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第1章 突然の
1-3 記憶力の問題
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俺を別の意味で疑わしい目で見ていた三人を無事に店から追い出し、ようやく薬屋の店内で一人になれた。
この店を探検する。
というほど広い店ではない。
暗い路地裏にあるこの店は、外とは違い涼しい。
薬品や薬の材料等の保管のためもあるだろうが、商売人がこんな人通りなんて皆無ではないかと思える場所に店を出すのも不思議だ。
商品を売ろうと思っていない立地である。
ただ街に薬屋が一軒しかないのならば、宣伝しなくても客は来る。自分に都合が良い立地条件を選択するのは正しいかもしれない。
高い薬品や材料が高温多湿ですぐに悪くなったら泣くに泣けない。
特に魔法が使えないのならば。
カウンターの外は、待つ人のために数個の椅子があるだけだ。
そこまで広くない。
カウンター内部には様々な物が置かれている。
この店を利用した顧客情報が書かれているカルテも並んでいる。
一枚一枚確かめたいが、とりあえず今は大雑把な把握をする時間だ。
奥へとつながる扉を開けると、より暗い部屋だった。
ここにも小さな引き出しが並ぶ棚が置かれており、箱や袋が適当に置かれている。
テーブルとイスもあり、作業場兼休憩室兼物置、といったところか。
さらに奥へと続く扉を開けると、小さな台所と上に続く階段がある。
台所に勝手口があったので外に出ようとしてみると、屋根は続いているが、壁の一部がなく風通しが良くなっている小さな空間に出る。
どういう造りの家かと思ったが、この街には上下水道の設備が整っていないらしい。
ニオイからして嫌な予感がする。
台所では臭っていなかったので、きちんと風向き等を考えて建てられたのだろう。ただ勝手口は開けっ放しにしておくことはできない。
恐る恐る一つ目のカーテンを捲ってみると、、、、、俺がいた国とは違い、トイレが大きい壺である。座るところの下に壺が置かれているだけである。
ズーン。。。
愕然とする。
お願いです。
魔法、使わせてください。
ここまで切実に魔法を願うのがトイレだとは。。。
くちゃい。きたない。
ティフィもよく使ってたな。
小さい頃はこんなトイレ使っていたよ、俺も。
けどさあ、快適な城生活を十数年もしていると、こんな生活とは縁遠くなっていたよ。
もうあの頃には戻れないのを自覚する。
ううっ、どうにかして魔法を使えるようにしなければ。
今なら闇に飲まれても魔法を使いたいという人たちの気持ちがわかる気がする。
ショックから立ち直るのに数分かかった。
数分なら短い方か?
半分外のような場所にトイレがあるのは、ニオイが家の中に籠らないように配慮された造りなのだろう。
おそらく壺の回収業者がいる。一人暮らしなのでそう頻繁には来ないだろうが気が重い。
小さな井戸もあり、そこから水を汲むようだ。
そして、本当の裏口を開けると、外の路地につながっていた。そこから壺を交換していくのか。トイレが一番外に近いのはそういう理由だろう。
トイレの隣のカーテンの中を覗くと、カラダを洗う場所のようだ。上に大きめの壺がある。あの壺に水を入れるとシャワーが浴びれるという感じか。
魔法がないと、水をかなり上にあるあの壺に入れるのは一苦労だ。
バケツもあるが、大きめのたらいもある。面倒だと単にカラダを水で拭く、多少の水浴びする程度にしていたのではないかと推測できる。
さて、台所に戻り、階段を上がる。
二階は居住スペースだ。
二部屋存在し、一部屋が寝室。ベッドと小さなテーブルがあるが、クローゼットは開きっぱなしだし、服や小物が床に氾濫している。
レインたちをこの部屋に入れなくて正解だったのでは?
仕事場は綺麗なのに、部屋は汚い。
ティフィがどのような人間か少々垣間見れた。
で、鏡はどこにある。
城ならばどこにでもある鏡だが、この家でありそうな台所、シャワー、トイレまわりにはなかった。
顔を洗ったり、髪を整えたりする洗面所がないので、あるならその辺りに置いてあると思ったが。
二階の隣の部屋も見るが、適当に箱が置かれているだけで、特に目ぼしい物はなさそうだ。
一つ箱を開けてみたが、ここも薬の材料が置かれている。
一番使う物がカウンター後ろの棚、次が作業場、そして、使う頻度が少ない物がここに置かれていると思われる。
俺は寝室に戻る。
散らばっている服は夏服だ。
上は半袖が中心である。
なんとなーく今の時期にここまで暑いということで、大陸の南方にまで飛ばされたと推測が立つ。
魔法が使えれば何とかなるのに。
なんか腹も立ってきた。
どうにかして魔法が使えないものか。
、、、一つの考えが浮かぶ。
自分の、この場合はティフィの魔力が使えないのなら、他人の魔力を使えば良いというものだ。
誰か協力者はいないものか。
他人の魔力を使うということは、その他人はそれ相当の魔力の保持者でなければならない。
考えずとも、該当者が一人思いつく。
「レインが協力してくれれば、」
彼は騎士だと言ったが、魔導士としてもおかしくないレベルの魔力量を持っている。
ギットの魔力量も多いが、何か異質な感じがするため、今の状態の俺が利用するには向いていない。先祖に魔族の血でも入っているのかもしれない。
「んー、、、」
レインも強力な魔法が使えると思うのだが、なぜ騎士になったのだろうか。
稀に剣に憧れているとか、主君を近くで守りたいからとか、そういう理由で騎士になる者もいるが。
俺は部屋に散乱している服を片付けながら思考する。
「あ、」
手鏡、発見。
散乱中の服の下にいた。
危ないよな、知らずに踏んだら。
他にも服の下にいろいろと落ちているのは気になるが、まずはお顔拝見。
「チッ」
あ、俺の人間の小ささを表すように舌打ちをしてしまった。
想像通りというか、ティフィはイケメンだ。
女性的という顔立ちではないが、中性的である。肩につくかつかないかの金髪を伸ばして服装を性別がわからないようなものを着てしまえば、多くの者は悩むであろう。
、、、ま、胸がないから判断つくか。
瞳の色は黒にどこまでも近い青。じっと見なければ青みを帯びているのはわからない。
んで。
耳。
エルフのように目立つほどの長く尖った耳ではない。
普通の人でも多少上の先端が尖ったようになる者はいるが。。。
俺は確信を持つ。
ティフィはハーフエルフだ。
体内にある魔力量が多いのに使えないのは、封印されているからだ。
よく魔力を暴走させてしまう子にこのような封印をしている場合が少なくない。
魔力量が多いエルフと人間との混血において、どちらの血が多く出るかによって外見も魔力も、そしてその制御能力も左右されると言ってもいい。
不運なのは、魔力量が多いのに制御する能力が潜在的に備わっていない場合、魔力を暴走させて死に至るケースがある。
おそらくティフィは親に死なないよう幼い頃に封印を施されたのだろう。
だから、今、俺は魔法を使えない。
普通の人である俺の本体に比べて何倍も、いや、何十倍もの眉唾ものの魔力量を体内にためていても使えないのである。
えー、こんなに魔力があったら、こーんなことも、あーんなことも楽にできるのにー。
もしかしたらあの魔法も使えるのかもしれないのにー、と思ってしまうのは、俺が魔法研究一筋のせいか。
封印から漏れたほんの微かでも使えるのなら、俺よりも高性能な魔法を扱えるのではないかと思えてしまう。
「やはり、レインに頼むか」
ある程度寝室が片付くと、一階に戻った。
、、、あのトイレ、使いたくないのだが、自分の手で掃除もしたくない。ティフィの手だけど。
掃除するなら、魔法でしたい。
というか、汚物が見えない状態にまでリフォームしたいくらいだ。
カランカラン、と扉の鐘が鳴る。
「ティフィ、巡回で来たよ。体調はどう?」
なんとまあ、いいタイミング。
白い髪に白い肌、真夏なこの土地には似合わないどころか、長袖の騎士の制服を汗一つかかずに着こなしている。
綺麗な銀色の目がティフィを視界に入れている。
「レイン、良かった。ちょうど頼みごとが、、、、、」
カウンターにいた俺の言葉がとまったのを、レインが心配そうに見た。
そう、俺はどこかで彼を見た。
どこかじゃない城でだ。
「ティフィ?」
「聖騎士レイグ・フォスター」
ようやく俺の記憶が引っ張り出された。
この店を探検する。
というほど広い店ではない。
暗い路地裏にあるこの店は、外とは違い涼しい。
薬品や薬の材料等の保管のためもあるだろうが、商売人がこんな人通りなんて皆無ではないかと思える場所に店を出すのも不思議だ。
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ただ街に薬屋が一軒しかないのならば、宣伝しなくても客は来る。自分に都合が良い立地条件を選択するのは正しいかもしれない。
高い薬品や材料が高温多湿ですぐに悪くなったら泣くに泣けない。
特に魔法が使えないのならば。
カウンターの外は、待つ人のために数個の椅子があるだけだ。
そこまで広くない。
カウンター内部には様々な物が置かれている。
この店を利用した顧客情報が書かれているカルテも並んでいる。
一枚一枚確かめたいが、とりあえず今は大雑把な把握をする時間だ。
奥へとつながる扉を開けると、より暗い部屋だった。
ここにも小さな引き出しが並ぶ棚が置かれており、箱や袋が適当に置かれている。
テーブルとイスもあり、作業場兼休憩室兼物置、といったところか。
さらに奥へと続く扉を開けると、小さな台所と上に続く階段がある。
台所に勝手口があったので外に出ようとしてみると、屋根は続いているが、壁の一部がなく風通しが良くなっている小さな空間に出る。
どういう造りの家かと思ったが、この街には上下水道の設備が整っていないらしい。
ニオイからして嫌な予感がする。
台所では臭っていなかったので、きちんと風向き等を考えて建てられたのだろう。ただ勝手口は開けっ放しにしておくことはできない。
恐る恐る一つ目のカーテンを捲ってみると、、、、、俺がいた国とは違い、トイレが大きい壺である。座るところの下に壺が置かれているだけである。
ズーン。。。
愕然とする。
お願いです。
魔法、使わせてください。
ここまで切実に魔法を願うのがトイレだとは。。。
くちゃい。きたない。
ティフィもよく使ってたな。
小さい頃はこんなトイレ使っていたよ、俺も。
けどさあ、快適な城生活を十数年もしていると、こんな生活とは縁遠くなっていたよ。
もうあの頃には戻れないのを自覚する。
ううっ、どうにかして魔法を使えるようにしなければ。
今なら闇に飲まれても魔法を使いたいという人たちの気持ちがわかる気がする。
ショックから立ち直るのに数分かかった。
数分なら短い方か?
半分外のような場所にトイレがあるのは、ニオイが家の中に籠らないように配慮された造りなのだろう。
おそらく壺の回収業者がいる。一人暮らしなのでそう頻繁には来ないだろうが気が重い。
小さな井戸もあり、そこから水を汲むようだ。
そして、本当の裏口を開けると、外の路地につながっていた。そこから壺を交換していくのか。トイレが一番外に近いのはそういう理由だろう。
トイレの隣のカーテンの中を覗くと、カラダを洗う場所のようだ。上に大きめの壺がある。あの壺に水を入れるとシャワーが浴びれるという感じか。
魔法がないと、水をかなり上にあるあの壺に入れるのは一苦労だ。
バケツもあるが、大きめのたらいもある。面倒だと単にカラダを水で拭く、多少の水浴びする程度にしていたのではないかと推測できる。
さて、台所に戻り、階段を上がる。
二階は居住スペースだ。
二部屋存在し、一部屋が寝室。ベッドと小さなテーブルがあるが、クローゼットは開きっぱなしだし、服や小物が床に氾濫している。
レインたちをこの部屋に入れなくて正解だったのでは?
