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遭遇
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魔物狩りを決行し三日間。通信のスキルの使用時間が伸びた。
ーーーーー
名前:イサミ・ケイレード
職業:召喚士
種族:人間 年齢:9
MP:32000
LUCK:極
スキル:召喚・契約・通信
契約獣:クロ・モフラ・ルル
ーーーーー
大体30分の間、通信が出来るようになった。
「伸びすぎじゃない?」
「うむ。ちと、遊びすぎたかもしれん」
「あ、あれ遊びだったんだ」
「もふもふして~」
「いいぞ、ルル。おらおら~」
「ふぁ~、気持ちいい~」
フェンリンル状態のクロに乗りながら街道を歩いていると、前の方から馬車がやって来た。
「おい、あれは一体なんだ!?」
「止まれ! 止まれー!!」
馬車の周りにいる、馬に乗った騎士達がこっちに向かって叫んでいた。
「クロ、止まって」
「うむ」
近くにやって来ると騎士達がこっちに剣や槍を向けて来た。
「お前達は何者だ!?」
「え、マジで? お前達は誰か分からない奴に剣を向けるのか?」
「おい! 質問しているのはこちらだぞ!!」
「はぁ、分かった。ふー、私の名は、イサミ・ケイレード! ムール・ケイレードの1人息子である! 私に、剣を向けるか?」
ケイレード。これはこの国に住んでいる者なら、必ず聞いたことのある名前。なにせ、国を守った英雄の名だからだ。そして、そんな人の息子に剣を向けたのだ。どういう意味か分かっているのかな?
「し、失礼しました!!」
「許すと思っているのか?」
「……」
「そちらは、名前を言わずに剣を向けたんだ。今ここでどうなろうと構わないよな?」
「……は、はい」
「そうか。ま、嘘だけどね」
僕は、キャラを変えて、おちゃらけた風にした。
「それで、君たちはどこの人?」
「は、はい。私たちは、ケイリヤス商会の護衛です」
「ごめんね、こんな黒くて大きい魔物が見えたら構えるのも仕方ないよね。それじゃ、またね。クロ、跳んで」
「うむ。掴んでおれ」
小さな声でクロに言うと、一瞬で馬車が見えない位置までひとっ飛びした。
「流石、クロ」
クロをわしゃわしゃする。
「はぁ、気持ちいいぞ」
「そうか。ん、あれってもしかして王都じゃない?」
「うむ。あそこから、物凄い人間の気配を感じるぞ」
「よし、クロ、モフラ、ルル。王都に出発だ!」
クロを猫に戻して、歩いて向かった。
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名前:イサミ・ケイレード
職業:召喚士
種族:人間 年齢:9
MP:32000
LUCK:極
スキル:召喚・契約・通信
契約獣:クロ・モフラ・ルル
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大体30分の間、通信が出来るようになった。
「伸びすぎじゃない?」
「うむ。ちと、遊びすぎたかもしれん」
「あ、あれ遊びだったんだ」
「もふもふして~」
「いいぞ、ルル。おらおら~」
「ふぁ~、気持ちいい~」
フェンリンル状態のクロに乗りながら街道を歩いていると、前の方から馬車がやって来た。
「おい、あれは一体なんだ!?」
「止まれ! 止まれー!!」
馬車の周りにいる、馬に乗った騎士達がこっちに向かって叫んでいた。
「クロ、止まって」
「うむ」
近くにやって来ると騎士達がこっちに剣や槍を向けて来た。
「お前達は何者だ!?」
「え、マジで? お前達は誰か分からない奴に剣を向けるのか?」
「おい! 質問しているのはこちらだぞ!!」
「はぁ、分かった。ふー、私の名は、イサミ・ケイレード! ムール・ケイレードの1人息子である! 私に、剣を向けるか?」
ケイレード。これはこの国に住んでいる者なら、必ず聞いたことのある名前。なにせ、国を守った英雄の名だからだ。そして、そんな人の息子に剣を向けたのだ。どういう意味か分かっているのかな?
「し、失礼しました!!」
「許すと思っているのか?」
「……」
「そちらは、名前を言わずに剣を向けたんだ。今ここでどうなろうと構わないよな?」
「……は、はい」
「そうか。ま、嘘だけどね」
僕は、キャラを変えて、おちゃらけた風にした。
「それで、君たちはどこの人?」
「は、はい。私たちは、ケイリヤス商会の護衛です」
「ごめんね、こんな黒くて大きい魔物が見えたら構えるのも仕方ないよね。それじゃ、またね。クロ、跳んで」
「うむ。掴んでおれ」
小さな声でクロに言うと、一瞬で馬車が見えない位置までひとっ飛びした。
「流石、クロ」
クロをわしゃわしゃする。
「はぁ、気持ちいいぞ」
「そうか。ん、あれってもしかして王都じゃない?」
「うむ。あそこから、物凄い人間の気配を感じるぞ」
「よし、クロ、モフラ、ルル。王都に出発だ!」
クロを猫に戻して、歩いて向かった。
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