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禁書架2
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レイは、図書館のカウンター奥にある椅子に座らされると、ふぅっと深く息を吐いた。
彼女の周りでは、何事かとバタバタと司書たちが慌ただしく行き交っていた。禁書架は、呪いや魔術が凝り固まっていて、過去に何人も犠牲になっているのだ。
「見たところ、呪いではなさそうですね。何がしかの魔術が発動した痕跡はありますが……」
魔術担当の司書が、検分するようにじいっとレイを見つめた。
「レイ、何があったんだ? 話せるか?」
「……はい。初代国王様への手紙に触れた時に、いろんな会話やいくつものシーンが、バーッて思い浮かんだんです。確か、『ラヒム』さんっていう方のお名前が、会話の中で言われてました……」
「……魔術的に感応したようだな。『ラヒム』は現在のサハリア王国の初代国王陛下の名前だ。おそらく、手紙に触れた時に、彼の記憶に触れたのだろう」
レイがクリフを見上げて告げると、クリフは難しそうな顔をして、彼の考えを述べた。
「今までも、何人もの研究者や魔術師の方があの手紙に触れましたが、このようなことは初めて聞きました」
司書も心配そうな表情で、手記について話し始めた。
「つまり、レイならあの棚にある手記や資料に触れて、当時の記録者の記憶を引き出すことができる、と……」
「もしそれが可能でしたら、建国当時の研究が進みますね」
クリフと司書はレイの様子を心配しつつも、歴史解明の可能性に少し声を弾ませていた。手記から類推される以上の情報が手に入るチャンスなのだ。
「う~~ん……くらくらします……」
レイは椅子に座ったまま、具合が悪そうに背中を壁にもたれ掛けさせた。一度に大量の見知らぬ情報が頭の中に叩き込まれたのだ——混乱するのも無理はない。魔力的にも変に無理をしたようで、酒を飲んだ次の日の魔力酔いのような、少し気持ち悪い状態だ。
「……問題は、負担が大きそうだということだな……レイ、後でどんな会話が聞こえたか、どんなシーンが見えたか、記録してもらえるか? もちろん、休んで回復した後で構わない」
クリフは、レイの目線までしゃがみ込むと、彼女の具合を確認しつつ尋ねた。
「ふぁい……」
「……今日は、もう拠点に送ろう」
「すみません、よろしくお願いします……」
クリフはレイを背負うと、王宮内にある転移魔術の使用可能区域に向かった。
王宮の外れにあるその区域に足を踏み入れた瞬間、クリフはレイごと鉄竜の鱗へ転移した。
「わっ!? レイちゃん、どうしちゃったの!?」
急に鉄竜の鱗の中庭に転移して来たクリフとレイに、シャマラはびくりとして小さく飛び跳ねた。ちょうど中庭の手入れをしていた時だった。
「……寝てるな。すまないが、レイの部屋の準備を頼めるか? 魔力酔いで具合が悪くなってる」
「分かったわ! ちょっと待ってて!」
クリフが背中のレイの様子を窺うと、彼女はうとうとと眠りこけていた。
シャマラもレイを寝かしつけられるように、慌てて準備をしに彼女の部屋に向かった。
***
レイは気づくと、大きくて立派な建物の裏口にいた。
ふわふわと宙に浮いたような視点で、俯瞰して見ているような感じだった。
(……うん、ここは??? あ、前に夢で出てきた人……)
立派な建物の裏口から、周りの様子を注意深く窺いながら出て来たのは、淡いグレー色の髪を束ね、着古した使用人の服装をした男性だった。
(なんだか、サディク殿下に似てる……)
男性にしては細身で、優しげな顔の造作も似ていた。また、醸し出している雰囲気も、服装の割にはどこか気品があった。
(夢、だよね? でも、誰の……?)
レイが首を捻っていると、男性はローブのフードを目深に被り、足早に街の方を目指して歩いて行った。
レイがふよふよと浮かびながらサディク似の男性の後について行くと、街の大通りに出た。
オレンジがかったレンガ積みの店や家々が立ち並び、青々とした街路樹が等間隔に植えられている。街路樹の下には白い小さな花々が植えられ、緑豊かな街のようだ。
人々の往来も多く、街は活気に溢れていた。
サディク似の男性は、街の中を歩き回り、買い物をしたり、知り合いらしき人たちと軽く挨拶や会話を交わしていた。
(見た感じ、普通だよね……あっ!)
サディク似の男性が不意に細い路地裏に入ると、厳つい男性たちに囲まれた若い女性がいた。
男性たちは見るからに野盗のような身なりで、女性はフードを被り、小さく打ち震えているように見えた。
野盗たちとは背丈も体格差も歴然としていたが、サディク似の男性は堂々と声をかけていった。
「あっ! 何をやってるんだ!!」
(声までサディク殿下に似てる!?)