仕事場は綺麗なのに、部屋は汚い。
ティフィがどのような人間か少々垣間見れた。
で、鏡はどこにある。
城ならばどこにでもある鏡だが、この家でありそうな台所、シャワー、トイレまわりにはなかった。
顔を洗ったり、髪を整えたりする洗面所がないので、あるならその辺りに置いてあると思ったが。
二階の隣の部屋も見るが、適当に箱が置かれているだけで、特に目ぼしい物はなさそうだ。
一つ箱を開けてみたが、ここも薬の材料が置かれている。
一番使う物がカウンター後ろの棚、次が作業場、そして、使う頻度が少ない物がここに置かれていると思われる。
俺は寝室に戻る。
散らばっている服は夏服だ。
上は半袖が中心である。
なんとなーく今の時期にここまで暑いということで、大陸の南方にまで飛ばされたと推測が立つ。
魔法が使えれば何とかなるのに。
なんか腹も立ってきた。
どうにかして魔法が使えないものか。
、、、一つの考えが浮かぶ。
自分の、この場合はティフィの魔力が使えないのなら、他人の魔力を使えば良いというものだ。
誰か協力者はいないものか。
他人の魔力を使うということは、その他人はそれ相当の魔力の保持者でなければならない。
考えずとも、該当者が一人思いつく。
「レインが協力してくれれば、」
彼は騎士だと言ったが、魔導士としてもおかしくないレベルの魔力量を持っている。
ギットの魔力量も多いが、何か異質な感じがするため、今の状態の俺が利用するには向いていない。先祖に魔族の血でも入っているのかもしれない。
「んー、、、」
レインも強力な魔法が使えると思うのだが、なぜ騎士になったのだろうか。
稀に剣に憧れているとか、主君を近くで守りたいからとか、そういう理由で騎士になる者もいるが。
俺は部屋に散乱している服を片付けながら思考する。
「あ、」
手鏡、発見。
散乱中の服の下にいた。
危ないよな、知らずに踏んだら。
他にも服の下にいろいろと落ちているのは気になるが、まずはお顔拝見。
「チッ」
あ、俺の人間の小ささを表すように舌打ちをしてしまった。
想像通りというか、ティフィはイケメンだ。
女性的という顔立ちではないが、中性的である。肩につくかつかないかの金髪を伸ばして服装を性別がわからないようなものを着てしまえば、多くの者は悩むであろう。
、、、ま、胸がないから判断つくか。
瞳の色は黒にどこまでも近い青。じっと見なければ青みを帯びているのはわからない。
んで。
耳。
エルフのように目立つほどの長く尖った耳ではない。
普通の人でも多少上の先端が尖ったようになる者はいるが。。。
俺は確信を持つ。
ティフィはハーフエルフだ。
体内にある魔力量が多いのに使えないのは、封印されているからだ。
よく魔力を暴走させてしまう子にこのような封印をしている場合が少なくない。
魔力量が多いエルフと人間との混血において、どちらの血が多く出るかによって外見も魔力も、そしてその制御能力も左右されると言ってもいい。
不運なのは、魔力量が多いのに制御する能力が潜在的に備わっていない場合、魔力を暴走させて死に至るケースがある。
おそらくティフィは親に死なないよう幼い頃に封印を施されたのだろう。
だから、今、俺は魔法を使えない。
普通の人である俺の本体に比べて何倍も、いや、何十倍もの眉唾ものの魔力量を体内にためていても使えないのである。
えー、こんなに魔力があったら、こーんなことも、あーんなことも楽にできるのにー。
もしかしたらあの魔法も使えるのかもしれないのにー、と思ってしまうのは、俺が魔法研究一筋のせいか。
封印から漏れたほんの微かでも使えるのなら、俺よりも高性能な魔法を扱えるのではないかと思えてしまう。
「やはり、レインに頼むか」
ある程度寝室が片付くと、一階に戻った。
、、、あのトイレ、使いたくないのだが、自分の手で掃除もしたくない。ティフィの手だけど。
掃除するなら、魔法でしたい。
というか、汚物が見えない状態にまでリフォームしたいくらいだ。
カランカラン、と扉の鐘が鳴る。
「ティフィ、巡回で来たよ。体調はどう?」
なんとまあ、いいタイミング。
白い髪に白い肌、真夏なこの土地には似合わないどころか、長袖の騎士の制服を汗一つかかずに着こなしている。
綺麗な銀色の目がティフィを視界に入れている。
「レイン、良かった。ちょうど頼みごとが、、、、、」
カウンターにいた俺の言葉がとまったのを、レインが心配そうに見た。
そう、俺はどこかで彼を見た。
どこかじゃない城でだ。
「ティフィ?」
「聖騎士レイグ・フォスター」
ようやく俺の記憶が引っ張り出された。
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