1 / 74
第1章 突然の
1-1 告白は本人にしよう
しおりを挟む
うだるような暑さの昼下がり。
路地裏で日の当たらない小さな店のなかは外と違って涼しい。
日射しがまったく当たらないというのは、家として欠点だと思っていたがそうではないらしい。
昼食後の眠くなる時間帯。
あくびをしそうになったところで。
カランカラン。
扉についた小さな鐘が音を奏でながら開いた。
熱い空気が開いた扉から流れ込んでくる。
お客か。
俺は立ち上がって、慣れない営業スマイルを浮かべる。
「こんにち、、、」
「愛するティフィ、私は王子をやめてきた。今度こそ二人で幸せになろう」
カウンター越しに手を取られ、黒髪イケメンにおっそろしいキラっキラな笑顔で言われた。
背景にも花が飛び交っているのだが、彼の手にも花束がある。
それを俺に差し出してきた。
この顔で迫られたら、世の中の九割以上の女性が落ちるのではないか。
だがしかし。
「は?」
俺は笑顔が固まる。
反応に非常に困る。
またか。
コイツ、どれだけモテるんだ?
というか、中身が入れ替わっているときに告白に来なくてもいいじゃないか。
告白は本人にしてくれ。
しっかし、今度は王子をやめてきたのか。。。
波乱の予感しかない。
今のこのティフィの中身、本人じゃないんですけど。
遡ること、二週間前。
ソレは起こった。
俺が目を開けると、覗き込む人影が複数存在した。
一応、上半身を起こす。
「、、、?」
徹夜続きで倒れたか。
確か俺は早い夕食でも食べに行こうと食堂に向かっていたはずだ。
部屋で倒れていたら、誰も様子を見に来る者はいないのだから。
だが、暑い。
城の通路で温度管理されていない場所なんてあったか。
「ティフィ、大丈夫か」
「後ろに打っ倒れたが、頭打ってないか」
あ、ホントだ。後頭部が痛い。
このくらいなら魔法で。
「立てるか、ティフィ」
周囲で心配する声が聞こえる。
まわりにいるのは老若男女。十名は超えないとは思うが、心配してくれる人数としては多い。
だが、知っている顔はない。
大きな城勤めで、研究室で籠りきりの人間が知っている顔見知りなんてほぼいないと等しいけど。
三日も徹夜で魔法研究していたということは言わない方が良いかもしれない。
体調面ではなく、違う意味で心配される。
とりあえず打っ倒れたのはまだ良い。いや、良くないとは思うが、横に置いておく。
ティフィ?
彼らは俺に向かって、その名を呼んでいる。
「ティフィ、まだ横になっていた方がいいんじゃないか」
俺が反応しないので、周囲の彼らの心配はより強くなる。
俺は人影の隙間から見える情報を集める。
ここは小さい広場のようだ。
それに周囲の彼らの服装は城仕えしているようなものではない。
俺ですら通路を歩くときはマントを羽織るくらいだ。
普段着の彼らに、どう見ても城の内部ではない広場。
ということは。。。
「いや、大丈夫」
手を少し上げると、左手に痛みが走る。
倒れたときに怪我したのか。
見ると、小さな切り傷だ。
「ティフィ、怪我しているじゃないか。」
怪我。
というか、コレは誰の手だ?
こんな細く汚れの知らない綺麗な手は、俺のものではない。
なのに、俺の意志で動いている。
「このくらいの傷なら、ま」
魔法で治せる、と言いたかった。
が、言葉がとまった。
魔法が使えない?
全然発動しない。
その事実に愕然とする。
「小さい怪我でも放置するなと、お前がいつも言っているじゃないか」
「そうだぞ。店に戻って薬をつけた方が良い」
俺がいつも言っている?
どうもおかしい。
俺の置かれている状況が。
知らない場所。
知らない人々。
そして、知らない肉体だ。
今の俺の服装も、着ていた物とは違う。
「ティフィ、立てそうにないのなら、肩を貸そう」
「俺も手伝うぞ。店まで送ろう」
店?
立って普通に歩けるとは思うが、俺は二人の男性のご厚意に甘えた。
俺は店を持ったことはない。
ということは、今の俺は俺ではなさそうだ。
この肉体が、俺以外の誰か、つまりティフィなる人物のものだと推測できる。
家に帰れと言われても、ティフィの帰る家すら知らない。
まともには歩けないフリして連れて行ってもらう方が得策である。
今は魔法も使えない普通の人以下なのだから。
二人の男性に肩を借りて、ティフィの店に連れて帰ってもらった。
広場は太陽光が降り注ぐ明るく暑い土地だったが、日陰の路地裏は一転して涼しい。
ヒンヤリとした空気がありがたい。
こじんまりした店の扉はすんなり開いた。。。
出掛けるときは鍵かけていこうぜ。
泥棒とかの危険はないのか、この街には。
平和なのかな。
もう一人少年が後ろについてきていて、大きな買い物袋を中にあるカウンターに置く。
ティフィが購入した物なのだろうか。
「この街には医師がいなくて、薬屋も大変だろうが、自分の体調には気をつけろよ」
「そうだぞ。ほら、座ってろ」
彼らはカウンター内部の小さな椅子に座らせてくれた。
「ありがとう」
「あ、ティフィがいないと婆さんの薬をもらいに隣町まで行かなきゃならなくなる。暑いからと言っても、ちゃんと寝ろよ。これからもっと暑くなるんだから。もちろん水分もとれ。夏バテするのはまだまだこれからだぞ」
少し慌てたように矢継ぎ早に言われた。
何の心配されているのやら、この肉体の持ち主は。
この会話で、ティフィが小さな薬屋経営している薬師だということがわかった。
わかったが、、、不安しかない。
俺、薬の知識ってあまりないんだよね。
魔法ですべて治していたから。。。
一回、暗い天井を見た。
そして、ちろっと後ろの棚を視界に入れる。
小さな引き出しがズラっと並んでいる。
コレ、どう考えても薬にする薬草とか材料とか何やらを入れる棚だよね。
うん。
コレ、ちょっとヤバいので、街の皆様にヤバいことを伝えておこう。
そうだね、記憶喪失ってことにしておこうか。俺の記憶はあるけど、この肉体の持ち主ティフィの記憶はまったくないのだから嘘ではない。
当たり前だが、俺にはこの店も初見である。
「、、、えっと、さっき頭を打ったときから、ちょっと記憶が曖昧なんだけど、俺、薬屋なの?」
「へ?」
三人の表情が、俺を向いて固まった。
「えっと、じゃあ、俺たちのこともわかってないのか」
俺をじっと見ていた一人が尋ねてきた。
おや。
そういう聞き方をするってぇことは、知り合いか?
友人?もしかすると、お客ってことも?
偶然倒れたところに居合わせた通行人だと思っていたけど、ティフィと呼んでいたね、そういえば。
この三人はティフィの知人ではあるはずだ。
肩を貸してくれたのも、あの野次馬の中で体格がいい二人だったからという理由だけではないのかもしれない。
まあ、俺がいくら考えても答えは出ないんだけどね。
魔法が使えたら別だったけど。
この肉体、魔法が全然使えなーい。
魔力がないわけじゃないのだけど、何か変なのである。呪いでも受けてるのかな。
「三人とも俺の知り合いだったりする?」
ちょっと首を傾げてみました。
本人としては可愛く聞いてみたつもりだったが。。。
三人がやっぱり固まってしまった。別人のカラダだからといって慣れないことはしてはいけない。
いや、確かに知り合いに綺麗さっぱり忘れられていたら、俺でもかなりヘコむ。
だが、ここは打ちどころが悪かったと思って諦めていただこう。
俺もこの状況、わけがわからないのだから。
「俺はギット、冒険者だ。そして、ティフィっ、俺はお前の恋人だっ」
体格がよく背の高いイケメンが、高らかに宣言した。
「へ?」
が。
「ティフィに記憶がないからといって、嘘を吐くなっ」
横の二人に容赦なく殴られていた。
自己紹介してくれたギットの方が記憶喪失にならないことを祈る。
冒険者だから打撃には強いと思いたい。
路地裏で日の当たらない小さな店のなかは外と違って涼しい。
日射しがまったく当たらないというのは、家として欠点だと思っていたがそうではないらしい。
昼食後の眠くなる時間帯。
あくびをしそうになったところで。
カランカラン。
扉についた小さな鐘が音を奏でながら開いた。
熱い空気が開いた扉から流れ込んでくる。
お客か。
俺は立ち上がって、慣れない営業スマイルを浮かべる。
「こんにち、、、」
「愛するティフィ、私は王子をやめてきた。今度こそ二人で幸せになろう」
カウンター越しに手を取られ、黒髪イケメンにおっそろしいキラっキラな笑顔で言われた。
背景にも花が飛び交っているのだが、彼の手にも花束がある。
それを俺に差し出してきた。
この顔で迫られたら、世の中の九割以上の女性が落ちるのではないか。
だがしかし。
「は?」
俺は笑顔が固まる。
反応に非常に困る。
またか。
コイツ、どれだけモテるんだ?
