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閑話 妖精払いの術符
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「結構高いですよね、この術符」
レイは残り一つとなった妖精払いの術符を、渋い顔で見つめていた。
ここは、きのこの帽子亭のルーファスとレヴィの部屋だ。
備え置きの木製テーブルの上には、妖精払いの術符が鎮座ましましている。
それを囲うように、レイとルーファスが向かい合って座り、椅子の足りないレヴィは自分のベッドに腰掛けていた。
琥珀は大あくびをして、レイの膝の上に伸びてくつろぎ中だ。
「レイは術符って作ったことある?」
「ないです」
ルーファスに訊かれ、レイはふりふりと首を小さく横に振った。
「術符とスクロールの違いは分かる?」
「……そういえば、何が違うんでしょう? どっちも魔術が込められてますよね?」
ルーファスの問いかけに、レイは小首を傾げた。
「スクロールは、スクロール自体を開いたり、魔力を流したりして発動させることで、スクロールに描かれた魔術陣を発動させる一回使い切りの魔術なんだ。一方で、術符は常時発動型で、持ち主がわざわざ魔術を発動させる必要はないんだ。加護や祝福に近いもの、って言えばいいのかな?」
「ヘぇ~……確かに、この妖精払いの術符も、ずっと持ち歩いて、いざという時に悪い妖精を追い払うものですよね」
(なんだか、お守りみたい)
レイはルーファスの説明に、うんうんと相槌を打った。
「スクロールは魔術を納める入れ物みたいなものだから、使用するか、スクロール自体が壊れなければ、半永久的に魔術陣が保つんだ。世の中には、数千年前にいた大魔術師が作ったスクロールが残っていたりするからね。一方で、術符は常時発動型だから、いつかは使用期限がきて効果がなくなるんだ」
「えっ!? そうだったんですね!? だったら、この妖精払いの術符もいつかは使えなくなるんですね!」
レイは驚いて術符を見た。目に魔力を込めて見てみると、テーブルの上の術符は、まだ十分に魔力を宿していて、しばらくは余裕で使えそうだ。
「スクロールは込められている魔術がレアだったり、強力であればあるほど高価になる。でも、術符の方は、魔術の効果もそうだけど、使用期限が長くなればなるほど高価になる」
「へぇ~、そんな違いがあったんですね」
ルーファスの解説に、レイは目から鱗といった風に納得して頷いた。
「ただ、スクロールも術符も結局は、その魔術に見合った材料を用意して、適正な魔術陣を適正な魔力量を込めて描ければ、誰でも作れるんだよ」
ルーファスは、妖精払いの術符を手のひらに載せると、光魔術を展開した。
術符に施されている魔術陣が、幾重にも重なって、彼の手のひらの上に光の陣を描き出していた。
「レイ、この魔術陣のメモをとれる? これが、この術符に施されてる魔術陣だよ。光魔術を当てると、こうやって解析しやすくなるんだ」
「わぁ……まるで、解呪の時と同じですね!」
「扱う魔術は違うけど、やり方は一緒かな」
ルーファスは、にこっと微笑んだ。
レイは紙とペンをとると、慎重に魔術陣を描き写していった。
(妖精を特定するための魔術式に、跳ね返すための魔術式。それから、妖精魔術を無効化して吹き飛ばす式もある……すっごい、勉強になる!)
レイは夢中になって魔術陣を解読していった。
レイが一通り魔術陣をメモし終わると、ルーファスがざっと目を通して確認をした。魔術式がおかしなところや、違っていたところには訂正が入る。
「次は術符の素材だね。妖精払いだから、ほとんどは妖精が嫌いな物でできてるとは思うけど……」
ルーファスがしげしげと術符を眺めていると、
「この前、資料室で借りてきたノームの本に、苦手なものが書いてありましたよ……これですね」
レヴィが横からテーブルの上にノームの本を置いた。親切にも、該当するページを開いてくれている。
「『汚水、塩水、聖水、コカトリスの声、陽光』……他の妖精とあまり変わらないね。そうなると、このインクはコカトリスの声を溶かし込んだ魔術インクかな? それなら高価にもなるよね」
ルーファスは本の内容を読み上げると、再度、光魔術を術符にかけた。
今度は、青緑色の光で何やら文字が浮かび上がった。
「……これは?」
「素材を分析する時に使う光魔術だよ。どうやら、塩水に浸して乾かした紙に、コカトリスの声の魔術インクで魔術陣を描いたみたいだね」
レイが目をしぱしぱさせて尋ねると、ルーファスはあっさりと答えた。
「じゃあ、早速、魔道具屋に買いに行こうか?」
「は~い!」
ルーファスの一言で、レイとレヴィはお出掛けの準備を始めた。
***
魔道具屋は、クリスタンロッキーの街の外れにあった。
見た目はクリスタンロッキーの他の家と同じく、岩を切り出して積み上げたような頑丈そうな店だ。だが、中に一歩足を踏み入れると、別世界だった。
乾燥した薬草が天井から無数に吊るされ、魔物素材や魔石、魔術インクなどの魔術用の素材が所狭しと置かれていた。
あらゆる素材の匂いが混ざっており、独特の乾いた香りが店内には充満していた。
「すみません、コカトリスの声の魔術インクはありませんか?」
ルーファスが、年季が入った飴色のカウンターにいる店番の老婆に声をかけた。
「おや? 手作りの妖精払いの術符ですか。ありますよ。それから、この紙も効きますよ。妖精が嫌うシャムロックが練り込んでありますから」
老婆は慣れた手つきで、近くの棚から魔術インクと何枚か紙を取り出した。紙には淡いアイボリー地に、緑色の三つ葉のクローバーのような葉が練り込まれている。
(あっ! 妖精払いの術符と同じ紙っぽい!)
レイは、老婆が取り出した紙を見て、目を瞬かせた。
「へぇ~。それなら、その紙も一緒にお願いします。この紙を使うなら、やっぱり聖水ですか?」
「そんな高価なものは流石に使わないよ。元の紙がいいからね。塩水で十分さね」
ルーファスの質問に、老婆はさくさくと答えていった。
「またいらっしゃい~」
老婆ににこにこと見送られ、レイたちは魔道具店を出た。
今回は、術符専用の紙を二十枚と、コカトリスの声の魔術インクを買った。
「妖精払いの術符ほどじゃないけど、思いの外、高かったね」
「術符を高いと思ってましたけど、原価も結構かかってたんですね」
ルーファスとレイは互いに顔を見合せあった。
「早く宿に戻りましょう。日が出ているうちに作業をした方がいいでしょう」
レヴィは、初めての術符作りが待ちきれないようで、ブラウンの瞳をわくわくと輝かせていた。
***
レイたちは、きのこの帽子亭の部屋に戻って来ると、早速、術符の紙を塩水に漬けた。それを窓辺に置いて、陽光に当てて乾かす。
術符の紙が十分に乾いたら、次は魔術陣を描く番だ。
足りない分の椅子はレイの部屋から持って来て、三人してテーブルに着いた。
ペン先をコカトリスの声の魔術インクに浸し、集中して魔力を流しながら、術符の紙に魔術陣を描いていく。
「きゃっ!」
レイはびっくりして小さな悲鳴をあげた。みるみるうちに、描き途中の術符の紙が真っ黒に焦げあがった。
「レイ、魔力を込めすぎたね」
「……そんなに魔力を込めたつもりはなかったんですが……いっぱい込めればいいわけじゃないんですね……」
「加減が大事だよ」
レイがしょんぼりと呟くと、ルーファスは苦笑いを浮かべた。
ルーファスはこういった細かい作業には慣れているようで、するりするりと緻密な魔術陣を描いていく。
(すごい……魔術陣も綺麗で歪みが無いし、何よりも注いでる魔力量も一定だ……)
レイは目に魔力を込め、見惚れるように、ルーファスの作業に見入っていた。
「わぁ……全っ然、違いますね!」
レイは自分が真っ黒焦げにしてしまった術符と、ルーファスが作った術符を見比べた。
ルーファス作の術符は魔力がキラキラと輝き、しっかり術符に魔力が定着しているようだった。
「術符作りはコツがいるからね」
ルーファスは術符を描き終わってふぅっと息を吐くと、爽やかな笑顔で答えた。
「はっ!? レヴィも上手です!」
レイは、迷いのない鮮やかな手つきで術符を仕上げていくレヴィを見つめた。
「以前のご主人様の中に、術符作りができる方がいらっしゃいましたから」
レヴィは術符を一つ仕上げると、ふわりと微笑んだ。
「レヴィが万能すぎる!」
「でも、そのご主人様が作られた術符は、種類が限られてましたよ? 妖精払いの術符も、今回初めて作りました」
レイは、レヴィが作った術符を見せてもらった。
こちらも丁寧に魔術陣が描かれていて、魔力もしっかり定着している立派なものだ。
「よしっ! 私も頑張るぞ!」
レイは気合いを入れ直してペンを持つと、また術符の紙に向き合った。
結局、二十枚ほど用意していた術符の紙は、レイが何枚も失敗してしまったため、最終的に完成したのは十二枚となった。
「むむむっ! 結構難しかったです!」
「初めて作ったにしては、上出来だよ。他の人は、もっと失敗するから」
レイがむすっと、少しだけ剥れていると、ルーファスが宥めるように、彼女の頭を優しく撫でてくれた。
(これで、実技試験を無事に突破できるかな……?)
レイは少し不安げに、自分が作った少し形が歪な妖精払いの術符を眺めたのだった。
レイは残り一つとなった妖精払いの術符を、渋い顔で見つめていた。
ここは、きのこの帽子亭のルーファスとレヴィの部屋だ。
備え置きの木製テーブルの上には、妖精払いの術符が鎮座ましましている。
それを囲うように、レイとルーファスが向かい合って座り、椅子の足りないレヴィは自分のベッドに腰掛けていた。
琥珀は大あくびをして、レイの膝の上に伸びてくつろぎ中だ。
「レイは術符って作ったことある?」
「ないです」
ルーファスに訊かれ、レイはふりふりと首を小さく横に振った。
「術符とスクロールの違いは分かる?」
「……そういえば、何が違うんでしょう? どっちも魔術が込められてますよね?」
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「スクロールは、スクロール自体を開いたり、魔力を流したりして発動させることで、スクロールに描かれた魔術陣を発動させる一回使い切りの魔術なんだ。一方で、術符は常時発動型で、持ち主がわざわざ魔術を発動させる必要はないんだ。加護や祝福に近いもの、って言えばいいのかな?」
「ヘぇ~……確かに、この妖精払いの術符も、ずっと持ち歩いて、いざという時に悪い妖精を追い払うものですよね」
(なんだか、お守りみたい)
レイはルーファスの説明に、うんうんと相槌を打った。
「スクロールは魔術を納める入れ物みたいなものだから、使用するか、スクロール自体が壊れなければ、半永久的に魔術陣が保つんだ。世の中には、数千年前にいた大魔術師が作ったスクロールが残っていたりするからね。一方で、術符は常時発動型だから、いつかは使用期限がきて効果がなくなるんだ」
「えっ!? そうだったんですね!? だったら、この妖精払いの術符もいつかは使えなくなるんですね!」
レイは驚いて術符を見た。目に魔力を込めて見てみると、テーブルの上の術符は、まだ十分に魔力を宿していて、しばらくは余裕で使えそうだ。
「スクロールは込められている魔術がレアだったり、強力であればあるほど高価になる。でも、術符の方は、魔術の効果もそうだけど、使用期限が長くなればなるほど高価になる」
「へぇ~、そんな違いがあったんですね」
ルーファスの解説に、レイは目から鱗といった風に納得して頷いた。
「ただ、スクロールも術符も結局は、その魔術に見合った材料を用意して、適正な魔術陣を適正な魔力量を込めて描ければ、誰でも作れるんだよ」
ルーファスは、妖精払いの術符を手のひらに載せると、光魔術を展開した。
術符に施されている魔術陣が、幾重にも重なって、彼の手のひらの上に光の陣を描き出していた。
「レイ、この魔術陣のメモをとれる? これが、この術符に施されてる魔術陣だよ。光魔術を当てると、こうやって解析しやすくなるんだ」
「わぁ……まるで、解呪の時と同じですね!」
「扱う魔術は違うけど、やり方は一緒かな」
ルーファスは、にこっと微笑んだ。
レイは紙とペンをとると、慎重に魔術陣を描き写していった。
(妖精を特定するための魔術式に、跳ね返すための魔術式。それから、妖精魔術を無効化して吹き飛ばす式もある……すっごい、勉強になる!)
レイは夢中になって魔術陣を解読していった。
レイが一通り魔術陣をメモし終わると、ルーファスがざっと目を通して確認をした。魔術式がおかしなところや、違っていたところには訂正が入る。
「次は術符の素材だね。妖精払いだから、ほとんどは妖精が嫌いな物でできてるとは思うけど……」
ルーファスがしげしげと術符を眺めていると、
「この前、資料室で借りてきたノームの本に、苦手なものが書いてありましたよ……これですね」
レヴィが横からテーブルの上にノームの本を置いた。親切にも、該当するページを開いてくれている。
「『汚水、塩水、聖水、コカトリスの声、陽光』……他の妖精とあまり変わらないね。そうなると、このインクはコカトリスの声を溶かし込んだ魔術インクかな? それなら高価にもなるよね」
ルーファスは本の内容を読み上げると、再度、光魔術を術符にかけた。
今度は、青緑色の光で何やら文字が浮かび上がった。
「……これは?」
「素材を分析する時に使う光魔術だよ。どうやら、塩水に浸して乾かした紙に、コカトリスの声の魔術インクで魔術陣を描いたみたいだね」
レイが目をしぱしぱさせて尋ねると、ルーファスはあっさりと答えた。
「じゃあ、早速、魔道具屋に買いに行こうか?」
「は~い!」
ルーファスの一言で、レイとレヴィはお出掛けの準備を始めた。
***
魔道具屋は、クリスタンロッキーの街の外れにあった。
見た目はクリスタンロッキーの他の家と同じく、岩を切り出して積み上げたような頑丈そうな店だ。だが、中に一歩足を踏み入れると、別世界だった。
乾燥した薬草が天井から無数に吊るされ、魔物素材や魔石、魔術インクなどの魔術用の素材が所狭しと置かれていた。
あらゆる素材の匂いが混ざっており、独特の乾いた香りが店内には充満していた。
「すみません、コカトリスの声の魔術インクはありませんか?」
ルーファスが、年季が入った飴色のカウンターにいる店番の老婆に声をかけた。
「おや? 手作りの妖精払いの術符ですか。ありますよ。それから、この紙も効きますよ。妖精が嫌うシャムロックが練り込んでありますから」
老婆は慣れた手つきで、近くの棚から魔術インクと何枚か紙を取り出した。紙には淡いアイボリー地に、緑色の三つ葉のクローバーのような葉が練り込まれている。
(あっ! 妖精払いの術符と同じ紙っぽい!)
レイは、老婆が取り出した紙を見て、目を瞬かせた。
「へぇ~。それなら、その紙も一緒にお願いします。この紙を使うなら、やっぱり聖水ですか?」
「そんな高価なものは流石に使わないよ。元の紙がいいからね。塩水で十分さね」
ルーファスの質問に、老婆はさくさくと答えていった。
「またいらっしゃい~」
老婆ににこにこと見送られ、レイたちは魔道具店を出た。
今回は、術符専用の紙を二十枚と、コカトリスの声の魔術インクを買った。
「妖精払いの術符ほどじゃないけど、思いの外、高かったね」
「術符を高いと思ってましたけど、原価も結構かかってたんですね」
ルーファスとレイは互いに顔を見合せあった。
「早く宿に戻りましょう。日が出ているうちに作業をした方がいいでしょう」
レヴィは、初めての術符作りが待ちきれないようで、ブラウンの瞳をわくわくと輝かせていた。
***
レイたちは、きのこの帽子亭の部屋に戻って来ると、早速、術符の紙を塩水に漬けた。それを窓辺に置いて、陽光に当てて乾かす。
術符の紙が十分に乾いたら、次は魔術陣を描く番だ。
足りない分の椅子はレイの部屋から持って来て、三人してテーブルに着いた。
ペン先をコカトリスの声の魔術インクに浸し、集中して魔力を流しながら、術符の紙に魔術陣を描いていく。
「きゃっ!」
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「レイ、魔力を込めすぎたね」
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「加減が大事だよ」
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ルーファスはこういった細かい作業には慣れているようで、するりするりと緻密な魔術陣を描いていく。
(すごい……魔術陣も綺麗で歪みが無いし、何よりも注いでる魔力量も一定だ……)
レイは目に魔力を込め、見惚れるように、ルーファスの作業に見入っていた。
「わぁ……全っ然、違いますね!」
レイは自分が真っ黒焦げにしてしまった術符と、ルーファスが作った術符を見比べた。
ルーファス作の術符は魔力がキラキラと輝き、しっかり術符に魔力が定着しているようだった。
「術符作りはコツがいるからね」
ルーファスは術符を描き終わってふぅっと息を吐くと、爽やかな笑顔で答えた。
「はっ!? レヴィも上手です!」
レイは、迷いのない鮮やかな手つきで術符を仕上げていくレヴィを見つめた。
「以前のご主人様の中に、術符作りができる方がいらっしゃいましたから」
レヴィは術符を一つ仕上げると、ふわりと微笑んだ。
「レヴィが万能すぎる!」
「でも、そのご主人様が作られた術符は、種類が限られてましたよ? 妖精払いの術符も、今回初めて作りました」
レイは、レヴィが作った術符を見せてもらった。
こちらも丁寧に魔術陣が描かれていて、魔力もしっかり定着している立派なものだ。
「よしっ! 私も頑張るぞ!」
レイは気合いを入れ直してペンを持つと、また術符の紙に向き合った。
結局、二十枚ほど用意していた術符の紙は、レイが何枚も失敗してしまったため、最終的に完成したのは十二枚となった。
「むむむっ! 結構難しかったです!」
「初めて作ったにしては、上出来だよ。他の人は、もっと失敗するから」
レイがむすっと、少しだけ剥れていると、ルーファスが宥めるように、彼女の頭を優しく撫でてくれた。
(これで、実技試験を無事に突破できるかな……?)
レイは少し不安げに、自分が作った少し形が歪な妖精払いの術符を眺めたのだった。
13
◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
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