303 / 347
魔法少女2
しおりを挟む
レイたちが転移して来たのは、どこか人里離れた森の中の広場だった。
四方を鬱蒼と茂る森の木々に囲まれ、広場の地面には、魔術の訓練をしたかのような抉れや窪みがいくつもできていた。
広場の端の方には小さな山小屋があり、どうやらジャスティンの秘密の研究場のようだった。
「ここは……?」
エヴァが不思議そうに、ぐるりと周囲を見回した。
「俺の魔術実験場だ。実際に魔術を撃ったり、魔道具を試運転する時は、ここでやっている。王宮の敷地内では、想定外に威力が出た場合は、危険とみなされて拘束される恐れがあるからな」
ジャスティンが淡々と答えた。
そして、徐に空間収納から魔法少女感が溢れるステッキ——ミラクルシャイン⭐︎愛と勇気のマジカルステッキ——を取り出した。
「持ち主に選ばれなければ、この杖で魔術は使えない。だが、持ち主に選ばれなくとも、これでロックゴーレムを粉砕したとの事例が報告されている。打撃武器としても優秀だ。とにかく、まずは握ってみてくれ」
ジャスティンは、ずいっと、レイの方にミラクルシャイン⭐︎愛と勇気のマジカルステッキの持ち手を差し出した。
レイは顔を顰めて、差し出されたステッキを凝視すると、ごくりと息を飲んだ。
(打撃武器……確かに、黒の塔の天井にも突き刺さってたし……ってか、それって全然マジカル関係ないじゃん! それに、誰かがこのステッキを振り回して、ロックゴーレムを討伐したってことだよね……?)
魔法少女感が溢れんばかりのステッキを、ゴツい騎士が振り回す姿を脳内で想像してしまい、レイはひたすらに気が遠くなる思いだった。
「選ばれし者がこの杖を握れば、『変身の呪文』なるものが自然と思い浮かぶらしい……変身後は、自動で身体強化魔術がかかり、敵を灰燼と帰す特殊魔術を放てるようになる、と文献には書かれていた」
(完っ全に、魔法少女じゃん!!)
ジャスティンの説明に、レイは心の中でツッコミを入れた。
「それが本当なら、是非とも黒の塔じゃなくて、騎士団か魔術師団に……」
レイはさりげなく、このステッキを他に押し付けようとした。この歳にもなって、魔法少女に変身するなど、たまったものではなかった。
「騎士団と魔術師団は調査済みだ。残念だが、誰も選ばれし者はいなかった」
ジャスティンにステッキを押し付けられた瞬間、レイの脳内にある言葉が思い浮かんだ。
(ゔっ……なんか「変身の呪文」みたいなものが頭に直接流れてくる……!? しかも、身体が勝手に動く……!!?)
レイはいつの間にかステッキを握り締め、変身の呪文を口にしていた。
「ルクスルクスイントラメ! イルミナーレ!」
レイが天高く掲げたステッキから、キラキラと虹色に輝く光が溢れ出した。
虹色の光は繭のようにレイを包み込み、さらに眩い光を放っていった。
「こ、これが選ばれし者!?」
エヴァは眩しそうに目を細めて、レイが変身する姿を見つめていた。
「うっ……動けねぇ……」
ライデッカーは顔を顰めて呟いた。
「金縛りの魔術式が入っているな」
ジャスティンは冷静に分析をしていた。
光の繭がてっぺんから、リボンのようにシュルリシュルリと解けていくと、眩い光の中に一人の少女が立っていた。
ドリルに巻かれたピンク色のポニーテールはふわふわと揺れ、ゆっくりと見開かれた瞳は、色鮮やかなピンクスピネル色だった。
白とピンクを基調としたファンシーでかわいらしい衣装で、純白のパニエをたっぷりと重ねたピンク色のスカートが、魔力の風に乗ってひらりと舞った。
そしてレイは、キュピーーーン⭐︎と決めポーズをとっていた。
(…………ゔぅっ……恥ずかしすぎて、死にたい…………)
レイは心の中で大号泣していた。
「これが、選ばれし者……?」
「は? なんじゃこりゃ!?」
エヴァとライデッカーは驚愕の表情で、変身したレイを見つめた。初めて見た魔法少女にどう反応して良いのか分からない、といった感じだ。
「ほお」
ジャスティンは研究対象を見るように、興味深そうにレイを観察した。
「ふわぁ! 久しぶりのシャバにゃん!」
その時、突然、変身したレイの周りを飛び回る玉型の精霊が現れた。
握り拳大ぐらいの少し大きめサイズで、淡い黄色に瞬いている。
「かわいい!」
エヴァが金色の瞳をキラキラさせて、黄色い声をあげた。
「えっ?」
(ただの光の玉だよね……???)
レイには相変わらず玉型の精霊の美醜が分からなかった。もちろん、どこに顔があるのかも分かってはいなかった。
「ボクはにゃんタロー! 魔法少女のお伴の精霊にゃんよ! キミが新しい魔法少女かにゃ? よろしくにゃん!」
淡い黄色の光の玉は、非常にかわいらしい元気な声で挨拶をした。
「「「えぇーーーっ!!?」」」
「ほう」
ライデッカーとエヴァとレイは驚きの声をあげ、ジャスティンは興味深そうに今度は精霊を見つめた。
「ミラクルシャイン⭐︎愛と勇気のマジカルステッキには、精霊が宿っていたのか」
ジャスティンが感心して呟いた。
「チ、チ、チ。今回は『ウィッシングシャイン⭐︎希望と幸福のマジカルステッキ』にゃんよ! 魔法少女はどんどんバージョンアップしていくにゃん! そうじゃないと、ご本の前のみんなも飽きてきちゃうにゃん!」
にゃんタローは、自信満々に明滅した。
「『ご本の前のみんな』……?」
レイは、どこか元の世界で聞いたことがあるような無いような言葉に、小首を傾げた。
「どういうことだ? 『本』とは一体何のことだ?」
ジャスティンが生真面目に顔を顰め、にゃんタローに質問をした。
「ご本は、『魔法少女物語』のことにゃん! 今は滅んだエスパルド帝国でバズったご本にゃん! 魔術が苦手な女の子が、お助け精霊の力を借りて魔法少女に変身して、強力な魔術をバンバン撃って、悪の敵をバッタバッタと倒していくにゃん! ピュアなラブロマンス付きにゃんよ!」
にゃんタローは、元気よく答えた。
「『バズった』?」
エヴァが聞き慣れない言葉に、訊き返した。
「うん、その国の言葉で『すごく流行った』ってことだにゃん! 今はもう使われてないのかにゃ?」
にゃんタローは不思議そうに、宙でくるりと回った。
「そうねぇ~『バズった』なんて、初めて聞いたわ。にゃんタローが、その『お助け精霊』ってことかしら?」
エヴァはそのまま質問を続けた。
「違うにゃんよ! それは物語の中にだけいる空想上の精霊にゃん! 魔法少女に憧れる女の子たちの純粋な想いと、魔法少女になりたくて魔術を頑張った女の子たちが大きくなったら戦場に投入したい大人たちの小汚い思惑が融合して、ボクが生まれたにゃん!」
にゃんタローは、一際明るい声で言い放った。
「とんでもねぇもんでできてるな」
ライデッカーがじと目でぽつりと呟いた。
精霊は、自然物や、生き物の念や想いから生まれる神秘の生き物だ。
そして時には、人間の間の強烈な流行から生まれることもある。それだけ大量の人間が、同じような想いや念を抱くからだ。
「半分は血生臭いものでできてるにゃんよ!」
にゃんタローは、くるりとライデッカーの周りを飛んで回った。
「自慢するようなことじゃないんじゃ……」
エヴァが困惑して呟いた。
「魔法少女は悪を倒すために戦うにゃん! 純粋なだけじゃやっていけにゃんよ!」
にゃんタローは、玉型の精霊の表情が分からないレイでも分かるぐらい、ドヤァとして答えた。
「『魔法少女物語』……」
ジャスティンは、腕を組み顎先に手を乗せると、深く考え込んだ。
「ジャスティンは何か知ってるんですか?」
「確か王宮の禁書架にあったな。高度な誘惑と扇動の魔術式が組み込まれていたな。軍事利用されていたのか……」
レイが尋ねると、ジャスティンは難しい顔のまま、彼が知っていることを教えてくれた。
「そうにゃん! そうやって軍人になりたい女の子を増やしてたにゃん! 軍内で女の子が活躍できるように、法整備も進めてたにゃんよ! ただ、女の子たちが育つ前に、国自体が滅んじゃったけどにゃ!」
にゃんタローは、いけしゃあしゃあと答えた。
「にゃんタローは、自分の生まれた国が滅んじゃって、嫌じゃなかったの?」
レイは心配そうに尋ねた。
「ううん、全然にゃん! だって、『悪は徹底的にぶっ潰す』にゃん⭐︎」
にゃんタローは、「悪は徹底的にぶっ潰す」をやけにドスの効いた低い声で呟いた。語尾の「にゃん⭐︎」でテンションを上げて、かわいらしさアピールすることも、決して忘れてはいない。
(……す、筋金入りの魔法少女のお伴……)
レイは、にゃんタローの悪を絶対に許さない正義の心と、そんな時でも決してマスコットとしての使命を忘れないプロとしての姿に、心の底から慄いた。
四方を鬱蒼と茂る森の木々に囲まれ、広場の地面には、魔術の訓練をしたかのような抉れや窪みがいくつもできていた。
広場の端の方には小さな山小屋があり、どうやらジャスティンの秘密の研究場のようだった。
「ここは……?」
エヴァが不思議そうに、ぐるりと周囲を見回した。
「俺の魔術実験場だ。実際に魔術を撃ったり、魔道具を試運転する時は、ここでやっている。王宮の敷地内では、想定外に威力が出た場合は、危険とみなされて拘束される恐れがあるからな」
ジャスティンが淡々と答えた。
そして、徐に空間収納から魔法少女感が溢れるステッキ——ミラクルシャイン⭐︎愛と勇気のマジカルステッキ——を取り出した。
「持ち主に選ばれなければ、この杖で魔術は使えない。だが、持ち主に選ばれなくとも、これでロックゴーレムを粉砕したとの事例が報告されている。打撃武器としても優秀だ。とにかく、まずは握ってみてくれ」
ジャスティンは、ずいっと、レイの方にミラクルシャイン⭐︎愛と勇気のマジカルステッキの持ち手を差し出した。
レイは顔を顰めて、差し出されたステッキを凝視すると、ごくりと息を飲んだ。
(打撃武器……確かに、黒の塔の天井にも突き刺さってたし……ってか、それって全然マジカル関係ないじゃん! それに、誰かがこのステッキを振り回して、ロックゴーレムを討伐したってことだよね……?)
魔法少女感が溢れんばかりのステッキを、ゴツい騎士が振り回す姿を脳内で想像してしまい、レイはひたすらに気が遠くなる思いだった。
「選ばれし者がこの杖を握れば、『変身の呪文』なるものが自然と思い浮かぶらしい……変身後は、自動で身体強化魔術がかかり、敵を灰燼と帰す特殊魔術を放てるようになる、と文献には書かれていた」
(完っ全に、魔法少女じゃん!!)
ジャスティンの説明に、レイは心の中でツッコミを入れた。
「それが本当なら、是非とも黒の塔じゃなくて、騎士団か魔術師団に……」
レイはさりげなく、このステッキを他に押し付けようとした。この歳にもなって、魔法少女に変身するなど、たまったものではなかった。
「騎士団と魔術師団は調査済みだ。残念だが、誰も選ばれし者はいなかった」
ジャスティンにステッキを押し付けられた瞬間、レイの脳内にある言葉が思い浮かんだ。
(ゔっ……なんか「変身の呪文」みたいなものが頭に直接流れてくる……!? しかも、身体が勝手に動く……!!?)
レイはいつの間にかステッキを握り締め、変身の呪文を口にしていた。
「ルクスルクスイントラメ! イルミナーレ!」
レイが天高く掲げたステッキから、キラキラと虹色に輝く光が溢れ出した。
虹色の光は繭のようにレイを包み込み、さらに眩い光を放っていった。
「こ、これが選ばれし者!?」
エヴァは眩しそうに目を細めて、レイが変身する姿を見つめていた。
「うっ……動けねぇ……」
ライデッカーは顔を顰めて呟いた。
「金縛りの魔術式が入っているな」
ジャスティンは冷静に分析をしていた。
光の繭がてっぺんから、リボンのようにシュルリシュルリと解けていくと、眩い光の中に一人の少女が立っていた。
ドリルに巻かれたピンク色のポニーテールはふわふわと揺れ、ゆっくりと見開かれた瞳は、色鮮やかなピンクスピネル色だった。
白とピンクを基調としたファンシーでかわいらしい衣装で、純白のパニエをたっぷりと重ねたピンク色のスカートが、魔力の風に乗ってひらりと舞った。
そしてレイは、キュピーーーン⭐︎と決めポーズをとっていた。
(…………ゔぅっ……恥ずかしすぎて、死にたい…………)
レイは心の中で大号泣していた。
「これが、選ばれし者……?」
「は? なんじゃこりゃ!?」
エヴァとライデッカーは驚愕の表情で、変身したレイを見つめた。初めて見た魔法少女にどう反応して良いのか分からない、といった感じだ。
「ほお」
ジャスティンは研究対象を見るように、興味深そうにレイを観察した。
「ふわぁ! 久しぶりのシャバにゃん!」
その時、突然、変身したレイの周りを飛び回る玉型の精霊が現れた。
握り拳大ぐらいの少し大きめサイズで、淡い黄色に瞬いている。
「かわいい!」
エヴァが金色の瞳をキラキラさせて、黄色い声をあげた。
「えっ?」
(ただの光の玉だよね……???)
レイには相変わらず玉型の精霊の美醜が分からなかった。もちろん、どこに顔があるのかも分かってはいなかった。
「ボクはにゃんタロー! 魔法少女のお伴の精霊にゃんよ! キミが新しい魔法少女かにゃ? よろしくにゃん!」
淡い黄色の光の玉は、非常にかわいらしい元気な声で挨拶をした。
「「「えぇーーーっ!!?」」」
「ほう」
ライデッカーとエヴァとレイは驚きの声をあげ、ジャスティンは興味深そうに今度は精霊を見つめた。
「ミラクルシャイン⭐︎愛と勇気のマジカルステッキには、精霊が宿っていたのか」
ジャスティンが感心して呟いた。
「チ、チ、チ。今回は『ウィッシングシャイン⭐︎希望と幸福のマジカルステッキ』にゃんよ! 魔法少女はどんどんバージョンアップしていくにゃん! そうじゃないと、ご本の前のみんなも飽きてきちゃうにゃん!」
にゃんタローは、自信満々に明滅した。
「『ご本の前のみんな』……?」
レイは、どこか元の世界で聞いたことがあるような無いような言葉に、小首を傾げた。
「どういうことだ? 『本』とは一体何のことだ?」
ジャスティンが生真面目に顔を顰め、にゃんタローに質問をした。
「ご本は、『魔法少女物語』のことにゃん! 今は滅んだエスパルド帝国でバズったご本にゃん! 魔術が苦手な女の子が、お助け精霊の力を借りて魔法少女に変身して、強力な魔術をバンバン撃って、悪の敵をバッタバッタと倒していくにゃん! ピュアなラブロマンス付きにゃんよ!」
にゃんタローは、元気よく答えた。
「『バズった』?」
エヴァが聞き慣れない言葉に、訊き返した。
「うん、その国の言葉で『すごく流行った』ってことだにゃん! 今はもう使われてないのかにゃ?」
にゃんタローは不思議そうに、宙でくるりと回った。
「そうねぇ~『バズった』なんて、初めて聞いたわ。にゃんタローが、その『お助け精霊』ってことかしら?」
エヴァはそのまま質問を続けた。
「違うにゃんよ! それは物語の中にだけいる空想上の精霊にゃん! 魔法少女に憧れる女の子たちの純粋な想いと、魔法少女になりたくて魔術を頑張った女の子たちが大きくなったら戦場に投入したい大人たちの小汚い思惑が融合して、ボクが生まれたにゃん!」
にゃんタローは、一際明るい声で言い放った。
「とんでもねぇもんでできてるな」
ライデッカーがじと目でぽつりと呟いた。
精霊は、自然物や、生き物の念や想いから生まれる神秘の生き物だ。
そして時には、人間の間の強烈な流行から生まれることもある。それだけ大量の人間が、同じような想いや念を抱くからだ。
「半分は血生臭いものでできてるにゃんよ!」
にゃんタローは、くるりとライデッカーの周りを飛んで回った。
「自慢するようなことじゃないんじゃ……」
エヴァが困惑して呟いた。
「魔法少女は悪を倒すために戦うにゃん! 純粋なだけじゃやっていけにゃんよ!」
にゃんタローは、玉型の精霊の表情が分からないレイでも分かるぐらい、ドヤァとして答えた。
「『魔法少女物語』……」
ジャスティンは、腕を組み顎先に手を乗せると、深く考え込んだ。
「ジャスティンは何か知ってるんですか?」
「確か王宮の禁書架にあったな。高度な誘惑と扇動の魔術式が組み込まれていたな。軍事利用されていたのか……」
レイが尋ねると、ジャスティンは難しい顔のまま、彼が知っていることを教えてくれた。
「そうにゃん! そうやって軍人になりたい女の子を増やしてたにゃん! 軍内で女の子が活躍できるように、法整備も進めてたにゃんよ! ただ、女の子たちが育つ前に、国自体が滅んじゃったけどにゃ!」
にゃんタローは、いけしゃあしゃあと答えた。
「にゃんタローは、自分の生まれた国が滅んじゃって、嫌じゃなかったの?」
レイは心配そうに尋ねた。
「ううん、全然にゃん! だって、『悪は徹底的にぶっ潰す』にゃん⭐︎」
にゃんタローは、「悪は徹底的にぶっ潰す」をやけにドスの効いた低い声で呟いた。語尾の「にゃん⭐︎」でテンションを上げて、かわいらしさアピールすることも、決して忘れてはいない。
(……す、筋金入りの魔法少女のお伴……)
レイは、にゃんタローの悪を絶対に許さない正義の心と、そんな時でも決してマスコットとしての使命を忘れないプロとしての姿に、心の底から慄いた。
11
◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
お気に入りに追加
161
あなたにおすすめの小説

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
私の入る余地なんてないことはわかってる。だけど……。
さくしゃ
恋愛
キャロルは知っていた。
許嫁であるリオンと、親友のサンが互いを想い合っていることを。
幼い頃からずっと想ってきたリオン、失いたくない大切な親友であるサン。キャロルは苦悩の末に、リオンへの想いを封じ、身を引くと決めていた——はずだった。
(ああ、もう、)
やり過ごせると思ってた。でも、そんなことを言われたら。
(ずるいよ……)
リオンはサンのことだけを見ていると思っていた。けれど——違った。
こんな私なんかのことを。
友情と恋情の狭間で揺れ動くキャロル、リオン、サンの想い。
彼らが最後に選ぶ答えとは——?
⚠️好みが非常に分かれる作品となっております。

夫の隠し子を見付けたので、溺愛してみた。
辺野夏子
恋愛
セファイア王国王女アリエノールは八歳の時、王命を受けエメレット伯爵家に嫁いだ。それから十年、ずっと仮面夫婦のままだ。アリエノールは先天性の病のため、残りの寿命はあとわずか。日々を穏やかに過ごしているけれど、このままでは生きた証がないまま短い命を散らしてしまう。そんなある日、アリエノールの元に一人の子供が現れた。夫であるカシウスに生き写しな見た目の子供は「この家の子供になりにきた」と宣言する。これは夫の隠し子に間違いないと、アリエノールは継母としてその子を育てることにするのだが……堅物で不器用な夫と、余命わずかで卑屈になっていた妻がお互いの真実に気が付くまでの話。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界で婚活したら、とんでもないのが釣れちゃった?!
家具付
恋愛
五年前に、異世界に落っこちてしまった少女スナゴ。受け入れてくれた村にすっかりなじんだ頃、近隣の村の若い人々が集まる婚活に誘われる。一度は行ってみるべきという勧めを受けて行ってみたそこで出会ったのは……?
多種多様な獣人が暮らす異世界でおくる、のんびりほのぼのな求婚ライフ!の、はずだったのに。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる