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第1章 突然の
1-13 薬の配達
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「レイン、この辺りのバーとか飲食店とかに詳しいか?」
作業場兼休憩室で、俺は地図を広げてレインに聞く。
「巡回しているから、場所は知っているが」
含みのある返答だな、おい。
そこまで警戒しなくて良いぞ。
「ティフィは薬を定期的にこの辺りの店に配達していた。二日酔いの薬とか、酔い覚ましとか、胃薬とか、痛み止めとか、軟膏とか。のどかな街だと思っていたけど、ここは治安が悪いのか?」
軟膏が日常的に必要なのは、喧嘩などのいざこざも多いのか。
大怪我したら、軟膏ではどうにもならないと思うが。
この街に医師がいないのなら、治療魔導士もいないだろう。
魔法で治療するとなると、薬よりも高価だ。
俺は薬を調合するより魔法で治した方が簡単なのだが、ティフィは魔法を使えないので表立って使ってはいけない。
「、、、軟膏はそっちの用途の物じゃない」
レインが横を向いてぽそっと言った。
うん?
「あ、まさか痛み止めってヤツも?」
「慣らしてないヤツをヤるときに飲ますんじゃないか」
「なら、媚薬とか催淫剤とかの方が効率いい気がする」
ここの薬屋では取扱していないようだが。
元々取扱っていないものは、販売するのはやめておこう。
「、、、作れるのか?」
「作ろうと思えば」
魔法で。
たいていのことは魔法があればできる。
魔法って便利。ありがとう、魔法。ティフィになって改めて魔法のありがたさを知ったよ。
じっとレインが俺を見ている。
「作ってほしいのか?」
俺が尋ねると、レインが真っ赤になった。
白い肌だからわかりやすい。耳まで真っ赤だ。
誰に対して使う気だ?
あ、俺か?
ティフィの肉体にか。
「俺に使うのなら、必要ないだろ」
「そうではなくて、、、その、薬は元に戻ったカラダにも効果があるのか?」
「俺自身のカラダってことか?俺には効果がない」
俺用に作れば別だけど。
俺のカラダは治療魔法以外は対抗措置を講じているから。
のはずだったんだけど、、、シークの魔法実験は素通りさせてしまったな。
対策を練らないといけない。
一応、アレは俺に対する攻撃ではないという判断になっているのか。
それとも、精神に対するものだからか?
実験だからかもな。
元に戻ったら何とかしよう。
「そうか、残念だ。けど、そりゃそうか」
たまーに、レインが俺の正体わかってない?って言葉を発していることがあるけど、気のせいか?
深く勘繰り過ぎかな。
「ティフィはそれぞれの店に、特に別注がなければ同じ個数の薬を納品していたようだ。薬は作れたし、明日行ってくる」
箱にそれぞれの店ごとに袋に入れている。
魔法で状態保存しなければ、たいていの薬はそこまで日持ちはしない。
だからこその定期購入。
薬屋としてはありがたいので、もちろん保存の魔法は使わない。
賞味、、、ではなく消費期限も書いている。
「一緒に行こうか?」
心配そうに見たレインに。
「俺は方向音痴じゃないぞ。地図があるのに迷うわけがないだろ」
魔法もあるし。
「いや、ティフィのように店まで男に送らせるとは思っていないが」
「ああ、ティフィの男性関係か」
俺が指摘すると、レインが苦虫を噛み潰したような顔をした。
いやー、レインってここまで表情豊かだったんだな。
イメージとしては冷静沈着な感じがしていたのだが。
俺の聖騎士のイメージがそんな感じなのかな?
でも、ジニア聖教国の聖騎士ってアホばっかりというイメージなのだが。。。
レインも心配してくれている。
俺は頷く。
「そうだな、気をつけないといけないな」
「気をつけてくれるのか」
「そりゃ、そうだろ。俺のせいでティフィが別れたくない相手と別れていたら目も当てられない。中身が俺では満足できないかもしれないが、カラダを求められたら頑張って相手を気持ちよく」
「待て」
とめられた。なぜに?
「ん?」
「貴方には俺がいるだろ。断らないのか」
「、、、これ、ティフィのカラダだからな。今までティフィ本人が関係を持っていた相手なら、ティフィも関係を続けていたいのではないのか」
六か月後に誰もいなくなっていました、では悲惨だろ。
何やったんだよ、って思いませんか?
盛大な嫌がらせか、と思わん?
