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お菓子作り
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ショーンさんから借りた厨房でお菓子作りを開始した。だが、そこで何を作るか迷っていた。砂糖を使った、甘くて美味しい、とろけるようなお菓子を作りたいと思ってはいるのだが、何も良いものが思いつかない。
地球にいた時は、お婆ちゃん子だったので、色々な知恵をお婆ちゃんから教えてもらった。
「あ! あれなら、簡単だし、美味しかったから良いんじゃないかな?」
そうして、作るものを決め、作業を開始した。すると、何を作ってるのか気になったのか、ショーンさんたちが、厨房の中が見える位置に来ていた。
「何を作っているのですか?」
「ん~? 今は内緒です。出来てからのお楽しみですね」
まずは、卵を割って、卵黄と卵白に分ける。卵白は後で使うので捨てないこと。そして、卵黄をボールに入れ少しほぐす。そこに、グラニュー糖、サラダ油、牛乳薄力粉を入れかき混ぜる。ここでのポイントは、1つ1つが分離しないように、均一になるようにかき混ぜる。次は、卵白を泡立てながら、グラニュー糖を3分の1ずつ入れていく。そして、今作った2つを同じボールに入れ、かき混ぜる。この時に、メレンゲの気泡を潰さないように、少ない回数で大きくかき混ぜるのが、コツだ。そして、最後に、型に入れ焼く。さぁ、完成だ。
「出来ましたよ。これは、シフォンケーキと、言います」
「シフォンケーキですか。ふわふわしてて美味しそうですね」
「確かに、甘い匂いがして、良い匂い」
「食べようよ!」
「どうぞ、召し上がれ」
「では、、、。なんだこれは! 甘くてふわふわしてて、しっかりかみごたえがあるのに、とろけるようだ。これが、本当のお菓子か」
「あら~。本当美味しいわな」
「何これ~、美味しすぎるよ~」
喜んでもらえてよかったよ、他のお菓子は、そのうち、機会があれば作ってあげどうかな。
「とても美味しかったよ。すまないが、余ったものは、メイドや、コックの人たちに分けても良いかね?」
「どうぞ」
「ありがとう! そして、これが娘を見つけてくれたお礼だありがとう!」
その中には、カードが一枚。
「これは?」
「これはな、サランプ商会のVIPカードだよ。これがあれば、どこのサランプ商会でも、全部の品が、3割引されるようにしてある。これを持ってるのは、私が信用できるものにしか与えてないから、この世界で4人しか持っていない」
「そんなもの、もらって良いんですか?」
「あぁ、娘を連れて来てくれたお礼だよ」
「なんか、すみません。連れて来ただけなのに、こんなにしてもらって」
「何を言ってるんだい? 普通は、金を取るチャンスだと言って、連れて来たんだから金をよこせって、言う奴が大抵なのよ、だから、何も言わずに引き渡してくれた貴女に感謝してるのよ」
「そうなんですか。では、私は明日用事があるのでここで、失礼しますね」
「そうなんですか。では、また今度」
そう言って屋敷を出て、明日の準備をしようとしたが、もう終わってることに気がつき、フラフラと、街中を歩いていた。そこで、面白そうな話を聞いた。
「なぁ、聞いたか? 王都に、不思議な料理屋さんが出来たらしいぞ」
「なんだそれ?」
「なんでも、今まで誰も作ったことが無いような、料理が出てくるらしい。しかも、めっちゃ上手いんだとよ」
「王都に住んでる奴らは羨ましいな。そんなものが食えるなんてな」
「料理名だかな、聞いたことが無いんだよな。ゴモクチャーハンとか、言うらしいぞ」
「初めて聞いたなそんなもの。いつかは食べて見たいな」
そんな話を聞き、明日から王都に向かうから、少し楽しみが増えたなと、思いながら、宿に着いた。
「おかえりなさい! 今日はどうするの?」
「先にご飯食べようかな」
「うん! おとーさーん! ご飯1つ」
ネールちゃんが元気な声でカリブさんにご飯の注文をした。
「ささ、出来ましたよ。どうぞ、召し上がれ」
そう言って、持ってきたのはキャシィさんだ。
「いただきます。ん~、うまいですよ」
今日のご飯は、オーガのステーキにハクチュと言う、白菜のような野菜。それに、コンソメスープに似た、ミノスープ。パンだった。
「明日から、王都に行くんでよ」
「え? そうなんですか?」
「国王様から呼ばれちゃいまして」
「何をしたのかしら? カレンちゃんだから、悪いことではないと思うけど」
「ちょっとした表彰ですね」
「ま、その内わかるから、楽しみにしてるわね。それじゃあ、これから数日間は王都の方で過ごすのね」
「そうなりますね」
「だったら、これ、持っていきなさい」
キャシィさんが、ポケットの中から一枚の紙を出した。
「これは? 紹介状?」
「そうよ。王都でね、私の姉が宿屋をやっていてね。そこの紹介状だよ。いい宿屋でね、それがないと入れんないんだよ」
「えっ!? そんなものもらっちゃっていいんですか?」
「いいのいいの、私と貴女との仲でしょ」
「そう言うことなら、ありがたく使わせていただきます」
そうして、王都に向けての出発の準備が終わった。
その頃、王宮では......
「みんな急いで準備するんだぞ! 英雄様が3日後にご到着なされる! おい! 何休んでるんだ! 最高のおもてなしをするぞ!」
「「「おーーー!!!」」」
みんな、忙しそうに動いていますが、私は、楽しみです。もしかしたら、私とお友達になってくれるかもしれませんしね。ふふふ、楽しみで、腰が抜けそうです。
地球にいた時は、お婆ちゃん子だったので、色々な知恵をお婆ちゃんから教えてもらった。
「あ! あれなら、簡単だし、美味しかったから良いんじゃないかな?」
そうして、作るものを決め、作業を開始した。すると、何を作ってるのか気になったのか、ショーンさんたちが、厨房の中が見える位置に来ていた。
「何を作っているのですか?」
「ん~? 今は内緒です。出来てからのお楽しみですね」
まずは、卵を割って、卵黄と卵白に分ける。卵白は後で使うので捨てないこと。そして、卵黄をボールに入れ少しほぐす。そこに、グラニュー糖、サラダ油、牛乳薄力粉を入れかき混ぜる。ここでのポイントは、1つ1つが分離しないように、均一になるようにかき混ぜる。次は、卵白を泡立てながら、グラニュー糖を3分の1ずつ入れていく。そして、今作った2つを同じボールに入れ、かき混ぜる。この時に、メレンゲの気泡を潰さないように、少ない回数で大きくかき混ぜるのが、コツだ。そして、最後に、型に入れ焼く。さぁ、完成だ。
「出来ましたよ。これは、シフォンケーキと、言います」
「シフォンケーキですか。ふわふわしてて美味しそうですね」
「確かに、甘い匂いがして、良い匂い」
「食べようよ!」
「どうぞ、召し上がれ」
「では、、、。なんだこれは! 甘くてふわふわしてて、しっかりかみごたえがあるのに、とろけるようだ。これが、本当のお菓子か」
「あら~。本当美味しいわな」
「何これ~、美味しすぎるよ~」
喜んでもらえてよかったよ、他のお菓子は、そのうち、機会があれば作ってあげどうかな。
「とても美味しかったよ。すまないが、余ったものは、メイドや、コックの人たちに分けても良いかね?」
「どうぞ」
「ありがとう! そして、これが娘を見つけてくれたお礼だありがとう!」
その中には、カードが一枚。
「これは?」
「これはな、サランプ商会のVIPカードだよ。これがあれば、どこのサランプ商会でも、全部の品が、3割引されるようにしてある。これを持ってるのは、私が信用できるものにしか与えてないから、この世界で4人しか持っていない」
「そんなもの、もらって良いんですか?」
「あぁ、娘を連れて来てくれたお礼だよ」
「なんか、すみません。連れて来ただけなのに、こんなにしてもらって」
「何を言ってるんだい? 普通は、金を取るチャンスだと言って、連れて来たんだから金をよこせって、言う奴が大抵なのよ、だから、何も言わずに引き渡してくれた貴女に感謝してるのよ」
「そうなんですか。では、私は明日用事があるのでここで、失礼しますね」
「そうなんですか。では、また今度」
そう言って屋敷を出て、明日の準備をしようとしたが、もう終わってることに気がつき、フラフラと、街中を歩いていた。そこで、面白そうな話を聞いた。
「なぁ、聞いたか? 王都に、不思議な料理屋さんが出来たらしいぞ」
「なんだそれ?」
「なんでも、今まで誰も作ったことが無いような、料理が出てくるらしい。しかも、めっちゃ上手いんだとよ」
「王都に住んでる奴らは羨ましいな。そんなものが食えるなんてな」
「料理名だかな、聞いたことが無いんだよな。ゴモクチャーハンとか、言うらしいぞ」
「初めて聞いたなそんなもの。いつかは食べて見たいな」
そんな話を聞き、明日から王都に向かうから、少し楽しみが増えたなと、思いながら、宿に着いた。
「おかえりなさい! 今日はどうするの?」
「先にご飯食べようかな」
「うん! おとーさーん! ご飯1つ」
ネールちゃんが元気な声でカリブさんにご飯の注文をした。
「ささ、出来ましたよ。どうぞ、召し上がれ」
そう言って、持ってきたのはキャシィさんだ。
「いただきます。ん~、うまいですよ」
今日のご飯は、オーガのステーキにハクチュと言う、白菜のような野菜。それに、コンソメスープに似た、ミノスープ。パンだった。
「明日から、王都に行くんでよ」
「え? そうなんですか?」
「国王様から呼ばれちゃいまして」
「何をしたのかしら? カレンちゃんだから、悪いことではないと思うけど」
「ちょっとした表彰ですね」
「ま、その内わかるから、楽しみにしてるわね。それじゃあ、これから数日間は王都の方で過ごすのね」
「そうなりますね」
「だったら、これ、持っていきなさい」
キャシィさんが、ポケットの中から一枚の紙を出した。
「これは? 紹介状?」
「そうよ。王都でね、私の姉が宿屋をやっていてね。そこの紹介状だよ。いい宿屋でね、それがないと入れんないんだよ」
「えっ!? そんなものもらっちゃっていいんですか?」
「いいのいいの、私と貴女との仲でしょ」
「そう言うことなら、ありがたく使わせていただきます」
そうして、王都に向けての出発の準備が終わった。
その頃、王宮では......
「みんな急いで準備するんだぞ! 英雄様が3日後にご到着なされる! おい! 何休んでるんだ! 最高のおもてなしをするぞ!」
「「「おーーー!!!」」」
みんな、忙しそうに動いていますが、私は、楽しみです。もしかしたら、私とお友達になってくれるかもしれませんしね。ふふふ、楽しみで、腰が抜けそうです。
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