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オペルミナ領へ
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レイたち銀の不死鳥パーティーがオペルミナ領へ出立する日の朝、アクアブリッジの街外れに、ニールとハムレットとアイザックが見送りに来てくれた。
「気をつけて行っておいで。寂しくなったら、いつでも私のところに戻って来てくれて構わないよ」
ハムレットはレイの片手を取ると、その手の甲に軽くキスをした。
すぐにニールがレイの手を奪って、ハンカチでキスされたところを綺麗に拭き取っている。
「僕もついて行ってあげたいけど、さすがに図書館に戻らないとかな~」
アイザックは残念そうに言った。さりげなく、レイの頭を撫でる——ここまではニールに許されているようだ。
オペラミナ領へは、商人の護衛をしながら向かうことになった。
護衛対象の商人家族は、魔術伯爵まで見送りに来ている様子に、小さく縮こまって恐縮していた。
「レイ、何かあったらいつでも呼び出してくれて構わない。気をつけて」
「ありがとうございます! ニールも気をつけて!」
ニールとレイは、仲良くハグをした。ぽんぽんと優しく背中を叩く。
「行って来ま~す!」
荷馬車に乗り込むと、レイは大きく手を振った。レヴィもつられて、ちゃっかり一緒に手を振っている。
ルーファスは、小さく黙礼している。
「気をつけて!」
「ルーファス殿、レヴィ、頼みましたよ!」
アイザックとニールが声を張りあげた。
ハムレットも微笑んで、優美に小さく手を振っていた。
今回の護衛対象は旅商人の家族で、商売で主にラングフォード領とオペルミナ領を行き来しているそうだ。
父親のニックが荷馬車の手綱を握り、母親のアンと息子のジョンは、荷馬車に乗り込んでいる。
今はレヴィがニックと一緒に御者台に座り、ルーファスとレイは荷馬車の中だ。誰が御者台に座るかは、交代制になっている。
ガラガラと、荷馬車が動き出した。
「最近は魔物の移動が激しいですからね。護衛をきちんと付けないと、危ないんですよ」
恰幅の良いアンが、にこにこと世間話を始めた。
「ええ。冒険者ギルドの方に、いくつも護衛の依頼が出てましたね」
ルーファスが相槌を打った。
「早めに依頼を出しておいて良かったわ。今朝、他の旅商人の方たちと話したら、冒険者待ちになっているそうよ。どこも考えることは一緒ね」
アンが困ったように眉を下げて言った。
「ジョン君は、クリスタンロッキーに行ったことはあるの?」
レイは、ジョンに話しかけた。八歳だそうで、よくニックとアンのお手伝いをしているそうだ。
「あるよ! クリスタンロッキーはとても大きい街だよ。でも、アクアブリッジの方がキレイかも」
ジョンがにっかりと笑って、元気よく答えた。
今回の目的地は、オペルミナ領の領都クリスタンロッキーだ。
オペルミナ領は、さまざまな鉱山を有する、山の多い険しい土地だ。
特にクリスタンロッキーは、上質なクリスタルが採れる鉱山が近くにあることで有名で、クリスタルを使った魔道具工房も多い。
もちろん、レイたち銀の不死鳥の目的地でもある。
Bランクへのランクアップ試験は、各領の領都にある冒険者ギルドだけで執り行われるのだ。
「お姉ちゃんたちは、クリスタンロッキーは初めて?」
「うん。私は初めて。ルーファスは?」
「僕は何度か行ったことあるよ。ノームが多いよね」
「ノーム?」
レイはあまり聞き慣れない言葉に、小首を傾げた。
「お姉ちゃん、知らないの? ノームは鉱山と大地の妖精だよ! ノームはみんな力持ちなんだ!」
「へぇ~、そうなんだね」
レイはジョンの説明に、ふ~ん、と感心して相槌を打った。
(本当にいろんな生き物がいるなぁ~)
この世界では、妖精や精霊や魔物など、レイの元の世界では想像上の生き物が、リアルに生きて大手を振って闊歩している。
毎回見かける度に、本当に夢のようで、レイはよく不思議な気分になった。
「ノームは妖精らしく、いたずら好きだからね。レイは騙されないように気をつけて」
「そうなんですか? ルーファスは大丈夫なんですか?」
レイはちょっぴり頬を膨らませて、隣に座るルーファスを見上げた。
「さすがに僕を騙そうとするノームはいないかな。レイは純粋そうだから、特に騙されやすそうかな」
「うん、なんか騙されてそう」
「そうねぇ。こういうかわいい子の方が、いたずらしがいがありそうだものね」
「えーっ、そんなことないですよ!」
三人に言われ、レイはわたわたと慌てて胸の前で両手を振って否定した。
その時、コンコンッと御者台の方からノック音がした。
御者台との連絡用の小さな窓が開いて、レヴィが顔を覗かせた。
「ルーファス、レイ。この先にボアがいます。狩りますか?」
「そうだね。停まってもらえるかな?」
ルーファスが相槌を打った。
「ボア! 大きい?」
「ほら。危ないから、馬車の中にいましょう」
ジョンが興味津々に荷馬車の窓から身を乗り出そうとすると、アンががっしりと彼を抱き込んで、馬車から出ないように捕まえた。
「荷馬車に結界を張っておきますから、窓から覗いても大丈夫ですよ。でも、結界の外には決して出ないでね。約束だよ?」
「はーい!」
レイが荷馬車から出がけに声がけすると、ジョンは良いお返事をした。
「まぁ。今回の護衛さんは大当たりだわ」
アンは目を丸くしていた。
ルーファスとレイが荷馬車から降りると、レヴィがマッドボアと睨み合っていた。
ニックは御者台で、レヴィに借りた丸盾をマッドボアの方に構えて、身を守っている。
「中型が二頭、大型が一頭です」
レヴィが淡々とマッドボアの数を二人に伝えた。
マッドボアの方もやる気満々だ。今にも突進しようと、前脚でガリガリと地面を掻いている。
「結界!」
レイはひとまず荷馬車の周りに結界を張った。まずは依頼主の安全を確保する。
(むぅ……突進して来られたら困るかも)
「アイスランス!」
レイはマッドボアたちの足元を狙って、氷魔術を放った。
突進しようと駆け出しかけたマッドボアは、足元を凍らされてつるりと滑り、そのままドシンッ! と転がった。
すかさずルーファスが中型のマッドボア二頭の眉間に矢を打ち込み、レヴィが大型のマッドボアの首を刎ねた。
「だいぶ魔術操作が上手になったね」
「えへへ。ニールに鍛えられましたから!」
ルーファスに褒められ、レイはにっこりと笑った。
「レヴィもすごいね。あの大きなボアを一刀両断だね!」
「そんな、大したことないですよ」
レイがレヴィを褒めると、彼も柔らかく微笑んだ。
「……す、すごい冒険者たちだな……」
ニックは丸盾から少し顔を覗かせて、呟いた。
商人家族と銀の不死鳥メンバーは、その後も順調にオペルミナ領の領都クリスタンロッキーへと向かって行った。
「気をつけて行っておいで。寂しくなったら、いつでも私のところに戻って来てくれて構わないよ」
ハムレットはレイの片手を取ると、その手の甲に軽くキスをした。
すぐにニールがレイの手を奪って、ハンカチでキスされたところを綺麗に拭き取っている。
「僕もついて行ってあげたいけど、さすがに図書館に戻らないとかな~」
アイザックは残念そうに言った。さりげなく、レイの頭を撫でる——ここまではニールに許されているようだ。
オペラミナ領へは、商人の護衛をしながら向かうことになった。
護衛対象の商人家族は、魔術伯爵まで見送りに来ている様子に、小さく縮こまって恐縮していた。
「レイ、何かあったらいつでも呼び出してくれて構わない。気をつけて」
「ありがとうございます! ニールも気をつけて!」
ニールとレイは、仲良くハグをした。ぽんぽんと優しく背中を叩く。
「行って来ま~す!」
荷馬車に乗り込むと、レイは大きく手を振った。レヴィもつられて、ちゃっかり一緒に手を振っている。
ルーファスは、小さく黙礼している。
「気をつけて!」
「ルーファス殿、レヴィ、頼みましたよ!」
アイザックとニールが声を張りあげた。
ハムレットも微笑んで、優美に小さく手を振っていた。
今回の護衛対象は旅商人の家族で、商売で主にラングフォード領とオペルミナ領を行き来しているそうだ。
父親のニックが荷馬車の手綱を握り、母親のアンと息子のジョンは、荷馬車に乗り込んでいる。
今はレヴィがニックと一緒に御者台に座り、ルーファスとレイは荷馬車の中だ。誰が御者台に座るかは、交代制になっている。
ガラガラと、荷馬車が動き出した。
「最近は魔物の移動が激しいですからね。護衛をきちんと付けないと、危ないんですよ」
恰幅の良いアンが、にこにこと世間話を始めた。
「ええ。冒険者ギルドの方に、いくつも護衛の依頼が出てましたね」
ルーファスが相槌を打った。
「早めに依頼を出しておいて良かったわ。今朝、他の旅商人の方たちと話したら、冒険者待ちになっているそうよ。どこも考えることは一緒ね」
アンが困ったように眉を下げて言った。
「ジョン君は、クリスタンロッキーに行ったことはあるの?」
レイは、ジョンに話しかけた。八歳だそうで、よくニックとアンのお手伝いをしているそうだ。
「あるよ! クリスタンロッキーはとても大きい街だよ。でも、アクアブリッジの方がキレイかも」
ジョンがにっかりと笑って、元気よく答えた。
今回の目的地は、オペルミナ領の領都クリスタンロッキーだ。
オペルミナ領は、さまざまな鉱山を有する、山の多い険しい土地だ。
特にクリスタンロッキーは、上質なクリスタルが採れる鉱山が近くにあることで有名で、クリスタルを使った魔道具工房も多い。
もちろん、レイたち銀の不死鳥の目的地でもある。
Bランクへのランクアップ試験は、各領の領都にある冒険者ギルドだけで執り行われるのだ。
「お姉ちゃんたちは、クリスタンロッキーは初めて?」
「うん。私は初めて。ルーファスは?」
「僕は何度か行ったことあるよ。ノームが多いよね」
「ノーム?」
レイはあまり聞き慣れない言葉に、小首を傾げた。
「お姉ちゃん、知らないの? ノームは鉱山と大地の妖精だよ! ノームはみんな力持ちなんだ!」
「へぇ~、そうなんだね」
レイはジョンの説明に、ふ~ん、と感心して相槌を打った。
(本当にいろんな生き物がいるなぁ~)
この世界では、妖精や精霊や魔物など、レイの元の世界では想像上の生き物が、リアルに生きて大手を振って闊歩している。
毎回見かける度に、本当に夢のようで、レイはよく不思議な気分になった。
「ノームは妖精らしく、いたずら好きだからね。レイは騙されないように気をつけて」
「そうなんですか? ルーファスは大丈夫なんですか?」
レイはちょっぴり頬を膨らませて、隣に座るルーファスを見上げた。
「さすがに僕を騙そうとするノームはいないかな。レイは純粋そうだから、特に騙されやすそうかな」
「うん、なんか騙されてそう」
「そうねぇ。こういうかわいい子の方が、いたずらしがいがありそうだものね」
「えーっ、そんなことないですよ!」
三人に言われ、レイはわたわたと慌てて胸の前で両手を振って否定した。
その時、コンコンッと御者台の方からノック音がした。
御者台との連絡用の小さな窓が開いて、レヴィが顔を覗かせた。
「ルーファス、レイ。この先にボアがいます。狩りますか?」
「そうだね。停まってもらえるかな?」
ルーファスが相槌を打った。
「ボア! 大きい?」
「ほら。危ないから、馬車の中にいましょう」
ジョンが興味津々に荷馬車の窓から身を乗り出そうとすると、アンががっしりと彼を抱き込んで、馬車から出ないように捕まえた。
「荷馬車に結界を張っておきますから、窓から覗いても大丈夫ですよ。でも、結界の外には決して出ないでね。約束だよ?」
「はーい!」
レイが荷馬車から出がけに声がけすると、ジョンは良いお返事をした。
「まぁ。今回の護衛さんは大当たりだわ」
アンは目を丸くしていた。
ルーファスとレイが荷馬車から降りると、レヴィがマッドボアと睨み合っていた。
ニックは御者台で、レヴィに借りた丸盾をマッドボアの方に構えて、身を守っている。
「中型が二頭、大型が一頭です」
レヴィが淡々とマッドボアの数を二人に伝えた。
マッドボアの方もやる気満々だ。今にも突進しようと、前脚でガリガリと地面を掻いている。
「結界!」
レイはひとまず荷馬車の周りに結界を張った。まずは依頼主の安全を確保する。
(むぅ……突進して来られたら困るかも)
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突進しようと駆け出しかけたマッドボアは、足元を凍らされてつるりと滑り、そのままドシンッ! と転がった。
すかさずルーファスが中型のマッドボア二頭の眉間に矢を打ち込み、レヴィが大型のマッドボアの首を刎ねた。
「だいぶ魔術操作が上手になったね」
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15
◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
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