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第1章 突然の
1-28 この世界は苦悩で満ちている ◆ルアン視点◆
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◆ルアン視点◆
この人は自分が何を言っているのかわかっているのか?
私の力は役に立たない、と。
そして、ティフィが元に戻ったら、ティフィを魔法で守るこの人はティフィの中から消えているということだ。
だとしたら、ティフィはどうなるのか。
ティフィは魔法が使えないし、体術等の護身術もできない。
身を護る術がない。
「貴方が消えた後、ティフィはどうなる」
彼は不思議そうに私を見た。
何を言っているんだ、コイツは、という表情だ。
「さあ?」
知らない、という回答か。
中身の入れ替わりが解消されれば、後は自分たちの責任だと。
「元々、俺とティフィが入れ替わったところで、コレはティフィとお前で対処しなければならなかった案件だ。別に俺がいようといまいと変わらないと思うが」
「いや、大きい違いじゃないのか。ティフィは魔法が使えない」
彼の目が細くなった。
「身の安全については、そうだろう。俺がティフィであることによって、お前たちは対価なしに身の安全を保障される。それは本来有り得ない。だが、俺が言いたいことは、お前たちがジルノア王国に対して何らかの対処しなければ、ずっとティフィが狙われ続けるという点だ」
「貴方がティフィの肉体にいる間に対処するというのは」
「対価なしに?」
声の調子は先ほどと同じだが、確実にこの会話を続けたくないという意を含み始めた。
相手はティフィだが、ティフィではない。
それを私は無意識に忘れる。感情のままに言葉を並べようとする。
高度な交渉が必要な相手なのに。
本当なら護衛というのはすべて対価が必要な依頼だ。
相手が有能な魔導士ならその対価はさらに高額だ。
「ならば、対価を」
「ジルノア王国から持ってきた金銭を対価に使うのはナシだ、王子様。それはお前が稼いだように見えても全然違う。国民が稼いだ金だ。ジルノア王国のために使うべきものだ」
言葉を遮られた。
「だが、私が働いて手にしたお金を使うのだから」
「だから、ジルノア王国の王族の地位があるからこその労働で得た金を俺は対価として受け取らない。たとえ、お前が国民のために心血注いで手に入れた金であろうと、同じ金銭の価値であろうと、お前がジルノア王国の王子として得た物だ。ふざけるな」
最後は確実に彼の私情が入っている。
感情が表に出てきてしまった。
その理由はすでに聞いている。
彼はジルノア王国の孤児。
国は何もせず、見捨てたと彼の立場では思うのだろう。
すべてを救える国は存在しないが、何もかも恵まれたように彼の目から映る王子であった私がいくら言ったところで火に油を注ぐ。
そして、ティフィの瞳は憎悪で染まっている。
彼はすでに隠してはいない。
「国王夫妻に枷をはめるだけでは足りなかったか」
彼の低い声が、背中に冷たいものを走らせる。
「それは何のこと」
「ティフィーーっ」
店の方で大声が響いた。
彼は立ち上がって、店の方へと消えた。
「ギット、どうした?」
「薬屋が襲撃されたって聞いてさ。大丈夫だったか」
話し声が聞こえる。
俺も店の方へと足を運ぶ。
「ああ、大丈夫。襲撃犯は騎士たちが連れて行ったよ」
「そりゃ良かった。ティフィの綺麗な顔に傷でもできたら、、、」
冒険者姿にしては顔が整っている男がこちらを見た。
彼がギットと呼んでいたのはこの男だろう。
ギットが私を見たので、彼は口を開く。
「ああ、こちらはジルノア王国の」
「ジルノア王国から来たルアンだ」
王族とか王子とか言われる前に自己紹介した。
この遠い地で、私を王子と知っている者は数少ない。わざわざ教える必要もない。
ほんの一瞬の間。
彼が私を見た。
すぐに彼はギットに向き直る。
「ギット、心配をかけたようだな」
「無事な姿を見れて良かった。が、ルアンとはどういう関係だ?」
「少し前までは恋人だったらしい」
「別れたのに、追いかけてきたのか?ジルノア王国ってこの大陸の東端にある国だろ。こんな遠くまで、、、」
「本当の東端はトワイト王国だけど」
「、、、追い出したいのなら、協力するが?」
ギットは小さい声でティフィに言った。
思いっ切り私にも聞こえているが。
ティフィ、思案中。
「、、、追い出したいなら、自分でできるから大丈夫だ」
コレはどういう結論になったのか?
彼のなかで私はこの家にいても良いということに落ち着いたのか?
「そうか、何か困ったことがあれば言ってくれ」
「ありがとう、ギット」
ティフィが笑顔でお礼を言った。
ギットの頬が赤くなり、顔を逸らした。
ああ、ギットは完全にティフィに惚れているのか。
わざわざ怪我をしていないか見に来るほど。
けれど、レインのように中身が違うとか、性格がいつもと違うとか感じていないのか?
それとも、記憶が失われているという言葉を信じているのだろうか。
ギットは帰っていき、台所に戻ってきた。
彼は食器を魔法で洗い、さっさと片付ける。
「ギットは貴方のことが好きなのか?」
「ティフィのことが好きらしい」
彼は即座に言い直し、付け加える。
「ルアン王子殿下と同じだな」
彼は微かに笑う。
明確な線引き。
そこには大きな壁が存在している。
出会った当初、ティフィにも壁が存在していた。
そこから入って来ないでね、と。
心の壁を打ち破って手に入れた。
ティフィとの甘く優しい時間は私に必要不可欠なものになった。
自分の身分を隠して。
それがどんな結果になるとも知らずに。
家族がティフィを受け入れてくれると本気で思っていた。
最初は難色を示していても、それは形だけで次第に打ち解けてくれると。
ティフィは私が選んだ相手なのだから。
彼の壁はティフィとはまた違う。
門を開けて壁の中に入れてくれたと思ったら、また高い壁があった。そんな感じだ。
カラダは受け入れてくれるのに、心は渡してくれない。
私は彼の言葉に肯定も否定もできない。
沈黙で返しただけだ。
それをどう解釈したのか。
「ただ、ギットは意外と急いで踏み込んでこない。ああ見えても、どうやら他人との距離感をよくわかっているらしい。きちんと段階を踏んでいっているのが微笑ましいじゃないか」
一気に縮めた私に対する嫌味ですかね、それ。
「ああいうのが好みなのか?」
は?何言ってんだ、コイツ、っていう表情をティフィの顔で浮かべるのはやめてほしいなあ。
本気で傷つく。
「先ほども言ったが、ギットはティフィが好きなんだ。俺ではない」
言い切るところが男らしいなのだが。
「それを言うなら、レインはどうなんだ」
「最近、レインはティフィではなく俺のことを好きだと言い続けている。俺の正体がバレているようなフシも感じられるが、たまに誰かと勘違いしているのではないかと思うときもあるから、中身が戻ったときもう一度意志確認する」
レインが彼の名を呼ぶことはない。
意図的に呼んでいないのだろう。
そもそも、レインは彼に対してベタ惚れ感がある。
私がティフィに触れてもレインが許しているのは、彼がティフィの肉体を触れることを私に許しているからである。
彼が許していることは渋々承諾する。惚れている者の弱みだ。
だからといって、彼がレインを蔑ろにしているわけでもないことは、レインへの対応を見ていればわかる。
彼はティフィに対して非常に気を使っている。
ティフィが大切していたと思われる俺に対してもだ。
「つまりは、レインにも俺から俺の名前を明かしたことはない。お前も確信をもって俺の名を呼ぶのなら、正解かどうかは答えてやろう」
「あてずっぽうで名を連ねても、答えてはくれないということか」
「そりゃそうだろ。そんなのだったら、いつか答えに行きつく」
私がジルノア王国の王子とわかっていてこの態度をとれる人物って、そう数はいないと思うが。
彼はルアン王子殿下と呼ぶときだけ恭しい態度をとるが、他はぞんざいだ。
そう考えると、私が王子であるとわかった途端擦り寄ってくる者たちも多かった。
反対に、遠くに離れてしまった者たちこそが自分に必要だと気づいたのは、相当遅かったが。
この人は自分が何を言っているのかわかっているのか?