「俺がお願いしてもダメか?関係を続けるのか?俺だけでは満足できないのか」
手を両手で握られて、レインの目が懇願している。
俺自身はもちろんレインだけで満たされており、その要求を飲んで二人でずっとイチャイチャしてたい気持ちはある。
だが、それは俺の願望だ。
レインのティフィの肉体を独占したい気持ちもわかるけど。
残念ながら、その想いはティフィにはまだ届いてないぞっ。
俺止まりだぞっ。
「それは六か月先にならないと、、、中身が戻ったときでないと何とも言えない」
俺が俺だったら、即OKしていたと思うけどさ。
レインはティフィに言っているんだよね。
中身が違う人物って信じられてないわけじゃないと思うけど、俺に言っても仕方ないことなんだよ、レイン。
残酷なようだけど、ティフィがレインを選ぶかどうかは俺にはわからない。
「、、、そうか。六か月後に俺を選んでくれることを期待する」
握られている手に口づけされる。
これが俺に言ってくれている言葉だったらなあーーーーーっ。
俺、小躍りして喜んじゃっているよ、きっと。
いいなー、ティフィ。
羨ましいなー、ティフィ。
熱く愛される夜を過ごした翌朝、配達に出かける。
途中までレインがついてきた。
方向音痴じゃないから大丈夫だって言ったのに。
肉体が方向音痴だからといって、方向感覚が狂うのかと思ったがそういうこともなかった。
騎士の詰所への分岐点で、レインが渋々離れていく。
そもそも、この暑さだっていうのに、長袖の騎士の制服を着て、手袋まできちんとして歩いていくのはどうなんだ?
レインは汗一つかいてないけどさあ、見てる方が暑苦しい。
家のなかじゃ、お互い裸だし。
まずはこの店だったな。
トワっていうバーか。
トワイト魔法王国から一部拝借してつけた名前じゃないよな。関係者が田舎街にこれ以上いたら怖いんですけど。
「おはようございまーす。薬の配達でーす」
「は?」
は?って何?
どういう受け答えなの?
「お前、悪い物でも食ったのか」
バーカウンターのバーテンダーらしき男が変な表情で俺を見ている。
バーテンダーらしく細身のイケメンだ。緩いウェーブがうねる金髪は染めているのかな?
わりと短めの髪だが片側だけ耳にかけているのも色気がある。
「、、、ああ、倒れてから記憶が曖昧で」
配達の態度ってこんなもんじゃないの?
どういう態度でティフィは薬を配達してたの?
反対に疑問なんだけど。
「とりあえず、定期発注通りに薬を持ってきました。数を確認したら、受け取りのサインを」
「気色悪い」
おおっとーーーっ、傷つく言葉来たーーーっ。
「、、、ああ、記憶が曖昧でも薬の調合は大丈夫ですから。薬は」
「薬のことは心配してない。数は確認した」
受領書にサインを乱雑に書く。
ノルルというのか、顔に似合わず汚ねえ字を書くなあ。
「テメエ、俺に敬語なんか使ったことねえだろ」
ノルルに胡散臭い目で見られている。
、、、ああ、忘れてた。
ティフィはハーフエルフでもエルフ的要素が強いんだった。
高圧的な態度だっけ。
しばし、沈黙。
、、、どういう態度が正解なんだ?
わからん。
「記憶が戻ったら、元に戻る」
半年後にね。
「まあ、いいや」
ノルルに背中から抱かれ、肩に顔を置かれた。
うなじに口づけをしているのか。
ノルルもティフィとそういう関係なのか。
そちらに気を取られていると、ノルルの手はすでに下半身に伸ばしている。
早いっ、何もかもがっ。
コレが若いってことかっ。
ズボンも下着もすでにズラされ、指が入り込んでくる。
「先に他の店に行ったのか?もう濡れている」
それは朝からレインとヤっていたからですね。
レインとは毎晩あれだけヤっているのに、朝もやりたがるから凄い。
もう俺が枯れているってことなのか?
それに、魔法があれば、どんなに体液まみれになろうとも。
あ、ノルルに魔法を使われている。
念には念を入れてか。
男同士の行為は魔法なしでは衛生的に不安が残る。
男女間の場合は妊娠対策も含まれているが、魔法は感染症等の対策にも使った方が良い。
すぐに挿れられ、腰を後ろから両手で押さえられ、ノルルに激しく突かれた。
「、、、あっ」
俺の口からはすぐに喘ぎ声が漏れた。
ティフィのカラダは恐ろしいほど感じやすい。
作業場兼休憩室で、俺は地図を広げてレインに聞く。
「巡回しているから、場所は知っているが」
含みのある返答だな、おい。
そこまで警戒しなくて良いぞ。
「ティフィは薬を定期的にこの辺りの店に配達していた。二日酔いの薬とか、酔い覚ましとか、胃薬とか、痛み止めとか、軟膏とか。のどかな街だと思っていたけど、ここは治安が悪いのか?」
軟膏が日常的に必要なのは、喧嘩などのいざこざも多いのか。
大怪我したら、軟膏ではどうにもならないと思うが。
この街に医師がいないのなら、治療魔導士もいないだろう。
魔法で治療するとなると、薬よりも高価だ。
俺は薬を調合するより魔法で治した方が簡単なのだが、ティフィは魔法を使えないので表立って使ってはいけない。
「、、、軟膏はそっちの用途の物じゃない」
レインが横を向いてぽそっと言った。
うん?
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「慣らしてないヤツをヤるときに飲ますんじゃないか」
「なら、媚薬とか催淫剤とかの方が効率いい気がする」
ここの薬屋では取扱していないようだが。
元々取扱っていないものは、販売するのはやめておこう。
「、、、作れるのか?」
「作ろうと思えば」
魔法で。
たいていのことは魔法があればできる。
魔法って便利。ありがとう、魔法。ティフィになって改めて魔法のありがたさを知ったよ。
じっとレインが俺を見ている。
「作ってほしいのか?」
俺が尋ねると、レインが真っ赤になった。
白い肌だからわかりやすい。耳まで真っ赤だ。
誰に対して使う気だ?
あ、俺か?
ティフィの肉体にか。
「俺に使うのなら、必要ないだろ」
「そうではなくて、、、その、薬は元に戻ったカラダにも効果があるのか?」
「俺自身のカラダってことか?俺には効果がない」
俺用に作れば別だけど。
俺のカラダは治療魔法以外は対抗措置を講じているから。
のはずだったんだけど、、、シークの魔法実験は素通りさせてしまったな。
対策を練らないといけない。
一応、アレは俺に対する攻撃ではないという判断になっているのか。
それとも、精神に対するものだからか?
実験だからかもな。
元に戻ったら何とかしよう。
「そうか、残念だ。けど、そりゃそうか」
たまーに、レインが俺の正体わかってない?って言葉を発していることがあるけど、気のせいか?
深く勘繰り過ぎかな。
「ティフィはそれぞれの店に、特に別注がなければ同じ個数の薬を納品していたようだ。薬は作れたし、明日行ってくる」
箱にそれぞれの店ごとに袋に入れている。
魔法で状態保存しなければ、たいていの薬はそこまで日持ちはしない。
だからこその定期購入。
薬屋としてはありがたいので、もちろん保存の魔法は使わない。
賞味、、、ではなく消費期限も書いている。
「一緒に行こうか?」
心配そうに見たレインに。
「俺は方向音痴じゃないぞ。地図があるのに迷うわけがないだろ」
魔法もあるし。
「いや、ティフィのように店まで男に送らせるとは思っていないが」
「ああ、ティフィの男性関係か」
俺が指摘すると、レインが苦虫を噛み潰したような顔をした。
いやー、レインってここまで表情豊かだったんだな。
イメージとしては冷静沈着な感じがしていたのだが。
俺の聖騎士のイメージがそんな感じなのかな?
でも、ジニア聖教国の聖騎士ってアホばっかりというイメージなのだが。。。
レインも心配してくれている。
俺は頷く。
「そうだな、気をつけないといけないな」
「気をつけてくれるのか」
「そりゃ、そうだろ。俺のせいでティフィが別れたくない相手と別れていたら目も当てられない。中身が俺では満足できないかもしれないが、カラダを求められたら頑張って相手を気持ちよく」
「待て」
とめられた。なぜに?
「ん?」
「貴方には俺がいるだろ。断らないのか」
「、、、これ、ティフィのカラダだからな。今までティフィ本人が関係を持っていた相手なら、ティフィも関係を続けていたいのではないのか」
六か月後に誰もいなくなっていました、では悲惨だろ。
何やったんだよ、って思いませんか?
盛大な嫌がらせか、と思わん?
「俺がお願いしてもダメか?関係を続けるのか?俺だけでは満足できないのか」
手を両手で握られて、レインの目が懇願している。
俺自身はもちろんレインだけで満たされており、その要求を飲んで二人でずっとイチャイチャしてたい気持ちはある。
だが、それは俺の願望だ。
レインのティフィの肉体を独占したい気持ちもわかるけど。
残念ながら、その想いはティフィにはまだ届いてないぞっ。
俺止まりだぞっ。
「それは六か月先にならないと、、、中身が戻ったときでないと何とも言えない」
俺が俺だったら、即OKしていたと思うけどさ。
レインはティフィに言っているんだよね。
中身が違う人物って信じられてないわけじゃないと思うけど、俺に言っても仕方ないことなんだよ、レイン。
残酷なようだけど、ティフィがレインを選ぶかどうかは俺にはわからない。
「、、、そうか。六か月後に俺を選んでくれることを期待する」
握られている手に口づけされる。
これが俺に言ってくれている言葉だったらなあーーーーーっ。
俺、小躍りして喜んじゃっているよ、きっと。
いいなー、ティフィ。
羨ましいなー、ティフィ。
熱く愛される夜を過ごした翌朝、配達に出かける。
途中までレインがついてきた。
方向音痴じゃないから大丈夫だって言ったのに。
肉体が方向音痴だからといって、方向感覚が狂うのかと思ったがそういうこともなかった。
騎士の詰所への分岐点で、レインが渋々離れていく。
そもそも、この暑さだっていうのに、長袖の騎士の制服を着て、手袋まできちんとして歩いていくのはどうなんだ?
レインは汗一つかいてないけどさあ、見てる方が暑苦しい。
家のなかじゃ、お互い裸だし。
まずはこの店だったな。
トワっていうバーか。
トワイト魔法王国から一部拝借してつけた名前じゃないよな。関係者が田舎街にこれ以上いたら怖いんですけど。
「おはようございまーす。薬の配達でーす」
「は?」
は?って何?
どういう受け答えなの?
「お前、悪い物でも食ったのか」
バーカウンターのバーテンダーらしき男が変な表情で俺を見ている。
バーテンダーらしく細身のイケメンだ。緩いウェーブがうねる金髪は染めているのかな?
わりと短めの髪だが片側だけ耳にかけているのも色気がある。
「、、、ああ、倒れてから記憶が曖昧で」
配達の態度ってこんなもんじゃないの?
どういう態度でティフィは薬を配達してたの?
反対に疑問なんだけど。
「とりあえず、定期発注通りに薬を持ってきました。数を確認したら、受け取りのサインを」
「気色悪い」
おおっとーーーっ、傷つく言葉来たーーーっ。
「、、、ああ、記憶が曖昧でも薬の調合は大丈夫ですから。薬は」
「薬のことは心配してない。数は確認した」
受領書にサインを乱雑に書く。
ノルルというのか、顔に似合わず汚ねえ字を書くなあ。
「テメエ、俺に敬語なんか使ったことねえだろ」
ノルルに胡散臭い目で見られている。
、、、ああ、忘れてた。
ティフィはハーフエルフでもエルフ的要素が強いんだった。
高圧的な態度だっけ。
しばし、沈黙。
、、、どういう態度が正解なんだ?
わからん。
「記憶が戻ったら、元に戻る」
半年後にね。
「まあ、いいや」
ノルルに背中から抱かれ、肩に顔を置かれた。
うなじに口づけをしているのか。
ノルルもティフィとそういう関係なのか。
そちらに気を取られていると、ノルルの手はすでに下半身に伸ばしている。
早いっ、何もかもがっ。
コレが若いってことかっ。
ズボンも下着もすでにズラされ、指が入り込んでくる。
「先に他の店に行ったのか?もう濡れている」
それは朝からレインとヤっていたからですね。
レインとは毎晩あれだけヤっているのに、朝もやりたがるから凄い。
もう俺が枯れているってことなのか?
それに、魔法があれば、どんなに体液まみれになろうとも。
あ、ノルルに魔法を使われている。
念には念を入れてか。
男同士の行為は魔法なしでは衛生的に不安が残る。
男女間の場合は妊娠対策も含まれているが、魔法は感染症等の対策にも使った方が良い。
すぐに挿れられ、腰を後ろから両手で押さえられ、ノルルに激しく突かれた。
「、、、あっ」
俺の口からはすぐに喘ぎ声が漏れた。
ティフィのカラダは恐ろしいほど感じやすい。
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