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第四幕
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「おはよう潤太。朝ごはんできてるよ。」
昨夜は初対面の遊星とキングベッドで寝た。
しかもお揃いのパジャマ。
(グループでモデルをしてるブランドのパジャマらしいし、お揃いでも不思議じゃないか?)
男2人はキツいんじゃなんて思ったけど、顔の良い遊星とは特に苦も無く(なんかいい匂いもしたし)、広さもあったため伸び伸び眠ることができた。
教師人生で早起きは習慣づいてたはずだったが、目を覚ましたのは肉のいい匂いに釣られた7時半。
先に起きていた遊星が身嗜みをバッチリ決めて、朝食を用意してくれていた。
食卓に並べられたトーストとベーコン、スクランブルエッグにほうれん草の炒め物と味噌汁。
洋なのか、和なのかわからないが、美味しそうな匂いをさせている食事にごくりと喉が鳴る。
「顔洗ってくる!」
「急がなくてもご飯は逃げないよ。」
バタバタと洗面所へ急ぐ俺の背中に、くすくすと笑いながら声をかける遊星がゆっくりとその後を追いかけてくる。
テキパキと白×グリーンのボーダーのヘアバンドを俺に着けておでこを出した状態にする遊星は、プラスチックのカップに洗顔料出したと思ったらシャカシャカと棒を動かしてホイップ状の洗顔クリームを作ってくれた。
顔を濡らし終わった俺の手にクリームを乗せて、至れり尽くせりのこの状況……なんかおかしいよな?
そんなことを考えながら顔の泡を流し落とすと、タイミングよくタオルを広げて待ち構えている遊星が、俺の顔を包み込み拭き始める。
「うん、今日もかっこいいよ潤太。」
「あ、ありがと……って違う!!」
俺が突然大声を出したにも関わらず、朝から元気だなくらいにしか認識されてない。
「おかしくないですか??」
いつの間に食卓の椅子に座らされていたのだろう。この味噌汁美味いな。
「潤太、敬語。」
「あ、うん。ごめん……」
眼光鋭く睨みつけてきたかと思えば、俺が謝ると途端笑顔を見せて「何がおかしいの?」と聞いてくる。
こえぇ…何が地雷だったんだよ。
敬語なんてノリで使う時もあるだろ?!
「その……遊星が全部やってくれることとか……」
「とか?」
「寝室が1つしかないのとか……」
「他には?」
「他……他は……」
なんだろう。
漠然とした疑問はあるのに口に出すと2つしか答えられない。
食べる手は止めずに、うーんと頭を働かせるが明確な答えが出てこない。
「何もおかしくなんてないよ。俺たちは仲のいい従兄弟だから。寝室が1つでもおかしくないし、ちょっと面倒くさがりの潤太のお世話を俺がしたって問題ない。」
目の前からガタンと立ち上がり、俺の背後に立つ遊星がするりと耳を撫でてきた。
「俺が潤太に穴を開けたんだよ。開けたいけど怖いって言うから……」
「そ、そうなのか。」
思ったより穴の数多いなって思ってたけど、全部開けてもらったのか。遊星の耳なんか俺より開いてるし、開けるの慣れてんだろうな。
「潤太のピアスは全部俺が管理してあげてるから。今日はどれを着けたい?シルバー?ブラック?」
俺の耳たぶをふにふに触りながら聞いてくるのを無視してトーストの最後の一口を飲み込む。
ピアスなぁ……昨日あんなに探したのに、見つからない訳だよな。
だって遊星のカバンからケースが出てきたんだぞ。
整理され綺麗に収納されているピアスケースを食卓に置き、食べ終わって空になった食器を持って流しに下げる遊星。
オープンキッチンのため顔は常に見えているが、聞こえてくる音によるとどうやら手際良く食器を洗っているようだ。
かちゃかちゃと皿同士が当たる音と、キュッキュッと洗剤が擦れる音を聞きながら、目の前のピアスを眺める。
シルバーのシンプルなものから、ブラックの十字架や羽、トゲトゲのやつ。
ただの輪っかみたいなのもあるし、真っ直ぐな棒もある。
どこにつけるやつだろうと、1人できゃっきゃと楽しんでいたら、片付けを終えた遊星が戻ってきた。
「どれにしたいか決めた?」
「んー……それが、どこにつけるやつか分かんなくて……これとか、どこにつけるんだ?」
手を伸ばしたのは矢のデザイン。シルバーの矢で、矢羽にオレンジ色をした硝子のようなものが嵌め込まれている。
ここに用意されてるってことはピアスの類いなんだろうが、耳たぶにつけるにしては長すぎじゃないか?
