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領都クリスタンロッキー
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ラングフォード領北東部からオペルミナ領に入り、進むこと数日。
一行は、オペルミナ領の領都クリスタンロッキーに到着した。
「ありがとう。無事にここまでたどり着けたよ」
「今回は本当に安心して旅ができたわ、ありがとう」
「お姉ちゃんたち、ありがとう~!」
旅商人の家族は、クリスタンロッキーの街の入り口で、荷馬車からルーファスたち銀の不死鳥メンバーを降ろすと、にっこりとお礼を言った。
「こちらこそ、ありがとうございます。では、お気をつけて!」
ルーファスが、銀の不死鳥のリーダーとして、代表して答えた。
旅商人の馬車がガラガラと音を立てて去っていくのを、レイたちは見送った。
「まずは冒険者ギルドに報告して、それから宿を探そうか」
「そうですね」
ルーファスに確認され、レイとレヴィは相槌を打った。
オペルミナ領は鉱山の採掘が盛んな土地だ。
ラングフォード領とは違い、険しい山や岩石地帯に囲まれ、空気は乾いていて、少し埃っぽい。
岩を切り出して積み上げたような家が多く、堅牢でどっしりとした建物が多い。
道には、砕かれた色とりどりの石が、モザイクのように並べられ、綺麗に敷き詰められていた——どうやら、採掘した後のいらなくなったクズ石を再利用しているようだ。
街行く人々も、開放的で華やかなアクアブリッジとは違って、どこか落ち着いて質実剛健といった雰囲気で、坑夫や職人も多い。
背が低くて立派な髭をたくわえたドワーフの職人や、魔道具職人らしき魔術師も街中をたくさん闊歩している。
「わぁ! 見てください! 街の灯りが、全部クリスタルでできてます!」
レイは街灯を見上げて、指差した。
街頭から垂れ下がっているランプの中には、クリスタルで作られた魔道具が入っていた。
今は昼間のため、まだ明かりは灯っていない。
「クリスタルライトだね。クリスタルは魔力をたっぷり蓄えてるから、明かりが長持ちするんだ。ただ、こんな風に贅沢にクリスタルを使えるところなんて、クリスタルの生産地ぐらいじゃないかな」
ルーファスも柔らかに目を細めてクリスタルライトを見上げると、丁寧に説明してくれた。
「レイ、ノームがいますよ」
レヴィが、ポンッとレイの肩を叩いた。
彼の視線の先には、人間の大人と変わらない背丈で、とんがり帽子をかぶった人物がいた。見た目もほとんど人間と変わりなく、耳の先がちょこんと尖っているのが違うぐらいだ。
「……ノームって、小人じゃないんですか?」
「地域によってはそうだね。ここは先々代魔王様の魔力が残る土地だから、その影響を受けてノームも大きいんだよ」
レイが不思議そうに目をしぱしぱとさせていると、ルーファスが苦笑して教えてくれた。
「へぇ~」
レイがぽかんとノームを眺めていると、彼女の視線に気づいたノームが、レイの方を見返した。視線が合って、にこっと笑いかけられる。
(わわっ! 不躾に見過ぎちゃった!)
レイは慌てて視線を逸らすと、冒険者ギルドに向かうルーファスとレヴィの背中を追った。
***
クリスタンロッキーの冒険者ギルドは、石造りの頑丈な建物だ。グレー色の石壁は威圧感があり、レイ一人だけだったら、入るのに少し気後れしてしまいそうな雰囲気だ。
冒険者ギルドの中に入ると、ロビーの天井にはクリスタルライトがいくつもぶら下がっていた。
クリスタルライトには、淡いオレンジ色の明かりを灯す魔導電灯とは違い、少し青や紫がかった白っぽい明かりが灯っていた。
今は冒険者たちが外に出て活動している時間帯のためか、ロビーに人は少なかった。
「ギルドによって、全然雰囲気が変わりますね」
冒険者ギルドにしては少し冷たくてよそよそしい雰囲気に、レイはやんわりと感想を口にした。
「そうだね。建物の雰囲気もあるけど、ここの土地柄もあるんだろうね」
ルーファスは、淡く微笑んで相槌を打った。
「まずは受付に行きましょうか」
レヴィに促され、レイは一緒に受付の方に向かった。
「すみません、Bランクのランクアップ試験を受けたいのですが」
レイが受付にいる女性に声をかけると、「あら、こんにちは」とにっこりと微笑まれた。
「冒険者証を見せてもらってもよろしいかしら?」
受付の女性に確認され、レイとレヴィは、冒険者証をカウンターの上に出した。
受付の女性は、冒険者証を魔道具の上に置いて確認すると、徐に口を開いた。
「二人とも功績ポイントが貯まってますね。受験可能ですね。次のBランクのランクアップ試験は、二週間後になります。試験は二日間かけて行われます。初日の午前中は筆記試験です。筆記試験の後に、実技試験が行われるダンジョンに移動して、チーム分けを行います。実技試験のダンジョン探索では、チームでダンジョンに潜っていただき、指定の階層にある『踏破の印』を持ち帰って、試験官に提出できれば、実技試験は合格です……何かご質問はありませんか?」
「筆記試験ではどんなことを聞かれるんですか?」
レイは真剣な表情で尋ねた。
(せっかく実技で頑張っても、筆記で落とされたら絶対イヤだもん)
受付の女性が、優しく微笑んで答えてくれた。
「Bランクの試験では、Bランクまでの魔物や薬草や魔術薬、冒険者としての心得について確認します。冒険者として真面目に依頼をこなしていれば、自然と知識として身についているものの確認ですから、そう怖がらなくても大丈夫ですよ。もし心配なようでしたら、ギルドの二階に資料室があるので、そこで勉強もできますよ」
「そうなんですね。ありがとうございます!」
レイは「試験勉強もできる」と聞いて、少しだけ肩の力を抜いた。
「『踏破の印』とはどういったものでしょうか?」
レヴィが淡々と尋ねた。
「手のひらサイズぐらいの魔道具ですよ。実物は実技試験の説明時に、ダンジョン前で見られるかと思います」
「分かりました。ありがとうございます」
レヴィもこくりと頷いた。
「あと、この街でおすすめの宿はありますか?」
ルーファスが、レイたちの背後から質問を投げかけた。
「ギルドの近くですと、きのこの帽子亭が冒険者たちに人気ですね。あとは金のつるはし亭でしょうか」
「ありがとうございます」
ルーファスがにっこりと微笑むと、彼の優しげな王子様のような美貌に見惚れて、受付の女性が少しぽーっとしていた。
冒険者ギルドを出ると、レイたちはまずは一番近いきのこの帽子亭に向かった。
「もしかして、あれじゃないですか!?」
レイが少しびっくりして、指差した。
そこにはこの辺りでは非常に珍しい、きのこっぽい建物があった。淡いベージュ色の石造りで、てっぺんには、きのこの傘のようにつるりと磨かれた屋根が載っている。
「看板にも『きのこの帽子亭』って書いてあるね」
ルーファスもくすりと微笑ましげに笑った。
「? 何か聞こえてきませんか?」
「えっ……?」
レヴィに訊かれ、ルーファスとレイは耳をすませた。
♫ルビー茸は愛の証~
ルビー大好き女王様の情熱~
きののきのっこきのこ~
きのこっぽい建物の中から、何やら楽しげな歌が聞こえてきた。
「本当だ。きのこの歌、なのかな?」
「ちょっとかわいいですね」
ルーファスとレイは互いに顔を見合わせあって、くすくすと笑った。
「とりあえず、空きがあるか確認しましょうか?」
「そうだね」
レヴィに促され、銀の不死鳥メンバーは、きのこっぽい建物に入って行った。
一行は、オペルミナ領の領都クリスタンロッキーに到着した。
「ありがとう。無事にここまでたどり着けたよ」
「今回は本当に安心して旅ができたわ、ありがとう」
「お姉ちゃんたち、ありがとう~!」
旅商人の家族は、クリスタンロッキーの街の入り口で、荷馬車からルーファスたち銀の不死鳥メンバーを降ろすと、にっこりとお礼を言った。
「こちらこそ、ありがとうございます。では、お気をつけて!」
ルーファスが、銀の不死鳥のリーダーとして、代表して答えた。
旅商人の馬車がガラガラと音を立てて去っていくのを、レイたちは見送った。
「まずは冒険者ギルドに報告して、それから宿を探そうか」
「そうですね」
ルーファスに確認され、レイとレヴィは相槌を打った。
オペルミナ領は鉱山の採掘が盛んな土地だ。
ラングフォード領とは違い、険しい山や岩石地帯に囲まれ、空気は乾いていて、少し埃っぽい。
岩を切り出して積み上げたような家が多く、堅牢でどっしりとした建物が多い。
道には、砕かれた色とりどりの石が、モザイクのように並べられ、綺麗に敷き詰められていた——どうやら、採掘した後のいらなくなったクズ石を再利用しているようだ。
街行く人々も、開放的で華やかなアクアブリッジとは違って、どこか落ち着いて質実剛健といった雰囲気で、坑夫や職人も多い。
背が低くて立派な髭をたくわえたドワーフの職人や、魔道具職人らしき魔術師も街中をたくさん闊歩している。
「わぁ! 見てください! 街の灯りが、全部クリスタルでできてます!」
レイは街灯を見上げて、指差した。
街頭から垂れ下がっているランプの中には、クリスタルで作られた魔道具が入っていた。
今は昼間のため、まだ明かりは灯っていない。
「クリスタルライトだね。クリスタルは魔力をたっぷり蓄えてるから、明かりが長持ちするんだ。ただ、こんな風に贅沢にクリスタルを使えるところなんて、クリスタルの生産地ぐらいじゃないかな」
ルーファスも柔らかに目を細めてクリスタルライトを見上げると、丁寧に説明してくれた。
「レイ、ノームがいますよ」
レヴィが、ポンッとレイの肩を叩いた。
彼の視線の先には、人間の大人と変わらない背丈で、とんがり帽子をかぶった人物がいた。見た目もほとんど人間と変わりなく、耳の先がちょこんと尖っているのが違うぐらいだ。
「……ノームって、小人じゃないんですか?」
「地域によってはそうだね。ここは先々代魔王様の魔力が残る土地だから、その影響を受けてノームも大きいんだよ」
レイが不思議そうに目をしぱしぱとさせていると、ルーファスが苦笑して教えてくれた。
「へぇ~」
レイがぽかんとノームを眺めていると、彼女の視線に気づいたノームが、レイの方を見返した。視線が合って、にこっと笑いかけられる。
(わわっ! 不躾に見過ぎちゃった!)
レイは慌てて視線を逸らすと、冒険者ギルドに向かうルーファスとレヴィの背中を追った。
***
クリスタンロッキーの冒険者ギルドは、石造りの頑丈な建物だ。グレー色の石壁は威圧感があり、レイ一人だけだったら、入るのに少し気後れしてしまいそうな雰囲気だ。
冒険者ギルドの中に入ると、ロビーの天井にはクリスタルライトがいくつもぶら下がっていた。
クリスタルライトには、淡いオレンジ色の明かりを灯す魔導電灯とは違い、少し青や紫がかった白っぽい明かりが灯っていた。
今は冒険者たちが外に出て活動している時間帯のためか、ロビーに人は少なかった。
「ギルドによって、全然雰囲気が変わりますね」
冒険者ギルドにしては少し冷たくてよそよそしい雰囲気に、レイはやんわりと感想を口にした。
「そうだね。建物の雰囲気もあるけど、ここの土地柄もあるんだろうね」
ルーファスは、淡く微笑んで相槌を打った。
「まずは受付に行きましょうか」
レヴィに促され、レイは一緒に受付の方に向かった。
「すみません、Bランクのランクアップ試験を受けたいのですが」
レイが受付にいる女性に声をかけると、「あら、こんにちは」とにっこりと微笑まれた。
「冒険者証を見せてもらってもよろしいかしら?」
受付の女性に確認され、レイとレヴィは、冒険者証をカウンターの上に出した。
受付の女性は、冒険者証を魔道具の上に置いて確認すると、徐に口を開いた。
「二人とも功績ポイントが貯まってますね。受験可能ですね。次のBランクのランクアップ試験は、二週間後になります。試験は二日間かけて行われます。初日の午前中は筆記試験です。筆記試験の後に、実技試験が行われるダンジョンに移動して、チーム分けを行います。実技試験のダンジョン探索では、チームでダンジョンに潜っていただき、指定の階層にある『踏破の印』を持ち帰って、試験官に提出できれば、実技試験は合格です……何かご質問はありませんか?」
「筆記試験ではどんなことを聞かれるんですか?」
レイは真剣な表情で尋ねた。
(せっかく実技で頑張っても、筆記で落とされたら絶対イヤだもん)
受付の女性が、優しく微笑んで答えてくれた。
「Bランクの試験では、Bランクまでの魔物や薬草や魔術薬、冒険者としての心得について確認します。冒険者として真面目に依頼をこなしていれば、自然と知識として身についているものの確認ですから、そう怖がらなくても大丈夫ですよ。もし心配なようでしたら、ギルドの二階に資料室があるので、そこで勉強もできますよ」
「そうなんですね。ありがとうございます!」
レイは「試験勉強もできる」と聞いて、少しだけ肩の力を抜いた。
「『踏破の印』とはどういったものでしょうか?」
レヴィが淡々と尋ねた。
「手のひらサイズぐらいの魔道具ですよ。実物は実技試験の説明時に、ダンジョン前で見られるかと思います」
「分かりました。ありがとうございます」
レヴィもこくりと頷いた。
「あと、この街でおすすめの宿はありますか?」
ルーファスが、レイたちの背後から質問を投げかけた。
「ギルドの近くですと、きのこの帽子亭が冒険者たちに人気ですね。あとは金のつるはし亭でしょうか」
「ありがとうございます」
ルーファスがにっこりと微笑むと、彼の優しげな王子様のような美貌に見惚れて、受付の女性が少しぽーっとしていた。
冒険者ギルドを出ると、レイたちはまずは一番近いきのこの帽子亭に向かった。
「もしかして、あれじゃないですか!?」
レイが少しびっくりして、指差した。
そこにはこの辺りでは非常に珍しい、きのこっぽい建物があった。淡いベージュ色の石造りで、てっぺんには、きのこの傘のようにつるりと磨かれた屋根が載っている。
「看板にも『きのこの帽子亭』って書いてあるね」
ルーファスもくすりと微笑ましげに笑った。
「? 何か聞こえてきませんか?」
「えっ……?」
レヴィに訊かれ、ルーファスとレイは耳をすませた。
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きのこっぽい建物の中から、何やら楽しげな歌が聞こえてきた。
「本当だ。きのこの歌、なのかな?」
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ルーファスとレイは互いに顔を見合わせあって、くすくすと笑った。
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「そうだね」
レヴィに促され、銀の不死鳥メンバーは、きのこっぽい建物に入って行った。
13
◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
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『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
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