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黒竜討伐5
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「こちらF班。黒竜の討伐完了。負傷者なし。今から帰還します」
ドレイクは通信の魔道具で、作戦本部に連絡をしていた。
その間に、ライデッカーは黒竜の死体に近づくと、空間収納にパッと収納した。
「なぜ、ライデッカーが……」
「ジャスティンがしまうと、そのまま全部自分の研究資材にするだろ。内臓は魔術薬用に王宮の医局がご所望だし、鎧鱗なんかは武器防具の製作に回される可能性が高い」
「…………」
ライデッカーの言葉に、ジャスティンは恨めしそうに彼を見つめるだけだった。
ライデッカーはジャスティンの視線は無視して、くるりと銀の不死鳥の方を振り向いた。
ズンズンと、レイの方に近づいて来る。
「レイちゃんだっけ? どう? 黒の塔の魔術師にならない?」
「えっ……?」
ライデッカーは中腰に屈んで、レイと真っ直ぐに目を合わせて尋ねた。
レイは思わぬ申し出に目を丸くして、言葉を詰まらせた。
「魔力量、魔力コントロール、魔術の展開速度、威力、精度、どれをとっても魔術師団の上級魔術師以上だ。塔の魔術師として申し分ない」
ジャスティンも相槌を打った。
ライデッカーは隣を振り向いて「ジャスティンがそこまで褒めるのも珍しいな」と呟いた。
「……ちょっと、すぐには決められないです。それに、今はBランク冒険者を目指しているので、まずはそちらが先です」
(評価してもらえたことは嬉しいんだけど、三大魔女のお仕事もあるし……何より、黒の塔って確か……)
レイは困った表情で、二人を見上げた。
「ああ、構わない。こちらもその方が推薦しやすいしな。Bランクなら、最低限の力量はあるとの証明になる」
「Bランクで最低限……」
レイは目を瞬かせた。思いの外シビアだ。
ジャスティンとライデッカーはその場で簡単に推薦状をしたためた。空間収納から黒い封筒を取り出すと、丁寧に封をする。
「この封筒には俺たちの魔力がこもっていて、黒の塔の所長でなければ開けないようになっている。必要になったら使ってくれ」
ライデッカーが二人分をまとめて、レイに黒い封筒を手渡した。
レイが受け取った封筒を、魔力を目に込めて見ると、特殊な魔術が複雑に仕掛けられていた。
ライデッカーは、レイのそんな当たり前の仕草を見て、「魔術師としての基礎は十分だな」と満足そうに呟いた。
「塔で一緒に働けるのを楽しみにしている」
ジャスティンは淡々と言い放った。だが、先ほどまでの硬い表情は、今は幾分柔らかくなっていた。
ジャスティンとライデッカーは、そのままフッと転移して行ってしまった。
***
「ニール、ただいま!」
「レイ! 無事で良かった!」
レイたちが、借りている領主の別荘に戻ると、ニールがあたたかく迎え入れてくれた。
両手を広げて駆け込んで来たレイを、ふわりとニールが抱き上げた。
「ルーファス殿が守ってくれるとは分かっていたけど、心配したよ。どこにも怪我はないね?」
ニールは片腕でレイを抱き上げながら、もう片方の手で優しく彼女の頭を撫でた。
ほっと安堵の息が漏れる。
「はいっ! いっぱい結界を張ってみなさんを守りました!」
「うん。大事なことだね」
「それから、黒の塔の魔術師から推薦状を貰いました」
「……それは、どういうことかな?」
ニールの朗らかな笑顔が一瞬で引っ込み、ルーファスの方を、全く笑っていない色鮮やかな黄金眼で見やった。
ルーファスは気まずそうにぴくりと身じろぎをした。
「それについては、まずは中に入ってからお話ししましょうか?」
ルーファスは愛想笑いの口角をひくつかせて、提案した。
「……それもそうですね」
ニールに促され、レイたちは応接室へと向かった。
ユグドラの方の確認も取りたいというレイの要望もあり、急遽、通信の魔道具で、ウィルフレッドも呼ばれることになった。
応接室の丸テーブルの上には青く平べったい通信の魔道具が置かれ、ニールと銀の不死鳥のメンバーはそれぞれ席に着いた。
ウィルフレッドに通信が繋がると、レイは早速、黒っぽい竜を討伐したことと、「黒の塔の魔術師にならないか」と勧誘を受けたことを順を追って報告した。
『そうか。大変だったな。黒の塔についてだが、実は、今までも何度か人を送り込もうとしたんだ。だが、伝手がなくて、結局できてなかったんだ』
ウィルフレッドが通信の魔道具を通して、話し始めた。
『ちょうどいいから、レイ、Bランクになったら黒の塔に入れ』
「えぇーーーっ!? 私が呪いの塔に!?」
『呪いの塔って……』
呆れたようなウィルフレッドの声が、通信の魔道具から聞こえてきた。
「だって、挨拶がわりに塔の魔術師同士で呪い合ってるって聞いたことありますよ……?」
『そういう噂もあるな。だが、レイならフェリクスの指輪もあるし、解呪も呪い返しも学べば使えるようになるだろう? 適任だな』
「そんなぁ……」
レイががっくりと打ちひしがれていると、その隙にニールが話し始めた。
「レイが黒の塔に入るなら、準備が必要だな。王都にいることも増えるだろうから、王都の俺の屋敷に部屋を用意しようか?」
『……バレット邸か。確かに、一番安全だな……だが、フェリクスにも確認させてくれ。念のためだ』
「ああ、構わないよ」
レイ本人を置き去りに、ニールとウィルフレッドは話を進めていた。
「うぅっ……ニールは私が呪われてしまってもいいんですか?」
レイは恨めし気に、隣に座るニールを見上げた。
「レイはフェリクス様や俺との契約があるからな。滅多なことでは呪いはかからないし、弱いものであれば、自動で呪い返しされるだろう。それに、レイが実際に会った塔の魔術師はどうだった?」
「……どうって……二人とも、呪いがかかっているような感じはしませんでした」
「なら、そういうことだろう。あくまでも噂は噂でしかないからな」
「…………確かに」
ニールに指摘され、むむむ、とレイは考え込んだ。
(……同じ組織内で呪いをかけ合うなんて、確かにありえないよね。噂だって、真実だとは限らないし……)
「レイがBランクに上がるまでに、俺の方でも黒の塔については調べておくよ。主人が所属するかもしれないからね」
『ああ、よろしく頼む』
ニールの提案に、通信の魔道具の向こう側で、ウィルフレッドががばりと頭を下げる気配がした。師匠であるウィルフレッドも、弟子のレイのことはなんだかんだいっても心配なのだ。
「解呪なら僕が得意だから、練習しようか、レイ?」
「……はい、よろしくお願いします……」
ルーファスに優しく気遣われ、レイは覚悟を決めて頭を下げたのだった。
ドレイクは通信の魔道具で、作戦本部に連絡をしていた。
その間に、ライデッカーは黒竜の死体に近づくと、空間収納にパッと収納した。
「なぜ、ライデッカーが……」
「ジャスティンがしまうと、そのまま全部自分の研究資材にするだろ。内臓は魔術薬用に王宮の医局がご所望だし、鎧鱗なんかは武器防具の製作に回される可能性が高い」
「…………」
ライデッカーの言葉に、ジャスティンは恨めしそうに彼を見つめるだけだった。
ライデッカーはジャスティンの視線は無視して、くるりと銀の不死鳥の方を振り向いた。
ズンズンと、レイの方に近づいて来る。
「レイちゃんだっけ? どう? 黒の塔の魔術師にならない?」
「えっ……?」
ライデッカーは中腰に屈んで、レイと真っ直ぐに目を合わせて尋ねた。
レイは思わぬ申し出に目を丸くして、言葉を詰まらせた。
「魔力量、魔力コントロール、魔術の展開速度、威力、精度、どれをとっても魔術師団の上級魔術師以上だ。塔の魔術師として申し分ない」
ジャスティンも相槌を打った。
ライデッカーは隣を振り向いて「ジャスティンがそこまで褒めるのも珍しいな」と呟いた。
「……ちょっと、すぐには決められないです。それに、今はBランク冒険者を目指しているので、まずはそちらが先です」
(評価してもらえたことは嬉しいんだけど、三大魔女のお仕事もあるし……何より、黒の塔って確か……)
レイは困った表情で、二人を見上げた。
「ああ、構わない。こちらもその方が推薦しやすいしな。Bランクなら、最低限の力量はあるとの証明になる」
「Bランクで最低限……」
レイは目を瞬かせた。思いの外シビアだ。
ジャスティンとライデッカーはその場で簡単に推薦状をしたためた。空間収納から黒い封筒を取り出すと、丁寧に封をする。
「この封筒には俺たちの魔力がこもっていて、黒の塔の所長でなければ開けないようになっている。必要になったら使ってくれ」
ライデッカーが二人分をまとめて、レイに黒い封筒を手渡した。
レイが受け取った封筒を、魔力を目に込めて見ると、特殊な魔術が複雑に仕掛けられていた。
ライデッカーは、レイのそんな当たり前の仕草を見て、「魔術師としての基礎は十分だな」と満足そうに呟いた。
「塔で一緒に働けるのを楽しみにしている」
ジャスティンは淡々と言い放った。だが、先ほどまでの硬い表情は、今は幾分柔らかくなっていた。
ジャスティンとライデッカーは、そのままフッと転移して行ってしまった。
***
「ニール、ただいま!」
「レイ! 無事で良かった!」
レイたちが、借りている領主の別荘に戻ると、ニールがあたたかく迎え入れてくれた。
両手を広げて駆け込んで来たレイを、ふわりとニールが抱き上げた。
「ルーファス殿が守ってくれるとは分かっていたけど、心配したよ。どこにも怪我はないね?」
ニールは片腕でレイを抱き上げながら、もう片方の手で優しく彼女の頭を撫でた。
ほっと安堵の息が漏れる。
「はいっ! いっぱい結界を張ってみなさんを守りました!」
「うん。大事なことだね」
「それから、黒の塔の魔術師から推薦状を貰いました」
「……それは、どういうことかな?」
ニールの朗らかな笑顔が一瞬で引っ込み、ルーファスの方を、全く笑っていない色鮮やかな黄金眼で見やった。
ルーファスは気まずそうにぴくりと身じろぎをした。
「それについては、まずは中に入ってからお話ししましょうか?」
ルーファスは愛想笑いの口角をひくつかせて、提案した。
「……それもそうですね」
ニールに促され、レイたちは応接室へと向かった。
ユグドラの方の確認も取りたいというレイの要望もあり、急遽、通信の魔道具で、ウィルフレッドも呼ばれることになった。
応接室の丸テーブルの上には青く平べったい通信の魔道具が置かれ、ニールと銀の不死鳥のメンバーはそれぞれ席に着いた。
ウィルフレッドに通信が繋がると、レイは早速、黒っぽい竜を討伐したことと、「黒の塔の魔術師にならないか」と勧誘を受けたことを順を追って報告した。
『そうか。大変だったな。黒の塔についてだが、実は、今までも何度か人を送り込もうとしたんだ。だが、伝手がなくて、結局できてなかったんだ』
ウィルフレッドが通信の魔道具を通して、話し始めた。
『ちょうどいいから、レイ、Bランクになったら黒の塔に入れ』
「えぇーーーっ!? 私が呪いの塔に!?」
『呪いの塔って……』
呆れたようなウィルフレッドの声が、通信の魔道具から聞こえてきた。
「だって、挨拶がわりに塔の魔術師同士で呪い合ってるって聞いたことありますよ……?」
『そういう噂もあるな。だが、レイならフェリクスの指輪もあるし、解呪も呪い返しも学べば使えるようになるだろう? 適任だな』
「そんなぁ……」
レイががっくりと打ちひしがれていると、その隙にニールが話し始めた。
「レイが黒の塔に入るなら、準備が必要だな。王都にいることも増えるだろうから、王都の俺の屋敷に部屋を用意しようか?」
『……バレット邸か。確かに、一番安全だな……だが、フェリクスにも確認させてくれ。念のためだ』
「ああ、構わないよ」
レイ本人を置き去りに、ニールとウィルフレッドは話を進めていた。
「うぅっ……ニールは私が呪われてしまってもいいんですか?」
レイは恨めし気に、隣に座るニールを見上げた。
「レイはフェリクス様や俺との契約があるからな。滅多なことでは呪いはかからないし、弱いものであれば、自動で呪い返しされるだろう。それに、レイが実際に会った塔の魔術師はどうだった?」
「……どうって……二人とも、呪いがかかっているような感じはしませんでした」
「なら、そういうことだろう。あくまでも噂は噂でしかないからな」
「…………確かに」
ニールに指摘され、むむむ、とレイは考え込んだ。
(……同じ組織内で呪いをかけ合うなんて、確かにありえないよね。噂だって、真実だとは限らないし……)
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「解呪なら僕が得意だから、練習しようか、レイ?」
「……はい、よろしくお願いします……」
ルーファスに優しく気遣われ、レイは覚悟を決めて頭を下げたのだった。
14
◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
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