【ルーズに愛して】私の身体を濡らせたら

深冬 芽以

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18.私の身体が濡れたから

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「麻衣……」

 駿介は目を細め、私の頭を撫でる。

「気持ちいい?」

 口いっぱいに咥えながら彼を見上げると、先端から僅かに溢れた。

「良過ぎっ――だか……ら……っ」

 はっ、と短く息を吐いて背を反らすと同時に、口の中でも跳ねる。

 駿介と付き合ってみて、自分の『攻め好き』を知り、すっかりハマってしまった。

 あんなに抵抗のあったセックスが楽しくてしょうがない。

 あんなに濡れなかった身体が、今や触れられなくても、彼の声や表情だけでドロッドロだ。

「麻衣、もうっ、で……る――」

 チュウッと音をたてて口を窄めて吸い付いてから、チュパッと口を放す。彼の目に涙が浮かび、苦しそうに眉を寄せて私を見下ろす。

 私は彼のその表情が、堪らなく好きだ。

 全身、鳥肌が立つほどそそられる。

 私はパッケージの封を切ると、中身を取り出して、私の唾液と彼自身の体液で湿った先端に当てた。左手で上部を押さえ、右手でクルクルと伸ばしていく。

 その刺激にすら身を震わせる彼が、可愛くて仕方がない。

「着けたよ?」

 耳元で囁くと、我慢の糸が切れたように、駿介が私に覆い被さった。

 少し乱暴に両足首を掴んで自分の肩に載せると、大きく息を吐いて、私の膣内に挿入ってきた。

「んっ――、あ……」

 飢えた獣のような鋭い眼差しで見下ろされ、雄々しい彼が最奥を目指すこの瞬間、甘い痺れが全身に広がり、思考が停止する。

「麻衣……」

 先ほどとは逆に、耳元で囁かれ、耳朶を咥えられたりしたら、それだけで身体の中心が熱く、僅かに収縮を始める。

「そんなに締めたら、すぐに終わっちゃうよ?」

 ピタリと納まったまま身動きせず、代わりに彼の手が茂みを弄ぶ。さわさわと触れるだけで、肝心の場所には届かない。

 それがもどかしくて、私の方から腰を揺らす。

「どうしたい?」

「……触って」

「どこを?」

「意地悪!」

「お互い様だろ? 攻められっ放しじゃ、格好悪すぎだろ」

 そうは言っても、彼が早く動きたくているのはわかっている。

「格好悪くても、好き」

「そういうこと――」

「――動いてくれたら、もっと好き」

 わざと高めのトーンで言うと、彼が歯を食いしばった。

「キスしてくれたら、もっともっと好き……」

 膣内なかで彼が大きくジャンプした。と、同時に私の唇が彼に食まれる。

 激しい抽挿が始まり、私は彼の首に腕を絡ませ、しがみつく。

 キスをしながら突かれると、互いの熱や汗まで溶け合って、二人が一つになっていると実感できる。

 僅かな隙間から胸を揉み上げられると、自然と涙が溢れた。

「麻衣の……バカ」

「えっ!? あっ……、ああんっ!」

「もっと、麻衣の膣内なかにっ、い……たいの……にぃ……っ」

 苦しそうにそう呟くと、駿介は上体を起こして、肩から私の足を下ろし、大きく足を広げて膝を折らせた。

 舌を出して自分の指を舐め、その指を私の茂みに隠れた膨らみに下ろす。ヌルッとした生温かい刺激に、お尻の穴がキュッと締まった。

 円を描くように指を動かされると、膝が揺れた。

「気持ちいい?」

「うっ、あっ……」

 無意識に漏れる嬌声が止まらない。
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