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実感する本当の気持ち※
しおりを挟む準備を終えて『さぁ、入りましょう!』と声をかけると。
「マーリット、一緒に入ろう。」
『い、一緒に!?』
後ろから抱き締められて、首に唇を寄せられ甘噛みされる。一瞬でさっきまでの行為を思い出される。
『んんっ』
「今、ここに妖精はいる?」
『へっ!?えと、いません。』
答えると首に軽く歯を立てられてぴちゃっと舐められる。さっきの出来事がまだ頭に残っているものだから、思い出して甘い疼きで体が変になってしまう。
『ぁ、跡だらけになっちゃいますっ』
「君は他人から見えないんだ、問題ない。・・・いや見えないなら俺のだと知らしめる事も出来ないのか。それはもどかしい。」
ちゅっ、くちゅっと音を立てながら時折強く座れて肌にピリッと甘い痛みが響く。
「服、脱がせて。」
『いつも一人で脱ぐのにですか?』
「君を抱き締めるから手が塞がってるんだ。」
すりっと私の香りを嗅ぐ様に顔を寄せてくる。身支度は時間がかかっても自分でやってたスヴァインさんが全力で甘えに来てる。
顔が暑くてしょうがない。
『のぼせないように、入りましょうね?』
「出たら長くなってもいいのだろうか?」
『っ!!それは、お風呂に入る意味が無くなるのではありませんか?』
「じゃあお風呂で済ませないとな。手短に。」
観念してプツプツと衣服を脱がせる合間も邪魔する悪戯っ子みたいにキスをする。その度にピリリと痺れるように動けなくてなかなか作業が進められない。
とろとろに溶けてしまう。
服をパサリと落とすと彼の反り立ち主張するモノが現れドキリとさせる。
これが・・・さっきまで私の中に・・・。
まじまじと見るとドキドキが加速していく。他人のソレなら決して見たくない造形なのに、好きな人のモノとなるとどうしてこんなに愛しくて欲しくなるのだろう。
「ありがとう、次はマーリットが脱がないと。」
『ぅ、ぁ。』
彼が私に手を伸ばすので、私の服を脱がせられる様に導く。綺麗な指先がシュッとリボンを外し、プツリとボタンを外すのだけどソレを導いてさせているのは私で・・・。
(変な・・・感じ。自分の指示で従順に従う彼が・・・こう、私がやらせてるみたいなのに嬉しそうにソレを受け入れる彼が。)
もたもたと脱いでいる間にも、抱き寄せられてお腹に熱い先端が押し付けられる。もう待てないとすり寄るみたい。
そして私もグリグリと押し付けられるソレにお腹が切なく彼を求めてしまう。
(さっきしたばかりなのに、私達に待ては難しい。)
自分の衣服を脱ぎ捨てると、彼の逞しい体に自ら飛び込んで熱を全身で感じた。
(熱い。私も彼も。)
『脱ぎ終わりました。』
「あぁ、すべすべで気持ちがいい。ずっと抱いていたいくらいだ。」
彼の唇が私の額に優しく触れて、そこから耳に。ぴちゃっぴちゃっと舐められてゾクゾクと体が震えた。
『もう欲しい。待てません。』
「可愛い過ぎるだろ。俺も待てない。」
私の口からすんなり出てきた欲求を彼が受け止めてくれる。抱き締める様に抱えられると片足を持ち上げ、先端がグリグリと入り方を忘れた様に前後に滑らせ押し付けられる。入り口付近を行ったり来たりする動作がじれったく、それなのに上の部分にある突起に触れると快楽が押し寄せる。
『はぁっ、ひ、ぁ。』
「ここ?」
『ひぁ、い。きもち、いぃ。』
「じゃあ、沢山しないと。」
ぐちゅぐちゅとわざと音を立てて突起に触れられて何も考えられなくなる。ただ気持ちいい。
「腰動いてる?ゆらゆらしてる。もっと触って欲しいのかも知れない。」
『ふぅ、んん』
彼の気配が突然無くなると、私の恥部をぴちゃぴとゃと口に含む姿が目に入った。
『はぁっはぅっうう、ダメ、それは!変になっちゃぅ。』
それでもじゅっと吸われ離してくれない。
『あっああ!』
「本当に可愛いな。」
また快楽が押し寄せて力が入らなくなる。
だらりと彼の方に倒れると、力強く支えられたまま浴槽に座り壁に背を預ける様に座らされる。
ヒヤリとする背中が熱くなった体には心地いい。
しかし、そこまた足を持ち上げられて彼のモノがじゅぷっと入ってきた。
『あっ、ううん、ん』
「愛してる、マーリット。」
スヴァインさんから感じる愛で私は耐えきれません・・・とろとろのぐちゅぐちゅです。
ばちゅっばちゅっばちゅん
音が浴室に響き渡り目の前の彼の事だけぼんやり見上げる。
何度も好き、大好き、愛してる。と囁かれながら激しい快楽に浸り身も心も溶けてしまった。
奥を何度も突き上げられ喘ぎ声を我慢することも出来なくて。ただ、そのまま愛にどっぷり浸かる。
『はっはっはぁ、ぁあ、あああ!』
「っ、く。はぁ、、はぁ。」
最奥をぐぐぐっといっそう強く突かれたままビュクビュクと注がれ温かく広がるもの。幸福でお腹がいっぱい満たされた気分。
すると私を抱えて手探りで浴槽に入る。彼の上に乗せられチャプンと優しく体を撫でられた。
少しぬるくなってしまったかも知れない。
『力入りません・・・』
「そうだよな・・・ごめん。」
少し弱々しく言う言葉に彼を見れば、申し訳なさそうに眉を下げていた。
『ふふふっ、いいんです。幸せだから。』
「・・・俺も、すごく幸せだ。マーリットが居てくれるなら。」
今度は本当の意味でお互いの気持ちが確認出来た気がする。
ちゃんと私を好きで居てくれるんだと実感して私の心は満たされていった。
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