「じゃあそれつけよっか。他は俺が決めるね。」
俺の手から矢のピアスを取り、そのまま右耳へと移動して、冷たい細い棒が這うような感覚がした。
「ここがインダストリアル。こっちがヘリックス。」
遊星の解説とともに、その場所に着けたピアスをスッと触られる。
あとは耳たぶだよ~と暢気に言ってくるが、俺は何故か触られたところが熱く感じてむずむずする。
説明してくれるなら鏡くらい見せてくれよ…
心の中で不満を抱えながら、つけ終わるのを律儀に待つ。遊星の「よし」が出たと同時に洗面所へと向かい、歯磨きをしながら耳を見る。
「おお~。カッケェ……」
やっぱりいいなぁ。
生徒たちの中でたまに見かける程度だったが、指導者たるもの没収してばかりだった。
公務員が無難かなって目指していたから大学時代も、はっちゃけることなく終わらせた。
本当だったら全頭ブリーチとかしてみたかったし、ピアスも開けてみたかった。
夢が叶ったみたいだ……
そんな心の声に、現状を振り返る。
やっぱりこれは夢なんじゃないかって。
歯磨きを終え、口元をタオルで拭きながら洗面所でそのままボーッと立ったまま考える。
オメガバースの世界線っていうのもそうだし、現実に遊星みたいなイケメンはそうそういない。
ここは俺の妄想が作り上げた夢で、こういうファッションがしたかったっていう願望が現れているだけなんじゃないか……
「じゅーんた、最終チェックするからお口開けて。」
思考がトリップしかかっていた時、音もなく鏡に写り込む遊星に思わず肩を震わせた。
「最終チェックって…子供じゃあるまいし、ちゃんと磨けてる。」
「俺たちはアイドルなんだよ?人から見られる仕事してるんだからきっちり確認しないと……潤太を想って言ってるんだよ?」
そう言われると理にかなってるか?
教師の時も寝癖がちょっとでもあれば、生徒たちにこそこそ言われてたしな…真後ろなんて気づけないだろ。
「後でヘアセットもしてあげるね。はいあーー。」
顎を掴まれ、口の中を覗き込まれる。
背の高い遊星に合わせているせいで、ほぼ真上で顔をキープしているため首の後ろが痛くなってきた。
「はぁ…ちっちゃいお口可愛い……俺にチェックしてもらうために、必死に大きな口を開けてるつもりなの超可愛い……」
顎も疲れてきたし、遊星の思考がどっかにいってそうなので"よし"を待たずに口を閉じる。
乾燥した口に水を含み、飲まずに吐き出す。
「ちゃんと磨けてただろ?」
「あ…うん、ばっちりだったよ。」
「ん、ありがと。」
少し残念そうな顔から、すぐ楽しそうにヘアセットをしてくれる遊星に、目にかかるほどだった前髪をアイロンで巻いてもらい、根元を立ち上げて目にかからない長さに調節してもらう。それに合わせて全体を巻き、ふんわりとした髪にワックスをつけられる。
全部が初体験過ぎて、アイロンなんておでことか耳に当たらないか、はらはらしっ放しだった。
俺のお世話を終えた遊星は、自分の最終準備に取り掛かる。
つけてたピアスを外して、俺とお揃いのピアスに変更。襟足の長いウルフカットの髪をアイロンで整えている。
ばっちり準備が出来たところで、時刻は11時。
待っている間に薬も飲んだ。
「潤太、マネージャー下に着いたって。」
「わかった。」
今から事務所へと向かう。
社長と、残る2人のメンバーとの顔合わせだけじゃなく、今後仕事をどうするかって話し合いをする。
社長としては、記憶喪失のまま働かせることがどう世間に映るか懸念していると、昨日の夜マネージャーから電話があった。
遊星と聞いていたその内容、元々は俺と社長の個人面談だけを予定していたのだが、「俺も参加する」と言って聞かない遊星と、「グループのことだ」と他の2人も言い始めたらしい。
社長ってどんな人なんだろ……
「あんまり気負わなくていいよ潤太。社長も、Operaは4人で1つのグループだって分かってるから。」
後部座席に座る俺をバックミラーで見ながら、安心させようと声をかけてくれるマネージャーに微笑む。
隣に座っている遊星も、俺の手を握り「大丈夫だよ」と言ってくれる。
「よし、お願いします!」
事務所へと車が走り出し、その間遊星からの熱視線を浴びながら社長や他のメンバーのことを考えていた。
当然のことだが、人柄や過去に何があったかなんて何一つ分からない。だが、職を失う訳にはいかないし、ニュースでも見たように"吉良潤太"を待っているファンのみんながいるんだ。
それを俺の一存でぶち壊すのは、きっと罪悪感で押しつぶされてしまうだろう。
スモーク硝子の車窓から外を見ていると、待ち角のポスターにOperaの姿を見つける。
男の俺から見ても惹き寄せられるそのポスター。
俺に出来るかな……アイドル……
昨夜は初対面の遊星とキングベッドで寝た。
しかもお揃いのパジャマ。
(グループでモデルをしてるブランドのパジャマらしいし、お揃いでも不思議じゃないか?)
男2人はキツいんじゃなんて思ったけど、顔の良い遊星とは特に苦も無く(なんかいい匂いもしたし)、広さもあったため伸び伸び眠ることができた。
教師人生で早起きは習慣づいてたはずだったが、目を覚ましたのは肉のいい匂いに釣られた7時半。
先に起きていた遊星が身嗜みをバッチリ決めて、朝食を用意してくれていた。
食卓に並べられたトーストとベーコン、スクランブルエッグにほうれん草の炒め物と味噌汁。
洋なのか、和なのかわからないが、美味しそうな匂いをさせている食事にごくりと喉が鳴る。
「顔洗ってくる!」
「急がなくてもご飯は逃げないよ。」
バタバタと洗面所へ急ぐ俺の背中に、くすくすと笑いながら声をかける遊星がゆっくりとその後を追いかけてくる。
テキパキと白×グリーンのボーダーのヘアバンドを俺に着けておでこを出した状態にする遊星は、プラスチックのカップに洗顔料出したと思ったらシャカシャカと棒を動かしてホイップ状の洗顔クリームを作ってくれた。
顔を濡らし終わった俺の手にクリームを乗せて、至れり尽くせりのこの状況……なんかおかしいよな?
そんなことを考えながら顔の泡を流し落とすと、タイミングよくタオルを広げて待ち構えている遊星が、俺の顔を包み込み拭き始める。
「うん、今日もかっこいいよ潤太。」
「あ、ありがと……って違う!!」
俺が突然大声を出したにも関わらず、朝から元気だなくらいにしか認識されてない。
「おかしくないですか??」
いつの間に食卓の椅子に座らされていたのだろう。この味噌汁美味いな。
「潤太、敬語。」
「あ、うん。ごめん……」
眼光鋭く睨みつけてきたかと思えば、俺が謝ると途端笑顔を見せて「何がおかしいの?」と聞いてくる。
こえぇ…何が地雷だったんだよ。
敬語なんてノリで使う時もあるだろ?!
「その……遊星が全部やってくれることとか……」
「とか?」
「寝室が1つしかないのとか……」
「他には?」
「他……他は……」
なんだろう。
漠然とした疑問はあるのに口に出すと2つしか答えられない。
食べる手は止めずに、うーんと頭を働かせるが明確な答えが出てこない。
「何もおかしくなんてないよ。俺たちは仲のいい従兄弟だから。寝室が1つでもおかしくないし、ちょっと面倒くさがりの潤太のお世話を俺がしたって問題ない。」
目の前からガタンと立ち上がり、俺の背後に立つ遊星がするりと耳を撫でてきた。
「俺が潤太に穴を開けたんだよ。開けたいけど怖いって言うから……」
「そ、そうなのか。」
思ったより穴の数多いなって思ってたけど、全部開けてもらったのか。遊星の耳なんか俺より開いてるし、開けるの慣れてんだろうな。
「潤太のピアスは全部俺が管理してあげてるから。今日はどれを着けたい?シルバー?ブラック?」
俺の耳たぶをふにふに触りながら聞いてくるのを無視してトーストの最後の一口を飲み込む。
ピアスなぁ……昨日あんなに探したのに、見つからない訳だよな。
だって遊星のカバンからケースが出てきたんだぞ。
整理され綺麗に収納されているピアスケースを食卓に置き、食べ終わって空になった食器を持って流しに下げる遊星。
オープンキッチンのため顔は常に見えているが、聞こえてくる音によるとどうやら手際良く食器を洗っているようだ。
かちゃかちゃと皿同士が当たる音と、キュッキュッと洗剤が擦れる音を聞きながら、目の前のピアスを眺める。
シルバーのシンプルなものから、ブラックの十字架や羽、トゲトゲのやつ。
ただの輪っかみたいなのもあるし、真っ直ぐな棒もある。
どこにつけるやつだろうと、1人できゃっきゃと楽しんでいたら、片付けを終えた遊星が戻ってきた。
「どれにしたいか決めた?」
「んー……それが、どこにつけるやつか分かんなくて……これとか、どこにつけるんだ?」
手を伸ばしたのは矢のデザイン。シルバーの矢で、矢羽にオレンジ色をした硝子のようなものが嵌め込まれている。
ここに用意されてるってことはピアスの類いなんだろうが、耳たぶにつけるにしては長すぎじゃないか?
「じゃあそれつけよっか。他は俺が決めるね。」
俺の手から矢のピアスを取り、そのまま右耳へと移動して、冷たい細い棒が這うような感覚がした。
「ここがインダストリアル。こっちがヘリックス。」
遊星の解説とともに、その場所に着けたピアスをスッと触られる。
あとは耳たぶだよ~と暢気に言ってくるが、俺は何故か触られたところが熱く感じてむずむずする。
説明してくれるなら鏡くらい見せてくれよ…
心の中で不満を抱えながら、つけ終わるのを律儀に待つ。遊星の「よし」が出たと同時に洗面所へと向かい、歯磨きをしながら耳を見る。
「おお~。カッケェ……」
やっぱりいいなぁ。
生徒たちの中でたまに見かける程度だったが、指導者たるもの没収してばかりだった。
公務員が無難かなって目指していたから大学時代も、はっちゃけることなく終わらせた。
本当だったら全頭ブリーチとかしてみたかったし、ピアスも開けてみたかった。
夢が叶ったみたいだ……
そんな心の声に、現状を振り返る。
やっぱりこれは夢なんじゃないかって。
歯磨きを終え、口元をタオルで拭きながら洗面所でそのままボーッと立ったまま考える。
オメガバースの世界線っていうのもそうだし、現実に遊星みたいなイケメンはそうそういない。
ここは俺の妄想が作り上げた夢で、こういうファッションがしたかったっていう願望が現れているだけなんじゃないか……
「じゅーんた、最終チェックするからお口開けて。」
思考がトリップしかかっていた時、音もなく鏡に写り込む遊星に思わず肩を震わせた。
「最終チェックって…子供じゃあるまいし、ちゃんと磨けてる。」
「俺たちはアイドルなんだよ?人から見られる仕事してるんだからきっちり確認しないと……潤太を想って言ってるんだよ?」
そう言われると理にかなってるか?
教師の時も寝癖がちょっとでもあれば、生徒たちにこそこそ言われてたしな…真後ろなんて気づけないだろ。
「後でヘアセットもしてあげるね。はいあーー。」
顎を掴まれ、口の中を覗き込まれる。
背の高い遊星に合わせているせいで、ほぼ真上で顔をキープしているため首の後ろが痛くなってきた。
「はぁ…ちっちゃいお口可愛い……俺にチェックしてもらうために、必死に大きな口を開けてるつもりなの超可愛い……」
顎も疲れてきたし、遊星の思考がどっかにいってそうなので"よし"を待たずに口を閉じる。
乾燥した口に水を含み、飲まずに吐き出す。
「ちゃんと磨けてただろ?」
「あ…うん、ばっちりだったよ。」
「ん、ありがと。」
少し残念そうな顔から、すぐ楽しそうにヘアセットをしてくれる遊星に、目にかかるほどだった前髪をアイロンで巻いてもらい、根元を立ち上げて目にかからない長さに調節してもらう。それに合わせて全体を巻き、ふんわりとした髪にワックスをつけられる。
全部が初体験過ぎて、アイロンなんておでことか耳に当たらないか、はらはらしっ放しだった。
俺のお世話を終えた遊星は、自分の最終準備に取り掛かる。
つけてたピアスを外して、俺とお揃いのピアスに変更。襟足の長いウルフカットの髪をアイロンで整えている。
ばっちり準備が出来たところで、時刻は11時。
待っている間に薬も飲んだ。
「潤太、マネージャー下に着いたって。」
「わかった。」
今から事務所へと向かう。
社長と、残る2人のメンバーとの顔合わせだけじゃなく、今後仕事をどうするかって話し合いをする。
社長としては、記憶喪失のまま働かせることがどう世間に映るか懸念していると、昨日の夜マネージャーから電話があった。
遊星と聞いていたその内容、元々は俺と社長の個人面談だけを予定していたのだが、「俺も参加する」と言って聞かない遊星と、「グループのことだ」と他の2人も言い始めたらしい。
社長ってどんな人なんだろ……
「あんまり気負わなくていいよ潤太。社長も、Operaは4人で1つのグループだって分かってるから。」
後部座席に座る俺をバックミラーで見ながら、安心させようと声をかけてくれるマネージャーに微笑む。
隣に座っている遊星も、俺の手を握り「大丈夫だよ」と言ってくれる。
「よし、お願いします!」
事務所へと車が走り出し、その間遊星からの熱視線を浴びながら社長や他のメンバーのことを考えていた。
当然のことだが、人柄や過去に何があったかなんて何一つ分からない。だが、職を失う訳にはいかないし、ニュースでも見たように"吉良潤太"を待っているファンのみんながいるんだ。
それを俺の一存でぶち壊すのは、きっと罪悪感で押しつぶされてしまうだろう。
スモーク硝子の車窓から外を見ていると、待ち角のポスターにOperaの姿を見つける。
男の俺から見ても惹き寄せられるそのポスター。
俺に出来るかな……アイドル……
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