149 / 347
鉄竜の鱗1
しおりを挟む
「ここが、鉄竜の鱗の拠点さ。一軒家を丸々買って、メンバーでシェアしてるのさ」
「おおっ! 立派なお屋敷ですね!!」
「とても住みやすそうですね」
カタリーナに連れられて、レイとレヴィは、王都にある鉄竜の鱗の拠点に来ていた。
日干しレンガ造りの大きな家は、背の高い壁は真っ白く塗装されていて、出入り口には、大きなサボテンの植木鉢が置かれていた。
拠点の中に足を踏み入れると、窓が小さくて、砂漠の厳しい日差しがあまり入らないようになっているため、屋敷の中は少しひんやりとしていた。
「カタリーナ、お帰り! あれ? 新メンバー?」
緑色の髪の女性が、ひょっこりと奥から顔を出してきた。
「いや、しばらくうちで預かることになった、レイとレヴィだ」
「レイちゃんと、レヴィさんだね。あたしはシャマラ。王都で薬屋をやってる薬師なんだ。王都にいることが多いし、ここの管理人もやってるんだ。よろしくね!」
シャマラは、日に焼けた琥珀色の肌と、にっこりと太陽のような明るい笑顔が素敵な女性だ。
「レイです。しばらくお世話になります。よろしくお願いします!」
「レヴィです。よろしくお願いします」
レイとレヴィはにこやかに挨拶をして、彼女と握手を交わした。
「他のメンバーはどうしてる?」
「双子とファルークは、三人で依頼を受けていて、しばらくは王都の外に出てるよ。ラハトは里帰り中。今、王都にいるのは、アッバスぐらいかな」
カタリーナの問いに、シャマラは、顎に指先を当て、思い返すように斜め上を見上げて答えた。
「そうか……まぁ、そいつらは、帰って来てから紹介するか。空いてる部屋はあったよね?」
「あるよ! 案内するね!」
シャマラに案内された部屋は、ベッドとテーブルと椅子が、それぞれ一つずつ置かれたシンプルな部屋だった。部屋の隅には、木製のチェストが置いてある。
「あんまり物が無くてごめんね。でも、好きに使ってもらって大丈夫だよ」
「ありがとうございます!」
「少し落ち着いたら、みんなでお茶にしよっか。中庭に集合ね!」
「はいっ!」
(良い人そうで良かった~)
レイは、しーんと静まりかえった部屋の中を見まわした。あまり物が無いとは言われたが、丁寧に手入れされているようで、埃一つ無く、綺麗に整えられた部屋だ。
(ここがしばらく、私の部屋かぁ……砂漠の国サハリア、楽しみ!)
遥々サハリア王国まで来たのだ。レイはこの国を精一杯、満喫するつもりだ。
***
中庭は、この拠点のちょうど真ん中にあり、屋敷の背の高い壁のおかげで、一日中、庭のどこかに日陰ができるそうだ。——日差しの厳しい砂漠で、涼しく暮らすための知恵だ。
その日陰部分に、バサリと大きな絨毯を敷いて、ローテーブルと、綺麗な刺繍が施されたターコイズブルー色のクッションが置かれていた。ローテーブルには、クッションと同色同柄のクロスが掛けられている。
「わぁ! おしゃれですね! すごく砂漠の国っぽいです!」
「砂漠の国だよ~、ここは」
シャマラがくすりと笑って、テーブルの上に人数分のグラスを並べた。錫製の大きな水差しには、氷入りのアイスティーが入っていて、カラリと涼しげな音を鳴らしている。
お茶請けに、アーモンドが載った一口大のケーキも出されていた。
カタリーナ、シャマラ、レイ、レヴィが、ローテーブルを囲んで、席に着いた。
