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6.女子会
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「寝室が一緒ってことは、子供も一緒の場合が多いじゃない? そうすると、さすがに眠ってる子供の隣ではスル気になれなくて、レスが長引くの。けど、子供とは別に部屋があれば、場所の心配はないでしょ?」
「なるほどね」
「さなえの場合は、大斗くんを寝かしつけた後で大和の部屋に行けばいいのよ。いきなりは気まずいだろうから、まずは話があるとか何とか言って、二人きりの時間を作ったら?」
「……」
さなえが難しい顔をする。
「さなえ?」
「最近……、家で二人で話すことなんて滅多になくて……。だから、わざわざ部屋に行ってまで、何を話したらいいかわかんない……」
恋人が出来ても長続きしたことのない私には、結婚とは未知の世界。
しかも、私の両親は娘の前でもいちゃいちゃできちゃうバカップル。
だから、あきらの言った統計も、夫婦が会話に困ることも、驚きだ。
「それに! 大和にソノ気がなかったら? 毎日仕事で疲れてるし、大した用でもないのに押しかけて、迷惑がられたら……」
それはないでしょ、と思った。
正確には、確信。
大和がさなえを迷惑がるなんて、あるはずがない。
けれど、近すぎるせいか、さなえにはそれがわからない。
きっと、大和の気持ちがわかる確かな何かが欲しいのだ。
「そんなこと言ってたら――」
「じゃあ! 大和にソノ気があるってわかったら、頑張れる?」と、私は聞いた。
「大和もさなえとの時間を持ちたいと思ってるのがわかったら、勇気を出して部屋に行く?」
少し考えて、さなえが頷いた。
「けど、そんなことどうやって知るの?」
「龍也か陸から探りを入れてもらう?」
「回りくどくない?」
ふっと、鶴本くんの言葉が頭をよぎった。
『好きな人の匂いを嗅ぎたいとか、好きな人の夢が見たいとか、普通に思うことでしょ』
「匂い……とか?」
三人の驚きの眼にハッとした。
何の気なしに言ったけれど、かなり恥ずかしいこと。
「匂い?」
自分で言っておきながら、続きが言いにくい。
が、さなえの為だ。
「大和の部屋にさなえの服とか置いておくの。興味がなければ、すぐにさなえのとこに持って行くよね? けど、興味があったら――」
「あったら……?」
「その……、さなえを想像するのに、使った……り?」
……。
三人の沈黙。
言葉のチョイスを間違えた気がする。
今の言い方だと、なんか――。
「抜くのに使うってこと?」
「千尋!」
ストレートな表現に、あきらが千尋の口を手で覆った。
さなえは思いっきり顔を赤らめて、俯いてしまった。
真昼間から、なんて話してんだ!
「なるほどね」
「さなえの場合は、大斗くんを寝かしつけた後で大和の部屋に行けばいいのよ。いきなりは気まずいだろうから、まずは話があるとか何とか言って、二人きりの時間を作ったら?」
「……」
さなえが難しい顔をする。
「さなえ?」
「最近……、家で二人で話すことなんて滅多になくて……。だから、わざわざ部屋に行ってまで、何を話したらいいかわかんない……」
恋人が出来ても長続きしたことのない私には、結婚とは未知の世界。
しかも、私の両親は娘の前でもいちゃいちゃできちゃうバカップル。
だから、あきらの言った統計も、夫婦が会話に困ることも、驚きだ。
「それに! 大和にソノ気がなかったら? 毎日仕事で疲れてるし、大した用でもないのに押しかけて、迷惑がられたら……」
それはないでしょ、と思った。
正確には、確信。
大和がさなえを迷惑がるなんて、あるはずがない。
けれど、近すぎるせいか、さなえにはそれがわからない。
きっと、大和の気持ちがわかる確かな何かが欲しいのだ。
「そんなこと言ってたら――」
「じゃあ! 大和にソノ気があるってわかったら、頑張れる?」と、私は聞いた。
「大和もさなえとの時間を持ちたいと思ってるのがわかったら、勇気を出して部屋に行く?」
少し考えて、さなえが頷いた。
「けど、そんなことどうやって知るの?」
「龍也か陸から探りを入れてもらう?」
「回りくどくない?」
ふっと、鶴本くんの言葉が頭をよぎった。
『好きな人の匂いを嗅ぎたいとか、好きな人の夢が見たいとか、普通に思うことでしょ』
「匂い……とか?」
三人の驚きの眼にハッとした。
何の気なしに言ったけれど、かなり恥ずかしいこと。
「匂い?」
自分で言っておきながら、続きが言いにくい。
が、さなえの為だ。
「大和の部屋にさなえの服とか置いておくの。興味がなければ、すぐにさなえのとこに持って行くよね? けど、興味があったら――」
「あったら……?」
「その……、さなえを想像するのに、使った……り?」
……。
三人の沈黙。
言葉のチョイスを間違えた気がする。
今の言い方だと、なんか――。
「抜くのに使うってこと?」
「千尋!」
ストレートな表現に、あきらが千尋の口を手で覆った。
さなえは思いっきり顔を赤らめて、俯いてしまった。
真昼間から、なんて話してんだ!
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