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救出
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「ノア! 助けて!! リリアンが……!」
エラが血相を変えて飛び込んで来た。
丁度、俺が神官業務の合間に休憩をとっていた時だった。
「ど、どうした、エラ? 落ち着いて話してくれ」
いつもと全く違う様子の彼女に、ただ事じゃないと、俺は冷静に声をかけて続きを促した。
「リリアンが、私の代わりに閉じ込められちゃって……!」
「えっ!?」
エラが送り主不明の呼び出しの手紙を受け取った。
手紙を訝しんだリリアンが、エラの呼び出し場所の古い建物までついて行ったそうだ。
呼び出し場所に到着したら、誰もおらず、急に水を掛けられたらしい。
水は、リリアンが庇ったため、エラには掛からなかったそうだ。
リリアンとエラがびっくりしていると、建物の扉が閉まって、閉じ込められてしまったそうだ。
その時、外からクスクスとあざ笑うイザベラ達の声が聞こえたらしい。
古くて崩れかけの建物だから、小柄なエラだけがどうにか外に出ることができた。
それで、俺の所に助けを求めに来たらしい。
「場所は、教会の敷地内の外れにある、もう使われてない古い建物よ!」
「そうか。エラはグラントさんに知らせてくれ。俺は先にリリアンの救出に向かう!」
「分かった!」
俺とエラは頷き合うと、別々の方向に走り出した。
俺がエラに教えてもらった場所に向かうと、木々が鬱蒼と生い茂った林の中に、古い建物があった。
ここら辺はあまり手入れされていないらしく、木や草は伸び放題で、レンガ積みの建物も、かなりボロボロだった。
その古い建物の鉄製の扉が、中からドンドンッと叩かれていた。
「リリアン! 大丈夫か!?」
「ノア!? どうして、ここに?」
俺が鉄製の扉越しに声をかけると、中からリリアンの声が聞こえてきた。
「エラが知らせてくれたんだ!」
「良かった。エラは無事なのね……でも、イザベラ達が鍵を持ってっちゃったから、開かないのよ!」
「リリアン、ちょっと扉から離れてて!」
「えっ……?」
バキッ! という音と共に、俺は鉄製の扉をこじ開けた。というか扉ごと外してやった。
こういう時に、怪力スキルは便利だ。
「きゃっ!」
リリアンは、入り口から少し離れた所でしゃがみ込んでいた。彼女はびしょ濡れだった。
大きな怪我は無さそうなので、それだけはホッとした。
「あいつら……とにかく、これ着て!」
言い知れないムカムカとした気持ちが腹の底から込み上げてきた。
ただ、今一番辛い思いをしているのはリリアンだ。とにかく俺は羽織っていたケープを脱いで、リリアンに被せた。
リリアンは、俺のぶかぶかのケープを肩から羽織って、頼りなさ気に前を押さえた。
「ごめん。俺、水も風も火魔術も使えないから、乾かせない」
「ううん。助けに来てくれて、ありがとう……」
「立てるか?」
「えぇ……あ……」
俺は手を貸して、リリアンを立たせた。
リリアンは安心した反動か、それとも、やっぱり怖かったのか、立てたけど、その足は小さく震えていた。
「おぶろうか?」
俺が中腰になって、リリアンの前で背中を見せると、
「ダメよ! ノアまで濡れちゃうわ!」
リリアンは顔を真っ赤にして、首を小さく横に振った。
「分かった。じゃあ、これなら大丈夫だろ?」
俺はリリアンを姫抱きにした。俺のケープが間に挟まってるから、俺が濡れることは無いだろう。
「降ろして! 私は重いわよ!!」
リリアンは脚をバタつかせて暴れ出した。
「お、おい。暴れるなよ! リリアンは羽みたいに軽いから、大丈夫だよ!」
「もうっ! 知りませんわ!!」
リリアンは両手で顔を覆うと、耳まで真っ赤にしていた。もう抵抗は止めてくれたようだ。
「リリアン! ノア!」
「大丈夫か!?」
エラが、グラントさんを連れて来てくれた。
「どこか落ち着ける場所ってありますか?」
「それなら医務室がいいだろう」
俺が尋ねると、すぐさまグラントさんが答えてくれた。
***
医務室に着くと、俺は空いているベッドの上にリリアンを下ろした。
グラントさんがすぐに知り合いの聖騎士を連れて来てくれて、風魔術でリリアンの髪や服を乾かしてもらった。
「あ。グラントさん。そういえば、扉壊しちゃいました……どうしましょう?」
「今は使ってない建物だし、人を救出するためだから、何とかなるだろ。俺からもユリシーズ様に伝えておくよ。……けど、普通は素手で鉄の扉とか破壊できないもんだぞ?」
「俺、怪力のスキル持ちなんです」
「怪力……また変わったもん持ってるな……でもまぁ、今回はそのスキルのおかげだな!」
「ははっ……」
グラントさんは、ぐわしぐわしと俺の頭を撫でてくれた。
孤児だし、幼い頃から働き始めてたから、こんな風に褒めてもらったことは無かった。なんだかこそばゆくて、無性に嬉しかった。
その時、医務室のドアが空いて、一人の紳士が慌てて入ってきた。
リリアンと同じ淡い金髪にラベンダー色の瞳のおじ様で、眉根に皺を寄せて心底心配そうに、医務室内をぐるりと見回していた。
「お父様……」
「リリアン! もう大丈夫だよ……」
紳士は、リリアンのベッドに駆け寄ると、ギュッと彼女を抱きしめた。
「私はミッチェル・コールマンだ。君たちがリリアンを助けてくれたのかな?」
リリアンが無事な様子を確認した後、コールマンさんは俺たちの方に向き直って、丁寧に挨拶をしてくれた。
「はい。リリアン嬢のチームメイトで中級神官のノアと申します」
「同じくチームメイトのエラ・キャンベルです」
「彼らの指導員で上級神官のグラントと申します」
俺たちは片手を胸に当て、教会式の礼の姿勢をとった。
お貴族様への礼儀はよく分からないけど、教会内ではこのお辞儀が階級に関係なく使えるから、万能だ。
「娘を救ってくれてありがとう。礼については、また今度にでも。今日のところは娘もショックを受けているし、失礼させてもらうよ」
「ええ。お大事になさってください」
俺たちはコールマン親子を見送った。
***
「……それにしても、ウィンザー司教の所の聖女候補達には困ったものだ。こんなことをしても、聖女としての実力がつかなければ、聖女にはなれないというのに……」
「まったくですね」
グラントさんと俺は、次の神官業務に向かうため、廊下を歩いていた。
「イザベラ嬢の姉も、以前いじめをやっていてね。誤って聖属性の大司教直属の聖騎士に、花瓶の水を掛けて問題になったことがあるんだ。それ以降、姉の方は教会で見かけなくなったな」
「えぇっ……」
何それ。姉妹して、そんなことやってたのか……しかも、妹の方は姉の失敗から何も学んでないし……
廊下を曲がると、急にグラントさんが立ち止まって、教会式の礼の姿勢をとった。
俺も、とりあえずグラントさんに倣って、教会式の礼をする。
「グラントか。久しぶりだね。おや? 彼は?」
そこには、ユリシーズ様程ではないけど、豪奢な衣装をまとったおじ様がいた。亜麻色の髪を白いリボンで結んでいて、淡い緑色の瞳は優しい笑みを湛えていた。
ケープの蔦模様の刺繍の色は緑色。おそらく、癒し属性の偉い人だ。
「彼は、ルーファス大司教の紹介で、最近中級神官として入った……」
「ノアと申します」
グラントさんの言葉を引き継いで、俺はハキハキと自己紹介をした。
「そうか。私はここガシュラ支部の司教オリヴァー・クラークだ。しばらく本部の方に出張に行っていたから、ノア君とは初めましてだね。ユリシーズ様からお話は伺っているよ。優秀な治癒師を採用したってね」
「はははっ。恐れ多いです。ですが、精一杯、務めさせていただきます」
「うん。良い心がけだ」
クラーク司教の視線はとてもあたたかくて、なんだかとても懐かしい感じがした。
俺達は二言、三言当たり障りのない世間話をした後、「そろそろ時間か」というクラーク司教の言葉で別れた。
「クラーク司教はとてもお優しい雰囲気ですね。なんだか懐かしい感じがします」
「クラーク司教は確かにお優しい方だ。でも、懐かしい感じか……?」
「……? そうですね。そんな感じがしました」
「そうか……」
グラントさんはその後、考え込むように黙りこくってしまったけど、俺は次の神官業務のことで頭がいっぱいだったから大して気にしていなかった。
エラが血相を変えて飛び込んで来た。
丁度、俺が神官業務の合間に休憩をとっていた時だった。
「ど、どうした、エラ? 落ち着いて話してくれ」
いつもと全く違う様子の彼女に、ただ事じゃないと、俺は冷静に声をかけて続きを促した。
「リリアンが、私の代わりに閉じ込められちゃって……!」
「えっ!?」
エラが送り主不明の呼び出しの手紙を受け取った。
手紙を訝しんだリリアンが、エラの呼び出し場所の古い建物までついて行ったそうだ。
呼び出し場所に到着したら、誰もおらず、急に水を掛けられたらしい。
水は、リリアンが庇ったため、エラには掛からなかったそうだ。
リリアンとエラがびっくりしていると、建物の扉が閉まって、閉じ込められてしまったそうだ。
その時、外からクスクスとあざ笑うイザベラ達の声が聞こえたらしい。
古くて崩れかけの建物だから、小柄なエラだけがどうにか外に出ることができた。
それで、俺の所に助けを求めに来たらしい。
「場所は、教会の敷地内の外れにある、もう使われてない古い建物よ!」
「そうか。エラはグラントさんに知らせてくれ。俺は先にリリアンの救出に向かう!」
「分かった!」
俺とエラは頷き合うと、別々の方向に走り出した。
俺がエラに教えてもらった場所に向かうと、木々が鬱蒼と生い茂った林の中に、古い建物があった。
ここら辺はあまり手入れされていないらしく、木や草は伸び放題で、レンガ積みの建物も、かなりボロボロだった。
その古い建物の鉄製の扉が、中からドンドンッと叩かれていた。
「リリアン! 大丈夫か!?」
「ノア!? どうして、ここに?」
俺が鉄製の扉越しに声をかけると、中からリリアンの声が聞こえてきた。
「エラが知らせてくれたんだ!」
「良かった。エラは無事なのね……でも、イザベラ達が鍵を持ってっちゃったから、開かないのよ!」
「リリアン、ちょっと扉から離れてて!」
「えっ……?」
バキッ! という音と共に、俺は鉄製の扉をこじ開けた。というか扉ごと外してやった。
こういう時に、怪力スキルは便利だ。
「きゃっ!」
リリアンは、入り口から少し離れた所でしゃがみ込んでいた。彼女はびしょ濡れだった。
大きな怪我は無さそうなので、それだけはホッとした。
「あいつら……とにかく、これ着て!」
言い知れないムカムカとした気持ちが腹の底から込み上げてきた。
ただ、今一番辛い思いをしているのはリリアンだ。とにかく俺は羽織っていたケープを脱いで、リリアンに被せた。
リリアンは、俺のぶかぶかのケープを肩から羽織って、頼りなさ気に前を押さえた。
「ごめん。俺、水も風も火魔術も使えないから、乾かせない」
「ううん。助けに来てくれて、ありがとう……」
「立てるか?」
「えぇ……あ……」
俺は手を貸して、リリアンを立たせた。
リリアンは安心した反動か、それとも、やっぱり怖かったのか、立てたけど、その足は小さく震えていた。
「おぶろうか?」
俺が中腰になって、リリアンの前で背中を見せると、
「ダメよ! ノアまで濡れちゃうわ!」
リリアンは顔を真っ赤にして、首を小さく横に振った。
「分かった。じゃあ、これなら大丈夫だろ?」
俺はリリアンを姫抱きにした。俺のケープが間に挟まってるから、俺が濡れることは無いだろう。
「降ろして! 私は重いわよ!!」
リリアンは脚をバタつかせて暴れ出した。
「お、おい。暴れるなよ! リリアンは羽みたいに軽いから、大丈夫だよ!」
「もうっ! 知りませんわ!!」
リリアンは両手で顔を覆うと、耳まで真っ赤にしていた。もう抵抗は止めてくれたようだ。
「リリアン! ノア!」
「大丈夫か!?」
エラが、グラントさんを連れて来てくれた。
「どこか落ち着ける場所ってありますか?」
「それなら医務室がいいだろう」
俺が尋ねると、すぐさまグラントさんが答えてくれた。
***
医務室に着くと、俺は空いているベッドの上にリリアンを下ろした。
グラントさんがすぐに知り合いの聖騎士を連れて来てくれて、風魔術でリリアンの髪や服を乾かしてもらった。
「あ。グラントさん。そういえば、扉壊しちゃいました……どうしましょう?」
「今は使ってない建物だし、人を救出するためだから、何とかなるだろ。俺からもユリシーズ様に伝えておくよ。……けど、普通は素手で鉄の扉とか破壊できないもんだぞ?」
「俺、怪力のスキル持ちなんです」
「怪力……また変わったもん持ってるな……でもまぁ、今回はそのスキルのおかげだな!」
「ははっ……」
グラントさんは、ぐわしぐわしと俺の頭を撫でてくれた。
孤児だし、幼い頃から働き始めてたから、こんな風に褒めてもらったことは無かった。なんだかこそばゆくて、無性に嬉しかった。
その時、医務室のドアが空いて、一人の紳士が慌てて入ってきた。
リリアンと同じ淡い金髪にラベンダー色の瞳のおじ様で、眉根に皺を寄せて心底心配そうに、医務室内をぐるりと見回していた。
「お父様……」
「リリアン! もう大丈夫だよ……」
紳士は、リリアンのベッドに駆け寄ると、ギュッと彼女を抱きしめた。
「私はミッチェル・コールマンだ。君たちがリリアンを助けてくれたのかな?」
リリアンが無事な様子を確認した後、コールマンさんは俺たちの方に向き直って、丁寧に挨拶をしてくれた。
「はい。リリアン嬢のチームメイトで中級神官のノアと申します」
「同じくチームメイトのエラ・キャンベルです」
「彼らの指導員で上級神官のグラントと申します」
俺たちは片手を胸に当て、教会式の礼の姿勢をとった。
お貴族様への礼儀はよく分からないけど、教会内ではこのお辞儀が階級に関係なく使えるから、万能だ。
「娘を救ってくれてありがとう。礼については、また今度にでも。今日のところは娘もショックを受けているし、失礼させてもらうよ」
「ええ。お大事になさってください」
俺たちはコールマン親子を見送った。
***
「……それにしても、ウィンザー司教の所の聖女候補達には困ったものだ。こんなことをしても、聖女としての実力がつかなければ、聖女にはなれないというのに……」
「まったくですね」
グラントさんと俺は、次の神官業務に向かうため、廊下を歩いていた。
「イザベラ嬢の姉も、以前いじめをやっていてね。誤って聖属性の大司教直属の聖騎士に、花瓶の水を掛けて問題になったことがあるんだ。それ以降、姉の方は教会で見かけなくなったな」
「えぇっ……」
何それ。姉妹して、そんなことやってたのか……しかも、妹の方は姉の失敗から何も学んでないし……
廊下を曲がると、急にグラントさんが立ち止まって、教会式の礼の姿勢をとった。
俺も、とりあえずグラントさんに倣って、教会式の礼をする。
「グラントか。久しぶりだね。おや? 彼は?」
そこには、ユリシーズ様程ではないけど、豪奢な衣装をまとったおじ様がいた。亜麻色の髪を白いリボンで結んでいて、淡い緑色の瞳は優しい笑みを湛えていた。
ケープの蔦模様の刺繍の色は緑色。おそらく、癒し属性の偉い人だ。
「彼は、ルーファス大司教の紹介で、最近中級神官として入った……」
「ノアと申します」
グラントさんの言葉を引き継いで、俺はハキハキと自己紹介をした。
「そうか。私はここガシュラ支部の司教オリヴァー・クラークだ。しばらく本部の方に出張に行っていたから、ノア君とは初めましてだね。ユリシーズ様からお話は伺っているよ。優秀な治癒師を採用したってね」
「はははっ。恐れ多いです。ですが、精一杯、務めさせていただきます」
「うん。良い心がけだ」
クラーク司教の視線はとてもあたたかくて、なんだかとても懐かしい感じがした。
俺達は二言、三言当たり障りのない世間話をした後、「そろそろ時間か」というクラーク司教の言葉で別れた。
「クラーク司教はとてもお優しい雰囲気ですね。なんだか懐かしい感じがします」
「クラーク司教は確かにお優しい方だ。でも、懐かしい感じか……?」
「……? そうですね。そんな感じがしました」
「そうか……」
グラントさんはその後、考え込むように黙りこくってしまったけど、俺は次の神官業務のことで頭がいっぱいだったから大して気にしていなかった。
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