「彼女に何か用かい? この子は僕と待ち合わせてたんだ。もう、行くよ」
サディク似の男性は、勇敢にも彼らの間に割って入っていった。女性の手を取って自分の背中に庇うと、その場を去ろうとした。
「おい、待てよ兄ちゃん」
「まだ話は終わってねぇんだよ」
バコン⭐︎
ドサッ
「ぐふっ!」
野盗の一人がサディク似の男性の肩を掴むと、ガツンと思いっきり殴り飛ばした。
その一撃で、彼は簡単に吹き飛んで、へろりと伸びた。気を失ったようで、ピクリとも動かない。
「まぁ。弱いのね」
女性はぱっちりと大きな瞳を丸くして、口元に細い手をやって呟いた。
(黄金眼!?)
レイは、サディク似の男性がのされたことよりも何よりも、食い入るように女性の瞳の方に注目した。
「へっへっへ……邪魔者はいなくなったし、そろそろ一緒に来てもらおうか?」
野盗たちは、女性の周りをまた囲い始めた。
「この人が誰かは知らないけど、せっかく助けてくれようとしたんだもの。放って置けないわね……」
「おい、姉ちゃん、聞いてるか?」
彼女が何やら考え込んでいると、野盗の一人が、乱暴に彼女の手首をがしりと掴んで引っ張ろうとした。
「い゛っ!?」
「おい、どうしたってんだよ?」
「全っ然、動かねぇ!!」
全くみじろぎ一つもしない女性に、腕を掴んだ男は焦り始めた。今度は両腕で彼女を引っ張ろうとしたが、微動だにもしなかった。
「あなたたち、うるさいわね。それに臭うわ」
他の野盗が手を貸そうとした瞬間、彼女は蜂蜜のように濃い黄金眼を妖しく煌めかせて、彼らを睨み上げた。
すると、野盗たちはサラサラと砂に変化して、パサリと地面に崩れ落ちた。
「これでもう臭わないでしょう。それにしても、彼、どうしましょう?」
冷たい瞳で野盗だった砂を一瞥した後、彼女は完全にのびてしまったサディク似の男性を見つめて、困ったように首を傾げた。
(砂系の魔物か精霊の女王様かな。あっ……)
レイが瞬きをした瞬間、急に場面が切り替わっていた。
今度は夕陽が美しい、どこかの公園のようだった。
赤やピンク、白、オレンジなど、さまざまな色の薔薇が美しく咲き乱れ、人々がゆったりと散歩をしていた。
先ほどの女性は、サディク似の男性に膝枕をして、公園内にある木組みのガゼボの椅子に腰掛けていた。
不意に、彼の藍色の相貌がゆるゆると見開かれた。
「お目覚めかしら?」
「……あ……きっ、君、大丈夫だったか!?」
意識がはっきりしてきたのか、がばりと彼は跳ね起きた。
「ええ。おかげさまで」
彼女はにこりと柔らかく微笑んだ。今はフードを被っていないためか、たおやかに長いローズ色の髪が、ふわりと風にそよいで揺れた。
「あれ? まっ、まさか、君が?」
「助けようとして逆にやられてしまうヒーローなんて、初めて見たわ」
「ゔっ」
彼女がくすりと小さく笑って、いたずらっぽい瞳で、サディク似の男性を見つめた。
彼は「非常にまずい!」といった様子で、喉を詰まらせたような渋い顔をした。
「きっ、君は強い人だね」
彼は少し混乱しているのか、気まずかったのか、あたふたと急にそんなことを口走っていた。
「ふふっ。褒め言葉として受け取っておくわ。あなたは、優しくて勇敢な人ね」
「そんなことを言われたのは初めてだよ。そ、そうだ。君の名前は? 私はラヒムだ」
ラヒムは彼女の思いがけない一言に、一瞬目を丸くして固まっていたが、頬を上気させて自己紹介を始めた。
「私は……」
彼女の甘い声は、掠れるように急に遠くなっていった。
レイからは、彼女の唇が何がしかを言葉にしていたのが見えた。
現実に引き戻されるように、彼女の声も、夕暮れ時の公園も、彼女を熱心にじっと見つめるラヒムも、魔力の渦の中にぐるぐると巻き込まれるように消えていった。
レイの体も魔力の渦に引っ張られて、ぐいっと投げ飛ばされるような浮遊感があった。
(嘘っ!? 今、引き戻されるの!?)
レイが目を覚ますと、鉄竜の鱗の拠点にある自分の部屋の天井が見えた。
「……ふわぁ……何なの、これ?」
レイは大きな欠伸をして、むくりとベッドから体を起こすと、首を捻った。
彼女の周りでは、何事かとバタバタと司書たちが慌ただしく行き交っていた。禁書架は、呪いや魔術が凝り固まっていて、過去に何人も犠牲になっているのだ。
「見たところ、呪いではなさそうですね。何がしかの魔術が発動した痕跡はありますが……」
魔術担当の司書が、検分するようにじいっとレイを見つめた。
「レイ、何があったんだ? 話せるか?」
「……はい。初代国王様への手紙に触れた時に、いろんな会話やいくつものシーンが、バーッて思い浮かんだんです。確か、『ラヒム』さんっていう方のお名前が、会話の中で言われてました……」
「……魔術的に感応したようだな。『ラヒム』は現在のサハリア王国の初代国王陛下の名前だ。おそらく、手紙に触れた時に、彼の記憶に触れたのだろう」
レイがクリフを見上げて告げると、クリフは難しそうな顔をして、彼の考えを述べた。
「今までも、何人もの研究者や魔術師の方があの手紙に触れましたが、このようなことは初めて聞きました」
司書も心配そうな表情で、手記について話し始めた。
「つまり、レイならあの棚にある手記や資料に触れて、当時の記録者の記憶を引き出すことができる、と……」
「もしそれが可能でしたら、建国当時の研究が進みますね」
クリフと司書はレイの様子を心配しつつも、歴史解明の可能性に少し声を弾ませていた。手記から類推される以上の情報が手に入るチャンスなのだ。
「う~~ん……くらくらします……」
レイは椅子に座ったまま、具合が悪そうに背中を壁にもたれ掛けさせた。一度に大量の見知らぬ情報が頭の中に叩き込まれたのだ——混乱するのも無理はない。魔力的にも変に無理をしたようで、酒を飲んだ次の日の魔力酔いのような、少し気持ち悪い状態だ。
「……問題は、負担が大きそうだということだな……レイ、後でどんな会話が聞こえたか、どんなシーンが見えたか、記録してもらえるか? もちろん、休んで回復した後で構わない」
クリフは、レイの目線までしゃがみ込むと、彼女の具合を確認しつつ尋ねた。
「ふぁい……」
「……今日は、もう拠点に送ろう」
「すみません、よろしくお願いします……」
クリフはレイを背負うと、王宮内にある転移魔術の使用可能区域に向かった。
王宮の外れにあるその区域に足を踏み入れた瞬間、クリフはレイごと鉄竜の鱗へ転移した。
「わっ!? レイちゃん、どうしちゃったの!?」
急に鉄竜の鱗の中庭に転移して来たクリフとレイに、シャマラはびくりとして小さく飛び跳ねた。ちょうど中庭の手入れをしていた時だった。
「……寝てるな。すまないが、レイの部屋の準備を頼めるか? 魔力酔いで具合が悪くなってる」
「分かったわ! ちょっと待ってて!」
クリフが背中のレイの様子を窺うと、彼女はうとうとと眠りこけていた。
シャマラもレイを寝かしつけられるように、慌てて準備をしに彼女の部屋に向かった。
***
レイは気づくと、大きくて立派な建物の裏口にいた。
ふわふわと宙に浮いたような視点で、俯瞰して見ているような感じだった。
(……うん、ここは??? あ、前に夢で出てきた人……)
立派な建物の裏口から、周りの様子を注意深く窺いながら出て来たのは、淡いグレー色の髪を束ね、着古した使用人の服装をした男性だった。
(なんだか、サディク殿下に似てる……)
男性にしては細身で、優しげな顔の造作も似ていた。また、醸し出している雰囲気も、服装の割にはどこか気品があった。
(夢、だよね? でも、誰の……?)
レイが首を捻っていると、男性はローブのフードを目深に被り、足早に街の方を目指して歩いて行った。
レイがふよふよと浮かびながらサディク似の男性の後について行くと、街の大通りに出た。
オレンジがかったレンガ積みの店や家々が立ち並び、青々とした街路樹が等間隔に植えられている。街路樹の下には白い小さな花々が植えられ、緑豊かな街のようだ。
人々の往来も多く、街は活気に溢れていた。
サディク似の男性は、街の中を歩き回り、買い物をしたり、知り合いらしき人たちと軽く挨拶や会話を交わしていた。
(見た感じ、普通だよね……あっ!)
サディク似の男性が不意に細い路地裏に入ると、厳つい男性たちに囲まれた若い女性がいた。
男性たちは見るからに野盗のような身なりで、女性はフードを被り、小さく打ち震えているように見えた。
野盗たちとは背丈も体格差も歴然としていたが、サディク似の男性は堂々と声をかけていった。
「あっ! 何をやってるんだ!!」
(声までサディク殿下に似てる!?)
「彼女に何か用かい? この子は僕と待ち合わせてたんだ。もう、行くよ」
サディク似の男性は、勇敢にも彼らの間に割って入っていった。女性の手を取って自分の背中に庇うと、その場を去ろうとした。
「おい、待てよ兄ちゃん」
「まだ話は終わってねぇんだよ」
バコン⭐︎
ドサッ
「ぐふっ!」
野盗の一人がサディク似の男性の肩を掴むと、ガツンと思いっきり殴り飛ばした。
その一撃で、彼は簡単に吹き飛んで、へろりと伸びた。気を失ったようで、ピクリとも動かない。
「まぁ。弱いのね」
女性はぱっちりと大きな瞳を丸くして、口元に細い手をやって呟いた。
(黄金眼!?)
レイは、サディク似の男性がのされたことよりも何よりも、食い入るように女性の瞳の方に注目した。
「へっへっへ……邪魔者はいなくなったし、そろそろ一緒に来てもらおうか?」
野盗たちは、女性の周りをまた囲い始めた。
「この人が誰かは知らないけど、せっかく助けてくれようとしたんだもの。放って置けないわね……」
「おい、姉ちゃん、聞いてるか?」
彼女が何やら考え込んでいると、野盗の一人が、乱暴に彼女の手首をがしりと掴んで引っ張ろうとした。
「い゛っ!?」
「おい、どうしたってんだよ?」
「全っ然、動かねぇ!!」
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「あなたたち、うるさいわね。それに臭うわ」
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すると、野盗たちはサラサラと砂に変化して、パサリと地面に崩れ落ちた。
「これでもう臭わないでしょう。それにしても、彼、どうしましょう?」
冷たい瞳で野盗だった砂を一瞥した後、彼女は完全にのびてしまったサディク似の男性を見つめて、困ったように首を傾げた。
(砂系の魔物か精霊の女王様かな。あっ……)
レイが瞬きをした瞬間、急に場面が切り替わっていた。
今度は夕陽が美しい、どこかの公園のようだった。
赤やピンク、白、オレンジなど、さまざまな色の薔薇が美しく咲き乱れ、人々がゆったりと散歩をしていた。
先ほどの女性は、サディク似の男性に膝枕をして、公園内にある木組みのガゼボの椅子に腰掛けていた。
不意に、彼の藍色の相貌がゆるゆると見開かれた。
「お目覚めかしら?」
「……あ……きっ、君、大丈夫だったか!?」
意識がはっきりしてきたのか、がばりと彼は跳ね起きた。
「ええ。おかげさまで」
彼女はにこりと柔らかく微笑んだ。今はフードを被っていないためか、たおやかに長いローズ色の髪が、ふわりと風にそよいで揺れた。
「あれ? まっ、まさか、君が?」
「助けようとして逆にやられてしまうヒーローなんて、初めて見たわ」
「ゔっ」
彼女がくすりと小さく笑って、いたずらっぽい瞳で、サディク似の男性を見つめた。
彼は「非常にまずい!」といった様子で、喉を詰まらせたような渋い顔をした。
「きっ、君は強い人だね」
彼は少し混乱しているのか、気まずかったのか、あたふたと急にそんなことを口走っていた。
「ふふっ。褒め言葉として受け取っておくわ。あなたは、優しくて勇敢な人ね」
「そんなことを言われたのは初めてだよ。そ、そうだ。君の名前は? 私はラヒムだ」
ラヒムは彼女の思いがけない一言に、一瞬目を丸くして固まっていたが、頬を上気させて自己紹介を始めた。
「私は……」
彼女の甘い声は、掠れるように急に遠くなっていった。
レイからは、彼女の唇が何がしかを言葉にしていたのが見えた。
現実に引き戻されるように、彼女の声も、夕暮れ時の公園も、彼女を熱心にじっと見つめるラヒムも、魔力の渦の中にぐるぐると巻き込まれるように消えていった。
レイの体も魔力の渦に引っ張られて、ぐいっと投げ飛ばされるような浮遊感があった。
(嘘っ!? 今、引き戻されるの!?)
レイが目を覚ますと、鉄竜の鱗の拠点にある自分の部屋の天井が見えた。
「……ふわぁ……何なの、これ?」
レイは大きな欠伸をして、むくりとベッドから体を起こすと、首を捻った。
13
◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
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