聖翼男子学園の性活【R18】

和田光軍

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一年

山登り

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「で、仲直りしたきっかけは何やったん?」
「きっかけというか…寝てたら馬鹿馬鹿しくなったってことかな。会話しないだけで普段通りに生活してたから」
「まぁ、仲直りしてくれてよかったよ。飛鳥さんも機嫌がいいみたいで織田も嬉しそうだ」

喧嘩して仲直りした翌日、日曜日だったこともあって俺とアスカは一日中べったりくっついて生活していた。
ご飯の時もお風呂の時も当然だけど、トイレの時も勉強している時も片時も離れずにいたせいで、予習があまり捗らなかった。
まぁ、今朝しっかり予習してきたから今日突然指名されても問題はない。
アスカも当然余裕を持って一時間目を終えていて、今は織田と楽しそうに話をしている。
いや、話を聞かされてるってところかな。

「そういえば、お前らは喧嘩とかしてないのか?まだ一ヶ月も経ってないけど」
「まだ手探りだからな。お互いに地雷を踏まないようにしてる段階だよ」
「せやな、一年間同じ屋根の下やから下手なことはできんよ。何が原因かは知りたくもないけど、大和たちは一つハードルを越えたってわけやな」
「ハードルか…まぁ、そういうことになるのかな?」

ハードルを越えたおかげかな、アスカが織田と話をしていてもそこまで気にしなくて済むようになっていた。
むしろ、織田に同情すらしている俺がいる。
皆が知らないアスカを、俺だけが知っている優越感。
前々からあったはずなのにな。

「そういえば、明後日だったっけ」
「ん?あぁ、お参りな」
「私立やからそういう宗教的なもんがあるのはわかるんやけど、何で山登りなん?」
「心身ともに鍛えてこそ勉学が云々って中等部の時に聞いたよ。まぁ、実際はハイキングみたいなものだよ」
「気分転換にはちょうどいいな。山登りは個人で?それとも班決め?」
「中等部までと同じなら一人でもいいし、友達と一緒でもいいし。ただ、15時までに連絡も無く登ってこなかったら指導だったかな。普通に登ってれば12時までには登れるから心配しなくていいよ」
「案外緩いんだな」
「まぁこのご時世だからな、無理して怪我をさせてしまったら何言われるかわかったもんじゃないし」

まぁ、それもそうか。
友達と一緒に行動していいのなら、ケイタとセイヤも一緒に登るとして…。

「アスカー?」
「ん?何?どうしたのー?」
「明後日一緒に山登ろうよー」
「もちろんいいよー!」
「ちょ、あすかちゃん?俺は?」
「ごめんね、織田くん。ヤマトに誘われちゃったから一緒に登るよ。織田くんも一緒に来る?」
「え?いや、その…出来れば武蔵は抜きで…」

あ、やっぱり織田に誘われてたか。
まぁ一人や二人増えたところで大して変わらないだろうし、どうせ俺たちの後ろをついて来るだろうし。

「って事でアスカも一緒に登るから。二人ともいいよな?」
「大和…お前ってすげぇな、本当に」
「…?何が?」
「…まぁ、今更だから気にしてないか」
「そらそうやろ、クラスどころか先生も公認しとるくらいやからな」
「だから何が?」
「朝から見せつけてくれやがってってことだよ。場所によってはこの言葉を使いたいところだ。『リア充、爆発しろ』」
「正直言うて羨ましいような、羨ましくないような…男同士やなかったら敬遠してるところやな」
「安心していいよ、俺は女に興味まったくないから」
「すまん、安心できる要素がどこにもない」

変な心配をしているであろう二人を安心させるために言ったのに、何故か二人との距離が空いた気がした。
何故か身を守るような仕草をしているんだけど…あぁそうか。
俺の言葉が足りなかったんだな。
というより、先生公認ってところが気になるけど、後でゆっくり聞かせてもらおう。
まずは二人の誤解を解くところからだ。

「待て待て待て二人とも。俺が言いたいのは、興味あるのはアスカみたいな可愛い男であって、有象無象の男にはそれほど関心ないってことだよ」
「せめて『まったく関心ない』って言い切ってほしかった!」
「せや!俺も可愛い系やねんから危ないやんか!」
「おいこらそこの関西人、お前のどこをどう見たら可愛い系になるんだ?あぁ?」
「晴也、さすがにそれは無理があるだろ」
「ちょい待て!俺も地元では『可愛いなぁ』って言われとるんやで!」
「鏡を見てこい!そしてアスカと俺に謝れ!」
「大和もムキになるなって!…あぁ、もう!落ち着け、馬鹿ども!」

俺とセイヤの醜い争いは、ケイタの拳骨制裁によって両成敗となった。
放課後、アスカ曰く「見ていてとても面白かったよ。少し、ほんの少しだけど嫉妬しちゃうくらいに」とのことだった。
うん、明日からはアスカを無理やり俺のところに連れてきて仲間に入れよう。
そしてセイヤに思い知らせよう、可愛い男というのはアスカのことを言うのだ、と。



そして二日後、俺たちは予定通りに学園と関係している宗教のお寺に参拝するべく山登りをしていた。
中等部や高校一年だけでなく、受験などで忙しいはずの三年生も参加しているのは進学校としていかがなものなのだろうか。

「それはあれや、最後の最後は神頼みってわけちゃうか?」
「神に頼る学力なら、受験も落ちるだろうよ。それに、今から行くのは寺なんだろ?寺に神はいないだろう?」
「ん~…確か、今までの勉学の成果を宗教の神様?に見てもらうために登るんだっけ?」
「うん、神頼みじゃなくて自信をつけるために登るんだって。僕たちも去年そう言われたよ」

自信って…神様や仏様に後押しされないとつかないものかねぇ?
山を登り始めて一時間ほど経ったところで一緒に登山しているメンバーに少し愚痴ってみた。
俺の前にケイタとセイヤが、俺の隣にアスカがゆっくりと雑談しながら登っている。
普段から毎朝ジョギングしている俺やアスカはもちろんだけど、ケイタとセイヤも案外体力があるのか、まだ余裕があるみたいだ。
俺たちの後ろにいたはずの織田軍団は途中で休憩をしたため、距離が空いている。

「それにしてもや…大和、お前昨日言った言葉覚えとるか?」
「昨日?先生公認の件か?」
「ちゃうちゃう、それやない。山登りしてるときは自重するって話や」

あ~…確かに二人に釘を刺されていた気がするなぁ。
先生公認のことを聞こうとして、先に約束させられたんだっけ?
適当に相槌をうったから聞き流してたな、えっと…なんだっけ…?

「山登りしてる間は、イチャイチャしない。だよ、ヤマト」
「あぁ、そう言われたらそういう話してたな。うん、覚えてるよケイタ」
「それは覚えてるんやなくて、思い出した、や。まぁそれはええとして、今やっとるのはイチャイチャやないんか!?」
「は?」
「へ?」

ケイタの何か強い意志を込めたツッコミに俺とアスカは首をかしげる。
まだ付き合い始めて間もないから、俺たちは外に出るときは多少自重している。
さすがに外で部屋と同じようにアスカを愛でるつもりは今のところない。
だから、俺たちはいつも通りにしているつもりなんだが…。

「大和、晴也が羨ま死する前に俺からつっこませてもらうよ。手を繋ぐのはまだいいとして、腕を組むのはやりすぎじゃないか?」

今の俺たちの姿を見て、ケイタが溜息を吐いた。
確かにアスカが俺の右腕にしがみついているけど、これはいつも通りなんだよ。
むしろ、所構わず抱きしめたりキスしたり、股間を撫で回したりしてないところを評価してもらいたい。
今もかなり我慢してるんだよ、俺は。
アスカなんて開き直ったのか、二人が見てないところで時折俺を誘うように身体を擦り付けたり色っぽい目で俺を見たりしてくるんだよ?
………さすがにそこまで言い訳出来ないけど。

「あ~…これでも我慢してるんだ、そこを考慮してくれると嬉しい」
「それで我慢って…いやいい、聞いたらそういう目で見てしまうから」

そう言うと、セイヤの肩を軽く叩いてから俺たちに背を向け再び山を登り始める。
ケイタは苦労人だなぁ…。
後で何か奢ってあげよう、もちろんセイヤにも。

「ねぇねぇ、ヤマト」
「ん?どうした…っ!?」

俺たちも二人の後についていこうとしたところで、アスカに呼び止められて振り向くと、唇に柔らかな感触のものが押し当てられた。
言わずもがな、アスカの柔らかい唇にである。
さすがのアスカも自重したのか舌を入れてくることはなかったが、思いっきり唇を押し当ててくる。

「………はぁ、うん、元気でた。ありがとう、ヤマト♪」

数秒経ってから唇を離し、怒るに怒れない笑顔を見せて先を歩くアスカに、俺は苦笑いを浮かべて後を追った。
本当に…可愛いなぁ。



「や、ヤマト…っ!激しい…っ!」
「悪い、アスカ…まだまだ治らない…っ!」

山登りも難なく終えて学生全員でお参りを済ませ、この日の授業が終わって電車で学園まで戻った後、部屋に帰ってきた俺たちは我慢していた鬱憤を晴らすようにお互いの身体を求めていた。
体力的な疲れは当然あるものの、性欲が勝って今に至る。
フェラもアナル舐めもお互いしないまま、お互いを激しく求め合う。

「ヤマト…もっと…もっとぉ!」
「あぁ…アスカ…また射精するからな…んんっ!」
「僕も…射精する…っ!」

ベッドの上でアスカのアナルに挿入したままぎゅっと抱きしめ、同時に限界に達して精液をお互いの身体にかけあう。
射精の余韻に浸ることなくお互いの肉棒を触ってまだ物足りないとアピールし、この日5回射精したところで俺たちは眠りについた。

翌朝、入浴や食事を忘れて没頭していたこともあり、疲労がぬけないまま朝の日課をこなして授業を受け、あまり身に入らなかったが俺たちは反省も後悔もしていなかった。

「アスカ…好きだよ」
「もう、ヤマトってば…僕も大好きだよ…んっ」

昼休みに対面座位で愛し合っていることからも察してもらえると思う。
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