というか、中身が入れ替わっているときに告白に来なくてもいいじゃないか。
告白は本人にしてくれ。
しっかし、今度は王子をやめてきたのか。。。
波乱の予感しかない。
今のこのティフィの中身、本人じゃないんですけど。
遡ること、二週間前。
ソレは起こった。
俺が目を開けると、覗き込む人影が複数存在した。
一応、上半身を起こす。
「、、、?」
徹夜続きで倒れたか。
確か俺は早い夕食でも食べに行こうと食堂に向かっていたはずだ。
部屋で倒れていたら、誰も様子を見に来る者はいないのだから。
だが、暑い。
城の通路で温度管理されていない場所なんてあったか。
「ティフィ、大丈夫か」
「後ろに打っ倒れたが、頭打ってないか」
あ、ホントだ。後頭部が痛い。
このくらいなら魔法で。
「立てるか、ティフィ」
周囲で心配する声が聞こえる。
まわりにいるのは老若男女。十名は超えないとは思うが、心配してくれる人数としては多い。
だが、知っている顔はない。
大きな城勤めで、研究室で籠りきりの人間が知っている顔見知りなんてほぼいないと等しいけど。
三日も徹夜で魔法研究していたということは言わない方が良いかもしれない。
体調面ではなく、違う意味で心配される。
とりあえず打っ倒れたのはまだ良い。いや、良くないとは思うが、横に置いておく。
ティフィ?
彼らは俺に向かって、その名を呼んでいる。
「ティフィ、まだ横になっていた方がいいんじゃないか」
俺が反応しないので、周囲の彼らの心配はより強くなる。
俺は人影の隙間から見える情報を集める。
ここは小さい広場のようだ。
それに周囲の彼らの服装は城仕えしているようなものではない。
俺ですら通路を歩くときはマントを羽織るくらいだ。
普段着の彼らに、どう見ても城の内部ではない広場。
ということは。。。
「いや、大丈夫」
手を少し上げると、左手に痛みが走る。
倒れたときに怪我したのか。
見ると、小さな切り傷だ。
「ティフィ、怪我しているじゃないか。」
怪我。
というか、コレは誰の手だ?
こんな細く汚れの知らない綺麗な手は、俺のものではない。
なのに、俺の意志で動いている。
「このくらいの傷なら、ま」
魔法で治せる、と言いたかった。
が、言葉がとまった。
魔法が使えない?
全然発動しない。
その事実に愕然とする。
「小さい怪我でも放置するなと、お前がいつも言っているじゃないか」
「そうだぞ。店に戻って薬をつけた方が良い」
俺がいつも言っている?
どうもおかしい。
俺の置かれている状況が。
知らない場所。
知らない人々。
そして、知らない肉体だ。
今の俺の服装も、着ていた物とは違う。
「ティフィ、立てそうにないのなら、肩を貸そう」
「俺も手伝うぞ。店まで送ろう」
店?
立って普通に歩けるとは思うが、俺は二人の男性のご厚意に甘えた。
俺は店を持ったことはない。
ということは、今の俺は俺ではなさそうだ。
この肉体が、俺以外の誰か、つまりティフィなる人物のものだと推測できる。
家に帰れと言われても、ティフィの帰る家すら知らない。
まともには歩けないフリして連れて行ってもらう方が得策である。
今は魔法も使えない普通の人以下なのだから。
二人の男性に肩を借りて、ティフィの店に連れて帰ってもらった。
広場は太陽光が降り注ぐ明るく暑い土地だったが、日陰の路地裏は一転して涼しい。
ヒンヤリとした空気がありがたい。
こじんまりした店の扉はすんなり開いた。。。
出掛けるときは鍵かけていこうぜ。
泥棒とかの危険はないのか、この街には。
平和なのかな。
もう一人少年が後ろについてきていて、大きな買い物袋を中にあるカウンターに置く。
ティフィが購入した物なのだろうか。
「この街には医師がいなくて、薬屋も大変だろうが、自分の体調には気をつけろよ」
「そうだぞ。ほら、座ってろ」
彼らはカウンター内部の小さな椅子に座らせてくれた。
「ありがとう」
「あ、ティフィがいないと婆さんの薬をもらいに隣町まで行かなきゃならなくなる。暑いからと言っても、ちゃんと寝ろよ。これからもっと暑くなるんだから。もちろん水分もとれ。夏バテするのはまだまだこれからだぞ」
少し慌てたように矢継ぎ早に言われた。
何の心配されているのやら、この肉体の持ち主は。
この会話で、ティフィが小さな薬屋経営している薬師だということがわかった。
わかったが、、、不安しかない。
俺、薬の知識ってあまりないんだよね。
魔法ですべて治していたから。。。
一回、暗い天井を見た。
そして、ちろっと後ろの棚を視界に入れる。
小さな引き出しがズラっと並んでいる。
コレ、どう考えても薬にする薬草とか材料とか何やらを入れる棚だよね。
うん。
コレ、ちょっとヤバいので、街の皆様にヤバいことを伝えておこう。
そうだね、記憶喪失ってことにしておこうか。俺の記憶はあるけど、この肉体の持ち主ティフィの記憶はまったくないのだから嘘ではない。
当たり前だが、俺にはこの店も初見である。
「、、、えっと、さっき頭を打ったときから、ちょっと記憶が曖昧なんだけど、俺、薬屋なの?」
「へ?」
三人の表情が、俺を向いて固まった。
「えっと、じゃあ、俺たちのこともわかってないのか」
俺をじっと見ていた一人が尋ねてきた。
おや。
そういう聞き方をするってぇことは、知り合いか?
友人?もしかすると、お客ってことも?
偶然倒れたところに居合わせた通行人だと思っていたけど、ティフィと呼んでいたね、そういえば。
この三人はティフィの知人ではあるはずだ。
肩を貸してくれたのも、あの野次馬の中で体格がいい二人だったからという理由だけではないのかもしれない。
まあ、俺がいくら考えても答えは出ないんだけどね。
魔法が使えたら別だったけど。
この肉体、魔法が全然使えなーい。
魔力がないわけじゃないのだけど、何か変なのである。呪いでも受けてるのかな。
「三人とも俺の知り合いだったりする?」
ちょっと首を傾げてみました。
本人としては可愛く聞いてみたつもりだったが。。。
三人がやっぱり固まってしまった。別人のカラダだからといって慣れないことはしてはいけない。
いや、確かに知り合いに綺麗さっぱり忘れられていたら、俺でもかなりヘコむ。
だが、ここは打ちどころが悪かったと思って諦めていただこう。
俺もこの状況、わけがわからないのだから。
「俺はギット、冒険者だ。そして、ティフィっ、俺はお前の恋人だっ」
体格がよく背の高いイケメンが、高らかに宣言した。
「へ?」
が。
「ティフィに記憶がないからといって、嘘を吐くなっ」
横の二人に容赦なく殴られていた。
自己紹介してくれたギットの方が記憶喪失にならないことを祈る。
冒険者だから打撃には強いと思いたい。
79
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。

有能すぎる親友の隣が辛いので、平凡男爵令息の僕は消えたいと思います
緑虫
BL
第三王子の十歳の生誕パーティーで、王子に気に入られないようお城の花園に避難した、貧乏男爵令息のルカ・グリューベル。
知り合った宮廷庭師から、『ネムリバナ』という水に浮かべるとよく寝られる香りを放つ花びらをもらう。
花園からの帰り道、噴水で泣いている少年に遭遇。目の下に酷いクマのある少年を慰めたルカは、もらったばかりの花びらを男の子に渡して立ち去った。
十二歳になり、ルカは寄宿学校に入学する。
寮の同室になった子は、まさかのその時の男の子、アルフレート(アリ)・ユーネル侯爵令息だった。
見目麗しく文武両道のアリ。だが二年前と変わらず睡眠障害を抱えていて、目の下のクマは健在。
宮廷庭師と親交を続けていたルカには、『ネムリバナ』を第三王子の為に学校の温室で育てる役割を与えられていた。アリは花びらを王子の元まで運ぶ役目を負っている。育てる見返りに少量の花びらを入手できるようになったルカは、早速アリに使ってみることに。
やがて問題なく眠れるようになったアリはめきめきと頭角を表し、しがない男爵令息にすぎない平凡なルカには手の届かない存在になっていく。
次第にアリに対する恋心に気づくルカ。だが、男の自分はアリとは不釣り合いだと、卒業を機に離れることを決意する。
アリを見ない為に地方に移ったルカ。実はここは、アリの叔父が経営する領地。そこでたった半年の間に朗らかで輝いていたアリの変わり果てた姿を見てしまい――。
ハイスペ不眠攻めxお人好し平凡受けのファンタジーBLです。ハピエン。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる