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第1章 突然の
1-6 一目惚れではないけれど ◆レイン視点◆
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◆レイン視点◆
出会いの印象は、強い拒絶を感じた。ただそれだけ。
銀糸の刺繍で縁取りした黒いマント。
目深にマントのフードを被り、表情どころかどんな顔かさえも見せない。
ほんの少し猫背。
マントの裾も長く、歩くときにブーツが微かに見える程度だ。
まるで、人との付き合い一切を拒むような。
それは、少し過去の話。
俺は魔導士として認められたくて、トワイト魔法王国にやってきた。
トワイト魔法王国はこの大陸の北東にある半島に位置し、隣国のジルノア王国から陸路で行くしか方法がない。
海から行こうとすると、海流の関係と海に住む怪物のせいで辿り着けないらしい。
トワイト魔法王国というのは魔法では他に並ぶ国はない、最高峰の魔導士たちが集う国である。
俺は祖国で魔導士の実力としては上も上だったため、世界でも通用するのではないかと思ってしまった。
そういう勘違いした魔導士が、トワイト魔法王国でも一花咲かせたいと足を運んでしまうのである。
世界の実力を目の当たりにして、落ちぶれて祖国にも帰らず、いや帰れずに死ぬ者も多いという。
俺の魔導士の実力なんてものも、トワイト魔法王国では特に歯牙にもかけられない程度のものだった。その実力差に叩きのめされても死ななかった。
だが、違った意味で幸運でもあり不運でもあった。
俺はトワイト魔法王国で魔導士として登録する前に、トワイト魔法王国所有の聖剣に認められてしまった。
俺は聖騎士として聖剣に選ばれたため、聖騎士にならざる得なかった。
いくら聖騎士になりたいと望んでも、聖剣に選ばれなければ聖騎士にはなれない。
けれど、聖騎士になりたくなくとも、聖剣に選ばれてしまえば問答無用で聖騎士にされてしまうのはどうか。
聖騎士になりたいと望む者は大量にいる、ジニア聖教国という宗教国家に。
その国はジルノア王国の南側に接している。
俺はトワイト魔法王国所有の聖剣の持ち主として、ジニア聖教国の聖騎士となった。
天神を一神教として崇め奉る信仰自体は、この大陸の人族が支配する国には多い。
俺が育った国もトワイト魔法王国もジニア聖教国も、この天神教である。
だが、そもそも、国によって解釈が違い過ぎるのもまたこの天神教であった。
最初は聖剣に選ばれた聖騎士としてジニア聖教国に快く迎い入れられたが、次第に洗脳されているかのように動くジニア聖教国の者たちとは軋轢が生じた。
今から五年前に。
とうとう俺はジニア聖教国に暗殺されかねた。
ジニア聖教国の聖騎士は十数人ほどいる。
聖剣が増えない限り、人数は一定のはずだ。
トワイト魔法王国のように、その中の三人だけが他国所有の聖剣持ちだが、ジニア聖教国の論理は聖剣は神が授けしもの。
つまり、聖剣は神のもの。
神のものならば、神の代行者であるジニア聖教国のもの、聖騎士はジニア聖教国が決める、という謎論理がまかり通る国である。
そして、聖騎士は全員が現役世代である。
誰もおかしいとは思わないか?
なぜ老いた者がいないのか。
聖騎士は聖剣が選ぶ。
聖剣が所持者が死なない限り、聖剣が次の所持者を選ぶことはない。
ジニア聖教国には準聖騎士と呼ばれる者が数多くいる。
聖騎士を目指して、厳しい訓練を受けた者たちだ。それなのに、聖剣に選ばれなかったために、聖騎士になれない者たちだ。
だが、聖剣の所持者が死ねば、次に聖騎士として選ばれるのは自分かもしれない。そんな考えを持つ者ばかりが揃っている。
ただ、まだ個人的な犯行ならば救われる気がする。
聖騎士に老衰で亡くなる者はいない。
不慮の事故か任務中に亡くなることが多いという。
それがジニア聖教国の指示だとしたら、何が神の代行者だ。
神を騙ったペテン師どもの国だ。
そう考え始めたら、ジニア聖教国が命令する任務など遂行する気力すら失せた。
最初は聖騎士として選ばれたという誇りをもって頑張っていたのに。
俺の所持する聖剣はトワイト魔法王国のものだ。
俺は事情をトワイト魔法王国に話した。
実力主義的なトワイト魔法王国は、魔導士ではなくても実力がある者には国王も直に話せることがありがたかった。
トワイト魔法王国は小さい国土だが、この大陸にあるどこよりも強国である。
平民が国王と話したいと言っても、門前払いが普通であるが、この国だけは違った。
トワイト魔法王国のグフタ国王は俺の身柄を保障した。
ジニア聖教国は聖騎士をやめて聖剣を返せと言って来たらしい。
ジニア聖教国の聖騎士をやめろ、そして聖剣を返せというのは、死ね、と言っていることと同義である。
ジニア聖教国で育った聖騎士は務めが果たせなくなったとき、喜んで死ぬのだろうか?
あれほど人のために国のために休みもなく動いてきた者たちが、感謝されることもなく、自ら死を選ぶのだろうか?
だが、トワイト魔法王国は元々聖剣自体我が国のものであり、トワイト魔法王国として、レイグ・フォスターを聖騎士として認めると公式に発表した。
ジニア聖教国にとっては屈辱だったに違いないが、表立って敵対することもできなかった。
それほどまでにトワイト魔法王国の力は強大だ。
もちろん、裏では別だが。
ジニア聖教国からの暗殺者や工作員をどれだけ始末したか。
俺には養母がこの大陸中央南にあるルチタ王国にいる。
養母というには婆さんと呼ぶ年齢だ。
育ててもらった恩もあるし、もしジニア聖教国に狙われたらと思うと心配だった。
グフタ国王は婆さんもトワイト魔法王国で保護すると約束してくれた。
俺自身にはまったく興味がないジニア聖教国は、俺がトワイト魔法王国の聖剣を持っていたため、トワイト魔法王国出身だと伝えても何も疑いもしなかったし、どうでも良かったのだろう。
ルチタ王国は遠い。
迎えに行くにも、もしかすると婆さんは長旅に耐えられなくなっているかもしれない。
だからこそ、グフタ国王は万が一に備えてくれた。
聖剣のメンテナンスをトワイト魔法王国内ですることにした。
そもそも、なぜジニア聖教国に聖剣の使用を認めていたのかというと、聖剣の手入れができるのがジニア聖教国だけだった。
ジニア聖教国は当然のごとくトワイト魔法王国の聖剣の手入れを拒否した。
というわけで、トワイト魔法王国の王城にある工房にて、聖剣が拗ねていた。
「外見は元通りに戻ったのだが。いや、性能だけなら前よりも遥かに上がった」
トワイト魔法王国魔導士序列五位のドワーフである魔法鍛冶師が胸を張って言った。
トワイト魔法王国の魔導士序列は、そのまま魔導士の順位とされている。
このトワイト魔法王国での順位が世界での魔導士としての順位になっているのである。
だからこそ、魔導士はこの国に憧れる。
最終的に、魔導士はこの国に行こうとする。
自分の力をためるために。
「五位よ。性能を高めても、使えなくしたら意味はない」
ほんの少し誇らしげな五位に、グフタ国王陛下は聖剣を持ちながらため息まじりに伝えた。
「十位、お前さんでもどうにもできないくせに」
ここの国民は百位までは序列の番号で呼ぶことが多い。
序列は年に一度更新されるらしいが、番号をよく覚えられるなと感心する。
十位というのはグフタ国王陛下のことだ。
国王でも序列の番号で呼ばれてしまうのが、この国だ。
グフタ国王は歴代王族の中でも、そして、普通の人族の中でも最高位と言われていた。
この人が六位になるまでは。
五位の工房の扉が使用人によって恭しく開かれ、黒いマントの人物が入ってきた。
黒いマントの縁を銀糸で刺繍されている。
それなりの地位にある人物だろうが、マントのフードで顔を隠して、俺には一切を拒絶するかのように見えた。
猫背なわりには颯爽と歩き、広い工房で五位とグフタ国王陛下の近くに来ると。
「ゴンタっ、人をこんな離れの工房に呼びつけるな。用事があるなら自分が来いっ」
「俺の名前はゴンタじゃないっ。名前を覚えられないなら、五位と呼べっ、六位っ」
思った以上に仲良さそうだ。
この城の魔導士は。。。
出会いの印象は、強い拒絶を感じた。ただそれだけ。
銀糸の刺繍で縁取りした黒いマント。
目深にマントのフードを被り、表情どころかどんな顔かさえも見せない。
ほんの少し猫背。
マントの裾も長く、歩くときにブーツが微かに見える程度だ。
まるで、人との付き合い一切を拒むような。
それは、少し過去の話。
俺は魔導士として認められたくて、トワイト魔法王国にやってきた。
トワイト魔法王国はこの大陸の北東にある半島に位置し、隣国のジルノア王国から陸路で行くしか方法がない。
海から行こうとすると、海流の関係と海に住む怪物のせいで辿り着けないらしい。
トワイト魔法王国というのは魔法では他に並ぶ国はない、最高峰の魔導士たちが集う国である。
俺は祖国で魔導士の実力としては上も上だったため、世界でも通用するのではないかと思ってしまった。
そういう勘違いした魔導士が、トワイト魔法王国でも一花咲かせたいと足を運んでしまうのである。
世界の実力を目の当たりにして、落ちぶれて祖国にも帰らず、いや帰れずに死ぬ者も多いという。
俺の魔導士の実力なんてものも、トワイト魔法王国では特に歯牙にもかけられない程度のものだった。その実力差に叩きのめされても死ななかった。
だが、違った意味で幸運でもあり不運でもあった。
俺はトワイト魔法王国で魔導士として登録する前に、トワイト魔法王国所有の聖剣に認められてしまった。
俺は聖騎士として聖剣に選ばれたため、聖騎士にならざる得なかった。
いくら聖騎士になりたいと望んでも、聖剣に選ばれなければ聖騎士にはなれない。
けれど、聖騎士になりたくなくとも、聖剣に選ばれてしまえば問答無用で聖騎士にされてしまうのはどうか。
聖騎士になりたいと望む者は大量にいる、ジニア聖教国という宗教国家に。
その国はジルノア王国の南側に接している。
俺はトワイト魔法王国所有の聖剣の持ち主として、ジニア聖教国の聖騎士となった。
天神を一神教として崇め奉る信仰自体は、この大陸の人族が支配する国には多い。
俺が育った国もトワイト魔法王国もジニア聖教国も、この天神教である。
だが、そもそも、国によって解釈が違い過ぎるのもまたこの天神教であった。
最初は聖剣に選ばれた聖騎士としてジニア聖教国に快く迎い入れられたが、次第に洗脳されているかのように動くジニア聖教国の者たちとは軋轢が生じた。
今から五年前に。
とうとう俺はジニア聖教国に暗殺されかねた。
ジニア聖教国の聖騎士は十数人ほどいる。
聖剣が増えない限り、人数は一定のはずだ。
トワイト魔法王国のように、その中の三人だけが他国所有の聖剣持ちだが、ジニア聖教国の論理は聖剣は神が授けしもの。
つまり、聖剣は神のもの。
神のものならば、神の代行者であるジニア聖教国のもの、聖騎士はジニア聖教国が決める、という謎論理がまかり通る国である。
そして、聖騎士は全員が現役世代である。
誰もおかしいとは思わないか?
なぜ老いた者がいないのか。
聖騎士は聖剣が選ぶ。
聖剣が所持者が死なない限り、聖剣が次の所持者を選ぶことはない。
ジニア聖教国には準聖騎士と呼ばれる者が数多くいる。
聖騎士を目指して、厳しい訓練を受けた者たちだ。それなのに、聖剣に選ばれなかったために、聖騎士になれない者たちだ。
だが、聖剣の所持者が死ねば、次に聖騎士として選ばれるのは自分かもしれない。そんな考えを持つ者ばかりが揃っている。
ただ、まだ個人的な犯行ならば救われる気がする。
聖騎士に老衰で亡くなる者はいない。
不慮の事故か任務中に亡くなることが多いという。
それがジニア聖教国の指示だとしたら、何が神の代行者だ。
神を騙ったペテン師どもの国だ。
そう考え始めたら、ジニア聖教国が命令する任務など遂行する気力すら失せた。
最初は聖騎士として選ばれたという誇りをもって頑張っていたのに。
俺の所持する聖剣はトワイト魔法王国のものだ。
俺は事情をトワイト魔法王国に話した。
実力主義的なトワイト魔法王国は、魔導士ではなくても実力がある者には国王も直に話せることがありがたかった。
トワイト魔法王国は小さい国土だが、この大陸にあるどこよりも強国である。
平民が国王と話したいと言っても、門前払いが普通であるが、この国だけは違った。
トワイト魔法王国のグフタ国王は俺の身柄を保障した。
ジニア聖教国は聖騎士をやめて聖剣を返せと言って来たらしい。
ジニア聖教国の聖騎士をやめろ、そして聖剣を返せというのは、死ね、と言っていることと同義である。
ジニア聖教国で育った聖騎士は務めが果たせなくなったとき、喜んで死ぬのだろうか?
あれほど人のために国のために休みもなく動いてきた者たちが、感謝されることもなく、自ら死を選ぶのだろうか?
だが、トワイト魔法王国は元々聖剣自体我が国のものであり、トワイト魔法王国として、レイグ・フォスターを聖騎士として認めると公式に発表した。
ジニア聖教国にとっては屈辱だったに違いないが、表立って敵対することもできなかった。
それほどまでにトワイト魔法王国の力は強大だ。
もちろん、裏では別だが。
ジニア聖教国からの暗殺者や工作員をどれだけ始末したか。
俺には養母がこの大陸中央南にあるルチタ王国にいる。
養母というには婆さんと呼ぶ年齢だ。
育ててもらった恩もあるし、もしジニア聖教国に狙われたらと思うと心配だった。
グフタ国王は婆さんもトワイト魔法王国で保護すると約束してくれた。
俺自身にはまったく興味がないジニア聖教国は、俺がトワイト魔法王国の聖剣を持っていたため、トワイト魔法王国出身だと伝えても何も疑いもしなかったし、どうでも良かったのだろう。
ルチタ王国は遠い。
迎えに行くにも、もしかすると婆さんは長旅に耐えられなくなっているかもしれない。
だからこそ、グフタ国王は万が一に備えてくれた。
聖剣のメンテナンスをトワイト魔法王国内ですることにした。
そもそも、なぜジニア聖教国に聖剣の使用を認めていたのかというと、聖剣の手入れができるのがジニア聖教国だけだった。
ジニア聖教国は当然のごとくトワイト魔法王国の聖剣の手入れを拒否した。
というわけで、トワイト魔法王国の王城にある工房にて、聖剣が拗ねていた。
「外見は元通りに戻ったのだが。いや、性能だけなら前よりも遥かに上がった」
トワイト魔法王国魔導士序列五位のドワーフである魔法鍛冶師が胸を張って言った。
トワイト魔法王国の魔導士序列は、そのまま魔導士の順位とされている。
このトワイト魔法王国での順位が世界での魔導士としての順位になっているのである。
だからこそ、魔導士はこの国に憧れる。
最終的に、魔導士はこの国に行こうとする。
自分の力をためるために。
「五位よ。性能を高めても、使えなくしたら意味はない」
ほんの少し誇らしげな五位に、グフタ国王陛下は聖剣を持ちながらため息まじりに伝えた。
「十位、お前さんでもどうにもできないくせに」
ここの国民は百位までは序列の番号で呼ぶことが多い。
序列は年に一度更新されるらしいが、番号をよく覚えられるなと感心する。
十位というのはグフタ国王陛下のことだ。
国王でも序列の番号で呼ばれてしまうのが、この国だ。
グフタ国王は歴代王族の中でも、そして、普通の人族の中でも最高位と言われていた。
この人が六位になるまでは。
五位の工房の扉が使用人によって恭しく開かれ、黒いマントの人物が入ってきた。
黒いマントの縁を銀糸で刺繍されている。
それなりの地位にある人物だろうが、マントのフードで顔を隠して、俺には一切を拒絶するかのように見えた。
猫背なわりには颯爽と歩き、広い工房で五位とグフタ国王陛下の近くに来ると。
「ゴンタっ、人をこんな離れの工房に呼びつけるな。用事があるなら自分が来いっ」
「俺の名前はゴンタじゃないっ。名前を覚えられないなら、五位と呼べっ、六位っ」
思った以上に仲良さそうだ。
この城の魔導士は。。。
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