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Promenade
初恋
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「このドレス、どうしてこの色にしたの?」
色をふわりと重ねたようなレインボードレスを引き立たせるようにフリードは白一色のスーツを着ている。
クラバットは女性を思わせるような淡い色のグラデーションで、唯一デザインを合わせた事が分かる。
あれ程蜂蜜色に拘ったプレゼントばかりだったのに純粋に疑問だった。
「小さい頃、クロエは僕のことをハチミツみたいって言っていたけど、僕はクロエのことを虹みたいだって思っていたんだ」
「虹?」
今でもハチミツと呼んでいるとは黙っておくことにした。
目尻を下げて蕩けそうな笑みを溢すフリードにエスコートされているのはなんだか擽ったい。
「魔力が多いと制御が効かない子供の頃は少なからず周りを危険に晒すものだ」
「まぁ…そうね」
「目の前のものは簡単に壊せるし、壊れることは仕方のないことだと思ってしまうものだろう?」
「魔力が多ければ仕方のないことでしょう。壊したくなくても壊してしまう日々が続くのだもの。その内、全ての物は替えの利く存在なのだと気付いてしまう。悲しいけど、そんなものでしょう」
「そうだね。でもクロエは目の前にある物を大切にする子だった」
「そんなこと無いと思うけど?」
制御が上手くいかない子供の頃は、沢山のものを失ったし、沢山の人を傷付けて混乱していた。
ステラとダリアも同じように制御が出来ない日々が続き、この屋敷は常に破壊音が鳴り響いていたと思う。
大切にしていたってしていなくたって全て壊れてしまった。
「最初に会ったお茶会で緊張していた君が、すぐ後ろで小鳥が羽ばたいた音に驚いて、ティーカップを割ってしまったのを覚えてる?」
「最初のお茶会って…そんな小さい頃の事覚えてないわよ」
「その後、動揺してテーブルもひっくり返していたよ」
「そ、そうだっけ?」
「母もサリスも大笑いで、侍女は慌てて駆け回って片付けていた」
「それで?」
過去の失敗の話をされて、しかも大笑いされたのだと覚えてもいないことを言われて、クロエはムッと声を曇らせた。
「泣きながら謝ってて、それで幾つもの風の渦を作ってさらに大泣きしていた。ダリアもステラもそのうち怖くて泣き出して、王城中の魔術師が必死に庭園に結界を張って被害を抑えていた。次のお茶会も、その次のお茶会も、その年のお茶会はクロエだけは来ることがなかった。1年後に会ったクロエは、魔力制御がほぼ完璧に出来ていたよ」
「それなら覚えているわ。攻撃魔法が出てしまうのは自分を守ろうとしてしまうからだって思い至って、自分じゃなくて周りを守らないとダメじゃないかって気付いてから、それ程時間をかからず魔力が無意識に暴走してしまうことは無くなったの。安心して屋敷を出れるようになったし、王妃様にとっても褒められたもの」
「周りも魔法を使えるのに、周りを護ろうなんて考えが生まれるなんて、僕はすごく驚いたし、実際そう思っても中々僕は魔力制御出来なかった」
たしかにフリードは中々魔力制御出来ないでいたが、ダリアやステラ、フロージアと比べても遅くはなかったはずだ。
感情をコントロールするのは難しいから仕方がない。
私は攻撃魔法より、防御魔法を展開するのが得意だったのだと思う。
「魔力制御は簡単なことじゃ無いわ」
私も、暴れる魔力を防御魔法に変えていただけで、決して制御していたわけじゃ無かった。
「ん、庭に来てしまったわね」
会話に気を取られて、いつの間にか難関だと思っていた階段も苦もなく下りられてしまった。
フリードって意外とエスコートが上手いのかも。
思い出してみれば一歩一歩時間をかけて階段を降りる私の一段下で手を取っていた。
手慣れたその動きに違和感もなく、お見事としか言いようがない。
「石畳を行けば靴も汚れないよ」
フリードは腰に手を回し、クロエも2歩ほど歩いたが、そのままクロエは立ち止まる。
「あぁ、待って、やっぱり庭はやめておくわ」
「え?」
クロエは指を鳴らすと、フリードと今日自分の部屋になったばかりの主人の間に戻った。
「何か気に障った?」
大きく瞬きをしたフリードが、ガバリと肩を抱いてくる。
この世の終わりかのような形相で顔を覗き込まれ、その顔の近さにクロエは抱かれた肩を硬くした。
「ちょっと!転移したくらいで大袈裟な!あんまり歩くとこの後歩けなくなるから戻っただけよ!」
「はっあぁ…気が利かなくてごめん」
肩に置かれた手の力が抜け、フリードは口元を隠すようにしながら距離をとった。
変な音が口から漏れていたことは言わないでおいてあげようと思う。
「取り敢えず座りましょう?」
テーブルの上の魔石に手を置いてジェシーを呼び、フリードを座らせると、その対面にクロエも座った。
昨日はもしかしたら言いすぎたのかもしれないと少し反省する。
朝から普通だったし、話題に触れることもなかったから忘れていたが、昨日の夜は散々好きになるはずがないと言い放ったのだ。
逆に傷を抉り過ぎてしまったとしてもおかしくはない。
すっかり黙り込んでしまったフリードの前に温かい紅茶が置かれても、気付いていないようだった。
「フリード、私は夫婦としていい関係を築けて行けたらと思ってるし、昨日は婚約期間のあなたの態度では好意はもてるはずもないと言っただけで、フリード自身を否定したわけじゃ無い。それは分かってもらえる?ね、旦那様?」
「分かってる。分かってるけど、クロエが遠くへ転移してしまえば僕にはすぐに追い付くことはできないし、この結婚は全てクロエ次第だ。気長に気持ちを伝えていこうとしてもどこかでクロエがいなくなるのではと考えてしまうんだ。自分でもどうしようもない」
どうやらフリードは自信を無くしてしまったらしい。
昨日の罵りに加えて、結婚前に逃げ出してしまったのが影響したのかもしれない。
もう少し話し合えばよかったとは思っていたが、転移で逃げることにここまでトラウマのようなものを与えていたとは思いもしなかった。
「私も逃げるのを真っ先に考えたのは悪かったと思っていたの。今度からは少なくとも転移して逃げるのはやめる。それでどう?少しは安心出来る?」
「あ…あぁ…」
「なに?他にも不満がある?」
転移を控えると提案されるとは思ってもいなかったフリードは喜んでいいのか驚けばいいのか、困っているようだったが、何はともあれ、フリードの挙動不審は落ち着きをみせるだろうと、クロエは一安心して冷めた紅茶を口に含んだ。
色をふわりと重ねたようなレインボードレスを引き立たせるようにフリードは白一色のスーツを着ている。
クラバットは女性を思わせるような淡い色のグラデーションで、唯一デザインを合わせた事が分かる。
あれ程蜂蜜色に拘ったプレゼントばかりだったのに純粋に疑問だった。
「小さい頃、クロエは僕のことをハチミツみたいって言っていたけど、僕はクロエのことを虹みたいだって思っていたんだ」
「虹?」
今でもハチミツと呼んでいるとは黙っておくことにした。
目尻を下げて蕩けそうな笑みを溢すフリードにエスコートされているのはなんだか擽ったい。
「魔力が多いと制御が効かない子供の頃は少なからず周りを危険に晒すものだ」
「まぁ…そうね」
「目の前のものは簡単に壊せるし、壊れることは仕方のないことだと思ってしまうものだろう?」
「魔力が多ければ仕方のないことでしょう。壊したくなくても壊してしまう日々が続くのだもの。その内、全ての物は替えの利く存在なのだと気付いてしまう。悲しいけど、そんなものでしょう」
「そうだね。でもクロエは目の前にある物を大切にする子だった」
「そんなこと無いと思うけど?」
制御が上手くいかない子供の頃は、沢山のものを失ったし、沢山の人を傷付けて混乱していた。
ステラとダリアも同じように制御が出来ない日々が続き、この屋敷は常に破壊音が鳴り響いていたと思う。
大切にしていたってしていなくたって全て壊れてしまった。
「最初に会ったお茶会で緊張していた君が、すぐ後ろで小鳥が羽ばたいた音に驚いて、ティーカップを割ってしまったのを覚えてる?」
「最初のお茶会って…そんな小さい頃の事覚えてないわよ」
「その後、動揺してテーブルもひっくり返していたよ」
「そ、そうだっけ?」
「母もサリスも大笑いで、侍女は慌てて駆け回って片付けていた」
「それで?」
過去の失敗の話をされて、しかも大笑いされたのだと覚えてもいないことを言われて、クロエはムッと声を曇らせた。
「泣きながら謝ってて、それで幾つもの風の渦を作ってさらに大泣きしていた。ダリアもステラもそのうち怖くて泣き出して、王城中の魔術師が必死に庭園に結界を張って被害を抑えていた。次のお茶会も、その次のお茶会も、その年のお茶会はクロエだけは来ることがなかった。1年後に会ったクロエは、魔力制御がほぼ完璧に出来ていたよ」
「それなら覚えているわ。攻撃魔法が出てしまうのは自分を守ろうとしてしまうからだって思い至って、自分じゃなくて周りを守らないとダメじゃないかって気付いてから、それ程時間をかからず魔力が無意識に暴走してしまうことは無くなったの。安心して屋敷を出れるようになったし、王妃様にとっても褒められたもの」
「周りも魔法を使えるのに、周りを護ろうなんて考えが生まれるなんて、僕はすごく驚いたし、実際そう思っても中々僕は魔力制御出来なかった」
たしかにフリードは中々魔力制御出来ないでいたが、ダリアやステラ、フロージアと比べても遅くはなかったはずだ。
感情をコントロールするのは難しいから仕方がない。
私は攻撃魔法より、防御魔法を展開するのが得意だったのだと思う。
「魔力制御は簡単なことじゃ無いわ」
私も、暴れる魔力を防御魔法に変えていただけで、決して制御していたわけじゃ無かった。
「ん、庭に来てしまったわね」
会話に気を取られて、いつの間にか難関だと思っていた階段も苦もなく下りられてしまった。
フリードって意外とエスコートが上手いのかも。
思い出してみれば一歩一歩時間をかけて階段を降りる私の一段下で手を取っていた。
手慣れたその動きに違和感もなく、お見事としか言いようがない。
「石畳を行けば靴も汚れないよ」
フリードは腰に手を回し、クロエも2歩ほど歩いたが、そのままクロエは立ち止まる。
「あぁ、待って、やっぱり庭はやめておくわ」
「え?」
クロエは指を鳴らすと、フリードと今日自分の部屋になったばかりの主人の間に戻った。
「何か気に障った?」
大きく瞬きをしたフリードが、ガバリと肩を抱いてくる。
この世の終わりかのような形相で顔を覗き込まれ、その顔の近さにクロエは抱かれた肩を硬くした。
「ちょっと!転移したくらいで大袈裟な!あんまり歩くとこの後歩けなくなるから戻っただけよ!」
「はっあぁ…気が利かなくてごめん」
肩に置かれた手の力が抜け、フリードは口元を隠すようにしながら距離をとった。
変な音が口から漏れていたことは言わないでおいてあげようと思う。
「取り敢えず座りましょう?」
テーブルの上の魔石に手を置いてジェシーを呼び、フリードを座らせると、その対面にクロエも座った。
昨日はもしかしたら言いすぎたのかもしれないと少し反省する。
朝から普通だったし、話題に触れることもなかったから忘れていたが、昨日の夜は散々好きになるはずがないと言い放ったのだ。
逆に傷を抉り過ぎてしまったとしてもおかしくはない。
すっかり黙り込んでしまったフリードの前に温かい紅茶が置かれても、気付いていないようだった。
「フリード、私は夫婦としていい関係を築けて行けたらと思ってるし、昨日は婚約期間のあなたの態度では好意はもてるはずもないと言っただけで、フリード自身を否定したわけじゃ無い。それは分かってもらえる?ね、旦那様?」
「分かってる。分かってるけど、クロエが遠くへ転移してしまえば僕にはすぐに追い付くことはできないし、この結婚は全てクロエ次第だ。気長に気持ちを伝えていこうとしてもどこかでクロエがいなくなるのではと考えてしまうんだ。自分でもどうしようもない」
どうやらフリードは自信を無くしてしまったらしい。
昨日の罵りに加えて、結婚前に逃げ出してしまったのが影響したのかもしれない。
もう少し話し合えばよかったとは思っていたが、転移で逃げることにここまでトラウマのようなものを与えていたとは思いもしなかった。
「私も逃げるのを真っ先に考えたのは悪かったと思っていたの。今度からは少なくとも転移して逃げるのはやめる。それでどう?少しは安心出来る?」
「あ…あぁ…」
「なに?他にも不満がある?」
転移を控えると提案されるとは思ってもいなかったフリードは喜んでいいのか驚けばいいのか、困っているようだったが、何はともあれ、フリードの挙動不審は落ち着きをみせるだろうと、クロエは一安心して冷めた紅茶を口に含んだ。
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