サフォネリアの咲く頃

水星直己

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第一章

[第4話]デューク

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大陸には三つの聖殿があり、羽根人たちがそれぞれ護るべき土地を護っている。
開けた北の土地に『光の聖殿』が、東の湖地帯に『蒼の聖殿』が、南の広大な森に『緑の聖殿』がある。
大陸の西は氷の山々が連なり、そこだけは唯一聖殿は無かった。

デュークは21年前に、『光の聖殿』で産まれた。

デュークの家系は『闇祓い』の始祖『嶌族しまぞく』の末裔で、貴族と称される由緒正しい家柄である。
大陸の外海で誕生したと言われる嶌族の男性たちは、やがて大陸の森で誕生した浄化の力を持つ『杜族もりぞく』の女性たちと出会った。
彼らは互いの役割を覚え、魔烟と戦うべく聖殿を築き、子孫を残した。

その家系の中でも、嶌族や杜族の血を確かなものとして残そうと、近しい間柄で婚姻を結んできた者たちが貴族となり、今もその風習が受け継がれている。
デュークの父と母も従兄妹の関係だった。

その一族の期待を背負って誕生した時、デュークの翼は白く輝き、髪も透き通るような美しい青色だった。
母親は我が子の美しさを自慢し、一族にふさわしい者を誕生させたことに誇りを持っていた。

しかし、デュークが3歳を迎えるころ、その翼や髪の色に異変が出始める。

最初に気が付いたのは母親だった。
デュークの髪を梳くのが好きだった彼女は、ある日、その一部の色が濃くなってきたことに眉根を寄せていた。
その日は親族が集まる宴があり、挨拶に回るため、デュークの世話は侍女たちに任せていた。
広間で侍女たちと遊ぶデュークの様子を気にしたとき、床に黒い羽根が落ちているのを見つけて、母親は気を失った。
始めは黒い鳥でも入り込んだのかと、屋敷中が騒ぎになったが、その羽根がデュークの翼の一部だったと知ると、母親は慄き泣き叫んだという。

まだ幼い我が子の小さな白い翼。
黒い羽根は日に日に増えて行く。
髪の色も徐々に濃くなっていく。

これは何かの病気に違いない、と、光の聖都にいる医者たちに診せたが、原因はわからなかった。
病気じゃなければ何かの呪いではないかと、祈祷師にも見せた。
しかし、解決に至らなかった。
聖都中の医者や祈祷師に匙を投げられ、とうとう両親は、名医と謳われるメルクロに、デュークを診せることにした。

診断の結果、それは細胞の突然変異ということが判った。
病気ではなく「自然現象の類」というメルクロの言葉を、母親だけは理解することができなかった。


黒は『死』や『罪人』を表す色。
羽根人は最も神に近い存在、と信じる者たちには、悍ましいものだった。

母親は、禍々しいことが起きれば、それは全てデュークの翼や髪の色のせいにするようになった。
デュークが近寄ることを恐れ、育児は全て使用人たちに押し付けた。
まだ母親に甘えたい盛りで、寂しそうにするデュークを、使用人たちは優しくしてくれたが、影ではその色を恐れていた。
それを知った時、デュークの幼い心は深く傷ついた。

7歳を迎えるころ、取り返しのつかない事故が起きた。
その事故を境に、まだらに染まっていた翼はとうとう黒くなり、髪の色も深い闇色になった。

月に一度の定期健診が訪れる。
母親はメルクロの元へデュークを預けると、そのまま迎えにはこなかった。
メルクロは、これまでの母親のデュークに対する態度から、いつかこうなることを予測していたのだろう。何も言わずに、そのままデュークには診療所で普通の暮らしをさせてくれた。
だが、幼いデュークにはそれが理解できず、何度もメルクロに問いかけた。

「…ぼくは…母上において行かれてしまったの?…ちがうよね?父上も、母上も、いそがしいだけだよね?きっとまた…むかえにきてくれるよね?」

デュークはひたすら待った。
林の小道を何度も往復し、何日も何日も…。
だが、誰も迎えにはこなかった。

「母上、父上…おいてかないで…ぼくを、ひとりにしないでよ…」

誰に聞かせるでもなく、聖殿のある方角を見つめてひとり呟くと、デュークは涙が止まらなかった。

父親は、密かにメルクロの元へ挨拶に来たようだが、デューク自身がそれを知ったのは、随分後になってからだった。
母親の元に置くことが、デュークを不幸にすると判断し、父親は改めてメルクロに頼んだという。

