偽装溺愛 ~社長秘書の誤算~

深冬 芽以

文字の大きさ
146 / 164
14.社長秘書の誤算

しおりを挟む

 腿を撫でた指が足の付け根まで辿り着くと、彼女の腰が軽く揺れた。

 爪の先で引っ掻くように下着越しに刺激すると、硬くコリコリした部分が爪の先に引っかかる。

 少しずつ湿り気を帯びる下着。

「ふっ……ん」

 りとの舌はすっかり動きを止めていて、今度は俺が彼女の口内に侵入する。

 下着の端を指に引っ掛けて浮かせ、隙間から指をさし込むと、柔らかく膨らんだ襞が指先を濡らした。

 自分のモノが挿入はいっていく様を想像しながら蜜口に指を這わす。

「は……っ!」

 苦しそうに息を吐くりとの口端から零れる唾液を舐めとる。

「言えよ」

 ゆっくりと指を彼女の胎内に押し込む。

「あ……っん」

 りとが背をしならせる。

「りと」

 指を引き抜き、押し込む。

 指を増やし、速度を上げて膣壁を擦る。

「やっ、あ……」

 クチュクチュと蜜が溢れ、指がそれを掬う水音が響く。

 上体を起こし、りとの片足を肩に乗せた。

 行き場を失くしたりとの手が、シーツを握る。

 ドレスの裾がめくれ上がり、染みが広がる下着と、それに貼りつく下生え、俺の指を呑み込蜜口が露わになる。

 ズクンと熱が集中し、ズボンの中に押し込められているモノがより膨張する。



 落ち着け……。



 女を抱くのにこんなに気が急くことなど、なかった。

 彼女の胎内で関節を曲げて壁を擦りながら、もう片方の手で下生えに覆われた花芽を摘まむ。

「だめっ!」

 りとが手を伸ばし、俺の腕を掴むが、その力はさほど強くなく、俺は親指の腹で花芽を潰したり擦ったりして、りとを高みに導く。

「理人、待って」

「久しぶりだから慣らした方がいいだろう?」

「でも――っ」

「イケよ」

「ひゃ――」

 抜き差しする指から掌の蜜が伝う。

 担いだ彼女の足先がピンと伸び、ふくらはぎに力が入る。

「ああ……っん!」



 早く挿れたい。



 ぐっと腰を落とす。

 手で下生えを撫で上げ、充血した花芽に吸い付く。

「それっ、ダメ!」

 甲高い声でりとが訴えるも、もちろん聞き入れるつもりはない。

 舌先で突き、舐め上げ、吸い付く。

「ああっ、あっ……」

 舌で包むように大きく舐めながら吸い付くと、りとの声がひときわ大きく、高く、甘くなり、腰に力が入った。

「ひぁ――」

 腰や膝がビクンッと跳ねる。

 同時に、りとが息を詰めるのがわかった。

 もっと感じさせたいのはやまやまだが、俺自身が限界突破直前。

 顔を上げ、濡れた口元を手の甲で拭い、快感に息を上げているりとを見下ろしながら、俺はベルトを外した。

 あ、と思ってベッドから下りる。

 身につけているもの全てを脱ぎ、早々に放ってしまったジャケットのそばに置く。

 そして、ジャケットのポケットを探った。

 コンドームを探し当て、封を切る。

「大丈夫か?」

 浅い息が、音をくぐもらせる。

 呼吸も気持ちも落ち着くまで待ってやりたいが、待てない。

 俺はりとの両足を脇に抱えた。

「挿れるぞ」

「待っ――て」

「待てないって――」

 グショグショになったショーツを脱がせてしまえば良かったと思いながらも、整った体勢を変える余裕などない。

「待てないって言ったろ?」

「でもっ――」

 尖端にぬるりと粘りのある温かさを感じ、俺は思わず目を細めた。

 ゆっくり息を吐きながら、押し入っていく。

「理人!」

 りとがジタバタと足腰を揺らすから、せっかくの温かさが逃げてしまった。

 俺は彼女の足をがっちり脇に挟みなおす。

「待ってってば!」

「なんだよ」

「返事を聞きたいんじゃないの!?」

「聞きたいよ」

「なら、言わせてよ」

「は?」

 りとの足がブンッと振られ、咄嗟に手を離す。

 その隙をついて、りとが腰を引き、俺と間合いを取って上体を起こした。

「りと?」

 素っ裸で避妊具まで装着済みの姿で、ベッドに膝立ちとは、なんとも格好がつかない。

 俺は胡坐をかき。ベッドカバーで下腹部を隠した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ホウセンカ

えむら若奈
恋愛
☆面倒な女×クセ強男の不器用で真っ直ぐな純愛ラブストーリー! 誰もが振り返る美しい容姿を持つ姫野 愛茉(ひめの えま)は、常に“本当の自分”を隠して生きていた。 そして“理想の自分”を“本当の自分”にするため地元を離れた大学に進学し、初めて参加した合コンで浅尾 桔平(あさお きっぺい)と出会う。 目つきが鋭くぶっきらぼうではあるものの、不思議な魅力を持つ桔平に惹かれていく愛茉。桔平も愛茉を気に入り2人は急接近するが、愛茉は常に「嫌われるのでは」と不安を抱えていた。 「明確な理由がないと、不安?」 桔平の言葉のひとつひとつに揺さぶられる愛茉が、不安を払拭するために取った行動とは―― ※本作品はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。 ※イラストは自作です。転載禁止。

2月31日 ~少しずれている世界~

希花 紀歩
恋愛
プロポーズ予定日に彼氏と親友に裏切られた・・・はずだった 4年に一度やってくる2月29日の誕生日。 日付が変わる瞬間大好きな王子様系彼氏にプロポーズされるはずだった私。 でも彼に告げられたのは結婚の申し込みではなく、別れの言葉だった。 私の親友と結婚するという彼を泊まっていた高級ホテルに置いて自宅に帰り、お酒を浴びるように飲んだ最悪の誕生日。 翌朝。仕事に行こうと目を覚ました私の隣に寝ていたのは別れたはずの彼氏だった。

腹黒上司が実は激甘だった件について。

あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。 彼はヤバいです。 サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。 まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。 本当に厳しいんだから。 ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。 マジで? 意味不明なんだけど。 めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。 素直に甘えたいとさえ思った。 だけど、私はその想いに応えられないよ。 どうしたらいいかわからない…。 ********** この作品は、他のサイトにも掲載しています。

一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~

椿蛍
恋愛
念願のデザイナーとして働き始めた私に、『家のためにお見合いしろ』と言い出した父と継母。 断りたかったけれど、病弱な妹を守るため、好きでもない相手と結婚することになってしまった……。 夢だったデザイナーの仕事を諦められない私――そんな私の前に現れたのは、有名な美女モデル、【リセ】だった。 パリで出会ったその美人モデル。 女性だと思っていたら――まさかの男!? 酔った勢いで一夜を共にしてしまう……。 けれど、彼の本当の姿はモデルではなく―― (モデル)御曹司×駆け出しデザイナー 【サクセスシンデレラストーリー!】 清中琉永(きよなかるな)新人デザイナー 麻王理世(あさおりせ)麻王グループ御曹司(モデル) 初出2021.11.26 改稿2023.10

ワケあり上司とヒミツの共有

咲良緋芽
恋愛
部署も違う、顔見知りでもない。 でも、社内で有名な津田部長。 ハンサム&クールな出で立ちが、 女子社員のハートを鷲掴みにしている。 接点なんて、何もない。 社内の廊下で、2、3度すれ違った位。 だから、 私が津田部長のヒミツを知ったのは、 偶然。 社内の誰も気が付いていないヒミツを 私は知ってしまった。 「どどど、どうしよう……!!」 私、美園江奈は、このヒミツを守れるの…?

19時、駅前~俺様上司の振り回しラブ!?~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
【19時、駅前。片桐】 その日、机の上に貼られていた付箋に戸惑った。 片桐っていうのは隣の課の俺様課長、片桐課長のことでいいんだと思う。 でも私と片桐課長には、同じ営業部にいるってこと以外、なにも接点がない。 なのに、この呼び出しは一体、なんですか……? 笹岡花重 24歳、食品卸会社営業部勤務。 真面目で頑張り屋さん。 嫌と言えない性格。 あとは平凡な女子。 × 片桐樹馬 29歳、食品卸会社勤務。 3課課長兼部長代理 高身長・高学歴・高収入と昔の三高を満たす男。 もちろん、仕事できる。 ただし、俺様。 俺様片桐課長に振り回され、私はどうなっちゃうの……!?

甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・

希花 紀歩
恋愛
24時間二人きりで甘~い💕お仕事!? 『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』 小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。 ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。 しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。 彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!? 過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。 *導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。 <表紙イラスト> 男女:わかめサロンパス様 背景:アート宇都宮様

小野寺社長のお気に入り

茜色
恋愛
朝岡渚(あさおかなぎさ)、28歳。小さなイベント企画会社に転職して以来、社長のアシスタント兼お守り役として振り回される毎日。34歳の社長・小野寺貢(おのでらみつぐ)は、ルックスは良いが生活態度はいい加減、デリカシーに欠ける困った男。 悪天候の夜、残業で家に帰れなくなった渚は小野寺と応接室で仮眠をとることに。思いがけず緊張する渚に、「おまえ、あんまり男を知らないだろう」と小野寺が突然迫ってきて・・・。 ☆全19話です。「オフィスラブ」と謳っていますが、あまりオフィスっぽくありません。 ☆「ムーンライトノベルズ」様にも掲載しています。

処理中です...