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第1章 テールマルク編
第10話 決闘の招待状
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翌日になり、俺はダンジョンに向かっていた。
「そこのお前! 止まれ!!」
「ん? 俺?」
「そうだ、そこのお前だ!」
ダンジョンの入り口で騎士みたいな人に呼び止められた。
「何ですか?」
「ここから先は我々『ペインスロード』の領地だ。『ペインスロード』の団員じゃないお前が入れるわけなかろう!!」
「これが原因か」
「何か言ったか!?」
「あ、いや、すまん。俺は帰るよ」
「あぁ、最初から来るな!」
どうやら今日はダンジョン攻略は出来ないようだ。
「しょうがない。今日はゆっくりしてようかな」
まだ、この街をゆっくり見ていなかったことを思い出した。
ダンジョン都市テールマルクは、城壁に円を描くように囲まれた都市になっている。そして、上下左右に区域が分けられている。上がダンジョンに近い方から遠い方に向かって権力の高い人から低い人に向かって住宅地区になっている。そして、右側にさっきと同じような並びで飲食地区。左側が鍛冶屋や服屋、製造地区になっている。そして、下側は物を売り買いする商売地区になっている。
「今日は、何処に行こうかな」
今俺が居るのが、住宅地区の真ん中あたり。飲食地区にも製造地区にも行くことが出来る。
「製造地区から左回りで行こうかな」
そして、製造地区に向かった。目的は服と調理器具にあと1つ武器を買うことにした。それと、魔石も買うことにしている。これは、製造地区にあるのか商売地区にあるのか分からないのですそれを探しながら歩いていく。
「つけられてる」
服屋を探し彷徨っていると、建物の屋根の上に気配を感じていた。
「どうすっかな。ま、そのうち相手から来るかな」
俺は、特に気にする事もなく服屋を探していく。
ダンジョンの近くは貴族の服装などが多い為少し下って行った。そして、そこには丁度いい裏道があった。
そこに入っていくと、屋根の上から人が降りてきた。
「よ、昨日ぶりだな」
「き、気付いてましたか」
「当たり前だろ。で、何の用だ?」
「昨日の件でお話がありまして……」
「ん、何だ? 断られたか?」
「いえ、その逆でもの凄く乗り気でした。私に、「殺せなかったら……」って脅してきたのに」
「そっか、日時はそっちで決めてくれ。って伝えとけ」
「わ、分かりました」
「なんかお前、誰が主人なのか分かんなくなってきたな」
「ちょっと! それは言わないで下さいよ! 最近気にしてるんですから!」
「あ、そうなのか。すまん」
ぷんぷんしながらデールは屋根の上に飛んで消えて行った。
「ギルドマスターは居ますか?」
「えぇ、この中にいますよ」
「そうですか。ギルドマスター、デールです」
「おう、入れ。どうだった?」
「はい。日時はこっちで決めていいそうです」
「そうか。日時は4日後で決まりだ。この都市にビラを配れ、『ペインスロード』vsダンジョン都市の救世主の対決だってな」
「? 何故そのようなタイトルなんですか? 自分が負けそうじゃないですか」
「この都市にとって『ペインスロード』は悪だ。ダンジョンに制限を付けて人の出入りがものすごく減った。俺は暇だったんだ。俺が悪役になれば何か面白い事が起きると思ってな。どんな奴か楽しみだ」
「で、ですがレイクは底が見えない程の強さです。一体どうするんですか?」
「そんなの知ったことか。俺は悪でやってるんだ。決闘って言っても人数もルールも何も決めていない。『ペインスロード』全員でやっちまえば簡単だ」
「た、確かにそれなら勝てそうですよね」
「だろ? って事で、レイクとやらに伝えに行ってくれ」
「わ、分かりました」
デールがギルドマスターの部屋を出たあと部屋の中にはギルドマスターともう1人が部屋の中にいた。
「お前はどう思う? 今回この俺様に決闘を申し込んできたレイクってやつを」
「そうですね。1つ奴について面白い情報を入手しましたよ」
「ほう。なんだ?」
「実は、そのレイクと言う奴は、魔導具作りが得意らしいのです」
「何!? それは本当か!?!? 未だにこの『ペインスロード』に居ない人材じゃないか」
「はい。その通りなんですよ。なんでも、無限に水が湧き出てくる魔導具を作ったようなのですよ」
「それは……欲しいな。どんな手を使ってもそれを手に入れろ。いや待て、今回の賭けにそれを提示するのも良いな。そうだな、奴が負けた時は『ペインスロード』への入団と魔導具作りの週1つの提供だな。フフ、フーハッハッハ! 楽しみだな。待ってろよレイク~」
デールがやって来たから数時間後、俺は服屋を回り終えたので鍛冶屋に向かっていた。調理器具を買う為だ。
「えっと、鍛冶屋はどこだ~」
変な歌を歌いながら歩いているとまたデールがやって来た。
「次はなんだ?」
「って、もう普通に話しかけてくるんですね」
「いや、だってな。こんなに頻繁に会うのは宿屋の人以外だとお前だけだからな」
「そ、それは今は良いんだよ!」
「えー、お前がその話題にしたんだろうが」
「ん、んん。それでだ、ギルドマスターは4日後にお前との決闘を望んでいるぞ。あと、何か賭けるんだろ? 何を賭けるんだ?」
「4日後か、分かった。それと、賭けか。『ペインスロード』の解散を求める。これをギルドマスターに伝えろ」
「えっ!? 『ペインスロード』の解散って、その後は私たちどうしたら良いのよ!!」
「そんな事、自分で考えろ。お前らがダンジョンの制限を付けなかったらこんな事にはならなかったんだぞ」
俺が真実を言うとデールは黙ってしまった。
「分かったら行け。それと、場所はどこにするか、それもちゃんと聞いて来い」
デールはそのまま大通りに行き人混みに紛れて消えていった。
「ちょっと言い過ぎたかな? だけども……」
俺は、ちょっと罪悪感を覚えながら鍛冶屋を目指して歩き出した。
「ギルドマスター」
「入れ。って、どうした」
「いえ、気にしないで下さい。レイクに会いに行ってきました。賭けもするそうです」
「そうか! それは良かった。で、奴はなんて言ってた?」
「賭けの内容は『ペインスロード』の解散だそうです」
「ほうほう、面白い。良いだろう。我々の賭けの内容は『ペインスロード』への入団と魔導具作りの週1つの提供だ。分かったら行け」
「ちょっと待ってください。どこで決闘をするか聞いて来いと言われました」
「そうか。場所は大事だな。そうだな、商売地区の決闘場にするか、分かりやすいし人も多く入る」
「分かりました」
「レイク。来たぞ」
「お、良いところに来た。今からお昼を食べに行くんだがデールも一緒にどうだ?」
「レイクの奢りなら行く」
「おう、いいぞ奢るぞ」
デールを連れてダンジョン都市の右側にある飲食地区にも向かった。その道すがら色々と聞いといた。
「なるほどな。ま、どんな手を使ってきても負けないからその賭けは意味ないんだけどな」
「だが、『ペインスロード』のギルドマスターは本当に何をしてくるか分からないぞ。気をつけるんだが」
「はぁ、だからお前は一体どっちの味方だよ?」
「えっと、いや、分からん。私は『ペインスロード』を抜けたいんだ」
「へー、そうなのか。ま、今は食え。話なら決闘の後に聞く」
「そ、そう、だな。分かってるさ」
その後は、食事を一緒にして別れた。
「はぁ、人とあまり関わらないって決めてたんだがな。どうにも、駄目みたいだな」
そして、ダンジョンに潜ることは出来ないまま、4日の時が過ぎた。そう、決闘の日、当日になった。
「そこのお前! 止まれ!!」
「ん? 俺?」
「そうだ、そこのお前だ!」
ダンジョンの入り口で騎士みたいな人に呼び止められた。
「何ですか?」
「ここから先は我々『ペインスロード』の領地だ。『ペインスロード』の団員じゃないお前が入れるわけなかろう!!」
「これが原因か」
「何か言ったか!?」
「あ、いや、すまん。俺は帰るよ」
「あぁ、最初から来るな!」
どうやら今日はダンジョン攻略は出来ないようだ。
「しょうがない。今日はゆっくりしてようかな」
まだ、この街をゆっくり見ていなかったことを思い出した。
ダンジョン都市テールマルクは、城壁に円を描くように囲まれた都市になっている。そして、上下左右に区域が分けられている。上がダンジョンに近い方から遠い方に向かって権力の高い人から低い人に向かって住宅地区になっている。そして、右側にさっきと同じような並びで飲食地区。左側が鍛冶屋や服屋、製造地区になっている。そして、下側は物を売り買いする商売地区になっている。
「今日は、何処に行こうかな」
今俺が居るのが、住宅地区の真ん中あたり。飲食地区にも製造地区にも行くことが出来る。
「製造地区から左回りで行こうかな」
そして、製造地区に向かった。目的は服と調理器具にあと1つ武器を買うことにした。それと、魔石も買うことにしている。これは、製造地区にあるのか商売地区にあるのか分からないのですそれを探しながら歩いていく。
「つけられてる」
服屋を探し彷徨っていると、建物の屋根の上に気配を感じていた。
「どうすっかな。ま、そのうち相手から来るかな」
俺は、特に気にする事もなく服屋を探していく。
ダンジョンの近くは貴族の服装などが多い為少し下って行った。そして、そこには丁度いい裏道があった。
そこに入っていくと、屋根の上から人が降りてきた。
「よ、昨日ぶりだな」
「き、気付いてましたか」
「当たり前だろ。で、何の用だ?」
「昨日の件でお話がありまして……」
「ん、何だ? 断られたか?」
「いえ、その逆でもの凄く乗り気でした。私に、「殺せなかったら……」って脅してきたのに」
「そっか、日時はそっちで決めてくれ。って伝えとけ」
「わ、分かりました」
「なんかお前、誰が主人なのか分かんなくなってきたな」
「ちょっと! それは言わないで下さいよ! 最近気にしてるんですから!」
「あ、そうなのか。すまん」
ぷんぷんしながらデールは屋根の上に飛んで消えて行った。
「ギルドマスターは居ますか?」
「えぇ、この中にいますよ」
「そうですか。ギルドマスター、デールです」
「おう、入れ。どうだった?」
「はい。日時はこっちで決めていいそうです」
「そうか。日時は4日後で決まりだ。この都市にビラを配れ、『ペインスロード』vsダンジョン都市の救世主の対決だってな」
「? 何故そのようなタイトルなんですか? 自分が負けそうじゃないですか」
「この都市にとって『ペインスロード』は悪だ。ダンジョンに制限を付けて人の出入りがものすごく減った。俺は暇だったんだ。俺が悪役になれば何か面白い事が起きると思ってな。どんな奴か楽しみだ」
「で、ですがレイクは底が見えない程の強さです。一体どうするんですか?」
「そんなの知ったことか。俺は悪でやってるんだ。決闘って言っても人数もルールも何も決めていない。『ペインスロード』全員でやっちまえば簡単だ」
「た、確かにそれなら勝てそうですよね」
「だろ? って事で、レイクとやらに伝えに行ってくれ」
「わ、分かりました」
デールがギルドマスターの部屋を出たあと部屋の中にはギルドマスターともう1人が部屋の中にいた。
「お前はどう思う? 今回この俺様に決闘を申し込んできたレイクってやつを」
「そうですね。1つ奴について面白い情報を入手しましたよ」
「ほう。なんだ?」
「実は、そのレイクと言う奴は、魔導具作りが得意らしいのです」
「何!? それは本当か!?!? 未だにこの『ペインスロード』に居ない人材じゃないか」
「はい。その通りなんですよ。なんでも、無限に水が湧き出てくる魔導具を作ったようなのですよ」
「それは……欲しいな。どんな手を使ってもそれを手に入れろ。いや待て、今回の賭けにそれを提示するのも良いな。そうだな、奴が負けた時は『ペインスロード』への入団と魔導具作りの週1つの提供だな。フフ、フーハッハッハ! 楽しみだな。待ってろよレイク~」
デールがやって来たから数時間後、俺は服屋を回り終えたので鍛冶屋に向かっていた。調理器具を買う為だ。
「えっと、鍛冶屋はどこだ~」
変な歌を歌いながら歩いているとまたデールがやって来た。
「次はなんだ?」
「って、もう普通に話しかけてくるんですね」
「いや、だってな。こんなに頻繁に会うのは宿屋の人以外だとお前だけだからな」
「そ、それは今は良いんだよ!」
「えー、お前がその話題にしたんだろうが」
「ん、んん。それでだ、ギルドマスターは4日後にお前との決闘を望んでいるぞ。あと、何か賭けるんだろ? 何を賭けるんだ?」
「4日後か、分かった。それと、賭けか。『ペインスロード』の解散を求める。これをギルドマスターに伝えろ」
「えっ!? 『ペインスロード』の解散って、その後は私たちどうしたら良いのよ!!」
「そんな事、自分で考えろ。お前らがダンジョンの制限を付けなかったらこんな事にはならなかったんだぞ」
俺が真実を言うとデールは黙ってしまった。
「分かったら行け。それと、場所はどこにするか、それもちゃんと聞いて来い」
デールはそのまま大通りに行き人混みに紛れて消えていった。
「ちょっと言い過ぎたかな? だけども……」
俺は、ちょっと罪悪感を覚えながら鍛冶屋を目指して歩き出した。
「ギルドマスター」
「入れ。って、どうした」
「いえ、気にしないで下さい。レイクに会いに行ってきました。賭けもするそうです」
「そうか! それは良かった。で、奴はなんて言ってた?」
「賭けの内容は『ペインスロード』の解散だそうです」
「ほうほう、面白い。良いだろう。我々の賭けの内容は『ペインスロード』への入団と魔導具作りの週1つの提供だ。分かったら行け」
「ちょっと待ってください。どこで決闘をするか聞いて来いと言われました」
「そうか。場所は大事だな。そうだな、商売地区の決闘場にするか、分かりやすいし人も多く入る」
「分かりました」
「レイク。来たぞ」
「お、良いところに来た。今からお昼を食べに行くんだがデールも一緒にどうだ?」
「レイクの奢りなら行く」
「おう、いいぞ奢るぞ」
デールを連れてダンジョン都市の右側にある飲食地区にも向かった。その道すがら色々と聞いといた。
「なるほどな。ま、どんな手を使ってきても負けないからその賭けは意味ないんだけどな」
「だが、『ペインスロード』のギルドマスターは本当に何をしてくるか分からないぞ。気をつけるんだが」
「はぁ、だからお前は一体どっちの味方だよ?」
「えっと、いや、分からん。私は『ペインスロード』を抜けたいんだ」
「へー、そうなのか。ま、今は食え。話なら決闘の後に聞く」
「そ、そう、だな。分かってるさ」
その後は、食事を一緒にして別れた。
「はぁ、人とあまり関わらないって決めてたんだがな。どうにも、駄目みたいだな」
そして、ダンジョンに潜ることは出来ないまま、4日の時が過ぎた。そう、決闘の日、当日になった。
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