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ドラゴニア王立特殊魔術研究所3
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本館の裏手には高い塔が聳え立っている。
塔の方は、本館よりもさらに呪いが染み込んでいるようで、建物全体がほぼ黒ずんでいた——黒くなっていない部分を探す方が難しいとも言える。
カーラとエヴァ、レイは三人で塔へと向かった。
セルゲイは食事が終わった後は、一人でさっさと彼の研究室へと戻って行った。
「この塔の色から、特殊魔術研究所は『黒の塔』って呼び名が付いたのよ。さすがにこっちの方は、塔の魔術師かその関係者ぐらいしか訪れないわよ」
エヴァが、ぽかんと口を開けて塔を見上げるレイに、説明した。
塔の入り口にも見張りはいないようで、そのまま大扉を開けて中に入る。
塔の中心にある支柱は呪いの影響で「黒ずむ」を通り越して黒光りしていた。
床や壁や階段にも呪いが染み付いて黒ずんでおり、灯りが煌々とついているはずなのに塔内は薄暗く感じられた。
さらに、空中には紫や黒色の玉型の呪いの精霊がぽわぽわと浮かんでいた。
(呪いの精霊……初めて見たかも)
レイは、ほんのりと嫌な気配をまとう玉型の精霊を避けて、塔の中へと足を踏み入れた。
「各階には二人分の研究室があって、どの部屋になるかは、この塔にかけられた魔術で決まるのよ。レイちゃんは確か、九階だったわ」
「結構上の方の階ですね……」
エヴァに案内され、レイも階段を上って行く。
「もしかして、レイちゃんは転移魔術が使えるの?」
「……一応、使えます」
エヴァに訊かれ、レイはこくりと頷いた。
「転移魔術を使える人が、上の方の階になりやすいのよ。他にも、研究室に転移の魔術陣を自力で設置できる人も、上の方の階になりやすいわ」
カーラが横から補足説明をしてくれた。
「ちなみに、さっき食堂で会ったセルゲイも、自分の研究室に転移の魔術陣を敷いてるわよ。あいつも上の方の階ね」
エヴァが肩をすくめて言った。
「エヴァとカーラは何階なんですか?」
レイはふと気になって尋ねた。
「あたしは七階よ。レイちゃんと近いわね」
カーラがにっこりと微笑んで答えた。
「私は四階よ。ダイエットにちょうどいいわ」
エヴァは少しだけ拗ねたように答えた。
「所長室や他の人の研究室に、勝手に転移で入ってはダメよ。あと、各階に移動するぐらいなら、転移魔術を使ってもOKよ」
カーラが丁寧に黒の塔でのマナーを説明すると、その横ではエヴァが「くぅっ! せっかくの転移魔術を、なんて贅沢な使い方!」と悔しそうに言っていた。
「とにかく、ジャスティンに挨拶に行きましょうか!」
「はい!」
エヴァに言われ、レイは元気よく返事をした。
***
「……はぁ、はぁ……」
「……うぅっ、階段がキツい……」
エヴァとレイは、荒い息を吐いて壁に手を突いたり、しゃがみ込んで休んでいた。
「二人とも体力が無いわね」
カーラは涼しげな表情で二人を見つめていた。
ジャスティンの研究室は十階にあった。
そして、転移魔術の使えないエヴァと一緒に、レイたちはひたすら階段を上って行ったのだ。
「東側がジャスティンの部屋で、西側がサイモンの部屋ね……サイモンは黒の塔でも一番の古株よ。ほとんど研究室から出て来ないから、私もあまり会ったことはないのよ」
エヴァは、ふぅっと息を整えると、この階の説明をした。
「ジャスティンもサイモンも、ほとんど研究室から出てこないわ。会いたければ、彼らの研究室に行くのが一番ね」
カーラは颯爽と長い脚で歩いて、ジャスティンの研究室の扉をノックした。
中から返答は無かったが、彼女はさっさと扉を開けた。
「ジャスティン。新人が来たわよ」
「なんだ、もうか?」
「あなたが推薦状を書いたんでしょ? 出迎えぐらい来なさいよ」
カーラは部屋の主人の断りも無く、どんどん中へと入って行った。
気の利かないジャスティンに、チクリと釘を刺すのも忘れない。
レイがひょこっと入り口から顔を覗かせると、古びた魔術書を片手に、ジャスティンが気怠そうにカーラに応対していた。
彼の柔らかなヘーゼル色の髪は相変わらず、魔力を抑えるビーズが付いたリボンで留められていた。
ジャスティンの研究室の中は、所狭しと魔物素材や薬草、魔術書、謎の薬品や呪術道具などが雑然と置かれていた。
レイは不気味な研究室に内心嫌な感じがしてぶるりと震えたが、意を決して中に入った。
「ジャスティンさん、推薦状をありがとうございました。レイ・メーヴィスです。本日よりよろしくお願いします」
「ああ。よろしく。ようやく一緒に働けるな」
レイがぺこりとお辞儀をすると、それまでの無表情な様子から一変して、ジャスティンは微かに微笑んだ。
そんな彼の様子を見て、カーラとエヴァは珍しいものを見るように目を丸くした。
「ジャスティンが推薦状を書いたってのは本当だったんだね」
「ねー。私、聞き間違いかと思ってたわ」
カーラとエヴァは、二人してこそこそとおしゃべりしていた。
挨拶とお礼が終わった後は、レイの研究室へ向かうことになった。
レイはジャスティンの研究室を出ると、どこからか視線を感じたような気がした。
不意に気になって、向かいの研究室を見る。
(……あれ? 隣の研究室の扉が少し開いてる?)
レイがよく見ようと扉に近づこうとした瞬間——
「レイ、行くよー!」
階下からエヴァに大声で呼ばれた。
「はい! 今行きます!」
レイが階下に返事をしてから、向かいの研究室の方を振り返ると、すでに扉はぴたりと閉まっていた。
(……ま、いっか)
少し気になりはしたが、レイはエヴァたちの元へ急いだ。自分の研究室の方がもっと気になっていたからだ。
***
「わぁ……! ここが私の研究室ですか?」
レイは自分の研究室に足を踏み入れると、瞳をキラキラと輝かせて感嘆の声をあげた。
研究室は、レイが思っていたよりも広かった——先ほどごちゃごちゃと謎の物でいっぱいなジャスティンの研究室を覗いたためか、余計に広く感じられた。
メインの部屋には、シンプルな木製の大きなデスクが一つ。壁際には空っぽの大きな棚が三つ据えられてあり、部屋の端には魔術薬やポーションが作れるようにかまどもある。
窓の外には小さなバルコニーがあるようだ。
ほぼ何も無い状態だが、却って自分の好きなようにカスタマイズできて、使い勝手も良さそうだ。
「これから何を研究していくかは、所長と話し合って決めないとね。エヴァでもいいし、私も相談にのるわよ」
瞳を輝かせてあちこち研究室の中を見て回るレイに、カーラが優しく声をかけた。
「はいっ! よろしくお願いしますね!」
レイは、にっこりとエヴァとカーラに笑いかけた。
カーラは「ええ、いいわよ」と微笑んで頷き、エヴァは「新人が素直でかわいい!」と目尻を思いっきり下げてレイに抱きついた。
レイは「わわっ!? エヴァ!?」とびっくりしていた。
ドラゴニア王立特殊魔術研究所の初日は、レイは何事もなく無事に終わった。
塔の方は、本館よりもさらに呪いが染み込んでいるようで、建物全体がほぼ黒ずんでいた——黒くなっていない部分を探す方が難しいとも言える。
カーラとエヴァ、レイは三人で塔へと向かった。
セルゲイは食事が終わった後は、一人でさっさと彼の研究室へと戻って行った。
「この塔の色から、特殊魔術研究所は『黒の塔』って呼び名が付いたのよ。さすがにこっちの方は、塔の魔術師かその関係者ぐらいしか訪れないわよ」
エヴァが、ぽかんと口を開けて塔を見上げるレイに、説明した。
塔の入り口にも見張りはいないようで、そのまま大扉を開けて中に入る。
塔の中心にある支柱は呪いの影響で「黒ずむ」を通り越して黒光りしていた。
床や壁や階段にも呪いが染み付いて黒ずんでおり、灯りが煌々とついているはずなのに塔内は薄暗く感じられた。
さらに、空中には紫や黒色の玉型の呪いの精霊がぽわぽわと浮かんでいた。
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レイは、ほんのりと嫌な気配をまとう玉型の精霊を避けて、塔の中へと足を踏み入れた。
「各階には二人分の研究室があって、どの部屋になるかは、この塔にかけられた魔術で決まるのよ。レイちゃんは確か、九階だったわ」
「結構上の方の階ですね……」
エヴァに案内され、レイも階段を上って行く。
「もしかして、レイちゃんは転移魔術が使えるの?」
「……一応、使えます」
エヴァに訊かれ、レイはこくりと頷いた。
「転移魔術を使える人が、上の方の階になりやすいのよ。他にも、研究室に転移の魔術陣を自力で設置できる人も、上の方の階になりやすいわ」
カーラが横から補足説明をしてくれた。
「ちなみに、さっき食堂で会ったセルゲイも、自分の研究室に転移の魔術陣を敷いてるわよ。あいつも上の方の階ね」
エヴァが肩をすくめて言った。
「エヴァとカーラは何階なんですか?」
レイはふと気になって尋ねた。
「あたしは七階よ。レイちゃんと近いわね」
カーラがにっこりと微笑んで答えた。
「私は四階よ。ダイエットにちょうどいいわ」
エヴァは少しだけ拗ねたように答えた。
「所長室や他の人の研究室に、勝手に転移で入ってはダメよ。あと、各階に移動するぐらいなら、転移魔術を使ってもOKよ」
カーラが丁寧に黒の塔でのマナーを説明すると、その横ではエヴァが「くぅっ! せっかくの転移魔術を、なんて贅沢な使い方!」と悔しそうに言っていた。
「とにかく、ジャスティンに挨拶に行きましょうか!」
「はい!」
エヴァに言われ、レイは元気よく返事をした。
***
「……はぁ、はぁ……」
「……うぅっ、階段がキツい……」
エヴァとレイは、荒い息を吐いて壁に手を突いたり、しゃがみ込んで休んでいた。
「二人とも体力が無いわね」
カーラは涼しげな表情で二人を見つめていた。
ジャスティンの研究室は十階にあった。
そして、転移魔術の使えないエヴァと一緒に、レイたちはひたすら階段を上って行ったのだ。
「東側がジャスティンの部屋で、西側がサイモンの部屋ね……サイモンは黒の塔でも一番の古株よ。ほとんど研究室から出て来ないから、私もあまり会ったことはないのよ」
エヴァは、ふぅっと息を整えると、この階の説明をした。
「ジャスティンもサイモンも、ほとんど研究室から出てこないわ。会いたければ、彼らの研究室に行くのが一番ね」
カーラは颯爽と長い脚で歩いて、ジャスティンの研究室の扉をノックした。
中から返答は無かったが、彼女はさっさと扉を開けた。
「ジャスティン。新人が来たわよ」
「なんだ、もうか?」
「あなたが推薦状を書いたんでしょ? 出迎えぐらい来なさいよ」
カーラは部屋の主人の断りも無く、どんどん中へと入って行った。
気の利かないジャスティンに、チクリと釘を刺すのも忘れない。
レイがひょこっと入り口から顔を覗かせると、古びた魔術書を片手に、ジャスティンが気怠そうにカーラに応対していた。
彼の柔らかなヘーゼル色の髪は相変わらず、魔力を抑えるビーズが付いたリボンで留められていた。
ジャスティンの研究室の中は、所狭しと魔物素材や薬草、魔術書、謎の薬品や呪術道具などが雑然と置かれていた。
レイは不気味な研究室に内心嫌な感じがしてぶるりと震えたが、意を決して中に入った。
「ジャスティンさん、推薦状をありがとうございました。レイ・メーヴィスです。本日よりよろしくお願いします」
「ああ。よろしく。ようやく一緒に働けるな」
レイがぺこりとお辞儀をすると、それまでの無表情な様子から一変して、ジャスティンは微かに微笑んだ。
そんな彼の様子を見て、カーラとエヴァは珍しいものを見るように目を丸くした。
「ジャスティンが推薦状を書いたってのは本当だったんだね」
「ねー。私、聞き間違いかと思ってたわ」
カーラとエヴァは、二人してこそこそとおしゃべりしていた。
挨拶とお礼が終わった後は、レイの研究室へ向かうことになった。
レイはジャスティンの研究室を出ると、どこからか視線を感じたような気がした。
不意に気になって、向かいの研究室を見る。
(……あれ? 隣の研究室の扉が少し開いてる?)
レイがよく見ようと扉に近づこうとした瞬間——
「レイ、行くよー!」
階下からエヴァに大声で呼ばれた。
「はい! 今行きます!」
レイが階下に返事をしてから、向かいの研究室の方を振り返ると、すでに扉はぴたりと閉まっていた。
(……ま、いっか)
少し気になりはしたが、レイはエヴァたちの元へ急いだ。自分の研究室の方がもっと気になっていたからだ。
***
「わぁ……! ここが私の研究室ですか?」
レイは自分の研究室に足を踏み入れると、瞳をキラキラと輝かせて感嘆の声をあげた。
研究室は、レイが思っていたよりも広かった——先ほどごちゃごちゃと謎の物でいっぱいなジャスティンの研究室を覗いたためか、余計に広く感じられた。
メインの部屋には、シンプルな木製の大きなデスクが一つ。壁際には空っぽの大きな棚が三つ据えられてあり、部屋の端には魔術薬やポーションが作れるようにかまどもある。
窓の外には小さなバルコニーがあるようだ。
ほぼ何も無い状態だが、却って自分の好きなようにカスタマイズできて、使い勝手も良さそうだ。
「これから何を研究していくかは、所長と話し合って決めないとね。エヴァでもいいし、私も相談にのるわよ」
瞳を輝かせてあちこち研究室の中を見て回るレイに、カーラが優しく声をかけた。
「はいっ! よろしくお願いしますね!」
レイは、にっこりとエヴァとカーラに笑いかけた。
カーラは「ええ、いいわよ」と微笑んで頷き、エヴァは「新人が素直でかわいい!」と目尻を思いっきり下げてレイに抱きついた。
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12
◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
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