私の力は役に立たない、と。
そして、ティフィが元に戻ったら、ティフィを魔法で守るこの人はティフィの中から消えているということだ。
だとしたら、ティフィはどうなるのか。
ティフィは魔法が使えないし、体術等の護身術もできない。
身を護る術がない。
「貴方が消えた後、ティフィはどうなる」
彼は不思議そうに私を見た。
何を言っているんだ、コイツは、という表情だ。
「さあ?」
知らない、という回答か。
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「元々、俺とティフィが入れ替わったところで、コレはティフィとお前で対処しなければならなかった案件だ。別に俺がいようといまいと変わらないと思うが」
「いや、大きい違いじゃないのか。ティフィは魔法が使えない」
彼の目が細くなった。
「身の安全については、そうだろう。俺がティフィであることによって、お前たちは対価なしに身の安全を保障される。それは本来有り得ない。だが、俺が言いたいことは、お前たちがジルノア王国に対して何らかの対処しなければ、ずっとティフィが狙われ続けるという点だ」
「貴方がティフィの肉体にいる間に対処するというのは」
「対価なしに?」
声の調子は先ほどと同じだが、確実にこの会話を続けたくないという意を含み始めた。
相手はティフィだが、ティフィではない。
それを私は無意識に忘れる。感情のままに言葉を並べようとする。
高度な交渉が必要な相手なのに。
本当なら護衛というのはすべて対価が必要な依頼だ。
相手が有能な魔導士ならその対価はさらに高額だ。
「ならば、対価を」
「ジルノア王国から持ってきた金銭を対価に使うのはナシだ、王子様。それはお前が稼いだように見えても全然違う。国民が稼いだ金だ。ジルノア王国のために使うべきものだ」
言葉を遮られた。
「だが、私が働いて手にしたお金を使うのだから」
「だから、ジルノア王国の王族の地位があるからこその労働で得た金を俺は対価として受け取らない。たとえ、お前が国民のために心血注いで手に入れた金であろうと、同じ金銭の価値であろうと、お前がジルノア王国の王子として得た物だ。ふざけるな」
最後は確実に彼の私情が入っている。
感情が表に出てきてしまった。
その理由はすでに聞いている。
彼はジルノア王国の孤児。
国は何もせず、見捨てたと彼の立場では思うのだろう。
すべてを救える国は存在しないが、何もかも恵まれたように彼の目から映る王子であった私がいくら言ったところで火に油を注ぐ。
そして、ティフィの瞳は憎悪で染まっている。
彼はすでに隠してはいない。
「国王夫妻に枷をはめるだけでは足りなかったか」
彼の低い声が、背中に冷たいものを走らせる。
「それは何のこと」
「ティフィーーっ」
店の方で大声が響いた。
彼は立ち上がって、店の方へと消えた。
「ギット、どうした?」
「薬屋が襲撃されたって聞いてさ。大丈夫だったか」
話し声が聞こえる。
俺も店の方へと足を運ぶ。
「ああ、大丈夫。襲撃犯は騎士たちが連れて行ったよ」
「そりゃ良かった。ティフィの綺麗な顔に傷でもできたら、、、」
冒険者姿にしては顔が整っている男がこちらを見た。
彼がギットと呼んでいたのはこの男だろう。
ギットが私を見たので、彼は口を開く。
「ああ、こちらはジルノア王国の」
「ジルノア王国から来たルアンだ」
王族とか王子とか言われる前に自己紹介した。
この遠い地で、私を王子と知っている者は数少ない。わざわざ教える必要もない。
ほんの一瞬の間。
彼が私を見た。
すぐに彼はギットに向き直る。
「ギット、心配をかけたようだな」
「無事な姿を見れて良かった。が、ルアンとはどういう関係だ?」
「少し前までは恋人だったらしい」
「別れたのに、追いかけてきたのか?ジルノア王国ってこの大陸の東端にある国だろ。こんな遠くまで、、、」
「本当の東端はトワイト王国だけど」
「、、、追い出したいのなら、協力するが?」
ギットは小さい声でティフィに言った。
思いっ切り私にも聞こえているが。
ティフィ、思案中。
「、、、追い出したいなら、自分でできるから大丈夫だ」
コレはどういう結論になったのか?
