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グリムフォレスト1
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「えっ、私に指名ですか!?」
レイはびっくりして、自分自身を指差した。
年明け早々、レイはドラゴニア王立特殊魔術研究所——通称「黒の塔」——の所長室に呼び出されていた。
所長室にいるのは、所長で第三王子のテオドール、その護衛のライデッカー、水竜王ハムレットだ。
ハムレットは、壁際に置かれているソファで優雅に長い脚を組み、テオドールとレイの会話に耳を傾けていた。
ハムレットの向かいのソファには、ライデッカーがいつになく背筋をピシッと伸ばし、かなり畏まった表情で座っていた。
「そうだ。グリムフォレストのティターニア——妖精騎士団の団長だな——が、レイ嬢を直々に指名しているのだ」
テオドールは執務机の上で手を組み、重々しい口調で告げた。側妃に似た繊細な顔には、どこか困惑の色が滲み出ていた。
「えっと……私、そのティターニアさんとは面識がないのですが……」
(いつどこで知られたんだろう?? グリムフォレストにも行ったことは無いし……)
レイも思い当たる節が無く、困ったように眉を下げて答えた。
「それについては、私の方から説明するよ」
ハムレットが、横から口を挟んだ。
ハムレットは、水竜湖のような瑠璃色の髪を緩やかに三つ編みにして左前に流し、水織りのリボンで留めている。優雅にソファの背もたれにしなだれかかって、レイたちの方へ振り返っていた。
「レイはラングフォード領で、癒しの魔術入りの水を撒いてくれたよね? それを見ていた水系や植物系の精霊や妖精たちが、かなり気に入ってくれたみたいで、あちこちに自慢して回ったみたいなんだ」
「……それが、ティターニアさんの耳にも入ったんですか?」
ハムレットの説明に、レイは目をしぱしぱと瞬かせた。
「そう。それで、ゾーイ——当代のティターニアから私に直接確認があったんだ。『ラングフォードのことならお主が一番詳しいだろう』って。レイが、サラマンダーに荒らされたラングフォードを癒してくれたのは事実だからね。そのことを伝えたら、レイを連れて来て欲しいって言われたんだ」
ハムレットがやれやれと、肩をすくめた。
「はぁ……」
レイはとりあえず曖昧に相槌を打った。
精霊や妖精たちの間でそのようなことがあったとは、初耳だった。なんとも実感がわかなかった。
「現在、グリムフォレストがあるレスタリア領では、何ヶ月も雨が降っていないのだ。水不足と乾燥から山火事が何度も起きたと、領からは報告を受けている」
テオドールが、補足説明をしてくれた。
(その水不足の原因って……)
レイはチラリと、ハムレットの方に視線をやった。
魔物の群れを押し付けられた仕返しに、レスタリア領の雨をウォーグラフト領で降らすと決めて、実際にそうさせているのは、水魔術を司る水竜王のせいだ。
ハムレットはレイの視線を受けて、どこか愉しげに微笑んだ。そして、テオドールにバレないようにこっそりと、一本、人差し指を立てて唇の上に載せた。
「それで、山火事の跡に、私が癒し魔術入りの水を撒けばいいんですね?」
レイは、テオドールの方に向き直って質問した。
「そうだ。レイ嬢がグリムフォレストに行くに当たり、レスタリア領には話をつけてある。領としても、グリムフォレストの森の状態が回復することは、望ましいことだからな。協力を申し出てくれた」
テオドールが、真摯に相槌を打った。
「大丈夫、私も一緒に行くよ。グリムフォレストの妖精たちは人間が嫌いだからね。何かあれば私が守ってあげるよ」
ハムレットが、貴公子のようにキラキラしく微笑んだ。貴族らしく繊細に整った顔立ちのためか、非常に様になっていた。
(ゔっ、守ってもらえるのはありがたいけど、何だかちょっと胡散臭いかも……)
レイはハムレットのやけに良い笑顔に、却って不安を覚えた。思わず表情も引き攣る。
——その時、コンコンッと、力強く所長室の扉がノックされた。
テオドールが「どうぞ」と声をかけると、真っ黒な軍服風の魔術師の制服を着た青年が入って来た。
青年の背は、男性にしてはそこまで高くはないが、魔術師にしてはがっしりとした体格で、黒の塔の制服を本物の軍服のように着こなしていた。
短く刈り込まれたオリーブ色の髪は、さっぱりと整えられて清潔感があり、軍人のように凛々しくハンサムな顔立ちだ。
「失礼します。お呼びでしょうか?」
青年が、低く張りのある声で尋ねた。
「オリヴァー、よく来てくれた。ティターニアからの要請で、彼女をグリムフォレストへ案内して欲しい。黒の塔の新人レイ・メーヴィスだ」
テオドールがオリヴァーに説明をした。
視線でレイの方を指すと、レイはピシッと背筋を伸ばして挨拶をした。オリヴァーとは初めて顔を合わせたのだ。
「レイ・メーヴィスです。よろしくお願いします」
「オリヴァー・フィーだ。よろしく」
オリヴァーはレイの方を向くと、堅い表情のまま簡潔に挨拶をした。
(少しとっつきづらそうだけど、水竜王様と二人きりじゃなくて良かった……)
レイは無難にオリヴァーに微笑み返した。内心、ホッと安堵の息を吐く。
「私がいるというのに、レイにはまだ護衛が必要かな?」
ハムレットがじっとりとした視線を、テオドールの方に向けた。色鮮やかな黄金眼が一瞬、不穏に煌めいた。
「『オリヴァーが、レイ嬢を連れて来るように』とのティターニアからの要請だ。グリムフォレストは、そのほとんどが妖精自治区の管理下にある。妖精たちの人間に対する風当たりも強い。オリヴァーのような案内人が必要だろう。ティターニアもレイ嬢の安全を考えて、オリヴァーも指名したのだろう」
テオドールも一歩も引かない姿勢で、諭すようにハムレットに答えた。
「…………それもそうだね」
ハムレットは渋々頷いた。「レイの安全のため」と言われてしまえば、大人しく引き下がるしかなかった。
「早速で悪いが、明日にはレスタリア領に向かってもらおう。グリムフォレストの被害が深刻らしく、ティターニアからも『可能な限り早く』と要請が出ている」
テオドールが重々しく伝えると、オリヴァーの顔色が変わった。
オリヴァーは、強張った表情のまま「かしこまりました」と答えた。
レイもグリムフォレストの事情を聞いて、力強く頷いた。
「じゃあ、明日の午前に向かおうか。急ぎなら、転移で行こうか」
「はい!」
「よろしくお願いします」
ハムレットがレイとオリヴァーに確認すると、二人は相槌を打った。
レイはびっくりして、自分自身を指差した。
年明け早々、レイはドラゴニア王立特殊魔術研究所——通称「黒の塔」——の所長室に呼び出されていた。
所長室にいるのは、所長で第三王子のテオドール、その護衛のライデッカー、水竜王ハムレットだ。
ハムレットは、壁際に置かれているソファで優雅に長い脚を組み、テオドールとレイの会話に耳を傾けていた。
ハムレットの向かいのソファには、ライデッカーがいつになく背筋をピシッと伸ばし、かなり畏まった表情で座っていた。
「そうだ。グリムフォレストのティターニア——妖精騎士団の団長だな——が、レイ嬢を直々に指名しているのだ」
テオドールは執務机の上で手を組み、重々しい口調で告げた。側妃に似た繊細な顔には、どこか困惑の色が滲み出ていた。
「えっと……私、そのティターニアさんとは面識がないのですが……」
(いつどこで知られたんだろう?? グリムフォレストにも行ったことは無いし……)
レイも思い当たる節が無く、困ったように眉を下げて答えた。
「それについては、私の方から説明するよ」
ハムレットが、横から口を挟んだ。
ハムレットは、水竜湖のような瑠璃色の髪を緩やかに三つ編みにして左前に流し、水織りのリボンで留めている。優雅にソファの背もたれにしなだれかかって、レイたちの方へ振り返っていた。
「レイはラングフォード領で、癒しの魔術入りの水を撒いてくれたよね? それを見ていた水系や植物系の精霊や妖精たちが、かなり気に入ってくれたみたいで、あちこちに自慢して回ったみたいなんだ」
「……それが、ティターニアさんの耳にも入ったんですか?」
ハムレットの説明に、レイは目をしぱしぱと瞬かせた。
「そう。それで、ゾーイ——当代のティターニアから私に直接確認があったんだ。『ラングフォードのことならお主が一番詳しいだろう』って。レイが、サラマンダーに荒らされたラングフォードを癒してくれたのは事実だからね。そのことを伝えたら、レイを連れて来て欲しいって言われたんだ」
ハムレットがやれやれと、肩をすくめた。
「はぁ……」
レイはとりあえず曖昧に相槌を打った。
精霊や妖精たちの間でそのようなことがあったとは、初耳だった。なんとも実感がわかなかった。
「現在、グリムフォレストがあるレスタリア領では、何ヶ月も雨が降っていないのだ。水不足と乾燥から山火事が何度も起きたと、領からは報告を受けている」
テオドールが、補足説明をしてくれた。
(その水不足の原因って……)
レイはチラリと、ハムレットの方に視線をやった。
魔物の群れを押し付けられた仕返しに、レスタリア領の雨をウォーグラフト領で降らすと決めて、実際にそうさせているのは、水魔術を司る水竜王のせいだ。
ハムレットはレイの視線を受けて、どこか愉しげに微笑んだ。そして、テオドールにバレないようにこっそりと、一本、人差し指を立てて唇の上に載せた。
「それで、山火事の跡に、私が癒し魔術入りの水を撒けばいいんですね?」
レイは、テオドールの方に向き直って質問した。
「そうだ。レイ嬢がグリムフォレストに行くに当たり、レスタリア領には話をつけてある。領としても、グリムフォレストの森の状態が回復することは、望ましいことだからな。協力を申し出てくれた」
テオドールが、真摯に相槌を打った。
「大丈夫、私も一緒に行くよ。グリムフォレストの妖精たちは人間が嫌いだからね。何かあれば私が守ってあげるよ」
ハムレットが、貴公子のようにキラキラしく微笑んだ。貴族らしく繊細に整った顔立ちのためか、非常に様になっていた。
(ゔっ、守ってもらえるのはありがたいけど、何だかちょっと胡散臭いかも……)
レイはハムレットのやけに良い笑顔に、却って不安を覚えた。思わず表情も引き攣る。
——その時、コンコンッと、力強く所長室の扉がノックされた。
テオドールが「どうぞ」と声をかけると、真っ黒な軍服風の魔術師の制服を着た青年が入って来た。
青年の背は、男性にしてはそこまで高くはないが、魔術師にしてはがっしりとした体格で、黒の塔の制服を本物の軍服のように着こなしていた。
短く刈り込まれたオリーブ色の髪は、さっぱりと整えられて清潔感があり、軍人のように凛々しくハンサムな顔立ちだ。
「失礼します。お呼びでしょうか?」
青年が、低く張りのある声で尋ねた。
「オリヴァー、よく来てくれた。ティターニアからの要請で、彼女をグリムフォレストへ案内して欲しい。黒の塔の新人レイ・メーヴィスだ」
テオドールがオリヴァーに説明をした。
視線でレイの方を指すと、レイはピシッと背筋を伸ばして挨拶をした。オリヴァーとは初めて顔を合わせたのだ。
「レイ・メーヴィスです。よろしくお願いします」
「オリヴァー・フィーだ。よろしく」
オリヴァーはレイの方を向くと、堅い表情のまま簡潔に挨拶をした。
(少しとっつきづらそうだけど、水竜王様と二人きりじゃなくて良かった……)
レイは無難にオリヴァーに微笑み返した。内心、ホッと安堵の息を吐く。
「私がいるというのに、レイにはまだ護衛が必要かな?」
ハムレットがじっとりとした視線を、テオドールの方に向けた。色鮮やかな黄金眼が一瞬、不穏に煌めいた。
「『オリヴァーが、レイ嬢を連れて来るように』とのティターニアからの要請だ。グリムフォレストは、そのほとんどが妖精自治区の管理下にある。妖精たちの人間に対する風当たりも強い。オリヴァーのような案内人が必要だろう。ティターニアもレイ嬢の安全を考えて、オリヴァーも指名したのだろう」
テオドールも一歩も引かない姿勢で、諭すようにハムレットに答えた。
「…………それもそうだね」
ハムレットは渋々頷いた。「レイの安全のため」と言われてしまえば、大人しく引き下がるしかなかった。
「早速で悪いが、明日にはレスタリア領に向かってもらおう。グリムフォレストの被害が深刻らしく、ティターニアからも『可能な限り早く』と要請が出ている」
テオドールが重々しく伝えると、オリヴァーの顔色が変わった。
オリヴァーは、強張った表情のまま「かしこまりました」と答えた。
レイもグリムフォレストの事情を聞いて、力強く頷いた。
「じゃあ、明日の午前に向かおうか。急ぎなら、転移で行こうか」
「はい!」
「よろしくお願いします」
ハムレットがレイとオリヴァーに確認すると、二人は相槌を打った。
13
◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
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『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
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