悲しかった。悔しかった。
なぜ、自分だけがこんな思いをしなくてはならないのか。
自分の存在を認めてくれない母を憎いとさえ思った。
助けてくれない父に失望もした。
あの事故さえ無ければ…事故の発端となった、あの存在さえなければ…。
そんな感情を抱くことに、また自分を責め立てる。
こんなに汚い、醜い心を持つから、自分の翼の色は変わってしまったのだ、と。

メルクロはそんなデュークに剣術を教えた。
行き場のない感情を剣にぶつけ、身体と精神を鍛えたデュークは、徐々に元気を取り戻していったが、背負った罪の色からは逃れられないでいた。


メルクロの診療所で暮らすようになって5年が経ったある日。
デュークは羽根人としての能力を開花させ、『蒼の聖殿』へ引き取られた。
蒼の聖殿のおさは、異端の天使の存在には寛容で、デュークの話を聞くと招き入れてくれることになったのだ。

その恩に応えるよう、デュークは修行を積んだ。
闇祓いの騎士になるには、能力の目覚めはもちろん、それを上手く制御できる精神が必要になる。
中には、適性が認められ、先に修行を積んで能力を開花させる例もあるが、デュークは前者だった。

数年の修行の末、デュークは16歳で闇祓いの騎士団に入隊することができた。
入隊後は実戦を前に、模擬訓練が行われる。
そこでは、デュークの能力の高さが発揮され、異端の天使に対して不安を抱く者たちも、その存在を認めざるを得なかった。

しかし、初仕事で魔烟を迎え撃った時、一緒に同行していた浄清の天使が魔物に取り憑かれてしまうという不幸な事故が起きてしまった。
取り憑かれた天使はそのまま魔物化してしまうこともあるが、対処が早ければ穢れを落とし、命は救える。ただ、その羽根人は二度と浄清の天使に戻れないのが常だ。
その身を案じ、皆で祈りを捧げているときに、以前より異端の天使を良く思っていなかった長老のひとりがデュークを責めた。

「異端の天使がいたせいだ!すべての元凶はあの黒い翼のせいだ!」

その声に煽られて、仲間の数名はデュークを恐れるようになった。



実際、魔物に取り憑かれることは、「運の悪さ」のようなものである。
その浄清の天使の未熟さと、それを支える熟練者たちの連携ミスが引き起こすこともあるが、それはほぼ稀であり、原因を追究しても答えが出ないものなのだ。
『異端の天使がいたから』
それは、都合の良い理由となった。

幼い頃、母親から受けた仕打ちが蘇る。
どこに行っても、この翼がある限り、誰も普通には見てくれないのだ。
一部の者たちはデュークの所為ではないと言ってくれたが、それは慰めにはならなかった。
仲間のひとりが、どこで知ったのか、デュークの過去を引き合いに出し、噂する。

「あれはやっぱり、あの翼の色が原因なんじゃ…」

デュークは気が付くと、その仲間を拳ひとつで殴り飛ばしていた。
当時の総隊長から謹慎を言い渡され、自室に閉じこもる日が続くと、デュークは聖殿での暮らしに限界を感じ始めた。
今後も己の翼を見る度に仲間は慄き、何かあればその色のせいにされる。
誰にも認められない存在。その中で生きていく自信がなかった。

ある日、耐え切れなくなり、聖殿を飛び出した。
その後はたったひとりで、聖殿への依頼が行き届かない場所で魔物退治を生業にしてきたのだ。


苦い思い出が蘇る。
サフォーネを救った麦の丘で、人々が遠巻きに『異端』を見る様子と、聖殿の仲間たちが離れていく記憶が重なった。

「聖殿は…能力のある者しか務まりません。あの場所にサフォーネを連れて行くことは…それに、聖都で暮らすにも審査は必要です…よほどの技術や職を持っていない限り…」

何の所縁もない異端の天使。
闇祓いや浄清の力もなければ、言葉も喋れず、羽根人としての教育も受けていない、そんな者を歓迎してはくれないだろう。
ましてや、異端の天使というだけで、自分と同じように、災いの発端として指をさされるかもしれない。

聖殿を囲む聖都において、羽根人であることを隠して暮らそうとしても、仕事がなければ一人で生きていくことは叶うはずもない。
そして、異端の天使と知られることになれば、ここに来る前とまた同じ仕打ちを受けることになるかもしれない…。

デュークはサフォーネの身を案じている自分に初めて気が付いた。
いつの間に情が移ったのか、それともサフォーネに昔の自分の姿を重ねたのか、とにかくそれは、身寄りのない天使をあの丘から連れ出した者の責任として、できないことだと思った。

「…そうだな…あの子ひとりでは聖殿や聖都では生きていけんだろう。ならば、お前も一緒に戻ったらどうだ?『闇祓い』の力を持っているお前なら、復帰して十分に勤めも果たせるはずだ。そうすれば、あの子の身も保証できるんじゃないか?二人で聖殿を訪ねてはどうだ?」

メルクロの言葉に青い瞳が見開かれる。
サフォーネひとりを聖殿に送ることを無責任と言うのなら、自らもそこへ残り、見守っていく道もあるのだろう。
しかし…。
デュークは観念したように顔を両手で覆った。

「俺は…聖殿には戻れません。あんな形で飛び出した者を…再び受け入れてくれるはずもない…。いや、それよりも…戻りたくない。戻りたくないんです…」

サフォーネのことを思って言っているのは間違いないのだろうが、恐らく自身の事からも逃げていると思っていたメルクロは、やっとデュークに本音を吐きださせると、ほっとしたようにその肩を叩いた。

「どんなに辛いことも、生きていく上で乗り越えていかなければならない。聖殿には忌々しい思い出もあるだろうが…いつまでもひとりで危険な旅を続けていく訳にはいかないだろう?羽根人ならば、羽根人として、聖殿で生きていくのが一番じゃないのか?」

聖殿では魔烟に立ち向かう騎士団が隊列を組み、数名の部隊で行動する。
魔物や魔烟にひとりで立ち向かうことは一切ない。
デュークのように聖殿から抜けて、たった一人で魔物退治を生業にする羽根人は希少且つ無謀そのもの。旅先で命を落とすのが目に見えていた。

「…分かっています。でも、例え乗り越えたとしても…俺の翼の色は変わりません。同じように、俺が犯した罪も…」

乗り越えるべきは、聖殿での出来事以前のものか。
背中を丸め、震わせる様子は、そこにその黒い翼の幻影が見えるようだった。
すっかり幼き日の辛い記憶に捉われてしまったデュークに、メルクロは首を振った。

「翼の色は関係ないと、何度言ったら解るんだ。あの事故もお前のせいではない。お前が全て背負うことはないんだ…」

「…そう思いたい…でも、この翼を見る仲間の目が…母の目が…銀の瞳が…全て俺のせいだと言うんです…俺が…いや、俺は…」

メルクロの心配する気持ちに応えたくとも、心の制御がきかない己の未熟さが歯がゆく、言葉がうまく続かない。
そんな様子を見るのはメルクロも辛いのか、デュークにも酒を勧めたが、黒髪の羽根人は首を横に振って断った。
その様子に小さく息を吐くと、メルクロは口を開いた。

「『人を恨むな』
『己を責めるな』
『ありのままを受け入れろ』
『全ては自然の赴くままに』」

徐に呟かれたメルクロの言葉にはっとなり、デュークは顔を上げた。

「わしがさんざん、昔からお前に言っていることだ。だがな、この教えはそう簡単にできるものではない。長い人生の間、常に葛藤しながら学んでいくものだ。そして、どれひとつも理解できずに死んでいく者もいる。わしだってまだ、全てを理解している訳ではない。時折、壁にぶつかることもある。お前のようにな…。
デュークよ、お前はまだ若い。今すぐ…いや、必ずしも聖人になれという訳では無い。人は何かしか罪深きものを背負っているものだ。まずはお前が、お前自身を受け入れることだ」

「…先生…」

「わしは医者を目指していながら、戦争でその尊い命を幾つか奪った…。それは消すことのできない罪なのかもしれん。…だが、今もこうして生きているのは、その罪を背負っていく覚悟ができたから、かもしれんな…。いずれ、お前にもそういう時期がくる…」

