1 / 9
テレパシー魔法
しおりを挟む
私、シャーロット・アトリーには誰にも言えない秘密がある。
私は今までに二度死んで、今は三度目の人生だ。
両親や兄様には心配をかけたくなくて、みんなには秘密にしてる。
***
「さぁ、着いたぞ」
父様の声で、私は馬車の窓の外に目を向けた。
白い壁に青い屋根の大きなお屋敷がそこにはあった。
ローラット邸の車寄せに着くと、父様は母様をエスコートし、兄様は私をエスコートして馬車を降りた。
「ネイサン! オリビア夫人に、子供たちも! よく来てくれた!」
アンドリュー・ローラット伯爵とその夫人のエブリン様、そしてお二人の息子のデーヴィッド様が朗らかに出迎えてくれた。
今日は家族みんなでローラット伯爵家に遊びに来たのだ。
アトリー伯爵家とローラット伯爵家は領が隣同士で、非常に仲が良い。
父と母が、それぞれ学園時代の同級生で仲が良かったということもある。
私は六歳の時に、いつもここで運命と出会う。
デーヴィッド・ローラット様。
同い年の男の子。
父親似の燃えるような赤髪はきちんと整えられていて、ガーネットのような赤紫色の瞳は、興味深そうに私を見つめていた。
少しやんちゃそうだけど、顔の整った可愛らしい男の子だ。
「ほら、挨拶をしなさい」
母様にそっと背中を押され、私達兄妹は自己紹介をした。
「サミュエル・アトリーです!」
兄様が元気よく笑顔で自己紹介をした。
柔らかい栗色の髪と青色の瞳は私と一緒で、一つ年上だ。まだ幼くて、天使のように可愛い。
「シャーロット・アトリーです。よろしくお願いします」
私も少し緊張しながら挨拶をする。
「デーヴィッド・ローラットです」
頬を赤らめて、デーヴィッド様がハキハキと挨拶をした。
「あっちに行って、遊ぼう」
自己紹介が終わると、デーヴィッド様がきゅっと私の手をとって駆け出した。中庭に案内してくれるのだ。兄様も「待って!」とついて来る。
父様も母様もローラット伯爵夫妻も微笑ましそうに私達を見つめて、「子供達は、子供達で遊ばせましょう」と朗らかに語っている。
——毎回、同じ流れだ。この顔合わせが終わった後、私達は婚約することになる。
***
一度目の人生では、六歳のあの日に私は恋に落ちた。
一目惚れだった。
デーヴィッド様の小さな手はあたたかくて、私は心臓のドキドキが止まらなかった。
自分のほっぺたが熱くなっていることも、心臓の大きなドキドキ音も、彼にバレたら恥ずかしすぎる! って、ずっと気になってしまって、一緒に遊んでいても気が気じゃなかったのを覚えてる。
——兄様にはバレてたみたいだけどね。後から教えてもらったわ。
その日、家に帰った後、夕食の席で父様から優しく訊かれた。
「デーヴィッド君と婚約してはどうか、という話になったんだが、シャーロットはどうかな?」
私は天にも昇るような気持ちで、「デーヴィッド様と婚約したい!」と即答した。
父様も母様も嬉しそうで、兄様も「いいんじゃないの」と笑っていた。
デーヴィッド様の方も気持ちは一緒だったみたいで、すぐに私達の婚約は両家の正式なものとなった。
それからはほぼ毎週、字の練習も兼ねて手紙のやりとりを始めた。
デーヴィッド様はまだ字があまり上手じゃなくて、手紙の文章も短かった。
それでも、私のために一生懸命に書いて送ってくれることがとても嬉しかった。
月に一度は、お茶会の練習も兼ねて、どちらかの家に遊びに行った。
好きなお菓子も、気に入るおもちゃも、私とデーヴィッド様はなぜか一緒だった。
デーヴィッド様とのおしゃべりは楽しすぎて、何時間もいっぱい話をした。
話題は尽きなかった。
私達はどんどん仲良くなっていった。
とても幸せだった。
会うたびに、どんどんデーヴィッド様のことが大好きになっていった。
そして、婚約してから一年もしないうちに、あることが分かった。
「「テレパシー魔法?」」
私とデーヴィッド様の声が重なった。
こくりと首を傾げる仕草までも。
母様とエブリン様が、同時に苦笑いをした。
「そうよ。とっても珍しい魔法なの」
母様が優しく説明してくれた。
テレパシー魔法は、我が国のような魔法国家でも珍しい特殊魔法だ。
一方が心の中で思っただけで、もう片方に伝えたいことが伝わるらしい。
二百年の歴史を持つ我が国でも、過去に十数件程しか前例がなくて、私達は最新の事例になるみたい。
「それで、国の研究所でテレパシー魔法の観察をしたいみたいなの。協力してもらえるかしら?」
エブリン様に訊かれ、私はデーヴィッド様の瞳を覗き込んだ。
綺麗な赤紫色の瞳は、「いいんじゃない」と言っていた。
「「うん、いいよ」」
また私とデーヴィッド様、二人の声が揃った。
母様とエブリン様はホッと安堵しつつ、「すごいわね」「テレパシーかしら?」と笑い合っていた。
それからは時々母様に連れられて、王宮内にある魔法研究所に行って、テレパシー魔法の研究を手伝った。
研究内容はさまざまだった。
例えば、私とデーヴィット様がそれぞれ別の部屋に入って、片方が見聞きしたもの——りんごだったり猫だったり、有名な詩や、時には音楽など——を、別室にいるもう片方に確認するのだ。
初めはなんとな~~~く、イメージが湧いた。
ぼやっと「何か赤くて丸いもの」とか「柔らかくて温かいもの」などが思い浮かんだ。
何回か研究を重ねていくうちに、ハッキリとイメージがわくようになり、「なぜか詩の一節が思い浮かぶ」とか「誰々の何の曲が思い浮かぶ」など、だんだんと具体的になっていった。
それにつられて、正答率もどんどん上がっていった。
そのうち研究に関係なく、普段の生活でも本当にテレパシーが通じ合うかのように、相手のことが手に取るように分かるようになっていった——「何を考えているのか」どころか、「なぜそう考えるのか」まで。
考えてることが似通ってしまうからか、何か行動を起こそうとすると、タイミングがピッタリと合うようになった——「宿題やらなくちゃ」とか「寂しいから、声が聴きたい」とか、後になってから「その時、俺も同じこと思ってたよ」って言われることがたびたび起こった。
魔法学園に入学すれば、ベストなタイミングでいろいろなことが鉢合わせるようになった——学園内で頻繁に鉢合わせたり。他の学友達とグループでおしゃべりしていても、私達は笑ったり相槌を打ったりするタイミングがピタリと合っていた。
そうこうするうちに、私達は魔法学園でも有名な名物カップルになっていた。二人はこのままいけば結婚するものだと思っていた——あの時までは。
私は今までに二度死んで、今は三度目の人生だ。
両親や兄様には心配をかけたくなくて、みんなには秘密にしてる。
***
「さぁ、着いたぞ」
父様の声で、私は馬車の窓の外に目を向けた。
白い壁に青い屋根の大きなお屋敷がそこにはあった。
ローラット邸の車寄せに着くと、父様は母様をエスコートし、兄様は私をエスコートして馬車を降りた。
「ネイサン! オリビア夫人に、子供たちも! よく来てくれた!」
アンドリュー・ローラット伯爵とその夫人のエブリン様、そしてお二人の息子のデーヴィッド様が朗らかに出迎えてくれた。
今日は家族みんなでローラット伯爵家に遊びに来たのだ。
アトリー伯爵家とローラット伯爵家は領が隣同士で、非常に仲が良い。
父と母が、それぞれ学園時代の同級生で仲が良かったということもある。
私は六歳の時に、いつもここで運命と出会う。
デーヴィッド・ローラット様。
同い年の男の子。
父親似の燃えるような赤髪はきちんと整えられていて、ガーネットのような赤紫色の瞳は、興味深そうに私を見つめていた。
少しやんちゃそうだけど、顔の整った可愛らしい男の子だ。
「ほら、挨拶をしなさい」
母様にそっと背中を押され、私達兄妹は自己紹介をした。
「サミュエル・アトリーです!」
兄様が元気よく笑顔で自己紹介をした。
柔らかい栗色の髪と青色の瞳は私と一緒で、一つ年上だ。まだ幼くて、天使のように可愛い。
「シャーロット・アトリーです。よろしくお願いします」
私も少し緊張しながら挨拶をする。
「デーヴィッド・ローラットです」
頬を赤らめて、デーヴィッド様がハキハキと挨拶をした。
「あっちに行って、遊ぼう」
自己紹介が終わると、デーヴィッド様がきゅっと私の手をとって駆け出した。中庭に案内してくれるのだ。兄様も「待って!」とついて来る。
父様も母様もローラット伯爵夫妻も微笑ましそうに私達を見つめて、「子供達は、子供達で遊ばせましょう」と朗らかに語っている。
——毎回、同じ流れだ。この顔合わせが終わった後、私達は婚約することになる。
***
一度目の人生では、六歳のあの日に私は恋に落ちた。
一目惚れだった。
デーヴィッド様の小さな手はあたたかくて、私は心臓のドキドキが止まらなかった。
自分のほっぺたが熱くなっていることも、心臓の大きなドキドキ音も、彼にバレたら恥ずかしすぎる! って、ずっと気になってしまって、一緒に遊んでいても気が気じゃなかったのを覚えてる。
——兄様にはバレてたみたいだけどね。後から教えてもらったわ。
その日、家に帰った後、夕食の席で父様から優しく訊かれた。
「デーヴィッド君と婚約してはどうか、という話になったんだが、シャーロットはどうかな?」
私は天にも昇るような気持ちで、「デーヴィッド様と婚約したい!」と即答した。
父様も母様も嬉しそうで、兄様も「いいんじゃないの」と笑っていた。
デーヴィッド様の方も気持ちは一緒だったみたいで、すぐに私達の婚約は両家の正式なものとなった。
それからはほぼ毎週、字の練習も兼ねて手紙のやりとりを始めた。
デーヴィッド様はまだ字があまり上手じゃなくて、手紙の文章も短かった。
それでも、私のために一生懸命に書いて送ってくれることがとても嬉しかった。
月に一度は、お茶会の練習も兼ねて、どちらかの家に遊びに行った。
好きなお菓子も、気に入るおもちゃも、私とデーヴィッド様はなぜか一緒だった。
デーヴィッド様とのおしゃべりは楽しすぎて、何時間もいっぱい話をした。
話題は尽きなかった。
私達はどんどん仲良くなっていった。
とても幸せだった。
会うたびに、どんどんデーヴィッド様のことが大好きになっていった。
そして、婚約してから一年もしないうちに、あることが分かった。
「「テレパシー魔法?」」
私とデーヴィッド様の声が重なった。
こくりと首を傾げる仕草までも。
母様とエブリン様が、同時に苦笑いをした。
「そうよ。とっても珍しい魔法なの」
母様が優しく説明してくれた。
テレパシー魔法は、我が国のような魔法国家でも珍しい特殊魔法だ。
一方が心の中で思っただけで、もう片方に伝えたいことが伝わるらしい。
二百年の歴史を持つ我が国でも、過去に十数件程しか前例がなくて、私達は最新の事例になるみたい。
「それで、国の研究所でテレパシー魔法の観察をしたいみたいなの。協力してもらえるかしら?」
エブリン様に訊かれ、私はデーヴィッド様の瞳を覗き込んだ。
綺麗な赤紫色の瞳は、「いいんじゃない」と言っていた。
「「うん、いいよ」」
また私とデーヴィッド様、二人の声が揃った。
母様とエブリン様はホッと安堵しつつ、「すごいわね」「テレパシーかしら?」と笑い合っていた。
それからは時々母様に連れられて、王宮内にある魔法研究所に行って、テレパシー魔法の研究を手伝った。
研究内容はさまざまだった。
例えば、私とデーヴィット様がそれぞれ別の部屋に入って、片方が見聞きしたもの——りんごだったり猫だったり、有名な詩や、時には音楽など——を、別室にいるもう片方に確認するのだ。
初めはなんとな~~~く、イメージが湧いた。
ぼやっと「何か赤くて丸いもの」とか「柔らかくて温かいもの」などが思い浮かんだ。
何回か研究を重ねていくうちに、ハッキリとイメージがわくようになり、「なぜか詩の一節が思い浮かぶ」とか「誰々の何の曲が思い浮かぶ」など、だんだんと具体的になっていった。
それにつられて、正答率もどんどん上がっていった。
そのうち研究に関係なく、普段の生活でも本当にテレパシーが通じ合うかのように、相手のことが手に取るように分かるようになっていった——「何を考えているのか」どころか、「なぜそう考えるのか」まで。
考えてることが似通ってしまうからか、何か行動を起こそうとすると、タイミングがピッタリと合うようになった——「宿題やらなくちゃ」とか「寂しいから、声が聴きたい」とか、後になってから「その時、俺も同じこと思ってたよ」って言われることがたびたび起こった。
魔法学園に入学すれば、ベストなタイミングでいろいろなことが鉢合わせるようになった——学園内で頻繁に鉢合わせたり。他の学友達とグループでおしゃべりしていても、私達は笑ったり相槌を打ったりするタイミングがピタリと合っていた。
そうこうするうちに、私達は魔法学園でも有名な名物カップルになっていた。二人はこのままいけば結婚するものだと思っていた——あの時までは。
13
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
「君を愛す気はない」と宣言した伯爵が妻への片思いを拗らせるまで ~妻は黄金のお菓子が大好きな商人で、夫は清貧貴族です
朱音ゆうひ
恋愛
アルキメデス商会の会長の娘レジィナは、恩ある青年貴族ウィスベルが婚約破棄される現場に居合わせた。
ウィスベルは、親が借金をつくり自殺して、後を継いだばかり。薄幸の貴公子だ。
「私がお助けしましょう!」
レジィナは颯爽と助けに入り、結果、彼と契約結婚することになった。
別サイトにも投稿してます(https://ncode.syosetu.com/n0596ip/)
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。
【完結】27王女様の護衛は、私の彼だった。
華蓮
恋愛
ラビートは、アリエンスのことが好きで、結婚したら少しでも贅沢できるように出世いいしたかった。
王女の護衛になる事になり、出世できたことを喜んだ。
王女は、ラビートのことを気に入り、休みの日も呼び出すようになり、ラビートは、休みも王女の護衛になり、アリエンスといる時間が少なくなっていった。
【完結】 悪役令嬢は『壁』になりたい
tea
恋愛
愛読していた小説の推しが死んだ事にショックを受けていたら、おそらくなんやかんやあって、その小説で推しを殺した悪役令嬢に転生しました。
本来悪役令嬢が恋してヒロインに横恋慕していたヒーローである王太子には興味ないので、壁として推しを殺さぬよう陰から愛でたいと思っていたのですが……。
人を傷つける事に臆病で、『壁になりたい』と引いてしまう主人公と、彼女に助けられたことで強くなり主人公と共に生きたいと願う推しのお話☆
本編ヒロイン視点は全8話でサクッと終わるハッピーエンド+番外編
第三章のイライアス編には、
『愛が重め故断罪された無罪の悪役令嬢は、助けてくれた元騎士の貧乏子爵様に勝手に楽しく尽くします』
のキャラクター、リュシアンも出てきます☆
悪魔だと呼ばれる強面騎士団長様に勢いで結婚を申し込んでしまった私の結婚生活
束原ミヤコ
恋愛
ラーチェル・クリスタニアは、男運がない。
初恋の幼馴染みは、もう一人の幼馴染みと結婚をしてしまい、傷心のまま婚約をした相手は、結婚間近に浮気が発覚して破談になってしまった。
ある日の舞踏会で、ラーチェルは幼馴染みのナターシャに小馬鹿にされて、酒を飲み、ふらついてぶつかった相手に、勢いで結婚を申し込んだ。
それは悪魔の騎士団長と呼ばれる、オルフェレウス・レノクスだった。
どうして私にこだわるんですか!?
風見ゆうみ
恋愛
「手柄をたてて君に似合う男になって帰ってくる」そう言って旅立って行った婚約者は三年後、伯爵の爵位をいただくのですが、それと同時に旅先で出会った令嬢との結婚が決まったそうです。
それを知った伯爵令嬢である私、リノア・ブルーミングは悲しい気持ちなんて全くわいてきませんでした。だって、そんな事になるだろうなってわかってましたから!
婚約破棄されて捨てられたという噂が広まり、もう結婚は無理かな、と諦めていたら、なんと辺境伯から結婚の申し出が! その方は冷酷、無口で有名な方。おっとりした私なんて、すぐに捨てられてしまう、そう思ったので、うまーくお断りして田舎でゆっくり過ごそうと思ったら、なぜか結婚のお断りを断られてしまう。
え!? そんな事ってあるんですか? しかもなぜか、元婚約者とその彼女が田舎に引っ越した私を追いかけてきて!?
おっとりマイペースなヒロインとヒロインに恋をしている辺境伯とのラブコメです。ざまぁは後半です。
※独自の世界観ですので、設定はゆるめ、ご都合主義です。
【番外編UP】魔法使いに、恋心を消してもらおうと頼んだ結果
長井よる
恋愛
侯爵令嬢のレイラは、婚約者である公爵令息のアイザックを慕っているが、アイザックは男爵令嬢であるリリーと懇意にしており他にも数人の浮気相手がいた……。諦めきれないレイラはアイザックに振り向いてもらうよう画策するがあえなく玉砕。
義弟であるアシェルから、心を操る魔法使いの噂を聞いて、レイラは思う。
「私のこのアイザック様への恋心を消してもらうことはできるかしら」
そうとなったら善は急げ、アシェルと共にレイラは魔法使いジョアンナの元に向かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる