158 / 347
剣術指南役2(王太子サディク視点)
しおりを挟む
「今日のアルメダとレヴィの歓迎会は、『バッカスの酒樽』でだったか? お嬢ちゃんは酒は飲まないから大丈夫だって言ってたけど、どうだかなぁ……」
「全く、ルーファスや俺たちの気苦労も考えて欲しいな……」
「まぁ、自分たちの歓迎会だから断りづらいっていうのは、分からないでもないな」
軍の定例会議の後、会議室を出たところで、ダズとアッバスの話し声が聞こえてきた。
その時、私はなぜだか気になって、思わず二人に声をかけた。
「ダズ、アッバス、どうした?」
「兄上! ええ、実はこれから新しい教官たちの歓迎会がございまして」
「今日の指南役たちの歓迎会か?」
「そうです」
「それなら、私も出席しようか」
「「えっ!!?」」
ダズとアッバスは驚愕の表情で同時にこちらを見つめてきた。
「……えっと……、兄上……?」
ダズが半分固まって、たどたどしく尋ねてきた。元々ダズは感情が表情に出やすい方だが、目を丸くして、じっとこちらを見つめている。その顔にはさまざまな疑問が貼り付いていた。
「私も指南していただいたからな。是非とも彼らを歓迎したい」
私がそう告げると、ダズとアッバスはぽかんとしていた。
「迷惑か?」
「……いっ、いいえ! 滅相もないです! 彼らも喜ぶかと思います」
「ならば、新兵の制服でも借りるか。このままの姿では良くないだろう?」
「……そうですね……」
ダズとアッバスは何やら遠い目をして、大人しく諦めてくれたようだった。
ダズとアッバスに連れられて酒場に着くと、それまで酒が入って陽気に笑っていた兵士たちの表情が一気に引き締まった。
ただ、本日の歓迎会の主賓であるレヴィ教官とアルメダ教官だけは、私たちが現れても、特に何も変わらなかった。
「……アルメダ? 酒は飲まないんじゃなかったのか?」
「ふぇ? 私はお水しか飲んでないですよ~?」
「……レヴィ、これはどういうことだ?」
ダズが、アルメダ教官の様子がおかしいことに気がついて、事情を訊きにレヴィ教官に詰め寄っていった。
レヴィ教官はそんなダズに淡々と答えていて、ある意味すごい人物だと感じた。
とにかく、若干無理矢理ではあるが、私が飛び入り参加しても大丈夫なようだった。
王太子という身分上、仕方がないことだが、私の本当の身分を知っている兵士たちは、私に話しかけてこようとはしなかった。
ただ、レヴィ教官とアルメダ教官は、普通に私に話しかけてきた。
レヴィ教官の方は元々少し変わった人物らしいが、どうやらアルメダ教官の方は酒が入っているようで、すでに酔っ払っているようだった。
初めは彼らの馴れ馴れしさに少し戸惑ったが、今の私は新兵の姿をしている——確かに、彼らぐらいの対応の方が普通だ。それに、普段このように私に接する者は皆無だ。これはこれで、新鮮だった。
そのうち、酒場のステージに空きが出たので、酔っ払ったアルメダ教官が、レヴィ教官にステージで剣舞をするよう勧めていた。
これには、他の兵士たちも食いついた。ダズやアッバスも、興味があるようだ。
レヴィ教官は、たったの十日間で王宮勤務の上級兵や士官をその剣技で下し、事実上、王宮一の剣士と言える。——私も彼の剣舞には非常に興味を惹かれた。
「ええ、いいですよ」
「「「「「やったー!!!」」」」」
レヴィ教官は淡々と頷くと、ステージの方へ向かって行った。
私も兵士たちと一緒に、期待を込めて彼の背中を見送った。
「素晴らしい!」
レヴィ教官の剣舞は、見事としか言いようが無かった。非常に力強く、息をすることさえ憚られるほどの、何とも言えない緊張感のある舞だった。
私もただただ、拍手をし、称賛した。ダズが彼を指南役に指名したのも、間違いではなかったようだ。
「私もあんな風に剣舞ができたらなぁ~」
ふとアルメダ教官の方を振り向くと、彼女が羨ましそうに呟いていた。
彼女もかなりの剣の腕前だ。剣舞も出来そうな雰囲気がある。
ステージから戻って来たレヴィ教官が、何やらアルメダ教官の耳元で囁いていた。
「そうなの? 剣舞、ちょっと面白そう……」
アルメダ教官も乗り気になっているようだ。なんとなく、あと一押しすれば、剣舞を見せてくれそうな感じがしたのだ。
「アルメダ教官も、ステージで剣舞をされてみてはどうですか?」
その時、私はなぜだか彼女の剣舞をどうしても見てみたい気持ちになっていた。きっと、彼女の剣舞も美しいのだろう。
「ふふふっ。それじゃあ、行ってきますね!」
アルメダ教官は、花がほころぶように可憐に笑って、ステージの方へ向かった。
あんなに邪気も繕いもなく、純粋な笑顔を見たのは久々な気がして、思わず見惚れてしまった。
アルメダ教官の双剣の舞には引き込まれた。
先程までのアルメダ教官の雰囲気とは打って変わって、まるで何者かを宿したかのように目線や動きまでも違って、凛としていた。それでいて女性らしく柔らかく華麗で、見ているだけでゾクゾクとさせられるものだった。
酒場中の誰も彼もが彼女の舞に引き込まれ、ある者は楽器を掻き鳴らし、またある者は手拍子を打ち——彼女の舞が、この場を一つにまとめていた。酒場内は、謎の一体感に、彼女の剣舞に酔いしれていた。
剣舞が終わって、また酒の席に戻って来た彼女は、先程の双剣の舞を舞っていた人物とは別人のように、愛らしい笑顔を浮かべていた。
それがまた、私に、余計に彼女のことを知りたいと思わせた。
私は、アルメダ教官といろいろとおしゃべりをした。
他の兵士たちも彼女と何やら話したそうにしていたが、私がにこりと微笑んで彼らの方を振り向けば、大人しくなった。——普段、彼らの方が彼女と話せる機会が多いのだ。この場は私に譲ってもらおう。
私が王都ガザルの見どころや有名な店や食べ物、流行りのものなどを話せば、アルメダ教官は美しいエメラルド色の瞳をキラキラさせて、楽しそうに聴き入ってくれた。
子供のように純粋にはしゃぐ彼女は、とても愛らしかった。
代わりにアルメダ教官は、冒険者生活の話や、サハリアまでの旅の話をしてくれた。
「グランド・フォールズはとにかく雄大で、圧巻でした! 滝の端っこはもう見えないぐらい遠くにあって、いくつもいくつも虹が出てたんです。オアシス・ガザルはすっごく綺麗ですよね! こんなに水が透き通っていて、水底まで見渡せて、ずっと見てても飽きないです! 世界にこんなに素敵なところがあるなんて、本当に、サハリアまで旅して来て良かったです」
生き生きと語る彼女を見て、唐突に思った——ああ、彼女は私とは違って自由なんだ、と。
彼女のころころと変わっていく表情、煌めく瞳の力強さに、見つめるだけで眩暈がするような気がした。
自分が手にすることができないものを持っている彼女——ただただ純粋に、太陽のように眩しく感じた。憧れた。
その時、酒場の出入り口から、一人の男性がズンズンと勢い良くこちらにやって来た。
彼は、ピタリとアルメダの後ろの席で立ち止まった。
淡い金髪はサラリとしていて、淡い黄色の瞳は黄水晶のように煌めいている。非常に整った顔立ちで、細い柳眉は薄らと顰められていた。
アルメダの知り合いか? しかもかなりの美形だな……
私が警戒して様子を窺っていると、
「ああもう、お酒なんか飲んで!」
その男性は、腰に手を当てて何やらアルメダ教官に小言を言い始めた。
「るーふぁす!」
アルメダ教官の今まで見たことのない無防備な笑顔に、一瞬で、体の芯が冷えるような思いがした。
ルーファスと呼ばれた男性は、そのままアルメダ教官とレヴィ教官を連れて帰ろうとしていた。
「おんぶ~!」
「自分の足で歩きなさい」
酔っているとはいえ、甘えるようなアルメダ教官の様子に、私は何かガツンと頭を殴られたような、強い衝撃を受けた。
私は、今までにない感覚に、全く身動きが取れず、ただぼーっと彼らのことを見送ることしかできなかった。
***
翌日、兵の訓練場に顔を出せば、どうやら、アルメダ教官は歓迎会の酒の影響で魔力酔いを起こし、訓練を休んでいるそうだ。
酒で魔力酔いとは……子供かっ!?
「全く、ルーファスや俺たちの気苦労も考えて欲しいな……」
「まぁ、自分たちの歓迎会だから断りづらいっていうのは、分からないでもないな」
軍の定例会議の後、会議室を出たところで、ダズとアッバスの話し声が聞こえてきた。
その時、私はなぜだか気になって、思わず二人に声をかけた。
「ダズ、アッバス、どうした?」
「兄上! ええ、実はこれから新しい教官たちの歓迎会がございまして」
「今日の指南役たちの歓迎会か?」
「そうです」
「それなら、私も出席しようか」
「「えっ!!?」」
ダズとアッバスは驚愕の表情で同時にこちらを見つめてきた。
「……えっと……、兄上……?」
ダズが半分固まって、たどたどしく尋ねてきた。元々ダズは感情が表情に出やすい方だが、目を丸くして、じっとこちらを見つめている。その顔にはさまざまな疑問が貼り付いていた。
「私も指南していただいたからな。是非とも彼らを歓迎したい」
私がそう告げると、ダズとアッバスはぽかんとしていた。
「迷惑か?」
「……いっ、いいえ! 滅相もないです! 彼らも喜ぶかと思います」
「ならば、新兵の制服でも借りるか。このままの姿では良くないだろう?」
「……そうですね……」
ダズとアッバスは何やら遠い目をして、大人しく諦めてくれたようだった。
ダズとアッバスに連れられて酒場に着くと、それまで酒が入って陽気に笑っていた兵士たちの表情が一気に引き締まった。
ただ、本日の歓迎会の主賓であるレヴィ教官とアルメダ教官だけは、私たちが現れても、特に何も変わらなかった。
「……アルメダ? 酒は飲まないんじゃなかったのか?」
「ふぇ? 私はお水しか飲んでないですよ~?」
「……レヴィ、これはどういうことだ?」
ダズが、アルメダ教官の様子がおかしいことに気がついて、事情を訊きにレヴィ教官に詰め寄っていった。
レヴィ教官はそんなダズに淡々と答えていて、ある意味すごい人物だと感じた。
とにかく、若干無理矢理ではあるが、私が飛び入り参加しても大丈夫なようだった。
王太子という身分上、仕方がないことだが、私の本当の身分を知っている兵士たちは、私に話しかけてこようとはしなかった。
ただ、レヴィ教官とアルメダ教官は、普通に私に話しかけてきた。
レヴィ教官の方は元々少し変わった人物らしいが、どうやらアルメダ教官の方は酒が入っているようで、すでに酔っ払っているようだった。
初めは彼らの馴れ馴れしさに少し戸惑ったが、今の私は新兵の姿をしている——確かに、彼らぐらいの対応の方が普通だ。それに、普段このように私に接する者は皆無だ。これはこれで、新鮮だった。
そのうち、酒場のステージに空きが出たので、酔っ払ったアルメダ教官が、レヴィ教官にステージで剣舞をするよう勧めていた。
これには、他の兵士たちも食いついた。ダズやアッバスも、興味があるようだ。
レヴィ教官は、たったの十日間で王宮勤務の上級兵や士官をその剣技で下し、事実上、王宮一の剣士と言える。——私も彼の剣舞には非常に興味を惹かれた。
「ええ、いいですよ」
「「「「「やったー!!!」」」」」
レヴィ教官は淡々と頷くと、ステージの方へ向かって行った。
私も兵士たちと一緒に、期待を込めて彼の背中を見送った。
「素晴らしい!」
レヴィ教官の剣舞は、見事としか言いようが無かった。非常に力強く、息をすることさえ憚られるほどの、何とも言えない緊張感のある舞だった。
私もただただ、拍手をし、称賛した。ダズが彼を指南役に指名したのも、間違いではなかったようだ。
「私もあんな風に剣舞ができたらなぁ~」
ふとアルメダ教官の方を振り向くと、彼女が羨ましそうに呟いていた。
彼女もかなりの剣の腕前だ。剣舞も出来そうな雰囲気がある。
ステージから戻って来たレヴィ教官が、何やらアルメダ教官の耳元で囁いていた。
「そうなの? 剣舞、ちょっと面白そう……」
アルメダ教官も乗り気になっているようだ。なんとなく、あと一押しすれば、剣舞を見せてくれそうな感じがしたのだ。
「アルメダ教官も、ステージで剣舞をされてみてはどうですか?」
その時、私はなぜだか彼女の剣舞をどうしても見てみたい気持ちになっていた。きっと、彼女の剣舞も美しいのだろう。
「ふふふっ。それじゃあ、行ってきますね!」
アルメダ教官は、花がほころぶように可憐に笑って、ステージの方へ向かった。
あんなに邪気も繕いもなく、純粋な笑顔を見たのは久々な気がして、思わず見惚れてしまった。
アルメダ教官の双剣の舞には引き込まれた。
先程までのアルメダ教官の雰囲気とは打って変わって、まるで何者かを宿したかのように目線や動きまでも違って、凛としていた。それでいて女性らしく柔らかく華麗で、見ているだけでゾクゾクとさせられるものだった。
酒場中の誰も彼もが彼女の舞に引き込まれ、ある者は楽器を掻き鳴らし、またある者は手拍子を打ち——彼女の舞が、この場を一つにまとめていた。酒場内は、謎の一体感に、彼女の剣舞に酔いしれていた。
剣舞が終わって、また酒の席に戻って来た彼女は、先程の双剣の舞を舞っていた人物とは別人のように、愛らしい笑顔を浮かべていた。
それがまた、私に、余計に彼女のことを知りたいと思わせた。
私は、アルメダ教官といろいろとおしゃべりをした。
他の兵士たちも彼女と何やら話したそうにしていたが、私がにこりと微笑んで彼らの方を振り向けば、大人しくなった。——普段、彼らの方が彼女と話せる機会が多いのだ。この場は私に譲ってもらおう。
私が王都ガザルの見どころや有名な店や食べ物、流行りのものなどを話せば、アルメダ教官は美しいエメラルド色の瞳をキラキラさせて、楽しそうに聴き入ってくれた。
子供のように純粋にはしゃぐ彼女は、とても愛らしかった。
代わりにアルメダ教官は、冒険者生活の話や、サハリアまでの旅の話をしてくれた。
「グランド・フォールズはとにかく雄大で、圧巻でした! 滝の端っこはもう見えないぐらい遠くにあって、いくつもいくつも虹が出てたんです。オアシス・ガザルはすっごく綺麗ですよね! こんなに水が透き通っていて、水底まで見渡せて、ずっと見てても飽きないです! 世界にこんなに素敵なところがあるなんて、本当に、サハリアまで旅して来て良かったです」
生き生きと語る彼女を見て、唐突に思った——ああ、彼女は私とは違って自由なんだ、と。
彼女のころころと変わっていく表情、煌めく瞳の力強さに、見つめるだけで眩暈がするような気がした。
自分が手にすることができないものを持っている彼女——ただただ純粋に、太陽のように眩しく感じた。憧れた。
その時、酒場の出入り口から、一人の男性がズンズンと勢い良くこちらにやって来た。
彼は、ピタリとアルメダの後ろの席で立ち止まった。
淡い金髪はサラリとしていて、淡い黄色の瞳は黄水晶のように煌めいている。非常に整った顔立ちで、細い柳眉は薄らと顰められていた。
アルメダの知り合いか? しかもかなりの美形だな……
私が警戒して様子を窺っていると、
「ああもう、お酒なんか飲んで!」
その男性は、腰に手を当てて何やらアルメダ教官に小言を言い始めた。
「るーふぁす!」
アルメダ教官の今まで見たことのない無防備な笑顔に、一瞬で、体の芯が冷えるような思いがした。
ルーファスと呼ばれた男性は、そのままアルメダ教官とレヴィ教官を連れて帰ろうとしていた。
「おんぶ~!」
「自分の足で歩きなさい」
酔っているとはいえ、甘えるようなアルメダ教官の様子に、私は何かガツンと頭を殴られたような、強い衝撃を受けた。
私は、今までにない感覚に、全く身動きが取れず、ただぼーっと彼らのことを見送ることしかできなかった。
***
翌日、兵の訓練場に顔を出せば、どうやら、アルメダ教官は歓迎会の酒の影響で魔力酔いを起こし、訓練を休んでいるそうだ。
酒で魔力酔いとは……子供かっ!?
12
◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
お気に入りに追加
161
あなたにおすすめの小説

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
私の入る余地なんてないことはわかってる。だけど……。
さくしゃ
恋愛
キャロルは知っていた。
許嫁であるリオンと、親友のサンが互いを想い合っていることを。
幼い頃からずっと想ってきたリオン、失いたくない大切な親友であるサン。キャロルは苦悩の末に、リオンへの想いを封じ、身を引くと決めていた——はずだった。
(ああ、もう、)
やり過ごせると思ってた。でも、そんなことを言われたら。
(ずるいよ……)
リオンはサンのことだけを見ていると思っていた。けれど——違った。
こんな私なんかのことを。
友情と恋情の狭間で揺れ動くキャロル、リオン、サンの想い。
彼らが最後に選ぶ答えとは——?
⚠️好みが非常に分かれる作品となっております。

夫の隠し子を見付けたので、溺愛してみた。
辺野夏子
恋愛
セファイア王国王女アリエノールは八歳の時、王命を受けエメレット伯爵家に嫁いだ。それから十年、ずっと仮面夫婦のままだ。アリエノールは先天性の病のため、残りの寿命はあとわずか。日々を穏やかに過ごしているけれど、このままでは生きた証がないまま短い命を散らしてしまう。そんなある日、アリエノールの元に一人の子供が現れた。夫であるカシウスに生き写しな見た目の子供は「この家の子供になりにきた」と宣言する。これは夫の隠し子に間違いないと、アリエノールは継母としてその子を育てることにするのだが……堅物で不器用な夫と、余命わずかで卑屈になっていた妻がお互いの真実に気が付くまでの話。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。

異世界で婚活したら、とんでもないのが釣れちゃった?!
家具付
恋愛
五年前に、異世界に落っこちてしまった少女スナゴ。受け入れてくれた村にすっかりなじんだ頃、近隣の村の若い人々が集まる婚活に誘われる。一度は行ってみるべきという勧めを受けて行ってみたそこで出会ったのは……?
多種多様な獣人が暮らす異世界でおくる、のんびりほのぼのな求婚ライフ!の、はずだったのに。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる