27 / 74
第1章 突然の
1-27 守れない
しおりを挟む
「何があった?」
慌てて飛んできたのが、街に常駐している騎士数人。
一番真っ先に飛んできたのはレインであるが。
道にはゴロゴロして呻いている三人がいる。本人の意志ではないけれど。
「あー、薬屋を襲おうとしていたから、防犯システムが作動した」
俺はレインに適当な説明する。
レインが強く頷いた。
「ああ、コイツの魔法だな」
ルアン王子を見てから、そういうことにしたようだ。
息を切らしている他の騎士たちに、レインの方からルアン王子が魔法でやったと適当に説明してくれている。
「ぐぐぐっ」
道端に転がるゴミムシ、ではなく人間は、己の背中に手を伸ばそうとしている。
何か貼りついているのかなー。
レインが俺の元に戻ってきた。
暗い裏路地だが、遠くから野次馬がこちらを見ている。
「ところでどうしてコイツらは逃げない?」
「カラダに麻痺が残っているからだ。迎撃態勢が薬屋っぽくて良いだろう」
「さすがだ。で、どうしてまだ道に転がり続けているくせに、自分の背中に手を伸ばそうともがいているんだ?」
「ちっこくて黒い虫を背中に這わせているからなあ」
もちろん魔法で作られたものだから、ある程度したら消えるけど。本物ではないけど、彼らはそんなこと知らない。大量の黒い虫に襲われてこうなっているのなら、背中に入って蠢いているのは。。。
拘束されるまでは嫌がらせしておかないとねえ。
背中を道にこすらないのは、プチっと自分の背中で黒い虫を潰したくないからか。
人を殺しに来たのに、虫は殺さないのかー。不思議な人たちだー。
「、、、虫は薬屋には大敵じゃないか?」
「虫のなかには薬になるものも存在するよ」
「ゴキ、、、いや、何でもない」
レインはソレも薬にするのか聞きたかったのかな。うん、薬になるけど、ここでは取り扱ってない。
飲みたくないだろ、そんな薬。
他で代用するよ、俺なら。非常時でもない限り。
騎士たちが三人を縄で取り押さえ、連れて行く。
レインも朝には戻るから、と俺に言って去っていった。
ルアン王子を向いて舌打ちをしながら。
俺を一人にするのも不安なら、ルアン王子に頼るのも嫌なのだろう。
俺、一人で迎撃できるんだけどね。
それも不安なのか、レインには。。。
騎士たちが去ると、野次馬たちも消え、辺りは静かになった。
ルアン王子は周囲を見回している。
「まだ監視されているのか」
さすがに気づいたか。
「中で話そう」
外の会話は筒抜けだ。
台所に戻り、今度は冷やしていた麦茶をコップに注ぐ。
魔道具の冷蔵庫が完成したので、夏場は特に嬉しい。
冷凍庫も完備しており、氷も作れる。人に見せびらかすと盗みに入られるのでやってはいけないが。
ルアン王子は当たり前のように口にするが、庶民で夏場に冷たいものを口に入れられる者はそこまで多くない。
そういう魔法が使える者が家族にいるかどうかで、夏場に快適環境が手に入れられるかが決まる。
夏がかなり高温になる地域は、氷が作れるとまでいかなくともささやかな冷風でも魔法を使えるように親が頑張らせるのは、もはや恒例行事だと言ってもいい。
肉屋等の商売人は大型冷蔵庫を持っているが、暑い時期は特に価格に跳ね返る。
氷を浮かべたジュース屋だって、夏場は観光地でなくとも多少高い値をつけても飛ぶように売れる。
飲食店の酒だって、冷えているものが売れる。
それが重要なものだと知っているのは庶民ばかりか。
庶民はそれがあって当たり前とは思わない。
ルアン王子は麦茶を半分飲み干す。
「、、、まさか、アレらはジルノア王国の手の者か?」
「転がっていた末端三人は雇われただけだから、ジルノア王国と直接には関係がない。トカゲの尻尾切りで終わり、ジルノア王国との繋がりも出て来ない。ただ、黒い虫を三人に押しつけて逃げた一人はジルノア王国の者だが」
「父か、弟か?」
最初から母親を候補にあげないのは、情でも人柄を知っているからでもない。
ジルノア王国は魔法至上主義と言われているが、男尊女卑の社会だ。
女性がいくら魔法が得意であっても、その家の手柄にされる。
そして、そういう女性は位の高い者と結婚をさせて、家に利用されるだけである。
彼女たちの意志はそこには反映されない。
ルアン王子もそういう環境で育った者だ。
思考がどっぷりと浸かっていて抜け出せない。
ちなみにジルノア王国とは違い、トワイト魔法王国は完全に実力主義である。
精霊族は基本的に性別がないはずだが、序列一位の水の精霊王は幼女の姿なので、男尊女卑とは縁がないことを示している例の一つになる。
女性も男性を魔法で黙らせられる国である。
隣国でも違う国、違う文化であり、近くだからわかり合えるというのは夢のお話。
ジルノア王国のお隣の宗教国家のジニア聖教国とは永遠に理解し合えないのだから、たとえ国の距離が近かろうとも心の距離は果てしなく遠い。
「俺のそばにいれば、ルアン王子殿下の身の安全も確保されるけど」
黒幕が誰かはともかく。
俺にとっては誰でもいいのだが。
「それは、、、」
ルアン王子は何か言いたそうに口を開いたが、やめた。
うーん、自分の方が魔法の実力は上だ、私がティフィを守る、とでも言いたかったのかな?
言わなくて正解だ。
だって、ルアン王子は彼らが倒れた後に彼らに気づいたのだから。
王子である彼は城では守られてきた。
自らの力で自分を守る必要がない優しい世界で。
護衛や付き人が必ず周囲にいる。
ルアン王子が使う魔法など、どんな場でも接待の社交辞令の美辞麗句が並ぶだけ。
攻撃魔法でも、防御魔法でも教本通りの代物であったとしても。
世間で人々にとって必要とされる魔法を、彼が使えるわけもない。
ささやかな生活魔法も、小器用なので言われればできるが、逆に必要だと言われるまでわからないということだ。
魔法が使えると言っても、使い時を自分で判断できなければ、何の意味もない。
ジルノア王国の国王が戦争の全指揮をとることはない。
ジルノア王国の背後にはトワイト魔法王国があるので、無闇に喧嘩を売ろうという馬鹿な国はジニア聖教国ぐらいである。ジニア聖教国でさえ表立っては動かないのだから、他の国々は当然に動かない。
平和な時代が長く続き、ジルノア王国の王族は自分で考えることもせず、その上、自分の実力を過信して無謀な行動をする。
「お前は魔法が使えないティフィに対して、自分が魔法で守るという優越感に浸りたかったのか?」
意地悪な言葉だろうか。
ルアン王子の前提は、ティフィは魔法が使えない、である。
ティフィが困っているとき、救うのは自分、と考えているフシがありそうだ。
「それは、、、ないとは言えないかもしれないが、ティフィを守りたいという想いは本当だ」
ルアン王子は魔法が使える。
そして、ティフィは剣や体術等、何かしらの護身術を学んでいるわけでもない。
対価が必要のない護衛なんて存在しない。
「今のでわかってくれたと思うが、俺には必要ないぞ。ティフィが戻って来てからもう一度ここに来ればいいじゃないか」
なぜ俺はこの男に苛立つのだろう。
暑さのせいだと思いたいが。
「それに今のお前にはティフィを守る権力もない。お前はそれを捨ててきたのだから」
俺も冷たい飲み物でのどを潤す。
弟にすべてを任せてきたと言いながら、実家の権力を使うのならそれは本末転倒だ。
それにティフィを襲っているのは、ルアン王子の実家であるジルノア王国の王族である。
「だが、近い将来、貴方もティフィの元からいなくなるんだろう」
「悪友が元に戻したら、それでこの関係は終わりだ」
「ならば、誰もいなくなれば、ティフィは誰が守る」
「俺がいなくなって、ティフィが元に戻ったら、お前がティフィのそばにいれば良い話じゃないか」
「貴方は私ではティフィを守れないと言っているのに?」
慌てて飛んできたのが、街に常駐している騎士数人。
一番真っ先に飛んできたのはレインであるが。
道にはゴロゴロして呻いている三人がいる。本人の意志ではないけれど。
「あー、薬屋を襲おうとしていたから、防犯システムが作動した」
俺はレインに適当な説明する。
レインが強く頷いた。
「ああ、コイツの魔法だな」
ルアン王子を見てから、そういうことにしたようだ。
息を切らしている他の騎士たちに、レインの方からルアン王子が魔法でやったと適当に説明してくれている。
「ぐぐぐっ」
道端に転がるゴミムシ、ではなく人間は、己の背中に手を伸ばそうとしている。
何か貼りついているのかなー。
レインが俺の元に戻ってきた。
暗い裏路地だが、遠くから野次馬がこちらを見ている。
「ところでどうしてコイツらは逃げない?」
「カラダに麻痺が残っているからだ。迎撃態勢が薬屋っぽくて良いだろう」
「さすがだ。で、どうしてまだ道に転がり続けているくせに、自分の背中に手を伸ばそうともがいているんだ?」
「ちっこくて黒い虫を背中に這わせているからなあ」
もちろん魔法で作られたものだから、ある程度したら消えるけど。本物ではないけど、彼らはそんなこと知らない。大量の黒い虫に襲われてこうなっているのなら、背中に入って蠢いているのは。。。
拘束されるまでは嫌がらせしておかないとねえ。
背中を道にこすらないのは、プチっと自分の背中で黒い虫を潰したくないからか。
人を殺しに来たのに、虫は殺さないのかー。不思議な人たちだー。
「、、、虫は薬屋には大敵じゃないか?」
「虫のなかには薬になるものも存在するよ」
「ゴキ、、、いや、何でもない」
レインはソレも薬にするのか聞きたかったのかな。うん、薬になるけど、ここでは取り扱ってない。
飲みたくないだろ、そんな薬。
他で代用するよ、俺なら。非常時でもない限り。
騎士たちが三人を縄で取り押さえ、連れて行く。
レインも朝には戻るから、と俺に言って去っていった。
ルアン王子を向いて舌打ちをしながら。
俺を一人にするのも不安なら、ルアン王子に頼るのも嫌なのだろう。
俺、一人で迎撃できるんだけどね。
それも不安なのか、レインには。。。
騎士たちが去ると、野次馬たちも消え、辺りは静かになった。
ルアン王子は周囲を見回している。
「まだ監視されているのか」
さすがに気づいたか。
「中で話そう」
外の会話は筒抜けだ。
台所に戻り、今度は冷やしていた麦茶をコップに注ぐ。
魔道具の冷蔵庫が完成したので、夏場は特に嬉しい。
冷凍庫も完備しており、氷も作れる。人に見せびらかすと盗みに入られるのでやってはいけないが。
ルアン王子は当たり前のように口にするが、庶民で夏場に冷たいものを口に入れられる者はそこまで多くない。
そういう魔法が使える者が家族にいるかどうかで、夏場に快適環境が手に入れられるかが決まる。
夏がかなり高温になる地域は、氷が作れるとまでいかなくともささやかな冷風でも魔法を使えるように親が頑張らせるのは、もはや恒例行事だと言ってもいい。
肉屋等の商売人は大型冷蔵庫を持っているが、暑い時期は特に価格に跳ね返る。
氷を浮かべたジュース屋だって、夏場は観光地でなくとも多少高い値をつけても飛ぶように売れる。
飲食店の酒だって、冷えているものが売れる。
それが重要なものだと知っているのは庶民ばかりか。
庶民はそれがあって当たり前とは思わない。
ルアン王子は麦茶を半分飲み干す。
「、、、まさか、アレらはジルノア王国の手の者か?」
「転がっていた末端三人は雇われただけだから、ジルノア王国と直接には関係がない。トカゲの尻尾切りで終わり、ジルノア王国との繋がりも出て来ない。ただ、黒い虫を三人に押しつけて逃げた一人はジルノア王国の者だが」
「父か、弟か?」
最初から母親を候補にあげないのは、情でも人柄を知っているからでもない。
ジルノア王国は魔法至上主義と言われているが、男尊女卑の社会だ。
女性がいくら魔法が得意であっても、その家の手柄にされる。
そして、そういう女性は位の高い者と結婚をさせて、家に利用されるだけである。
彼女たちの意志はそこには反映されない。
ルアン王子もそういう環境で育った者だ。
思考がどっぷりと浸かっていて抜け出せない。
ちなみにジルノア王国とは違い、トワイト魔法王国は完全に実力主義である。
精霊族は基本的に性別がないはずだが、序列一位の水の精霊王は幼女の姿なので、男尊女卑とは縁がないことを示している例の一つになる。
女性も男性を魔法で黙らせられる国である。
隣国でも違う国、違う文化であり、近くだからわかり合えるというのは夢のお話。
ジルノア王国のお隣の宗教国家のジニア聖教国とは永遠に理解し合えないのだから、たとえ国の距離が近かろうとも心の距離は果てしなく遠い。
「俺のそばにいれば、ルアン王子殿下の身の安全も確保されるけど」
黒幕が誰かはともかく。
俺にとっては誰でもいいのだが。
「それは、、、」
ルアン王子は何か言いたそうに口を開いたが、やめた。
うーん、自分の方が魔法の実力は上だ、私がティフィを守る、とでも言いたかったのかな?
言わなくて正解だ。
だって、ルアン王子は彼らが倒れた後に彼らに気づいたのだから。
王子である彼は城では守られてきた。
自らの力で自分を守る必要がない優しい世界で。
護衛や付き人が必ず周囲にいる。
ルアン王子が使う魔法など、どんな場でも接待の社交辞令の美辞麗句が並ぶだけ。
攻撃魔法でも、防御魔法でも教本通りの代物であったとしても。
世間で人々にとって必要とされる魔法を、彼が使えるわけもない。
ささやかな生活魔法も、小器用なので言われればできるが、逆に必要だと言われるまでわからないということだ。
魔法が使えると言っても、使い時を自分で判断できなければ、何の意味もない。
ジルノア王国の国王が戦争の全指揮をとることはない。
ジルノア王国の背後にはトワイト魔法王国があるので、無闇に喧嘩を売ろうという馬鹿な国はジニア聖教国ぐらいである。ジニア聖教国でさえ表立っては動かないのだから、他の国々は当然に動かない。
平和な時代が長く続き、ジルノア王国の王族は自分で考えることもせず、その上、自分の実力を過信して無謀な行動をする。
「お前は魔法が使えないティフィに対して、自分が魔法で守るという優越感に浸りたかったのか?」
意地悪な言葉だろうか。
ルアン王子の前提は、ティフィは魔法が使えない、である。
ティフィが困っているとき、救うのは自分、と考えているフシがありそうだ。
「それは、、、ないとは言えないかもしれないが、ティフィを守りたいという想いは本当だ」
ルアン王子は魔法が使える。
そして、ティフィは剣や体術等、何かしらの護身術を学んでいるわけでもない。
対価が必要のない護衛なんて存在しない。
「今のでわかってくれたと思うが、俺には必要ないぞ。ティフィが戻って来てからもう一度ここに来ればいいじゃないか」
なぜ俺はこの男に苛立つのだろう。
暑さのせいだと思いたいが。
「それに今のお前にはティフィを守る権力もない。お前はそれを捨ててきたのだから」
俺も冷たい飲み物でのどを潤す。
弟にすべてを任せてきたと言いながら、実家の権力を使うのならそれは本末転倒だ。
それにティフィを襲っているのは、ルアン王子の実家であるジルノア王国の王族である。
「だが、近い将来、貴方もティフィの元からいなくなるんだろう」
「悪友が元に戻したら、それでこの関係は終わりだ」
「ならば、誰もいなくなれば、ティフィは誰が守る」
「俺がいなくなって、ティフィが元に戻ったら、お前がティフィのそばにいれば良い話じゃないか」
「貴方は私ではティフィを守れないと言っているのに?」
37
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。

有能すぎる親友の隣が辛いので、平凡男爵令息の僕は消えたいと思います
緑虫
BL
第三王子の十歳の生誕パーティーで、王子に気に入られないようお城の花園に避難した、貧乏男爵令息のルカ・グリューベル。
知り合った宮廷庭師から、『ネムリバナ』という水に浮かべるとよく寝られる香りを放つ花びらをもらう。
花園からの帰り道、噴水で泣いている少年に遭遇。目の下に酷いクマのある少年を慰めたルカは、もらったばかりの花びらを男の子に渡して立ち去った。
十二歳になり、ルカは寄宿学校に入学する。
寮の同室になった子は、まさかのその時の男の子、アルフレート(アリ)・ユーネル侯爵令息だった。
見目麗しく文武両道のアリ。だが二年前と変わらず睡眠障害を抱えていて、目の下のクマは健在。
宮廷庭師と親交を続けていたルカには、『ネムリバナ』を第三王子の為に学校の温室で育てる役割を与えられていた。アリは花びらを王子の元まで運ぶ役目を負っている。育てる見返りに少量の花びらを入手できるようになったルカは、早速アリに使ってみることに。
やがて問題なく眠れるようになったアリはめきめきと頭角を表し、しがない男爵令息にすぎない平凡なルカには手の届かない存在になっていく。
次第にアリに対する恋心に気づくルカ。だが、男の自分はアリとは不釣り合いだと、卒業を機に離れることを決意する。
アリを見ない為に地方に移ったルカ。実はここは、アリの叔父が経営する領地。そこでたった半年の間に朗らかで輝いていたアリの変わり果てた姿を見てしまい――。
ハイスペ不眠攻めxお人好し平凡受けのファンタジーBLです。ハピエン。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる