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9.彼女の嫉妬と元カレとの再会
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麻衣さんの柔らかくて温かい胸に顔を擦りつけ、首を振る。
「別々の布団なんて、寒すぎて凍死する……」
「大袈裟だし! てか、ホント離して」
「やだ!」
俺、人格崩壊してね……?
麻衣さんの弱みにつけ入るように年下の甘えたな男を演じてみると、これがなかなかツボにハマり、仕方ないなと彼女が許してくれたり抱き締めてくれたりするのが嬉しくて堪らなくて、今ではこれが俺の本性なのではと思う。
それにしても、柔らかくて気持ちいいな……。
服の上から彼女の胸にキスをする。まさに至福の一瞬だ。
「ちょ――、鶴本く――」
「――あ!」と、俺は瞬時に反応し、顔を上げた。
胸の間から麻衣さんを見上げて、ニッコリと笑う。
「言っちゃったね」
「え? あ! やだ! 今のナシ!!」
麻衣さんが慌てて、俺を引き剥がそうとする。が、もちろん、俺は両腕を彼女の腰に絡め、離さない。
「ダメだよ、約束だからね」
「えーーー……」
がっくりと肩を落とす麻衣さんとは正反対に、俺は上機嫌。いや、本来は喜んではいけないのだが。
「コーヒー、冷めちゃうじゃない……」なんて、麻衣さんはささやかな抵抗を試みる。
もちろん、無駄な抵抗だ。
「冷めたのは俺が飲むから、麻衣さんは新しく淹れたらいいよ」
「……っもう」
回数を重ねるごとに、諦めが早くなる。
麻衣さんは腰を浮かせ、俺は彼女の膝の下に足を伸ばす。そして、麻衣さんは俺の太腿に跨り、肩に手を置いた。
恥ずかしそうに目を伏せ、唇をキュッと結び、その唇を俺の唇に重ねる。それから、唇の結び目を解き、熱っぽい舌で俺の唇を舐め、僅かな隙間から挿し込む。
ああ、マジで幸せ……。
だが、本来は悦んではいけないのだ。
なぜなら、これはペナルティだから。
ひと月ほど前、俺は彼女に『二人きりの時は名前で呼んで欲しい』と言った。が、彼女は一向に名前を呼んでくれなくて、焦れた俺はこのペナルティを思いついた。
二人きりの時に名字で呼んだら、俺に跨って麻衣さんから濃厚なキスをする。
我ながら賢い。
名前で呼ばれても嬉しいし、キスをされても嬉しい。
で、今は四回目のペナルティ。
麻衣さんが本気で嫌がるのならやめようと思って、ダメもとで言いだしたことだが、意外なことに彼女は『攻め』が性に合っているようで、全力で拒絶はしない。それどころか、キスしているうちにソノ気にもなる。
それは、俺も同じだが。
「ん……」
麻衣さんの舌が俺の舌に触れ、口腔内を滑り、再び舌に絡む。
俺の肩に置かれた彼女の手が首に絡む。
彼女の腰を抱く俺の腕に力がこもり、グイッと抱き寄せる。
最初は、俺の下半身事情に反応し、腰を引いていたが、四度目ともなると慣れたらしい。クイッと腰を揺らされると、頭を撫でられた息子が喜んで、もっともっとと背伸びする
。デニムが窮屈で痛い。
「麻衣さ――」
「別々の布団なんて、寒すぎて凍死する……」
「大袈裟だし! てか、ホント離して」
「やだ!」
俺、人格崩壊してね……?
麻衣さんの弱みにつけ入るように年下の甘えたな男を演じてみると、これがなかなかツボにハマり、仕方ないなと彼女が許してくれたり抱き締めてくれたりするのが嬉しくて堪らなくて、今ではこれが俺の本性なのではと思う。
それにしても、柔らかくて気持ちいいな……。
服の上から彼女の胸にキスをする。まさに至福の一瞬だ。
「ちょ――、鶴本く――」
「――あ!」と、俺は瞬時に反応し、顔を上げた。
胸の間から麻衣さんを見上げて、ニッコリと笑う。
「言っちゃったね」
「え? あ! やだ! 今のナシ!!」
麻衣さんが慌てて、俺を引き剥がそうとする。が、もちろん、俺は両腕を彼女の腰に絡め、離さない。
「ダメだよ、約束だからね」
「えーーー……」
がっくりと肩を落とす麻衣さんとは正反対に、俺は上機嫌。いや、本来は喜んではいけないのだが。
「コーヒー、冷めちゃうじゃない……」なんて、麻衣さんはささやかな抵抗を試みる。
もちろん、無駄な抵抗だ。
「冷めたのは俺が飲むから、麻衣さんは新しく淹れたらいいよ」
「……っもう」
回数を重ねるごとに、諦めが早くなる。
麻衣さんは腰を浮かせ、俺は彼女の膝の下に足を伸ばす。そして、麻衣さんは俺の太腿に跨り、肩に手を置いた。
恥ずかしそうに目を伏せ、唇をキュッと結び、その唇を俺の唇に重ねる。それから、唇の結び目を解き、熱っぽい舌で俺の唇を舐め、僅かな隙間から挿し込む。
ああ、マジで幸せ……。
だが、本来は悦んではいけないのだ。
なぜなら、これはペナルティだから。
ひと月ほど前、俺は彼女に『二人きりの時は名前で呼んで欲しい』と言った。が、彼女は一向に名前を呼んでくれなくて、焦れた俺はこのペナルティを思いついた。
二人きりの時に名字で呼んだら、俺に跨って麻衣さんから濃厚なキスをする。
我ながら賢い。
名前で呼ばれても嬉しいし、キスをされても嬉しい。
で、今は四回目のペナルティ。
麻衣さんが本気で嫌がるのならやめようと思って、ダメもとで言いだしたことだが、意外なことに彼女は『攻め』が性に合っているようで、全力で拒絶はしない。それどころか、キスしているうちにソノ気にもなる。
それは、俺も同じだが。
「ん……」
麻衣さんの舌が俺の舌に触れ、口腔内を滑り、再び舌に絡む。
俺の肩に置かれた彼女の手が首に絡む。
彼女の腰を抱く俺の腕に力がこもり、グイッと抱き寄せる。
最初は、俺の下半身事情に反応し、腰を引いていたが、四度目ともなると慣れたらしい。クイッと腰を揺らされると、頭を撫でられた息子が喜んで、もっともっとと背伸びする
。デニムが窮屈で痛い。
「麻衣さ――」
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