところで誰も信じません」
聖騎士があの片田舎にいるとは誰も思わない。
そもそも、聖騎士があの街で何をするというのか。
何をしているんだろう?
出身地だから帰って来ているという話だったと思うが、それ以外にも目的があるのだろうか。
聞かない方が身のためか。
「他人に言ったら最後、ルメドの街は火の海になると思え」
再び息を飲む。
目が本気だった。
ズィーは冗談を言っている様子はまったくない。
「ジニア聖教国の聖職者は馬鹿共ばかりだ。簡単に街の一つや二つは消しに来る」
「、、、あ、はい、気をつけます」
ジニア聖教国と確執があるのだろうか。
トワイト魔法王国のものなのか、ズィー個人に由来するものなのかは見当もつかないが、私は聞かない方が幸せな話だと思う。
「平和なときって馬鹿が増殖するよなー」
「そういう輩が権力を持つと、民が苦労する」
前竜王と魔王様が言うと言葉の重みが違いますね。
「あ、そうそう、ヴィッターに聞きたいことがあったんだ」
「何だ?」
魔王様がズィーを見る。
「ルメドの街に冒険者のギットという人物がいるんだけど」
ギットか?
ギットが何かやったのか?
けれど、私ではなく魔王様に尋ねるのか?
「アレ、ヴィッターの息子さん?」
私は口に持っていっていた酒を盛大に吹き出した。
37
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。

有能すぎる親友の隣が辛いので、平凡男爵令息の僕は消えたいと思います
緑虫
BL
第三王子の十歳の生誕パーティーで、王子に気に入られないようお城の花園に避難した、貧乏男爵令息のルカ・グリューベル。
知り合った宮廷庭師から、『ネムリバナ』という水に浮かべるとよく寝られる香りを放つ花びらをもらう。
花園からの帰り道、噴水で泣いている少年に遭遇。目の下に酷いクマのある少年を慰めたルカは、もらったばかりの花びらを男の子に渡して立ち去った。
十二歳になり、ルカは寄宿学校に入学する。
寮の同室になった子は、まさかのその時の男の子、アルフレート(アリ)・ユーネル侯爵令息だった。
見目麗しく文武両道のアリ。だが二年前と変わらず睡眠障害を抱えていて、目の下のクマは健在。
宮廷庭師と親交を続けていたルカには、『ネムリバナ』を第三王子の為に学校の温室で育てる役割を与えられていた。アリは花びらを王子の元まで運ぶ役目を負っている。育てる見返りに少量の花びらを入手できるようになったルカは、早速アリに使ってみることに。
やがて問題なく眠れるようになったアリはめきめきと頭角を表し、しがない男爵令息にすぎない平凡なルカには手の届かない存在になっていく。
次第にアリに対する恋心に気づくルカ。だが、男の自分はアリとは不釣り合いだと、卒業を機に離れることを決意する。
アリを見ない為に地方に移ったルカ。実はここは、アリの叔父が経営する領地。そこでたった半年の間に朗らかで輝いていたアリの変わり果てた姿を見てしまい――。
ハイスペ不眠攻めxお人好し平凡受けのファンタジーBLです。ハピエン。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる