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新人演習8
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星々を抱く深い黄金色の瞳は、魔物特有のもので、しかもあらゆる魔物の頂点に位置する者にしか現れない……つまり、魔物の王の中の王、魔王の証だ。
そして、現在確認されているその瞳の持ち主は二体。先代魔王フェリクスと当代魔王ミーレイだけだ。
また世界のどこかで魔王種が生まれることがあれば、その個体も魔王と同じ瞳を持つことになる……その魔物は、魔王になる可能性があるからだ。
——そう、「深い色味の黄金眼」は、魔物たちにとって非常に特別で、畏れ多い瞳の色なのだ。
夕食の後、レイはテオドールとライデッカーのテントに呼ばれていた。
エヴァは「ちょっと今日の疲れが出たかも……」と、一人早めに自分のテントに戻っていた。
テオドールが彼のテントに入ると、天井からつる下がっていた魔術ランタンにフッと明かりが灯った。
テオドールたちが使用しているテントは、内側に立派な魔術刺繍が施され、風雨から守られるだけでなく、強固な結界としても機能していた。
床に敷かれた絨毯にも、温かさを保つ魔術式が組み込まれた結界の魔術陣が、柄のように織り込まれている——おそらく、どちらもかなり高級な魔道具だ。
レイは「失礼します」と、おそるおそるテントの中に入った。
中はほんのりと暖かく、各人の荷物が入ったリュックがテントの壁際に置かれ、きちんと整理されていた。
全員がテントに入ると、テオドール、ライデッカー、レイの三人で円を描くように座った。
ライデッカーは相変わらず顔色が悪く、「完全に詰んだ……」と絶望的な表情で呟いていた。だが、秘密の話をするためか、彼の手はいつもの癖で防音結界の魔道具に魔力を流していた。
レイはちんまりと正座をして、何を訊かれるのかと、戦々恐々と黙って待っていた。
ライデッカーは、目つきの悪い三白眼をカッと見開いて急に覚醒すると、レイを問い詰め始めた。
「レイちゃん、何でエヴァの説教を止めなかったの!? ドラゴニアが滅亡するところだったんだよ!?」
「私もお説教を受けてましたし、そもそも義父さんはそんなことをする人じゃありませんよ!」
レイは、ライデッカーに義父のことを酷い人のように言われ、むすっと頬を膨らませて反論した。
「うげぇ!? やっぱりレイちゃんは先代魔王様の庇護下にもいるの!!? ……そりゃあ、サハリアでも引き止められないよな……」
ライデッカーは頭を抱えて、ますます絶望の色を深めた。
「先代魔王……? それに滅亡とは……?」
一人、会話についていけていないテオドールが、きょとんとして尋ねた。
「えぇと、神官のフェル・メーヴィス様は、先代魔王様が擬態してる姿で、それを今日エヴァが説教をかましたんですよ、知らず知らずにね!」
ライデッカーの説明を聞き、テオドールは失神するかのように、くらりと大きく揺れた。
「……ドラゴニアは、まだあるな……先代魔王様にはなんとお詫びを入れれば……?」
テオドールは片手を地面に突き、もう片手で額を押さえて、半分混乱しながらブツブツと呟いた。
「もう! 二人とも落ち着いてください! 義父さんはそんな乱暴者じゃないですよ!!」
レイはぎゅっと両手の拳を握ると、思いっきり声を張った。優しい義父の弁明のためにも、力が入る。
「そもそも先代魔王様は、何でこんな演習に出られたの?」
ライデッカーが尋ねた。
「う~ん、確か、私が演習に出るからって……」
(…………そういえば、家族同伴の演習って、言葉にするとなんだかすっごく恥ずかしいかも!?)
レイはそう考えつくと、一気に恥ずかしさが湧いてきた。今までは同じ演習に義父がいるというだけで、安心感があって嬉しかったにもかかわらずだ。
「……レイちゃん、『一緒に演習に出よう』とか誘った?」
「誘ってませんよ! 私も初日に声をかけられて、初めて義父さんが参加してるのを知りましたから!」
ライデッカーにじと目で訊かれ、レイは頭をぶんぶんと激しく左右に振った。
「……つまり、先代魔王様は、義娘のことが心配でこの演習に参加されたのだな。レイ嬢にとっては初めての演習であるし、騎士団は男の割合が多いからな……」
テオドールが、ゆらりと上半身を起こした。少しだけ持ち直したようだ。
「ジーン。明日の演習は、レイ嬢は女性騎士の班に配属させよう。エヴァ嬢がいれば変な虫を追い払ってくれるだろうが、元々近づく虫は少ない方がいい。それから、レイ嬢の護衛に、近衛騎士も少し回そうか」
テオドールは真っ青な顔色で、ライデッカーに次々と指示を出した。
「そこまで気を遣っていただかなくて大丈夫ですよ! それに『お客さん』が来てるんですよね!? まずは所長の身の安全を確保してください!!」
「女性騎士の班に、レイちゃんを配属させるのは賛成だな。ただ、近衛騎士を回すのは許可できない。『客人』が紛れ込んでいる以上、テオの安全を優先させてもらう」
レイは慌てて断り、ライデッカーも渋い顔で苦言を呈した。
「……そうか、分かった。それなら女性騎士の方だけにしよう」
テオドールが渋々頷くと、レイとライデッカーは、ほっと息を吐いた。
話し合いが終わると、レイは早々にテオドールたちのテントを出た。
テントを出たすぐの所で、レイは第一騎士団団長のイシュガルとすれ違った。
急いでいたレイは「失礼します」と軽く会釈をして、素早く自分のテントへと戻って行った。
レイはテオドールとライデッカーとの話し合いで疲れていた上に、顔色が優れなかったエヴァも心配だったのだ。
イシュガルは目を丸くして、去って行くレイの背中を眺めていた。
「テオ、ライデッカー、今の子は…………二人とも、どうした?」
イシュガルはテントの中を覗き込むと、首を捻った。
そこにはテオドールとライデッカーが向かい合って座り、難しい顔をして、うんうんと唸っていたのだ。
「イシュガルか、おかえり。明日の戦闘訓練についてだが、エヴァ・ハートネットとレイ・メーヴィスを、女性騎士と同じ班に配属してもらえるか?」
テオドールは顔を上げてイシュガルの方を見ると、指示を出した。
「……それは構わないが、何かあったのか……?」
イシュガルが尋ねると、ライデッカーが「うわぁあっ!」と奇声をあげて背中からゴロンと倒れ込んだ。
そのままゴロリと転がって、テント内でぐったりと五体投地している。
イシュガルは、ライデッカーを変わった奴だと常々思っていたが、こんなに弱っておかしくなった姿を見たのは初めてだった。思わずまじまじと見つめる。
「……ジーンは気を張りすぎて、疲れているようだ。そっとしておいてやってくれ……」
テオドールは、ただのしかばねのように横たわるライデッカーを、労わるような目で見つめた。
「あ、ああ……」
イシュガルは呆気にとられて、ただただ頷くことしかできなかった。
そして、現在確認されているその瞳の持ち主は二体。先代魔王フェリクスと当代魔王ミーレイだけだ。
また世界のどこかで魔王種が生まれることがあれば、その個体も魔王と同じ瞳を持つことになる……その魔物は、魔王になる可能性があるからだ。
——そう、「深い色味の黄金眼」は、魔物たちにとって非常に特別で、畏れ多い瞳の色なのだ。
夕食の後、レイはテオドールとライデッカーのテントに呼ばれていた。
エヴァは「ちょっと今日の疲れが出たかも……」と、一人早めに自分のテントに戻っていた。
テオドールが彼のテントに入ると、天井からつる下がっていた魔術ランタンにフッと明かりが灯った。
テオドールたちが使用しているテントは、内側に立派な魔術刺繍が施され、風雨から守られるだけでなく、強固な結界としても機能していた。
床に敷かれた絨毯にも、温かさを保つ魔術式が組み込まれた結界の魔術陣が、柄のように織り込まれている——おそらく、どちらもかなり高級な魔道具だ。
レイは「失礼します」と、おそるおそるテントの中に入った。
中はほんのりと暖かく、各人の荷物が入ったリュックがテントの壁際に置かれ、きちんと整理されていた。
全員がテントに入ると、テオドール、ライデッカー、レイの三人で円を描くように座った。
ライデッカーは相変わらず顔色が悪く、「完全に詰んだ……」と絶望的な表情で呟いていた。だが、秘密の話をするためか、彼の手はいつもの癖で防音結界の魔道具に魔力を流していた。
レイはちんまりと正座をして、何を訊かれるのかと、戦々恐々と黙って待っていた。
ライデッカーは、目つきの悪い三白眼をカッと見開いて急に覚醒すると、レイを問い詰め始めた。
「レイちゃん、何でエヴァの説教を止めなかったの!? ドラゴニアが滅亡するところだったんだよ!?」
「私もお説教を受けてましたし、そもそも義父さんはそんなことをする人じゃありませんよ!」
レイは、ライデッカーに義父のことを酷い人のように言われ、むすっと頬を膨らませて反論した。
「うげぇ!? やっぱりレイちゃんは先代魔王様の庇護下にもいるの!!? ……そりゃあ、サハリアでも引き止められないよな……」
ライデッカーは頭を抱えて、ますます絶望の色を深めた。
「先代魔王……? それに滅亡とは……?」
一人、会話についていけていないテオドールが、きょとんとして尋ねた。
「えぇと、神官のフェル・メーヴィス様は、先代魔王様が擬態してる姿で、それを今日エヴァが説教をかましたんですよ、知らず知らずにね!」
ライデッカーの説明を聞き、テオドールは失神するかのように、くらりと大きく揺れた。
「……ドラゴニアは、まだあるな……先代魔王様にはなんとお詫びを入れれば……?」
テオドールは片手を地面に突き、もう片手で額を押さえて、半分混乱しながらブツブツと呟いた。
「もう! 二人とも落ち着いてください! 義父さんはそんな乱暴者じゃないですよ!!」
レイはぎゅっと両手の拳を握ると、思いっきり声を張った。優しい義父の弁明のためにも、力が入る。
「そもそも先代魔王様は、何でこんな演習に出られたの?」
ライデッカーが尋ねた。
「う~ん、確か、私が演習に出るからって……」
(…………そういえば、家族同伴の演習って、言葉にするとなんだかすっごく恥ずかしいかも!?)
レイはそう考えつくと、一気に恥ずかしさが湧いてきた。今までは同じ演習に義父がいるというだけで、安心感があって嬉しかったにもかかわらずだ。
「……レイちゃん、『一緒に演習に出よう』とか誘った?」
「誘ってませんよ! 私も初日に声をかけられて、初めて義父さんが参加してるのを知りましたから!」
ライデッカーにじと目で訊かれ、レイは頭をぶんぶんと激しく左右に振った。
「……つまり、先代魔王様は、義娘のことが心配でこの演習に参加されたのだな。レイ嬢にとっては初めての演習であるし、騎士団は男の割合が多いからな……」
テオドールが、ゆらりと上半身を起こした。少しだけ持ち直したようだ。
「ジーン。明日の演習は、レイ嬢は女性騎士の班に配属させよう。エヴァ嬢がいれば変な虫を追い払ってくれるだろうが、元々近づく虫は少ない方がいい。それから、レイ嬢の護衛に、近衛騎士も少し回そうか」
テオドールは真っ青な顔色で、ライデッカーに次々と指示を出した。
「そこまで気を遣っていただかなくて大丈夫ですよ! それに『お客さん』が来てるんですよね!? まずは所長の身の安全を確保してください!!」
「女性騎士の班に、レイちゃんを配属させるのは賛成だな。ただ、近衛騎士を回すのは許可できない。『客人』が紛れ込んでいる以上、テオの安全を優先させてもらう」
レイは慌てて断り、ライデッカーも渋い顔で苦言を呈した。
「……そうか、分かった。それなら女性騎士の方だけにしよう」
テオドールが渋々頷くと、レイとライデッカーは、ほっと息を吐いた。
話し合いが終わると、レイは早々にテオドールたちのテントを出た。
テントを出たすぐの所で、レイは第一騎士団団長のイシュガルとすれ違った。
急いでいたレイは「失礼します」と軽く会釈をして、素早く自分のテントへと戻って行った。
レイはテオドールとライデッカーとの話し合いで疲れていた上に、顔色が優れなかったエヴァも心配だったのだ。
イシュガルは目を丸くして、去って行くレイの背中を眺めていた。
「テオ、ライデッカー、今の子は…………二人とも、どうした?」
イシュガルはテントの中を覗き込むと、首を捻った。
そこにはテオドールとライデッカーが向かい合って座り、難しい顔をして、うんうんと唸っていたのだ。
「イシュガルか、おかえり。明日の戦闘訓練についてだが、エヴァ・ハートネットとレイ・メーヴィスを、女性騎士と同じ班に配属してもらえるか?」
テオドールは顔を上げてイシュガルの方を見ると、指示を出した。
「……それは構わないが、何かあったのか……?」
イシュガルが尋ねると、ライデッカーが「うわぁあっ!」と奇声をあげて背中からゴロンと倒れ込んだ。
そのままゴロリと転がって、テント内でぐったりと五体投地している。
イシュガルは、ライデッカーを変わった奴だと常々思っていたが、こんなに弱っておかしくなった姿を見たのは初めてだった。思わずまじまじと見つめる。
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テオドールは、ただのしかばねのように横たわるライデッカーを、労わるような目で見つめた。
「あ、ああ……」
イシュガルは呆気にとられて、ただただ頷くことしかできなかった。
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◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
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『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
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