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ハマーオンケルの街
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王都と湖水地方の間にあるウォーグラフト領は、武器・防具の生産が盛んで、工房街が多い。
工房といえば、物作りが大好きなドワーフ族の住民が多く、陽気だが血の気も多い領民性だ。
ハマーオンケルの街も工房街だ。
煉瓦積みの頑丈な家々が軒を連ねていて、工房も多いらしく、たくさんの建物の煙突からもくもくと煙が上がっている。
街の中は、ほのかに炭火と金属の匂いが漂っていた。
「どうにか日が暮れる前にハマーオンケルに着けたな」
商人のリーダーのゼノが、ほっと安堵の息を吐いた。
バレット商会一行は無事に街までたどり着き、先ほど、予約していた宿にチェックインしたばかりだ。
他の商人とリックは、護衛用のハーフスレイプニルや、馬車を引いていた馬に飼葉や水を与えたり、ブラシ掛けをして労っている。
「ああ、良かったぜ。これだけ森が落ち着かない中での野宿はごめんだ」
バンが疲れきった顔で言った。
アイスサーベルが出た後も、細々と魔物が出没したのだ。
普段王都周辺に出没するような魔物はもちろん、ドラゴニアのもっと北部に生息しているような魔物もちらほら混じっていた。
「討伐した魔物はどうしましょう?」
レイが尋ねた。
討伐した魔物たちは、レイの空間収納にしまっていた。
旅の途中で討伐した魔物や捕らえた盗賊の褒賞金については、商隊兵と山分けにする取り決めになっているのだ。
「アイスサーベルとレディフォックスはこちらで買い取りましょう。どちらも珍しい魔物です。レディフォックスは冬毛でないのが残念ですが、夏毛も人気です。他のは魔石ごと冒険者ギルドに卸していただいて構いません。ここら辺ではよく見かける魔物ですから」
ゼノが交渉に入った。
商隊兵のバンはもちろん、雇われの身のレイたち銀の不死鳥も特に異論はなかった。
「アイスサーベルとレディフォックスをお渡ししますね」
レイは、空間収納からアイスサーベルとレディフォックスを取り出した。
アイスサーベルは虎のように大きな魔獣で、上顎から突き出した鋭い二本の牙が特徴的だ。
レディフォックスは、艶やかなミルクティー色の毛並みが美しい狐型の魔物だ。貴婦人やご令嬢のマフラーや手袋、コートなどによく使われるそうだ。
「バン、毛皮剥ぎと解体をお願いできるか?」
「あいよ。リック! 解体の仕事だ! 宿の裏手に回るぞ!」
ゼノに頼まれ、バンはアイスサーベルとレディフォックスを担いで、ハーフスレイプニルの世話をしているリックに大声で呼びかけた。
「他の魔物はギルドの方で買い取ってもらいますね。買取金額が出たら、バンさんたちと山分けですね」
「買取証も忘れずにもらって来てください」
「分かりました!」
ゼノと確認し合い、レイたちはハマーオンケルの街の冒険者ギルドへと向かった。
ハマーオンケルの街の中心地には、冒険者ギルドがある。
ベージュ色の煉瓦積みの建物で、ギルドの大きな扉をくぐると、夕方のためか、ギルドのホールは、街に戻って来ていた冒険者で賑わっていた。
銀の不死鳥メンバーは、真っ先に魔物の買取カウンターに向かった。
冒険者証と一緒に、今回討伐した魔物をカウンターの上に出す。
受付の女性は、冒険者証と魔物の状態を確認すると、サラサラと買取証に魔物名と、その買取金額を書いていった。
「……むぅ。思ってたよりも買取金額が低いですね……」
レイは提示された金額に目を細めた。
「ここ最近は森の魔物たちが荒れていて、よく街に出没したり、旅人や住民を襲っているんです。なので、討伐件数も通常よりも多くて、買取金額もこれが精一杯で……こちらの魔物はどれも状態が良いので、これでもまだ金額をお出しできている方なんですよ」
受付の女性が困ったように眉を下げて言った。
ギルドでの魔物の買い取りは時価になる。そうなると、持ち込まれる魔物が多ければ多いほど、買取単価はどうしても下がっていってしまうのだ。
「……ルーファス、どうしましょう?」
レイは隣にいるルーファスを見上げた。
「僕たちだけのお金じゃないからね。都度精算した方が面倒はないかな。次回以降はバンさんたちと相談しようか?」
「そうですね。……じゃあ、この金額でお願いします」
「かしこまりました。こちらになります。またの持ち込みをお待ちしてます」
「ありがとうございます」
レイは受付の女性からお金を受け取ると、空間収納にしまった。
次は、ホールの壁際にある依頼ボードへと向かった。
「う~ん、魔物の討伐系が多いね」
「結構、街や畑が荒らされてるみたいですね……」
ルーファスとレイはざっと依頼票を眺めて、口々に呟いた。
「これは珍しい依頼ですね」
レヴィがとある依頼票を指差した。
「『魔物の追い出し』……? 討伐じゃないんですね?」
レイが目をぱちくりさせた。
「『領都近郊に出没する魔物を森へ追いやる任務。北部から流れて来た強力な魔物が混じることもあるため、Bランク以上の冒険者またはパーティーを推奨』……領都の方でも、魔物の移動が問題になっているようだね」
ルーファスが依頼票をかいつまんで読み上げた。
「……そうなると、ここから先もまだ北部の魔物が出そうですね」
「バンさんたちにも相談しようか」
レイがそう言うと、ルーファスも相槌を打った。
***
銀の不死鳥メンバーと商隊兵のバンとリック、商人のリーダーのゼノは、宿のゼノの部屋に集まっていた。
討伐した魔物の買取金額を山分けし、今後のことも相談するためだ。
「ごめんなさい。ギルドの買取金額が低くて、今回はこれだけなんです……」
レイは、バンとリックの前に買取証と受け取ったお金を出した。
「森の魔物が荒れている影響で、今は魔物の討伐と持ち込みが多いらしいんです。次回からは、一緒にギルドの買取カウンターに来てもらった方がいいかもしれません」