メルクロの言葉はいつも自分を包み込んでくれる。それだけで安堵できる。
額ににじんだ汗を手の甲で拭いながら、デュークはメルクロの言葉に耳を傾けた。

幼い頃から、メルクロの戦争の話は聞いてきた。
目の前にいる人生の先駆者も、罪の重さに潰されそうになりながら、今も生きている…。
デュークは少しだけ落ち着きを取り戻した。
その様子を見て、メルクロもほっとし、デュークの心の負担を一つ減らしてやろうと言葉を切り出した。

「まぁ、あの子をしばらくここで預かるには問題ない。こんな林の奥地に患者以外、そうそう人も訪ねてこんしな。経費だ?そんな心配もいらん。子供一人養うくらいどうってことはない。すぐに聖殿へ連れて行くかどうかはともかく、言葉の訓練や知識も必要となれば、ここで少しは学ばせることはできるだろう…」

メルクロの気遣いが伝わってくる。
サフォーネが独り立ちできるにはどれくらい掛かるのか、想像はつかない。
ひょっとしたら、生涯ここで暮らすことにもなりかねない。
メルクロはそれでもいい、と言うだろう。
しかしそれでは、サフォーネを連れてきた者としてはあまりに身勝手だ。
しばし考えるように沈黙していたデュークは、顔を上げてメルクロをまっすぐ見た。

「ありがとうございます。よろしくお願いします。サフォーネのことは、いずれ信頼できるところを見つけて、頼みたいと思います…」

その視線を受け止めて、メルクロは思案した。

信頼できるところ…聖殿以外にそれがあるのだろうか…。

羽根人が祖人や他の種族の町で一緒に暮らす例はあまり無い。
翼を封じてその中に紛れることは可能であるが、羽根人として生きてきた者にはなかなか耐えられるものではない。
羽根人を崇拝する種族たちもいれば、嫌悪する者たちもいる。
自分が羽根人だったと知られないようにして暮らしていくのは、心も身体も負担がかかるのだ。

サフォーネにおいては、羽根人として生きてきた自尊心はほぼ無いだろう。
恐らく翼の管理ができるようになり、十分な教育を受け、仕事を見つけ、生計を立てられるようになれば、独り立ちも可能かもしれないが…。
しかし、肝心の当人はどうするつもりなのか?

「…そしてお前は?やはり旅を続けるのか?」

「…はい。この生き方が限界だと感じるまで…今は、それしかありません」

答えにくい質問を再び投げられ、目を反らしそうになったが、デュークはメルクロの目を見たまま言葉を返した。
頑なに答えるデュークにメルクロは額に手を当てて頭を振った。

「本当にそれしかないのか?限界だと感じた時に命を落としては元も子もないんだぞ?お前も知っていると思うが、最近は魔烟の発生が増えている。今まで無事だったのは奇跡なくらいだ」

「だからこそです。聖殿ではなかなか手の届かない場所を『闇祓い』だけでもできれば、周囲に住む人たちもしばらく安心して暮らせます…」

魔烟との戦いは通常、闇祓いの騎士が魔を祓い、そのあとは浄清の天使の力で魔を浄化する。
それが一連の流れである。闇祓いだけした場合、短い期間でまた魔烟は復活してしまう。
そのしばらくの間だけでも安心に暮らしたい、そんな人々が大陸には溢れている。
それ故に、デュークのような生業も認められるのだ。

「しかし…今後も一人で挑むなど、危険極まりない。いっそお前もどこかの町に落ち着いたらどうだ?」

「それも一度考えました。でも、俺にできることは…戦う事しかありません」

翼を封じ、祖人として…いずれ祖人の連れ合いと…数年前にそんな生き方を選ぼうと思った。
小さな村で愛し合える女性と出逢い、畑仕事や酪農で生計を立て、暮らしていこうと…。

だが、それはうまくいかなかった。
小さな村を脅かす魔物の存在。
闇祓いの騎士としての性なのか、人々の脅威となる魔烟を放って普通に暮らすことなどできなかった。

「全く…頑固なところは誰に似たものか…。やはりわしは…」

再びメルクロが聖殿へ行くことを勧めようとしたそのとき、診療所のドアを叩く音がした。


~つづく~
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