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定期連絡
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「義父さん、久しぶり! 元気ですか?」
「もちろんだよ。レイもサハリアで元気にやってるかい?」
「はい! 鉄竜の鱗の拠点でも、王宮でも、良くしてもらってます」
「うん、それは良かった」
フェリクスとレイは、教皇ライオネルの勧めで、時々、通信の魔道具で連絡を取り合っていた。
今日も鉄竜の鱗の拠点内の自室で、清潔に整えられたベッドの上にごろりと横になると、青く平べったい魔石でできた通信の魔道具を発動した。
使い魔の琥珀は、ぐーっと猫のように伸びをした後は、レイにピッタリとくっついて、すやすやと眠っている。
ふかふかの琥珀のお腹を撫でながら、フェリクスとおしゃべりをするのが、レイの最近のお気に入りだ。
音声だけの通信だが、フェリクスの声は落ち着いたあたたかいトーンで、レイは義父の声を聴いているだけでも、なぜだかほっと安心できた。
フェリクスも彼女とおしゃべりができるのは嬉しいようで、毎回声が柔らかく弾んでいた。
しばらく互いに近況報告をし合った後、徐にレイは気になっていたことを尋ねた。
「義父さん、サハリア周辺で魔物か精霊の王様を知らないですか? たぶん七百年前の、です」
「七百年前かい? どうだったかなぁ……」
フェリクスはしばし考えた後、朗らかな声で話し始めた。
「サハリア砂漠なら、確か砂の精霊や、砂嵐の精霊の王がいたかな。スナギツネ型の誘惑の魔物の王もいるし、低ランク魔物の王も含めると、そこそこの数がいるかな……急にどうしたんだい?」
「サハリア王宮の禁書架で、初代国王の手記に触れたんです。その時に、いろんなイメージがバァーッて浮かんできて……」
「レイは水属性が強いし、感応したんだろうね。それで、そのイメージの中で黄金眼でも見たのかい?」
「そうです。女性の、人型をとってました」
「人型をとるなら精霊王か、中の上ランク以上の魔物の王だね。瞳の色はどうだった? 薄かったかい? それとも色は濃かったかい?」
「……確か、義父さんやミーレイ様みたいに、蜂蜜みたいに深みのある色でした」
「それなら魔王種レベルだね。魔王種でサハリア周辺なら、砂竜王だね」
「砂竜王様……? でも、カタリーナは、砂竜王様は永久欠番だって言ってましたよ?」
「うん。だから、その魔王種の砂竜王が原因で、永久欠番になったんだ。彼女の名前は何だったかな……」
「えっ……」
レイは新たな事実に衝撃を受けて言葉に詰まった。
(……砂竜王様に何があったんだろう??)
夢の中で見た砂竜王と思しき女性は、ころころと愛らしく表情が変わっていて、何かがあったような感じはしなかった。
「そうそう。彼女の名前は確か、ガザルだよ」
「……ガザル……王都やオアシスと同じ名前ですね」
「そうだね。確か、以前は王都は別の名前で呼ばれていて、今のサハリア王国になってから『ガザル』に改名されたはずだよ」
「そうだったんですね。今は、その砂竜王様はどちらに……?」
「いると言えばいるし、いないと言えば、いないとも言えるかな」
「ふぇ???」
フェリクスの謎かけのような言葉に、レイは思わず変な声を漏らした。
「彼女は今はサハリア砂漠の砂になってるよ。次の砂竜王を指名しないままに砂になったから、砂竜王は永久欠番になってしまったんだ。彼女はまだサハリア砂漠の砂として、この世界と共に生きているからね」
「そんなことができるんですね……でも、なぜ砂竜王様はそんなことを……?」
「う~ん、僕はその辺のことを知らないんだよね。サハリアにもあまり行ったことないし。竜たちなら、何か知ってるんじゃないかな?」
「竜……カタリーナや、ニールや、ルーファスですか?」
「うん。今度、訊いてごらん」
「そうですね」
その後も、レイとフェリクスがいくつもたわいもない話をしていると、隣で寝ていた琥珀がもそもそと起き出した。レイの手の所に陣取ると、ザリザリと舐め始める——琥珀お姉様の、寝かしつけの合図だ。
クスクスと笑うフェリクスの声が、通信の魔道具から漏れ聞こえてきた。
ちょうど手の近くに魔道具があったためか、琥珀がザリザリと舐める音が入ってしまったようだ。
「そろそろいい時間だから、もう寝るかい? あまり夜更かしすると、琥珀に怒られてしまいそうだね」
「そうですね。明日も魔術研究所なので、ちょっぴり朝が早いんです」
「そうだったのかい? じゃあもう寝ないとだね」
「はい。義父さん、おやすみなさい。またね」
「うん。おやすみ。また今度だね」
レイは通信の魔道具の魔力を切ると、琥珀の頭を撫でて、バサリと毛布をかけた。フェリクスとおしゃべりした後だからか、すとんと安心して眠りについた。
***
「シャマラ、おはようございます! 良い匂いですね~」
「おはよう、レイちゃん! 今朝はオムレツだよ!」
翌朝、レイが起きて調理場に行くと、シャマラが早くから朝食の準備を進めていた。
今朝はトマトと山羊のチーズが入ったオムレツと、平べったいパンのようだ。
シャマラの緑色の髪は、邪魔にならないようヘアクリップでまとめられている。オレンジ色の瞳はいきいきとしていて、朝から太陽のように朗らかで明るい笑顔だ。
シャマラは、鉄竜の鱗パーティーではサポート担当だ。
冒険中は、後方から援護射撃をしたり、他のメンバーの傷の手当てなどをしている。王都では、自身の薬屋も経営しているが、鉄竜の鱗の拠点の管理人もしているのだ。——鉄竜の鱗のメンバーがどこにいるのか知りたいなら、彼女に尋ねるのが一番手っ取り早いだろう。
「そういえば、カタリーナはどこに行ったか分かりますか? 訊きたいことがあって、さっきカタリーナの部屋に行ったんですが、いないみたいで……」
「カタリーナなら、今朝早くにギルドの依頼に行っちゃったよ。ここから少し離れた村で、高ランクの魔物が出たから、応援に行ったよ」
レイが尋ねると、シャマラは調理をしながら答えた。
「えっ!?」
「タイミングが悪かったね。……ちょっと離れた所だから、戻って来るのに一、二週間ぐらいかかるかも」
レイのびっくりした声にパッと振り向くと、シャマラは困ったように両方の眉を下げた。片手にはフライパンが握られている。
「そうなんですね……」
(じゃあ、ルーファスかニールに訊けばいいかな。しばらく会えないんじゃ、しょうがないし)
レイがう~ん、と考え込んでいると、シャマラが心配そうに覗き込んできた。
「急ぎの用事?」
「ううん、違います。他にも訊ける人がいるので、そっちに訊いてみますね」
レイは首を横に小さく振って、にこりと微笑んでみせた。
「もちろんだよ。レイもサハリアで元気にやってるかい?」
「はい! 鉄竜の鱗の拠点でも、王宮でも、良くしてもらってます」
「うん、それは良かった」
フェリクスとレイは、教皇ライオネルの勧めで、時々、通信の魔道具で連絡を取り合っていた。
今日も鉄竜の鱗の拠点内の自室で、清潔に整えられたベッドの上にごろりと横になると、青く平べったい魔石でできた通信の魔道具を発動した。
使い魔の琥珀は、ぐーっと猫のように伸びをした後は、レイにピッタリとくっついて、すやすやと眠っている。
ふかふかの琥珀のお腹を撫でながら、フェリクスとおしゃべりをするのが、レイの最近のお気に入りだ。
音声だけの通信だが、フェリクスの声は落ち着いたあたたかいトーンで、レイは義父の声を聴いているだけでも、なぜだかほっと安心できた。
フェリクスも彼女とおしゃべりができるのは嬉しいようで、毎回声が柔らかく弾んでいた。
しばらく互いに近況報告をし合った後、徐にレイは気になっていたことを尋ねた。
「義父さん、サハリア周辺で魔物か精霊の王様を知らないですか? たぶん七百年前の、です」
「七百年前かい? どうだったかなぁ……」
フェリクスはしばし考えた後、朗らかな声で話し始めた。
「サハリア砂漠なら、確か砂の精霊や、砂嵐の精霊の王がいたかな。スナギツネ型の誘惑の魔物の王もいるし、低ランク魔物の王も含めると、そこそこの数がいるかな……急にどうしたんだい?」
「サハリア王宮の禁書架で、初代国王の手記に触れたんです。その時に、いろんなイメージがバァーッて浮かんできて……」
「レイは水属性が強いし、感応したんだろうね。それで、そのイメージの中で黄金眼でも見たのかい?」
「そうです。女性の、人型をとってました」
「人型をとるなら精霊王か、中の上ランク以上の魔物の王だね。瞳の色はどうだった? 薄かったかい? それとも色は濃かったかい?」
「……確か、義父さんやミーレイ様みたいに、蜂蜜みたいに深みのある色でした」
「それなら魔王種レベルだね。魔王種でサハリア周辺なら、砂竜王だね」
「砂竜王様……? でも、カタリーナは、砂竜王様は永久欠番だって言ってましたよ?」
「うん。だから、その魔王種の砂竜王が原因で、永久欠番になったんだ。彼女の名前は何だったかな……」
「えっ……」
レイは新たな事実に衝撃を受けて言葉に詰まった。
(……砂竜王様に何があったんだろう??)
夢の中で見た砂竜王と思しき女性は、ころころと愛らしく表情が変わっていて、何かがあったような感じはしなかった。
「そうそう。彼女の名前は確か、ガザルだよ」
「……ガザル……王都やオアシスと同じ名前ですね」
「そうだね。確か、以前は王都は別の名前で呼ばれていて、今のサハリア王国になってから『ガザル』に改名されたはずだよ」
「そうだったんですね。今は、その砂竜王様はどちらに……?」
「いると言えばいるし、いないと言えば、いないとも言えるかな」
「ふぇ???」
フェリクスの謎かけのような言葉に、レイは思わず変な声を漏らした。
「彼女は今はサハリア砂漠の砂になってるよ。次の砂竜王を指名しないままに砂になったから、砂竜王は永久欠番になってしまったんだ。彼女はまだサハリア砂漠の砂として、この世界と共に生きているからね」
「そんなことができるんですね……でも、なぜ砂竜王様はそんなことを……?」
「う~ん、僕はその辺のことを知らないんだよね。サハリアにもあまり行ったことないし。竜たちなら、何か知ってるんじゃないかな?」
「竜……カタリーナや、ニールや、ルーファスですか?」
「うん。今度、訊いてごらん」
「そうですね」
その後も、レイとフェリクスがいくつもたわいもない話をしていると、隣で寝ていた琥珀がもそもそと起き出した。レイの手の所に陣取ると、ザリザリと舐め始める——琥珀お姉様の、寝かしつけの合図だ。
クスクスと笑うフェリクスの声が、通信の魔道具から漏れ聞こえてきた。
ちょうど手の近くに魔道具があったためか、琥珀がザリザリと舐める音が入ってしまったようだ。
「そろそろいい時間だから、もう寝るかい? あまり夜更かしすると、琥珀に怒られてしまいそうだね」
「そうですね。明日も魔術研究所なので、ちょっぴり朝が早いんです」
「そうだったのかい? じゃあもう寝ないとだね」
「はい。義父さん、おやすみなさい。またね」
「うん。おやすみ。また今度だね」
レイは通信の魔道具の魔力を切ると、琥珀の頭を撫でて、バサリと毛布をかけた。フェリクスとおしゃべりした後だからか、すとんと安心して眠りについた。
***
「シャマラ、おはようございます! 良い匂いですね~」
「おはよう、レイちゃん! 今朝はオムレツだよ!」
翌朝、レイが起きて調理場に行くと、シャマラが早くから朝食の準備を進めていた。
今朝はトマトと山羊のチーズが入ったオムレツと、平べったいパンのようだ。
シャマラの緑色の髪は、邪魔にならないようヘアクリップでまとめられている。オレンジ色の瞳はいきいきとしていて、朝から太陽のように朗らかで明るい笑顔だ。
シャマラは、鉄竜の鱗パーティーではサポート担当だ。
冒険中は、後方から援護射撃をしたり、他のメンバーの傷の手当てなどをしている。王都では、自身の薬屋も経営しているが、鉄竜の鱗の拠点の管理人もしているのだ。——鉄竜の鱗のメンバーがどこにいるのか知りたいなら、彼女に尋ねるのが一番手っ取り早いだろう。
「そういえば、カタリーナはどこに行ったか分かりますか? 訊きたいことがあって、さっきカタリーナの部屋に行ったんですが、いないみたいで……」
「カタリーナなら、今朝早くにギルドの依頼に行っちゃったよ。ここから少し離れた村で、高ランクの魔物が出たから、応援に行ったよ」
レイが尋ねると、シャマラは調理をしながら答えた。
「えっ!?」
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「そうなんですね……」
(じゃあ、ルーファスかニールに訊けばいいかな。しばらく会えないんじゃ、しょうがないし)
レイがう~ん、と考え込んでいると、シャマラが心配そうに覗き込んできた。
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レイは首を横に小さく振って、にこりと微笑んでみせた。
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◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
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『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
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