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side〜カナハルム〜 心配
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カナハルムがゴブリンを倒して、ギルドに戻ると盛大に心配された。
「ちょっと! その傷どうしたの!?」
「ゴブリンに油断しまして、ちょっとやられちゃいました。でも、倒したので心配しないでください」
受付嬢にそう言うと、受付嬢は怒った顔をしたかと思ったら、次は呆れた顔をした。
「貴方は、本当にもう。これ、持って行きなさい」
「これは?」
「救急依頼書よ」
受付嬢に渡されたのは、教会で回復魔法をかけてもらうために必要な紙だった。
「ありがとうございます。あ、あとこれ、ギルドカードです。報酬は教会に行ってから貰いに来ますね。受付嬢さん」
「これは、預かるは。けど、私はスーリンって名前があるのよ。これからは、スーリンって呼んでね」
「分かりました、スーリンさん」
スーリンさんから貰った救急依頼書を持って、ユリーカさんのいる教会に向かった。
「こんな形でここに来るなんてな」
「ん? 今日はどうしました?」
教会の外にたまたまいた修道女に話しかけられた。
「クエストで怪我をしてね、それの治療を聖女様にお願いしたいんだ。これを見せてくれるかな?」
「っ!? 分かりました!」
修道女は慌てた様子で、てててっとかけて行き、教会の中に入っていった。それから、数分後見覚えのあるシルエットをした人とさっきの修道女が出てきた。
「カルさん! 大丈夫ですか!?」
聖女ユリーカさんはこっちに向かって走りながら、大声で叫んでいる。
「ユリーカさん。大丈夫ですよ」
「す、すぐに回復してあげますね。我が癒しなる力よ彼を癒したまえ「ヒール」」
ユリーカさんが回復魔法を唱えてくれると、腕が動かせるようになるまで回復した。
「流石、聖女様ですね。もう治っちゃった」
「えっへん! 聖女は伊達じゃありませんよ」
ユリーカさんが、ない胸を張っている。
「ん? 今変なこと考えてませんでした?」
ユリーカさんがジト目でこっちを見てくる。
「別に、考えてませんよ」
「ふ~ん。なら、いいです」
そうして、少し雑談をした後、聖女に傷を治しに来た人がいたので、教会を後にした。
―――――
カナハルムが、ゴブリンを討伐していると同時刻、とある場所の地下ではこんな会話が繰り広がれていた。
「器らしきものが見つかったと報告があったが、それは本当か?」
背の高い黒ローブの男が、背の低い男に向かって聞いた。
「はい、捕えようとしましたが横やりが入りまして、捕獲には失敗した模様です」
「そうか。して、その器は聖女と呼ばれています」
「聖女か。ま、今回の物が器とは限らないからな、気長に待つとしよう。お前も、気を背負わずに頑張れよ」
「は! 有難きお言葉」
何者かの暗躍が始まろうとしていた。
「ちょっと! その傷どうしたの!?」
「ゴブリンに油断しまして、ちょっとやられちゃいました。でも、倒したので心配しないでください」
受付嬢にそう言うと、受付嬢は怒った顔をしたかと思ったら、次は呆れた顔をした。
「貴方は、本当にもう。これ、持って行きなさい」
「これは?」
「救急依頼書よ」
受付嬢に渡されたのは、教会で回復魔法をかけてもらうために必要な紙だった。
「ありがとうございます。あ、あとこれ、ギルドカードです。報酬は教会に行ってから貰いに来ますね。受付嬢さん」
「これは、預かるは。けど、私はスーリンって名前があるのよ。これからは、スーリンって呼んでね」
「分かりました、スーリンさん」
スーリンさんから貰った救急依頼書を持って、ユリーカさんのいる教会に向かった。
「こんな形でここに来るなんてな」
「ん? 今日はどうしました?」
教会の外にたまたまいた修道女に話しかけられた。
「クエストで怪我をしてね、それの治療を聖女様にお願いしたいんだ。これを見せてくれるかな?」
「っ!? 分かりました!」
修道女は慌てた様子で、てててっとかけて行き、教会の中に入っていった。それから、数分後見覚えのあるシルエットをした人とさっきの修道女が出てきた。
「カルさん! 大丈夫ですか!?」
聖女ユリーカさんはこっちに向かって走りながら、大声で叫んでいる。
「ユリーカさん。大丈夫ですよ」
「す、すぐに回復してあげますね。我が癒しなる力よ彼を癒したまえ「ヒール」」
ユリーカさんが回復魔法を唱えてくれると、腕が動かせるようになるまで回復した。
「流石、聖女様ですね。もう治っちゃった」
「えっへん! 聖女は伊達じゃありませんよ」
ユリーカさんが、ない胸を張っている。
「ん? 今変なこと考えてませんでした?」
ユリーカさんがジト目でこっちを見てくる。
「別に、考えてませんよ」
「ふ~ん。なら、いいです」
そうして、少し雑談をした後、聖女に傷を治しに来た人がいたので、教会を後にした。
―――――
カナハルムが、ゴブリンを討伐していると同時刻、とある場所の地下ではこんな会話が繰り広がれていた。
「器らしきものが見つかったと報告があったが、それは本当か?」
背の高い黒ローブの男が、背の低い男に向かって聞いた。
「はい、捕えようとしましたが横やりが入りまして、捕獲には失敗した模様です」
「そうか。して、その器は聖女と呼ばれています」
「聖女か。ま、今回の物が器とは限らないからな、気長に待つとしよう。お前も、気を背負わずに頑張れよ」
「は! 有難きお言葉」
何者かの暗躍が始まろうとしていた。
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