世界樹のフェアリー 〜「人間は守る価値が無いと思います!」と言って人間にされてしまった妖精は、それでも人間のために戦う〜

「人間は守る価値が無いと思います!」

 そう言い放ったのは一匹の妖精だった。
 しかしその一言は世界樹の怒りを買ってしまう。

『聞き捨てならない。人間は尊い存在だ。君には罰として人間になってもらおう』

「え!?」

 人間が大嫌いだったこの妖精は次の瞬間、人間の姿に変えられてしまった。

「ひぃいい! わ、私の身体が! 穢らわしい人間に!? いやぁああああ!」

『地球へ送ってやろう。人間を知り、頭を冷やして来なさい』

「ま、待ってください世界樹さま! 私は間違ってません!」

 しかし聞いてもらえず、その妖精は地球へと転送されてしまった。
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