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王都ガザル
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しとしとと、雨が降っている。
グレー色の重苦しい空。
湿気混じりの、独特な篭った香り。
心まで塞いでしまいそうな、重たい空気。
簡素な木組みのガゼボには、色黒の青年と、腰まで届くたおやかなローズ色の髪の女性がいた。
庭では、満開のバラが、黄色に赤が差した可憐な花を咲かせている。
「……ラヒム、話は聞いたわ……本当なの?」
「…………」
ラヒムと呼ばれた青年は、悲しげに藍色の瞳をその女性に向けていた。
ただ、じっと。
それが、答えだった。
「君が泣くと、空まで泣いてしまうね」
ラヒムは片手を彼女の頬に添え、親指でその目元を拭った。
彼女の、涙に濡れたその瞳は、蜂蜜のようにとろりと濃い黄金眼だ。
「……っ!!」
女性はラヒムの手を乱暴に振り払うと、ガゼボの外へと走り去ってしまった。
ラヒムはただ、その背中を眺めていた。彼には、彼女を追いかける資格がなかったからだ。
しばらくして、ラヒムはガゼボから出て、彼女とは別方向へ歩き出した。
雨に濡れるその髪は、この重苦しい空と同じ、淡いグレー色をしていた。
***
「……むぅ。久々に、夢を見ました……しかも、何だか悲しい感じのやつです」
レイはむくりと起き上がると、眠たい目元をこしこしと擦り始めた。
『レイ、おはよう?』
「おはよう、琥珀」
レイが琥珀の方を振り向くと、琥珀は行儀良くお座りして、前脚でクシクシと器用に顔を洗っていた。
「……琥珀が顔を洗ってるの、初めて見たかも……かわいい」
『おヒゲ、モゾモゾする……』
「???」
レイが、琥珀のかわいい仕草を眺めていると、
「レイ、おはよう! 砂漠に雨が降ってるよ!」
カタリーナが女子部屋に入ってきた。
「えっ、雨ですか!? ちょっと見てみたいです!」
「すぐに止んじゃうとは思うけど、滅多に降らないからね。見れるのは今のうちだけかもよ」
レイはパタパタと小走りに、忙しなく外の様子を見に向かった。
宿の外では思いの外、雨がザアザアと勢い良く降っていた。
砂漠は雨に濡れて、濃いローズ色に染まっていた。
(……夢の中と同じ、雨だ。さっきのあれも、この土地の誰かの記憶だったのかな?)
レイが感慨深く砂漠の雨を眺めていると、
「久しぶりの雨だぜ。ありがたいな。これが止んだら、王都へ向かうか」
ダズが赤い瞳を細めて、嬉しそうに雨を眺めていた。
(あれ? 夢の中の人と一緒だ)
ダズの髪は、夢の中の青年と同じ、淡いグレー色だった。
***
「あれが王都ガザルだ」
ダズが砂漠の丘陵に立ち、眼下に広がる巨大なオアシスと大都市を指差した。
「わぁ! とても大きなオアシスですね! すごい、オアシスの中にも都市が!!」
レイは感動で瞳をキラキラと輝かせた。
王都ガザルは、砂漠の中の水上都市だ。
青く透き通る巨大オアシスの真ん中には、王宮と城下町が築かれ、東と南側には、大きな橋がかかっている。
船着場もあり、オアシスには小舟がいくつもぷかりと浮かんでいる。
オアシスの周囲には灌漑で大農園が作られ、砂を防ぐため椰子の木がいくつも植えられている。そして、その周りをさらにぐるりと取り囲むように、また都市が築かれていた。
「サハリアにオアシスはいくつもあるが、王都のオアシスが一番大きい。この国が砂漠の地になってから突然、王都の周りに巨大オアシスが湧いたそうだ。今ではこの国に無くてはならないものだ」
クリフが久々の帰郷に、懐かしむように王都ガザルを見渡した。砂漠に入ってからは、日差し対策で、銀縁眼鏡はサングラスに変わっていた。
「今の王都ガザルは、難攻不落って言われているんだ。他国も恐れる三つの要素がある。レイ、分かるか?」
クリフが先生のように、レイに質問をした。
「他国が恐れる要素……クリフの弟さん、ですか?」
「一つは正解だ。『主砲』国家魔術師ジョセフ。もう一つは、Sランク冒険者『傭兵女王』カタリーナ・バンデラスが率いる『鉄竜の鱗』。最後の一つは、聖鳳教会ガザル支部の聖剣ハルバインドと、その使い手『聖剣の騎士』オルドゥだ。他国からしたら、この三つはかなり厄介で、国民の人気も高い。特に、聖剣の騎士オルドゥは、当代剣聖の告げが出た時は、真っ先に疑われたほどの腕前だ」
「そうなんですね。それだけ揃ってたら、手を出しづらいですよね」
レイはこくりと頷いた。
竜の第一席を味方にした国だ。他の国も好き好んで喧嘩はしたくないだろう。
「オルドゥは本当に強いよ。聖剣ハルバインドは双剣なんだけど、歴代の使用者にはいつもサハリアの民を選ぶんだよね」
「ルーファスは会ったことがあるんですね」
「僕がガザル支部に行く時は、よく護衛をしてもらってるよ。レイにもそのうち紹介するよ」
「いいんですか?」
「フェリクス様の義娘だからね。もし、レイがガザル支部に来るようなことがあれば、守ってもらわないとね」
ルーファスが淡い黄色の瞳を緩めて、優しく微笑んだ。
「さて、もうすぐ王都ガザルだけど、宿は決まってるかい?」
カタリーナの質問に、レイは首を左右に振り、ルーファスとレヴィは「いいえ」と答えた。
「それなら話は早い。鉄竜の鱗の拠点に部屋が余ってると思うから、ガザルにいる間はそこに泊まるかい?」
「いいんですか!?」
「もちろんさ! レイは鉄竜の鱗が預かるって約束したし。ルーファスとレヴィは?」
「よろしくお願いします」
カタリーナが振り向くと、レヴィの方はぺこりとお辞儀をした。
「僕は教会の方に戻るので大丈夫です。レイ、いい子にしてるんだよ」
ルーファスはレイに目線を合わせて、にこりと笑った。
「ゔっ……まるで私が問題児みたいに!」
レイはぷくぅっとむくれた。
「迷子にならないこと、攫われないこと、何か問題に巻き込まれないこと、いいね?」
「うぅっ……ルーファスの信頼がなさすぎる……」
「いざとなったら、僕の加護を使うんだよ?」
「はい……」
ルーファスに優しく諭され、レイはがくりと肩を落として頷いた。
***
銀の不死鳥と鉄竜の鱗メンバーは、東側にある大きな橋から王都ガザルに渡ることになった。
「すごい透明度ですね! 綺麗~!!」
オアシス・ガザルは、かなりの透明度を誇り、地上からその水底を難なく見渡せた。
淡いローズ色の水底まで、燦々とした光が届き、珊瑚礁のような色とりどりのゴツゴツとした植物が生えているようだ。
その間を、悠々と魚たちが泳いでいる。
「わぁ! お魚もいるんですね!」
「厳密には、そいつらは魚ではない」
「えっ? じゃあ、何なのですか?」
「このオアシスは魔力が豊富で、普通の魚は住めないからな。このオアシスにいる魚は全て魔魚……魔物の一種だ」
「へ~、そんなのがいるんですね」
「海底に生えてる植物も、全て魔力性の珊瑚だ。研究者によると、こいつらがこのオアシスの浄化をしているらしい」
「だから、こんなに透き通るように綺麗なんですね」
レイが瞳を輝かせてオアシスを覗き込むと、クリフがくすりと微笑んで教えてくれた。
「俺たちは一旦、王宮に帰るぜ。剣の指南役や助手の話は、いろいろ決まってから、鉄竜の鱗の拠点に行って話すわ」
立派な石造りの大橋を渡りきった所で、ダズが軽く手を上げた。
クリフも王宮へ向かうようで、彼らのそばには、サハリア王国の兵士たちが出迎えに集まり始めていた。
「ああ、分かった。後でね」
カタリーナも軽く手を上げて、了承した。
「それでは、僕もここで。レイ、またね。カタリーナ様、レヴィ、よろしくお願いします」
「分かった。任せな」
「かしこまりました」
カタリーナは笑顔で力強く頷き、レヴィは淡々と頷いた。
「ルーファスも、またね」
レイが手を振ると、ルーファスも爽やかに、笑顔で手を振り返していた。
グレー色の重苦しい空。
湿気混じりの、独特な篭った香り。
心まで塞いでしまいそうな、重たい空気。
簡素な木組みのガゼボには、色黒の青年と、腰まで届くたおやかなローズ色の髪の女性がいた。
庭では、満開のバラが、黄色に赤が差した可憐な花を咲かせている。
「……ラヒム、話は聞いたわ……本当なの?」
「…………」
ラヒムと呼ばれた青年は、悲しげに藍色の瞳をその女性に向けていた。
ただ、じっと。
それが、答えだった。
「君が泣くと、空まで泣いてしまうね」
ラヒムは片手を彼女の頬に添え、親指でその目元を拭った。
彼女の、涙に濡れたその瞳は、蜂蜜のようにとろりと濃い黄金眼だ。
「……っ!!」
女性はラヒムの手を乱暴に振り払うと、ガゼボの外へと走り去ってしまった。
ラヒムはただ、その背中を眺めていた。彼には、彼女を追いかける資格がなかったからだ。
しばらくして、ラヒムはガゼボから出て、彼女とは別方向へ歩き出した。
雨に濡れるその髪は、この重苦しい空と同じ、淡いグレー色をしていた。
***
「……むぅ。久々に、夢を見ました……しかも、何だか悲しい感じのやつです」
レイはむくりと起き上がると、眠たい目元をこしこしと擦り始めた。
『レイ、おはよう?』
「おはよう、琥珀」
レイが琥珀の方を振り向くと、琥珀は行儀良くお座りして、前脚でクシクシと器用に顔を洗っていた。
「……琥珀が顔を洗ってるの、初めて見たかも……かわいい」
『おヒゲ、モゾモゾする……』
「???」
レイが、琥珀のかわいい仕草を眺めていると、
「レイ、おはよう! 砂漠に雨が降ってるよ!」
カタリーナが女子部屋に入ってきた。
「えっ、雨ですか!? ちょっと見てみたいです!」
「すぐに止んじゃうとは思うけど、滅多に降らないからね。見れるのは今のうちだけかもよ」
レイはパタパタと小走りに、忙しなく外の様子を見に向かった。
宿の外では思いの外、雨がザアザアと勢い良く降っていた。
砂漠は雨に濡れて、濃いローズ色に染まっていた。
(……夢の中と同じ、雨だ。さっきのあれも、この土地の誰かの記憶だったのかな?)
レイが感慨深く砂漠の雨を眺めていると、
「久しぶりの雨だぜ。ありがたいな。これが止んだら、王都へ向かうか」
ダズが赤い瞳を細めて、嬉しそうに雨を眺めていた。
(あれ? 夢の中の人と一緒だ)
ダズの髪は、夢の中の青年と同じ、淡いグレー色だった。
***
「あれが王都ガザルだ」
ダズが砂漠の丘陵に立ち、眼下に広がる巨大なオアシスと大都市を指差した。
「わぁ! とても大きなオアシスですね! すごい、オアシスの中にも都市が!!」
レイは感動で瞳をキラキラと輝かせた。
王都ガザルは、砂漠の中の水上都市だ。
青く透き通る巨大オアシスの真ん中には、王宮と城下町が築かれ、東と南側には、大きな橋がかかっている。
船着場もあり、オアシスには小舟がいくつもぷかりと浮かんでいる。
オアシスの周囲には灌漑で大農園が作られ、砂を防ぐため椰子の木がいくつも植えられている。そして、その周りをさらにぐるりと取り囲むように、また都市が築かれていた。
「サハリアにオアシスはいくつもあるが、王都のオアシスが一番大きい。この国が砂漠の地になってから突然、王都の周りに巨大オアシスが湧いたそうだ。今ではこの国に無くてはならないものだ」
クリフが久々の帰郷に、懐かしむように王都ガザルを見渡した。砂漠に入ってからは、日差し対策で、銀縁眼鏡はサングラスに変わっていた。
「今の王都ガザルは、難攻不落って言われているんだ。他国も恐れる三つの要素がある。レイ、分かるか?」
クリフが先生のように、レイに質問をした。
「他国が恐れる要素……クリフの弟さん、ですか?」
「一つは正解だ。『主砲』国家魔術師ジョセフ。もう一つは、Sランク冒険者『傭兵女王』カタリーナ・バンデラスが率いる『鉄竜の鱗』。最後の一つは、聖鳳教会ガザル支部の聖剣ハルバインドと、その使い手『聖剣の騎士』オルドゥだ。他国からしたら、この三つはかなり厄介で、国民の人気も高い。特に、聖剣の騎士オルドゥは、当代剣聖の告げが出た時は、真っ先に疑われたほどの腕前だ」
「そうなんですね。それだけ揃ってたら、手を出しづらいですよね」
レイはこくりと頷いた。
竜の第一席を味方にした国だ。他の国も好き好んで喧嘩はしたくないだろう。
「オルドゥは本当に強いよ。聖剣ハルバインドは双剣なんだけど、歴代の使用者にはいつもサハリアの民を選ぶんだよね」
「ルーファスは会ったことがあるんですね」
「僕がガザル支部に行く時は、よく護衛をしてもらってるよ。レイにもそのうち紹介するよ」
「いいんですか?」
「フェリクス様の義娘だからね。もし、レイがガザル支部に来るようなことがあれば、守ってもらわないとね」
ルーファスが淡い黄色の瞳を緩めて、優しく微笑んだ。
「さて、もうすぐ王都ガザルだけど、宿は決まってるかい?」
カタリーナの質問に、レイは首を左右に振り、ルーファスとレヴィは「いいえ」と答えた。
「それなら話は早い。鉄竜の鱗の拠点に部屋が余ってると思うから、ガザルにいる間はそこに泊まるかい?」
「いいんですか!?」
「もちろんさ! レイは鉄竜の鱗が預かるって約束したし。ルーファスとレヴィは?」
「よろしくお願いします」
カタリーナが振り向くと、レヴィの方はぺこりとお辞儀をした。
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ルーファスはレイに目線を合わせて、にこりと笑った。
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レイはぷくぅっとむくれた。
「迷子にならないこと、攫われないこと、何か問題に巻き込まれないこと、いいね?」
「うぅっ……ルーファスの信頼がなさすぎる……」
「いざとなったら、僕の加護を使うんだよ?」
「はい……」
ルーファスに優しく諭され、レイはがくりと肩を落として頷いた。
***
銀の不死鳥と鉄竜の鱗メンバーは、東側にある大きな橋から王都ガザルに渡ることになった。
「すごい透明度ですね! 綺麗~!!」
オアシス・ガザルは、かなりの透明度を誇り、地上からその水底を難なく見渡せた。
淡いローズ色の水底まで、燦々とした光が届き、珊瑚礁のような色とりどりのゴツゴツとした植物が生えているようだ。
その間を、悠々と魚たちが泳いでいる。
「わぁ! お魚もいるんですね!」
「厳密には、そいつらは魚ではない」
「えっ? じゃあ、何なのですか?」
「このオアシスは魔力が豊富で、普通の魚は住めないからな。このオアシスにいる魚は全て魔魚……魔物の一種だ」
「へ~、そんなのがいるんですね」
「海底に生えてる植物も、全て魔力性の珊瑚だ。研究者によると、こいつらがこのオアシスの浄化をしているらしい」
「だから、こんなに透き通るように綺麗なんですね」
レイが瞳を輝かせてオアシスを覗き込むと、クリフがくすりと微笑んで教えてくれた。
「俺たちは一旦、王宮に帰るぜ。剣の指南役や助手の話は、いろいろ決まってから、鉄竜の鱗の拠点に行って話すわ」
立派な石造りの大橋を渡りきった所で、ダズが軽く手を上げた。
クリフも王宮へ向かうようで、彼らのそばには、サハリア王国の兵士たちが出迎えに集まり始めていた。
「ああ、分かった。後でね」
カタリーナも軽く手を上げて、了承した。
「それでは、僕もここで。レイ、またね。カタリーナ様、レヴィ、よろしくお願いします」
「分かった。任せな」
「かしこまりました」
カタリーナは笑顔で力強く頷き、レヴィは淡々と頷いた。
「ルーファスも、またね」
レイが手を振ると、ルーファスも爽やかに、笑顔で手を振り返していた。
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『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
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