彼のなかで私はこの家にいても良いということに落ち着いたのか?
「そうか、何か困ったことがあれば言ってくれ」
「ありがとう、ギット」
ティフィが笑顔でお礼を言った。
ギットの頬が赤くなり、顔を逸らした。
ああ、ギットは完全にティフィに惚れているのか。
わざわざ怪我をしていないか見に来るほど。
けれど、レインのように中身が違うとか、性格がいつもと違うとか感じていないのか?
それとも、記憶が失われているという言葉を信じているのだろうか。
ギットは帰っていき、台所に戻ってきた。
彼は食器を魔法で洗い、さっさと片付ける。
「ギットは貴方のことが好きなのか?」
「ティフィのことが好きらしい」
彼は即座に言い直し、付け加える。
「ルアン王子殿下と同じだな」
彼は微かに笑う。
明確な線引き。
そこには大きな壁が存在している。
出会った当初、ティフィにも壁が存在していた。
そこから入って来ないでね、と。
心の壁を打ち破って手に入れた。
ティフィとの甘く優しい時間は私に必要不可欠なものになった。
自分の身分を隠して。
それがどんな結果になるとも知らずに。
家族がティフィを受け入れてくれると本気で思っていた。
最初は難色を示していても、それは形だけで次第に打ち解けてくれると。
ティフィは私が選んだ相手なのだから。
彼の壁はティフィとはまた違う。
門を開けて壁の中に入れてくれたと思ったら、また高い壁があった。そんな感じだ。
カラダは受け入れてくれるのに、心は渡してくれない。
私は彼の言葉に肯定も否定もできない。
沈黙で返しただけだ。
それをどう解釈したのか。
「ただ、ギットは意外と急いで踏み込んでこない。ああ見えても、どうやら他人との距離感をよくわかっているらしい。きちんと段階を踏んでいっているのが微笑ましいじゃないか」
一気に縮めた私に対する嫌味ですかね、それ。
「ああいうのが好みなのか?」
は?何言ってんだ、コイツ、っていう表情をティフィの顔で浮かべるのはやめてほしいなあ。
本気で傷つく。
「先ほども言ったが、ギットはティフィが好きなんだ。俺ではない」
言い切るところが男らしいなのだが。
「それを言うなら、レインはどうなんだ」
「最近、レインはティフィではなく俺のことを好きだと言い続けている。俺の正体がバレているようなフシも感じられるが、たまに誰かと勘違いしているのではないかと思うときもあるから、中身が戻ったときもう一度意志確認する」
レインが彼の名を呼ぶことはない。
意図的に呼んでいないのだろう。
そもそも、レインは彼に対してベタ惚れ感がある。
私がティフィに触れてもレインが許しているのは、彼がティフィの肉体を触れることを私に許しているからである。
彼が許していることは渋々承諾する。惚れている者の弱みだ。
だからといって、彼がレインを蔑ろにしているわけでもないことは、レインへの対応を見ていればわかる。
彼はティフィに対して非常に気を使っている。
ティフィが大切していたと思われる俺に対してもだ。
「つまりは、レインにも俺から俺の名前を明かしたことはない。お前も確信をもって俺の名を呼ぶのなら、正解かどうかは答えてやろう」
「あてずっぽうで名を連ねても、答えてはくれないということか」
「そりゃそうだろ。そんなのだったら、いつか答えに行きつく」
私がジルノア王国の王子とわかっていてこの態度をとれる人物って、そう数はいないと思うが。
彼はルアン王子殿下と呼ぶときだけ恭しい態度をとるが、他はぞんざいだ。
そう考えると、私が王子であるとわかった途端擦り寄ってくる者たちも多かった。
反対に、遠くに離れてしまった者たちこそが自分に必要だと気づいたのは、相当遅かったが。
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