ルーファスが補足をする。
「……そうか。この街だけに限ったことではないのか?」
バンは残念そうに肩を落としながらも、確認してきた。
「ギルドに『領都での魔物の追い出し』の依頼が出ていて、この先も魔物が荒れている可能性が高いです」
ルーファスは真剣な表情で伝えた。
「……そうなると、ここから先も買取金額が低い可能性がある、下手したら、ここより安い可能性も……」
バンは両腕を組んで、う~んと眉間に皺を寄せた。
「こちらで買い取れるやつはできるだけ買い取りますよ。それに、空間収納内は時間が経過しないんでしょう? 湖水地方までのバレット商会の支店に問い合わせて、買取金額を確かめておきましょうか? より高値で買い取ってくれる所でまとめて売ればいい」
ゼノが提案した。
「いいのか?」
バンが目を丸くして尋ねた。
「ああ。旅の身の安全を守ってもらってるしな。これぐらい大したことはない。情報は大事さ。商売の基本だよ」
ゼノがにこにこと話した。
「それでは、次回の買い取りはそれでいきましょう」
ルーファスが全員の顔を見回して、話をまとめた。
他のメンバーもこくりと頷く。
「今回は、会長が銀の不死鳥を付けてくれたから良かったものの、二人でアイスサーベルはきついな」
バンが悩ましげに言うと、リックも顔を青ざめさせて、うんうんと強く頷いていた。
「魔物の移動はしばらく落ち着かなそうだし、会長に商隊兵の増員をお願いするか、魔物が落ち着くまでは今回みたいに冒険者を雇う許可をもらうか……」
ゼノも顎を撫でて考え込んでいる。
「護衛の配置は今日のままで良さそうですか? おそらく、ここから先も魔物の状況はあまり変わらないかと……」
ルーファスが明日の護衛任務について確認した。
「今日の感じでは、このままで大丈夫そうだな。また不都合が出てきたら、その都度確認しよう」
「分かりました」
バンの言葉に、ルーファスが相槌を打った。
今夜の話し合いは、これにてお開きとなった。
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普段王都周辺に出没するような魔物はもちろん、ドラゴニアのもっと北部に生息しているような魔物もちらほら混じっていた。
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レイが尋ねた。
討伐した魔物たちは、レイの空間収納にしまっていた。
旅の途中で討伐した魔物や捕らえた盗賊の褒賞金については、商隊兵と山分けにする取り決めになっているのだ。
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「アイスサーベルとレディフォックスをお渡ししますね」
レイは、空間収納からアイスサーベルとレディフォックスを取り出した。
アイスサーベルは虎のように大きな魔獣で、上顎から突き出した鋭い二本の牙が特徴的だ。
レディフォックスは、艶やかなミルクティー色の毛並みが美しい狐型の魔物だ。貴婦人やご令嬢のマフラーや手袋、コートなどによく使われるそうだ。
「バン、毛皮剥ぎと解体をお願いできるか?」
「あいよ。リック! 解体の仕事だ! 宿の裏手に回るぞ!」
ゼノに頼まれ、バンはアイスサーベルとレディフォックスを担いで、ハーフスレイプニルの世話をしているリックに大声で呼びかけた。
「他の魔物はギルドの方で買い取ってもらいますね。買取金額が出たら、バンさんたちと山分けですね」
「買取証も忘れずにもらって来てください」
「分かりました!」
ゼノと確認し合い、レイたちはハマーオンケルの街の冒険者ギルドへと向かった。
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ベージュ色の煉瓦積みの建物で、ギルドの大きな扉をくぐると、夕方のためか、ギルドのホールは、街に戻って来ていた冒険者で賑わっていた。
銀の不死鳥メンバーは、真っ先に魔物の買取カウンターに向かった。
冒険者証と一緒に、今回討伐した魔物をカウンターの上に出す。
受付の女性は、冒険者証と魔物の状態を確認すると、サラサラと買取証に魔物名と、その買取金額を書いていった。
「……むぅ。思ってたよりも買取金額が低いですね……」
レイは提示された金額に目を細めた。
「ここ最近は森の魔物たちが荒れていて、よく街に出没したり、旅人や住民を襲っているんです。なので、討伐件数も通常よりも多くて、買取金額もこれが精一杯で……こちらの魔物はどれも状態が良いので、これでもまだ金額をお出しできている方なんですよ」
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ギルドでの魔物の買い取りは時価になる。そうなると、持ち込まれる魔物が多ければ多いほど、買取単価はどうしても下がっていってしまうのだ。
「……ルーファス、どうしましょう?」
レイは隣にいるルーファスを見上げた。
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「そうですね。……じゃあ、この金額でお願いします」
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次は、ホールの壁際にある依頼ボードへと向かった。
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銀の不死鳥メンバーと商隊兵のバンとリック、商人のリーダーのゼノは、宿のゼノの部屋に集まっていた。
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◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
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