「さぁ、ちゃんと説明して、カタリーナ? うちが預かる子なんて、みんなワケアリでしょ?」
シャマラがあたたかなオレンジ色の瞳をキラキラと煌めかせて、カタリーナを見つめた。非常に興味津々なようで、ワケアリであるはずのレイたちを預かることについては、反対していないようだ。
「シャマラには、敵わないな……この子に話しても構わないかい?」
「しばらくお世話になりますし、他の人に口外しないのであれば……」
カタリーナの問いかけに、レイは真摯な表情で頷いた。
「レイは当代剣聖で、レヴィは聖剣レーヴァテインなんだ。ドラゴニアで、レヴィが剣聖候補に引っ掛かってね、ほとぼりが冷めるまで、うちで預かることになったんだ」
「えっ!? レイちゃんが剣聖なの!? レヴィさんじゃなくて!?」
シャマラは驚愕の表情で、レイとレヴィを交互に見比べた。
「レヴィ」
「はい」
レイがレヴィの手を取ると、レヴィは人型ではなく、元の剣の姿に戻った。
一振りの見事なロングソードが、レイの手の中にはあった。刀身は、強く清廉な聖属性の魔力を帯びて、淡く白銀色に輝いている。
「……すっごい剣ね! あの剣バカたちが見たら、大騒ぎよ! 絶対、見せちゃダメよ!」
シャマラはレヴィの正体に目を丸くした後、力強く、そう言い放った。
「レイは、三大魔女でもあるんだ。強力な水魔術が撃てるし、このことは秘密にしておいて欲しい」
「了解! 三大魔女って、本当にいるんだね~。水魔術が使えるなら、秘密にしておかないと、レイちゃんなら、攫われちゃいそうだね」
「本当に、水魔術師の誘拐ってあるんですね……」
「あるよー! この前も近くの村で、子供が攫われたばかりだし。水はこの国では、貴重だからね」
「うぅっ……気をつけます」
レイはぶるりと震えると、ケーキに手を伸ばした。甘いシロップがたっぷりと染み込んでいて、ホッと安心できる味がした。
「レイ、私もケーキを食べてみたいです」
「わっ! 剣が喋った!?」
シャマラは、ギョッとして、剣型のレヴィの方を振り向いた。
「ごめん、ごめん! 元に戻っていいよ!」
レイが慌てて言うと、レヴィはポンッと元の人型に戻った。早速、ケーキにも手を伸ばして、もぐもぐと頬張っている。
シャマラは目を思いっきり丸くして、「本当に人型になった……」と呆然と呟いていた。
「そういえば、サハリア砂漠は、かなり大きいですよね。砂竜王様はいたりするんですか?」
「おや? 気になるかい?」
「う~~ん。もし気づかないうちにお会いして、失礼なことをしてたら嫌だな、って……」
「あはは、大丈夫だよ。砂竜王は永久欠番なんだ」
「へっ? そんなことがあるんですか?」
「そうさ」
「???」
カタリーナは珍しく目を細めて、どこか遠くを見ていた。
レイは、彼女の珍しくぼうっとした雰囲気に、なぜだか理由を訊きづらくて、それ以上尋ねることは止めることにした。
***
「よう、レイ、レヴィ! どうだ? うちの拠点は? なかなかいいだろう?」
「住みやすそうで、いい所ですね! みんなもいて、賑やかでとても楽しそうです!」
「そうだろう?」
サハリアに日が沈むと、ダズとクリフが、もう一人、王宮兵の制服を着た大柄な男性を連れて来ていた。
拠点の中庭で、みんなで夕食の準備を進めていた時だった。
「鉄竜の鱗メンバーで、王宮の近衛兵のアッバスだ。俺の従兄弟で、幼馴染でもあるんだ」
「アッバスだ。よろしく」
ダズに紹介され、アッバスは大きな右手を差し出して、挨拶をした。
アッバスは、ダズと同じぐらい大柄で、兵士らしくがっしりと鍛えられている。砂漠の民らしい色黒の肌に、燃えるような長い赤髪と、赤い瞳をしている。
「レイです。よろしくお願いします」
「レヴィです。よろしくお願いします」
レイとレヴィは、順番に彼とがっしり握手をした。
「鉄竜の鱗メンバーは、全部で九人で、ほとんどがAランク冒険者さ。クリフとアッバスは、王宮に勤めてて、ダズのお目付け役でもあるんだ」
「そうなんですね」
カタリーナは、大皿料理を運びながら、横から口を挟んだ。
「俺は別にいらないって言ったんだけどよ、親父が無理矢理つけてきたんだ」
「当たり前だろう! 一応、お前は王子なんだぞ」
「『一応』って何だよ!?」
ダズとアッバスの気安いやり取りを見ていると、本当に幼馴染のようだ。
「そうだ、レイ、レヴィ。 王宮勤めの話なんだが……長くなるし、飯食いながらでもいいか?」
ダズはにかっと笑って、自身も夕食の手伝いに加わった。
「あいつ、全然、王子らしくないだろ」
アッバスはやれやれと肩を窄めて、軽口を叩いた。
レイとレヴィは、ただこくりと頷いた。
「おおっ! 立派なお屋敷ですね!!」
「とても住みやすそうですね」
カタリーナに連れられて、レイとレヴィは、王都にある鉄竜の鱗の拠点に来ていた。
日干しレンガ造りの大きな家は、背の高い壁は真っ白く塗装されていて、出入り口には、大きなサボテンの植木鉢が置かれていた。
拠点の中に足を踏み入れると、窓が小さくて、砂漠の厳しい日差しがあまり入らないようになっているため、屋敷の中は少しひんやりとしていた。
「カタリーナ、お帰り! あれ? 新メンバー?」
緑色の髪の女性が、ひょっこりと奥から顔を出してきた。
「いや、しばらくうちで預かることになった、レイとレヴィだ」
「レイちゃんと、レヴィさんだね。あたしはシャマラ。王都で薬屋をやってる薬師なんだ。王都にいることが多いし、ここの管理人もやってるんだ。よろしくね!」
シャマラは、日に焼けた琥珀色の肌と、にっこりと太陽のような明るい笑顔が素敵な女性だ。
「レイです。しばらくお世話になります。よろしくお願いします!」
「レヴィです。よろしくお願いします」
レイとレヴィはにこやかに挨拶をして、彼女と握手を交わした。
「他のメンバーはどうしてる?」
「双子とファルークは、三人で依頼を受けていて、しばらくは王都の外に出てるよ。ラハトは里帰り中。今、王都にいるのは、アッバスぐらいかな」
カタリーナの問いに、シャマラは、顎に指先を当て、思い返すように斜め上を見上げて答えた。
「そうか……まぁ、そいつらは、帰って来てから紹介するか。空いてる部屋はあったよね?」
「あるよ! 案内するね!」
シャマラに案内された部屋は、ベッドとテーブルと椅子が、それぞれ一つずつ置かれたシンプルな部屋だった。部屋の隅には、木製のチェストが置いてある。
「あんまり物が無くてごめんね。でも、好きに使ってもらって大丈夫だよ」
「ありがとうございます!」
「少し落ち着いたら、みんなでお茶にしよっか。中庭に集合ね!」
「はいっ!」
(良い人そうで良かった~)
レイは、しーんと静まりかえった部屋の中を見まわした。あまり物が無いとは言われたが、丁寧に手入れされているようで、埃一つ無く、綺麗に整えられた部屋だ。
(ここがしばらく、私の部屋かぁ……砂漠の国サハリア、楽しみ!)
遥々サハリア王国まで来たのだ。レイはこの国を精一杯、満喫するつもりだ。
***
中庭は、この拠点のちょうど真ん中にあり、屋敷の背の高い壁のおかげで、一日中、庭のどこかに日陰ができるそうだ。——日差しの厳しい砂漠で、涼しく暮らすための知恵だ。
その日陰部分に、バサリと大きな絨毯を敷いて、ローテーブルと、綺麗な刺繍が施されたターコイズブルー色のクッションが置かれていた。ローテーブルには、クッションと同色同柄のクロスが掛けられている。
「わぁ! おしゃれですね! すごく砂漠の国っぽいです!」
「砂漠の国だよ~、ここは」
シャマラがくすりと笑って、テーブルの上に人数分のグラスを並べた。錫製の大きな水差しには、氷入りのアイスティーが入っていて、カラリと涼しげな音を鳴らしている。
お茶請けに、アーモンドが載った一口大のケーキも出されていた。
カタリーナ、シャマラ、レイ、レヴィが、ローテーブルを囲んで、席に着いた。
「さぁ、ちゃんと説明して、カタリーナ? うちが預かる子なんて、みんなワケアリでしょ?」
シャマラがあたたかなオレンジ色の瞳をキラキラと煌めかせて、カタリーナを見つめた。非常に興味津々なようで、ワケアリであるはずのレイたちを預かることについては、反対していないようだ。
「シャマラには、敵わないな……この子に話しても構わないかい?」
「しばらくお世話になりますし、他の人に口外しないのであれば……」
カタリーナの問いかけに、レイは真摯な表情で頷いた。
「レイは当代剣聖で、レヴィは聖剣レーヴァテインなんだ。ドラゴニアで、レヴィが剣聖候補に引っ掛かってね、ほとぼりが冷めるまで、うちで預かることになったんだ」
「えっ!? レイちゃんが剣聖なの!? レヴィさんじゃなくて!?」
シャマラは驚愕の表情で、レイとレヴィを交互に見比べた。
「レヴィ」
「はい」
レイがレヴィの手を取ると、レヴィは人型ではなく、元の剣の姿に戻った。
一振りの見事なロングソードが、レイの手の中にはあった。刀身は、強く清廉な聖属性の魔力を帯びて、淡く白銀色に輝いている。
「……すっごい剣ね! あの剣バカたちが見たら、大騒ぎよ! 絶対、見せちゃダメよ!」
シャマラはレヴィの正体に目を丸くした後、力強く、そう言い放った。
「レイは、三大魔女でもあるんだ。強力な水魔術が撃てるし、このことは秘密にしておいて欲しい」
「了解! 三大魔女って、本当にいるんだね~。水魔術が使えるなら、秘密にしておかないと、レイちゃんなら、攫われちゃいそうだね」
「本当に、水魔術師の誘拐ってあるんですね……」
「あるよー! この前も近くの村で、子供が攫われたばかりだし。水はこの国では、貴重だからね」
「うぅっ……気をつけます」
レイはぶるりと震えると、ケーキに手を伸ばした。甘いシロップがたっぷりと染み込んでいて、ホッと安心できる味がした。
「レイ、私もケーキを食べてみたいです」
「わっ! 剣が喋った!?」
シャマラは、ギョッとして、剣型のレヴィの方を振り向いた。
「ごめん、ごめん! 元に戻っていいよ!」
レイが慌てて言うと、レヴィはポンッと元の人型に戻った。早速、ケーキにも手を伸ばして、もぐもぐと頬張っている。
シャマラは目を思いっきり丸くして、「本当に人型になった……」と呆然と呟いていた。
「そういえば、サハリア砂漠は、かなり大きいですよね。砂竜王様はいたりするんですか?」
「おや? 気になるかい?」
「う~~ん。もし気づかないうちにお会いして、失礼なことをしてたら嫌だな、って……」
「あはは、大丈夫だよ。砂竜王は永久欠番なんだ」
「へっ? そんなことがあるんですか?」
「そうさ」
「???」
カタリーナは珍しく目を細めて、どこか遠くを見ていた。
レイは、彼女の珍しくぼうっとした雰囲気に、なぜだか理由を訊きづらくて、それ以上尋ねることは止めることにした。
***
「よう、レイ、レヴィ! どうだ? うちの拠点は? なかなかいいだろう?」
「住みやすそうで、いい所ですね! みんなもいて、賑やかでとても楽しそうです!」
「そうだろう?」
サハリアに日が沈むと、ダズとクリフが、もう一人、王宮兵の制服を着た大柄な男性を連れて来ていた。
拠点の中庭で、みんなで夕食の準備を進めていた時だった。
「鉄竜の鱗メンバーで、王宮の近衛兵のアッバスだ。俺の従兄弟で、幼馴染でもあるんだ」
「アッバスだ。よろしく」
ダズに紹介され、アッバスは大きな右手を差し出して、挨拶をした。
アッバスは、ダズと同じぐらい大柄で、兵士らしくがっしりと鍛えられている。砂漠の民らしい色黒の肌に、燃えるような長い赤髪と、赤い瞳をしている。
「レイです。よろしくお願いします」
「レヴィです。よろしくお願いします」
レイとレヴィは、順番に彼とがっしり握手をした。
「鉄竜の鱗メンバーは、全部で九人で、ほとんどがAランク冒険者さ。クリフとアッバスは、王宮に勤めてて、ダズのお目付け役でもあるんだ」
「そうなんですね」
カタリーナは、大皿料理を運びながら、横から口を挟んだ。
「俺は別にいらないって言ったんだけどよ、親父が無理矢理つけてきたんだ」
「当たり前だろう! 一応、お前は王子なんだぞ」
「『一応』って何だよ!?」
ダズとアッバスの気安いやり取りを見ていると、本当に幼馴染のようだ。
「そうだ、レイ、レヴィ。 王宮勤めの話なんだが……長くなるし、飯食いながらでもいいか?」
ダズはにかっと笑って、自身も夕食の手伝いに加わった。
「あいつ、全然、王子らしくないだろ」
アッバスはやれやれと肩を窄めて、軽口を叩いた。
レイとレヴィは、ただこくりと頷いた。
12
◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
お気に入りに追加
161
あなたにおすすめの小説

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
私の入る余地なんてないことはわかってる。だけど……。
さくしゃ
恋愛
キャロルは知っていた。
許嫁であるリオンと、親友のサンが互いを想い合っていることを。
幼い頃からずっと想ってきたリオン、失いたくない大切な親友であるサン。キャロルは苦悩の末に、リオンへの想いを封じ、身を引くと決めていた——はずだった。
(ああ、もう、)
やり過ごせると思ってた。でも、そんなことを言われたら。
(ずるいよ……)
リオンはサンのことだけを見ていると思っていた。けれど——違った。
こんな私なんかのことを。
友情と恋情の狭間で揺れ動くキャロル、リオン、サンの想い。
彼らが最後に選ぶ答えとは——?
⚠️好みが非常に分かれる作品となっております。

夫の隠し子を見付けたので、溺愛してみた。
辺野夏子
恋愛
セファイア王国王女アリエノールは八歳の時、王命を受けエメレット伯爵家に嫁いだ。それから十年、ずっと仮面夫婦のままだ。アリエノールは先天性の病のため、残りの寿命はあとわずか。日々を穏やかに過ごしているけれど、このままでは生きた証がないまま短い命を散らしてしまう。そんなある日、アリエノールの元に一人の子供が現れた。夫であるカシウスに生き写しな見た目の子供は「この家の子供になりにきた」と宣言する。これは夫の隠し子に間違いないと、アリエノールは継母としてその子を育てることにするのだが……堅物で不器用な夫と、余命わずかで卑屈になっていた妻がお互いの真実に気が付くまでの話。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界で婚活したら、とんでもないのが釣れちゃった?!
家具付
恋愛
五年前に、異世界に落っこちてしまった少女スナゴ。受け入れてくれた村にすっかりなじんだ頃、近隣の村の若い人々が集まる婚活に誘われる。一度は行ってみるべきという勧めを受けて行ってみたそこで出会ったのは……?
多種多様な獣人が暮らす異世界でおくる、のんびりほのぼのな求婚ライフ!の、はずだったのに。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる