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第二章 グリムフォレスト
ノア・クラーク
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俺はノア・クラーク。
数ヶ月前までは、Bランク冒険者として治癒師をしていた。
当時の俺は所属していた冒険者パーティーから追い出され、道端で行き倒れてた。
そんな俺をたまたま拾ってくれたキャラバンで護衛をしていたのが、光属性の大司教のルーファス様だ。
……なんで大司教様が商人の護衛をしていたのか、経緯は何も分からないし、いろいろと疑問に思うところはある。でも、藪蛇になりそうだから理由は聞いてない……
ともかく! ルーファス様の紹介で、俺は聖鳳教会の神官に転職することになった。
今では、ドラゴニア王国の王都ガシュラにある聖鳳教会に勤める、癒し属性の中級神官だ。
養父は、ガシュラ支部で司教をしているオリヴァー・クラーク伯爵だ。
元孤児だった俺が、なぜお貴族様の養子になれたのかだって?
——それは、俺が実は癒しの精霊の先祖返りで、ドラゴニア王国の教会で唯一欠損を治せる「聖者」になったからだ。
聖者には週に一度、「特別治癒の日」がある。
ガシュラ支部の治癒院で、特に重症患者や欠損のある人に治癒魔術を施してるんだ。
ただ、俺はまだペーペーの新人神官だから、この特別治癒の日以外は、普通に神官見習いとして働いてる——神官業務を習ったり、他の聖女候補達と一緒に調薬や状態異常回復魔術を習ったり、他の神官や聖女に混じって治癒院で軽傷の患者さんに治療を施したりしている。
***
「よしっ! 今日もバッチリだな!」
俺は、神官の宿舎の自分の部屋に備え付けられた姿見を見た。
鏡の中には、白と青を基調とした詰襟の神官服を着た俺が映ってる。
亜麻色の髪に寝癖は無し!
しっかり寝てるから、目の下にも隈は無し!
神官服に変なヨレも汚れも無し!
自分の部屋を出ると、俺は廊下でグラントさんと出くわした。
「おはよう、ノア! 朝飯に行くか?」
「おはようございます、グラントさん! お腹ペコペコですよ。行きましょう!」
グラントさんは癒し属性の神官の先輩で、上級神官だ。
頼れるお兄さん的存在で、俺がこのガシュラ支部に来てからずっと教育係を務めてくれて、いろいろ教えてもらってる。
緑色の短髪で、今日も朝から爽やかな笑顔をニカッと見せてくれた。
俺達は一緒に、教会に勤める職員用の食堂に向かった。
今朝のメニューはトースト、スクランブルエッグ、サラダ、芋のスープだ。それから、ホットコーヒーも付いてる。
俺とグラントさんは、トレイに朝食を載せて、食堂の端の方の席に移動した。
二人して黙々と食べていると、不意に声を掛けられた。
「「おはようございます、グラントさん、ノア」」
見上げると、同じ見習いチームのリリアンとエラだ。
リリアンは、長くて淡い金髪を清楚にハーフアップにしていて、気品のある高嶺の花のお嬢様って感じだ。目尻がツンと上がった猫目の瞳は、澄んだラベンダー色をしている。ちなみに、俺の婚約者だ。
エラは小柄な女の子だ。ココアブラウンの柔らかそうな髪に、好奇心が強そうなペリドット色の瞳をしていて、リスみたいな小動物系の可愛らしい子だ。
「リリアン、エラ、おはよう」
「ああ。二人とも、おはよう」
俺達も挨拶を返す。
「お隣、よろしいかしら?」
「もちろんいいぞ」
リリアンに訊かれて、グラントさんが朗らかに返事をした。
リリアンは俺の横に、エラはグラントさんの横に座って、朝食をとり始めた。
「そういえば、業務が終わった後に、チーム全員で司教の執務室まで来てくれって言われてたな」
グラントさんが朝食を食べ終わって、一休みしながら教えてくれた。
「チーム全員で、ですか? 何でしょう?」
エラが不思議そうに小首を傾げた。
「う~ん、もしかしたら、そろそろ聖騎士の後方支援の仕事かな? 聖騎士の演習につき合うのか、近隣の魔物の討伐か……まぁ、クラーク司教に詳しく話を聞いてみないと分からないな」
グラントさんが苦笑いを浮かべた。
「後方支援は初めてね」
リリアンは新しい業務にやる気があるようで、少し嬉しそうだ。キラリとラベンダー色の瞳が輝く。
「魔物が出るところの近くに行くんですよね? 大丈夫でしょうか?」
一方で、エラは少し不安そうに顔色を翳らせた。
「確かに後方支援の仕事は、魔物が出る確率はゼロじゃない。でも、癒しの神官や聖女がいる後方キャンプにも聖騎士が配備されるだろうから、もし魔物が出てもそいつらが対処してくれるから大丈夫だよ」
グラントさんがエラを安心させるように、なんでもないという風に明るく語った。
「……そ、それなら大丈夫そうですね……」
エラはまだ少しおっかなびっくりな感じだったが、小さく頷いた。
***
本日の調薬のお勤めの後、俺達はクラーク司教——父上の執務室に向かった。
グラントさんがコンコンッと執務室の扉を叩くと、中から「どうぞ」と声がかかった。
「失礼します。グラントです。担当のチームを連れて参りました」
グラントさんを先頭に、俺達は執務室に入った。
父上の執務机の前には、見慣れない聖騎士が一人、立っていた。
細身で背が高く、癖の強い短い銀髪をした聖騎士だ。
彼は入室してきた俺達に気づくと、少し端の方に避けて、聖騎士らしく姿勢を整えて控えた。
聖騎士の制服には、初めて見た白いラインが入っていた。
「ああ、よく来たね。君達を呼んだのは、結界張りの後方支援業務についてもらうことになったからなんだ。その説明をしようと思ってね」
父上が、俺達の方に向き直ってにこりと微笑んだ。亜麻色の髪を、瞳と同じ緑色のリボンできちんと結んだ、優しげなおじさまだ。
俺達は「結界張りの後方支援」と聞いて、少しだけ身構えた。
「時期は二週間後で、場所はレスタリア領のグリムフォレストだ。そこは、少し前に北部から魔物が大移動して来て、だいぶ荒らされたらしいんだ。今はもう魔物の討伐も一段落して、森も落ち着いてきたから、結界を張り直して欲しいと教会に依頼があったんだ。今までのところで、何か質問はあるかな?」
簡単に一通り説明すると、父上が俺達の顔を順繰りに眺めていった。
「場所はレスタリア領とのことですが、ノアは週に一度、特別治癒の日があります。領をまたいで移動するのは難しいのではないでしょうか?」
グラントさんが目を丸くして質問した。
「それがね、教会の上層部の決定で、ノアにいろいろな経験を積ませて、早めに上級神官に上げようという話になったらしいんだ。今のままの中級神官だと、聖者としては少し心許ない立場だからね」
「まぁ、そうですね……」
父上の言葉に、グラントさんが曖昧に相槌を打つ。
「それに今回の遠征は、転移のスクロールの使用許可が下りたんだ。だから君達のチームは、特別に転移魔術で当日に現地入りして、戻ってくる時も転移のスクロールを使うことができるんだ」
「それなら特別治癒の日には間に合いますね……」
父上の言葉に、グラントさんが小さく頷いた。
「それから、ライオネル教皇猊下から、ノアの護衛に聖騎士を一人つけていただいたんだ。紹介するよ、ウィリアム・モノケロス卿だ。普段は猊下専属の護衛騎士をされているんだ」
父上が、端の方に控えていた聖騎士に視線を向けた。
「ウィリアム・モノケロスです。どうぞウィリアムとお呼びください。遠征中の護衛はお任せください」
ウィリアム騎士は片手を胸に当て、優雅に教会式の礼をした。
「こちらこそ、よろしくお願いします。私はグラント、上級神官です。彼が聖者のノア。中級神官です。彼女達は同じチームの聖女候補で、リリアンとエラです」
グラントさんが代表して俺達のことを紹介してくれた。
「ええ、よろしくお願いします」
ウィリアム騎士は、鋭く冴えた藍色の瞳をにこりと細めた。
俺はちょっとだけその笑みに、ゾクリと寒気を感じた。
数ヶ月前までは、Bランク冒険者として治癒師をしていた。
当時の俺は所属していた冒険者パーティーから追い出され、道端で行き倒れてた。
そんな俺をたまたま拾ってくれたキャラバンで護衛をしていたのが、光属性の大司教のルーファス様だ。
……なんで大司教様が商人の護衛をしていたのか、経緯は何も分からないし、いろいろと疑問に思うところはある。でも、藪蛇になりそうだから理由は聞いてない……
ともかく! ルーファス様の紹介で、俺は聖鳳教会の神官に転職することになった。
今では、ドラゴニア王国の王都ガシュラにある聖鳳教会に勤める、癒し属性の中級神官だ。
養父は、ガシュラ支部で司教をしているオリヴァー・クラーク伯爵だ。
元孤児だった俺が、なぜお貴族様の養子になれたのかだって?
——それは、俺が実は癒しの精霊の先祖返りで、ドラゴニア王国の教会で唯一欠損を治せる「聖者」になったからだ。
聖者には週に一度、「特別治癒の日」がある。
ガシュラ支部の治癒院で、特に重症患者や欠損のある人に治癒魔術を施してるんだ。
ただ、俺はまだペーペーの新人神官だから、この特別治癒の日以外は、普通に神官見習いとして働いてる——神官業務を習ったり、他の聖女候補達と一緒に調薬や状態異常回復魔術を習ったり、他の神官や聖女に混じって治癒院で軽傷の患者さんに治療を施したりしている。
***
「よしっ! 今日もバッチリだな!」
俺は、神官の宿舎の自分の部屋に備え付けられた姿見を見た。
鏡の中には、白と青を基調とした詰襟の神官服を着た俺が映ってる。
亜麻色の髪に寝癖は無し!
しっかり寝てるから、目の下にも隈は無し!
神官服に変なヨレも汚れも無し!
自分の部屋を出ると、俺は廊下でグラントさんと出くわした。
「おはよう、ノア! 朝飯に行くか?」
「おはようございます、グラントさん! お腹ペコペコですよ。行きましょう!」
グラントさんは癒し属性の神官の先輩で、上級神官だ。
頼れるお兄さん的存在で、俺がこのガシュラ支部に来てからずっと教育係を務めてくれて、いろいろ教えてもらってる。
緑色の短髪で、今日も朝から爽やかな笑顔をニカッと見せてくれた。
俺達は一緒に、教会に勤める職員用の食堂に向かった。
今朝のメニューはトースト、スクランブルエッグ、サラダ、芋のスープだ。それから、ホットコーヒーも付いてる。
俺とグラントさんは、トレイに朝食を載せて、食堂の端の方の席に移動した。
二人して黙々と食べていると、不意に声を掛けられた。
「「おはようございます、グラントさん、ノア」」
見上げると、同じ見習いチームのリリアンとエラだ。
リリアンは、長くて淡い金髪を清楚にハーフアップにしていて、気品のある高嶺の花のお嬢様って感じだ。目尻がツンと上がった猫目の瞳は、澄んだラベンダー色をしている。ちなみに、俺の婚約者だ。
エラは小柄な女の子だ。ココアブラウンの柔らかそうな髪に、好奇心が強そうなペリドット色の瞳をしていて、リスみたいな小動物系の可愛らしい子だ。
「リリアン、エラ、おはよう」
「ああ。二人とも、おはよう」
俺達も挨拶を返す。
「お隣、よろしいかしら?」
「もちろんいいぞ」
リリアンに訊かれて、グラントさんが朗らかに返事をした。
リリアンは俺の横に、エラはグラントさんの横に座って、朝食をとり始めた。
「そういえば、業務が終わった後に、チーム全員で司教の執務室まで来てくれって言われてたな」
グラントさんが朝食を食べ終わって、一休みしながら教えてくれた。
「チーム全員で、ですか? 何でしょう?」
エラが不思議そうに小首を傾げた。
「う~ん、もしかしたら、そろそろ聖騎士の後方支援の仕事かな? 聖騎士の演習につき合うのか、近隣の魔物の討伐か……まぁ、クラーク司教に詳しく話を聞いてみないと分からないな」
グラントさんが苦笑いを浮かべた。
「後方支援は初めてね」
リリアンは新しい業務にやる気があるようで、少し嬉しそうだ。キラリとラベンダー色の瞳が輝く。
「魔物が出るところの近くに行くんですよね? 大丈夫でしょうか?」
一方で、エラは少し不安そうに顔色を翳らせた。
「確かに後方支援の仕事は、魔物が出る確率はゼロじゃない。でも、癒しの神官や聖女がいる後方キャンプにも聖騎士が配備されるだろうから、もし魔物が出てもそいつらが対処してくれるから大丈夫だよ」
グラントさんがエラを安心させるように、なんでもないという風に明るく語った。
「……そ、それなら大丈夫そうですね……」
エラはまだ少しおっかなびっくりな感じだったが、小さく頷いた。
***
本日の調薬のお勤めの後、俺達はクラーク司教——父上の執務室に向かった。
グラントさんがコンコンッと執務室の扉を叩くと、中から「どうぞ」と声がかかった。
「失礼します。グラントです。担当のチームを連れて参りました」
グラントさんを先頭に、俺達は執務室に入った。
父上の執務机の前には、見慣れない聖騎士が一人、立っていた。
細身で背が高く、癖の強い短い銀髪をした聖騎士だ。
彼は入室してきた俺達に気づくと、少し端の方に避けて、聖騎士らしく姿勢を整えて控えた。
聖騎士の制服には、初めて見た白いラインが入っていた。
「ああ、よく来たね。君達を呼んだのは、結界張りの後方支援業務についてもらうことになったからなんだ。その説明をしようと思ってね」
父上が、俺達の方に向き直ってにこりと微笑んだ。亜麻色の髪を、瞳と同じ緑色のリボンできちんと結んだ、優しげなおじさまだ。
俺達は「結界張りの後方支援」と聞いて、少しだけ身構えた。
「時期は二週間後で、場所はレスタリア領のグリムフォレストだ。そこは、少し前に北部から魔物が大移動して来て、だいぶ荒らされたらしいんだ。今はもう魔物の討伐も一段落して、森も落ち着いてきたから、結界を張り直して欲しいと教会に依頼があったんだ。今までのところで、何か質問はあるかな?」
簡単に一通り説明すると、父上が俺達の顔を順繰りに眺めていった。
「場所はレスタリア領とのことですが、ノアは週に一度、特別治癒の日があります。領をまたいで移動するのは難しいのではないでしょうか?」
グラントさんが目を丸くして質問した。
「それがね、教会の上層部の決定で、ノアにいろいろな経験を積ませて、早めに上級神官に上げようという話になったらしいんだ。今のままの中級神官だと、聖者としては少し心許ない立場だからね」
「まぁ、そうですね……」
父上の言葉に、グラントさんが曖昧に相槌を打つ。
「それに今回の遠征は、転移のスクロールの使用許可が下りたんだ。だから君達のチームは、特別に転移魔術で当日に現地入りして、戻ってくる時も転移のスクロールを使うことができるんだ」
「それなら特別治癒の日には間に合いますね……」
父上の言葉に、グラントさんが小さく頷いた。
「それから、ライオネル教皇猊下から、ノアの護衛に聖騎士を一人つけていただいたんだ。紹介するよ、ウィリアム・モノケロス卿だ。普段は猊下専属の護衛騎士をされているんだ」
父上が、端の方に控えていた聖騎士に視線を向けた。
「ウィリアム・モノケロスです。どうぞウィリアムとお呼びください。遠征中の護衛はお任せください」
ウィリアム騎士は片手を胸に当て、優雅に教会式の礼をした。
「こちらこそ、よろしくお願いします。私はグラント、上級神官です。彼が聖者のノア。中級神官です。彼女達は同じチームの聖女候補で、リリアンとエラです」
グラントさんが代表して俺達のことを紹介してくれた。
「ええ、よろしくお願いします」
ウィリアム騎士は、鋭く冴えた藍色の瞳をにこりと細めた。
俺はちょっとだけその笑みに、ゾクリと寒気を感じた。
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