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グリムフォレスト6
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レイはガチムチな妖精たちに運ばれて、妖精自治区にたどり着いた。
妖精自治区は、二ヶ所に分かれていた——現実世界のグリムフォレスト内にある妖精自治区と、妖精だけが出入りできる世界である「妖精の小道」に造られた妖精自治区だ。
現実世界の妖精自治区は、人間の村とどこか似たような見た目だった。
グリムフォレストの少し開けた場所に、人間の住居よりも少し小さめな煉瓦積みの家々が建てられていた。
大木の上にはいくつもの小さなツリーハウスが作られ、そこには特に小さな妖精たちの棲み家になっているようだった。
小さな畑も作られてはいるが、冬の間は雪が積もるばかりで、休耕地のようだった。
妖精たちは、手のひらサイズから人間サイズまでさまざまで、空を飛んだり、おしゃべりをしたり、店で買い物をしたりと、みんな思い思いに過ごしていた。
「お~い! ティターニアは今どこにいらっしゃる?」
妖精自治区に入ると、ピンク髪の妖精が、近くを飛んでいた妖精に声をかけた。
「何、何?」
「ノーム? 珍しいね~」
「すごい帽子だあ!」
手のひらサイズの妖精たちが、物珍しそうにわらわらとレイたちの周りに集まって来た。
「森で保護したんだ。まずはティターニアにお見せして、指示を仰がないとな」
ソフトモヒカンな妖精が言った。
「ティターニアはもう一つの自治区にいるよ!」
「あっちのおうちで休まれてる!」
小さな妖精たちが元気よく答えた。
「そうか、ありがとよ!」
「助かる」
ガチムチな妖精たちがお礼を言って、妖精魔術で妖精の小道への入り口を開くと、「行ってらっしゃ~い」と小さな妖精たちは手を振った。
***
「わぁ! ここが、妖精自治区……! 綺麗~!!」
レイは瞳をキラキラさせて、辺りを見回した。
「ノームの里とは全然違うだろう?」
ソフトモヒカンな妖精が、嬉しそうに笑った。
妖精の小道にある妖精自治区は、春爛漫だった。
薄紅色の桜のような花が咲いた巨木を中心に、ミモザ、マグノリア、ハナミズキ、ヤマブキ、ツツジ、沈丁花、雪柳などさまざまな春の花々がいたる所で咲き乱れていた。
グリムフォレストの妖精自治区とは違ってうららかで暖かな気候で、春の花々の甘やかな香りや、新緑の新鮮な香りが鼻をくすぐった。
中央の巨木のゴツゴツと太い枝にはバルコニー席がいくつも設けられ、かわいらしい妖精たちが、花見がてらお茶やおしゃべりを楽しんでいた。
自治区の奥には崖があり、そこには崖と一体化した大きな要塞が築かれていた。
崖には穴が掘られ、ところどころ城壁や見張り台ような場所が築かれていた。
自然をうまく利用しているためか、要塞が周囲から浮くことはなく、風光明媚な景色に馴染んでいた。
要塞の周りにいる妖精たちは、他の所にいる者たちよりも一際屈強で、中には剣を腰に差したり、弓矢を担いでいる者もいた。
「ここは常春の里だからな。あらゆる春の花が咲いてるんだ」
ピンク髪の妖精が、自慢げに微笑んで説明してくれた。
「ティターニアは奥の要塞にいらっしゃるはずだ……いた! あのお方だ!」
ソフトモヒカンな妖精の視線の先には、崖の外に張り出した朱塗りの物見台の上で、優雅にくつろいでいる美しい妖精がいた。
ガチムチ妖精たちは、レイを連れて朱塗りの物見台まで飛んで行った。
「ティターニア! お休み中のところ申し訳ございません!」
「なんだ?」
脇息に肘を預け、手紙を読んでいた妖精の女性が顔をあげた。
彼女は、たっぷりと長く淡い金髪を三つ編みにして、前側に流していた。人形のように整った儚げな顔立ちで、光の加減で青や緑に色が変わる瞳は神秘的だ。アゲハ蝶のような形の羽は、花に止まって蜜を吸う蝶のようにゆったりと動き、宝石のように光を反射して、キラリキラリと輝いている。
「森で迷子になっていた子供を保護いたしました」
「ほぉ。ノームの子か。ここらでは珍しいのぅ」
ピンク髪の妖精の報告を受けて、ティターニアはまじまじとレイを見つめた。
レイは美人に観察されるように見つめられ、緊張して顔を強張らせた。
(どうしよう。オリヴァーさんはいないけど、ティターニアさんの所にはたどり着けたし、一応私は客人のはずだから、話しても大丈夫かな……?)
「あの、私、オリヴァーさんと一緒に来たんですけど、途中で逸れてしまって……」
レイがおずおずと話し出すと、ティターニアの瞳が大きく見開かれた。
「なんだ、お主が噂のレイか? ノームの子だと知っておれば、オリヴァーを付けなくとも良かったものを」
「いえ、この帽子は以前ノームの里長さんからいただいたものでして……」
「ほぉ……お主、随分ノームに好かれたな。ノームの傑物か族長の子でもない限り、これほど立派な三角帽子を譲ったりなどしないぞ」
レイの言葉で諸々の事情を察したティターニアは、物珍しそうに目を眇めて、彼女がかぶっている帽子を見つめた。
「ちょうどこの帽子をいただいた時に、『ノームに好かれる』というバフがついていたもので……」
「とんだ幸運の持ち主だな」
レイが少し困り顔で答えると、ティターニアが呆気にとられて、ぽかんと口を開けた。
「まぁ、よい。癒し魔術入りの水を撒けると聞いたが?」
「はい、それは私のことですね」
「今日はこの里でゆるりと休まれるがよい。明日以降、働いてもらうぞ」
「はい」
ティターニアの申し出に、レイは素直にこくりと頷いた。
「それにしてもその魔力、水竜王がいたく気に入りそうだな。それにいろいろ加護や魔術契約も付いておるな。……む、妖精の糸も絡んでおる」
レイを見つめるティターニアの瞳が、青みを帯びたエメラルド色に輝き、木漏れ日が差し込んだかのように、瞳の中で光が踊った。
(すごい、綺麗……!)
レイは、ティターニアの瞳の変化にすっかり見入っていた。
「お主は愛し子か何かか? ……それにしても、庇護を与える種族が入り混じっておる。今まで妾が見てきた愛し子は、一様に一つの種族から好かれておったな」
「愛し子かどうかは……言われたことが無いので、分からないです」
レイはふるふると首を横に振った。
「それほどの庇護を受ければ、愛し子と申しても差し支えなかろう。妾は愛し子を害する気はない、安心召されよ。何より妖精族との縁のある娘を傷つける気はない。番の妖精が悲しむからな」
ティターニアが薄く微笑んだ。ほんの微かな変化だが、花も綻ぶような美麗さだ。
レイの背後で、ガチムチ妖精二人が息を飲む気配がした。
「ありがとうございます。しばらくの間、お世話になります」
レイは深々とお辞儀をした。
妖精自治区は、二ヶ所に分かれていた——現実世界のグリムフォレスト内にある妖精自治区と、妖精だけが出入りできる世界である「妖精の小道」に造られた妖精自治区だ。
現実世界の妖精自治区は、人間の村とどこか似たような見た目だった。
グリムフォレストの少し開けた場所に、人間の住居よりも少し小さめな煉瓦積みの家々が建てられていた。
大木の上にはいくつもの小さなツリーハウスが作られ、そこには特に小さな妖精たちの棲み家になっているようだった。
小さな畑も作られてはいるが、冬の間は雪が積もるばかりで、休耕地のようだった。
妖精たちは、手のひらサイズから人間サイズまでさまざまで、空を飛んだり、おしゃべりをしたり、店で買い物をしたりと、みんな思い思いに過ごしていた。
「お~い! ティターニアは今どこにいらっしゃる?」
妖精自治区に入ると、ピンク髪の妖精が、近くを飛んでいた妖精に声をかけた。
「何、何?」
「ノーム? 珍しいね~」
「すごい帽子だあ!」
手のひらサイズの妖精たちが、物珍しそうにわらわらとレイたちの周りに集まって来た。
「森で保護したんだ。まずはティターニアにお見せして、指示を仰がないとな」
ソフトモヒカンな妖精が言った。
「ティターニアはもう一つの自治区にいるよ!」
「あっちのおうちで休まれてる!」
小さな妖精たちが元気よく答えた。
「そうか、ありがとよ!」
「助かる」
ガチムチな妖精たちがお礼を言って、妖精魔術で妖精の小道への入り口を開くと、「行ってらっしゃ~い」と小さな妖精たちは手を振った。
***
「わぁ! ここが、妖精自治区……! 綺麗~!!」
レイは瞳をキラキラさせて、辺りを見回した。
「ノームの里とは全然違うだろう?」
ソフトモヒカンな妖精が、嬉しそうに笑った。
妖精の小道にある妖精自治区は、春爛漫だった。
薄紅色の桜のような花が咲いた巨木を中心に、ミモザ、マグノリア、ハナミズキ、ヤマブキ、ツツジ、沈丁花、雪柳などさまざまな春の花々がいたる所で咲き乱れていた。
グリムフォレストの妖精自治区とは違ってうららかで暖かな気候で、春の花々の甘やかな香りや、新緑の新鮮な香りが鼻をくすぐった。
中央の巨木のゴツゴツと太い枝にはバルコニー席がいくつも設けられ、かわいらしい妖精たちが、花見がてらお茶やおしゃべりを楽しんでいた。
自治区の奥には崖があり、そこには崖と一体化した大きな要塞が築かれていた。
崖には穴が掘られ、ところどころ城壁や見張り台ような場所が築かれていた。
自然をうまく利用しているためか、要塞が周囲から浮くことはなく、風光明媚な景色に馴染んでいた。
要塞の周りにいる妖精たちは、他の所にいる者たちよりも一際屈強で、中には剣を腰に差したり、弓矢を担いでいる者もいた。
「ここは常春の里だからな。あらゆる春の花が咲いてるんだ」
ピンク髪の妖精が、自慢げに微笑んで説明してくれた。
「ティターニアは奥の要塞にいらっしゃるはずだ……いた! あのお方だ!」
ソフトモヒカンな妖精の視線の先には、崖の外に張り出した朱塗りの物見台の上で、優雅にくつろいでいる美しい妖精がいた。
ガチムチ妖精たちは、レイを連れて朱塗りの物見台まで飛んで行った。
「ティターニア! お休み中のところ申し訳ございません!」
「なんだ?」
脇息に肘を預け、手紙を読んでいた妖精の女性が顔をあげた。
彼女は、たっぷりと長く淡い金髪を三つ編みにして、前側に流していた。人形のように整った儚げな顔立ちで、光の加減で青や緑に色が変わる瞳は神秘的だ。アゲハ蝶のような形の羽は、花に止まって蜜を吸う蝶のようにゆったりと動き、宝石のように光を反射して、キラリキラリと輝いている。
「森で迷子になっていた子供を保護いたしました」
「ほぉ。ノームの子か。ここらでは珍しいのぅ」
ピンク髪の妖精の報告を受けて、ティターニアはまじまじとレイを見つめた。
レイは美人に観察されるように見つめられ、緊張して顔を強張らせた。
(どうしよう。オリヴァーさんはいないけど、ティターニアさんの所にはたどり着けたし、一応私は客人のはずだから、話しても大丈夫かな……?)
「あの、私、オリヴァーさんと一緒に来たんですけど、途中で逸れてしまって……」
レイがおずおずと話し出すと、ティターニアの瞳が大きく見開かれた。
「なんだ、お主が噂のレイか? ノームの子だと知っておれば、オリヴァーを付けなくとも良かったものを」
「いえ、この帽子は以前ノームの里長さんからいただいたものでして……」
「ほぉ……お主、随分ノームに好かれたな。ノームの傑物か族長の子でもない限り、これほど立派な三角帽子を譲ったりなどしないぞ」
レイの言葉で諸々の事情を察したティターニアは、物珍しそうに目を眇めて、彼女がかぶっている帽子を見つめた。
「ちょうどこの帽子をいただいた時に、『ノームに好かれる』というバフがついていたもので……」
「とんだ幸運の持ち主だな」
レイが少し困り顔で答えると、ティターニアが呆気にとられて、ぽかんと口を開けた。
「まぁ、よい。癒し魔術入りの水を撒けると聞いたが?」
「はい、それは私のことですね」
「今日はこの里でゆるりと休まれるがよい。明日以降、働いてもらうぞ」
「はい」
ティターニアの申し出に、レイは素直にこくりと頷いた。
「それにしてもその魔力、水竜王がいたく気に入りそうだな。それにいろいろ加護や魔術契約も付いておるな。……む、妖精の糸も絡んでおる」
レイを見つめるティターニアの瞳が、青みを帯びたエメラルド色に輝き、木漏れ日が差し込んだかのように、瞳の中で光が踊った。
(すごい、綺麗……!)
レイは、ティターニアの瞳の変化にすっかり見入っていた。
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「愛し子かどうかは……言われたことが無いので、分からないです」
レイはふるふると首を横に振った。
「それほどの庇護を受ければ、愛し子と申しても差し支えなかろう。妾は愛し子を害する気はない、安心召されよ。何より妖精族との縁のある娘を傷つける気はない。番の妖精が悲しむからな」
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レイは深々とお辞儀をした。
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◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
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