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大滝の守り人4
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マァトに祭壇を追い出された後、一行はヘイデンに案内されて、彼の棲家に案内された。
滝裏の道をさらに奥へ奥へと進んだ先にある、大きな洞穴に彼の棲家があるらしい。
「なぜ守り人の棲家に……」
滝裏の道を歩きながら、ダズがぼやいた。
「何だかんだ言って、レイを気に入ってるんでしょ。なかなかいないからね、これだけ澄んだ水魔力の子って」
「えっ!? そうなんですか?」
カタリーナの言葉に、レイは目を丸くした。
レイには、ヘイデンがそんなに自分のことを気に入っているようには思えなかった。出会い頭からずっとレイのことを「獲物」と呼び、表情もそのほとんどが眉間に皺が寄った厳しいものだったからだ。
「そうだよ。レイの魔力は透明で澄んだ湧き水みたいなんだよ。とっても気持ちいいし、変な偏りもないから、水属性の魔物は、割とみんなレイの魔力が好きだよ。頑固で人間なんて相手にしないヘイデンにしては、破格の待遇かな」
「そうなんですね……」
「シャーーッ」
アイザックがさりげなく補足説明をしてくれた。どさくさに紛れてレイの頭を撫でようとしたが、琥珀の猫パンチにはたき落とされていた。
「レイ、使い魔が意地悪するよー!」
「アイザックが変なことをしようとするからです」
「そんなぁ」
レイはキッパリと断言して、スタスタとヘイデンの後をついて行った。
アイザックも、レイの後ろをふらふらとついて行く。
「カタリーナ、本当にあいつがSSランクのサーペントなのか?」
ダズがカタリーナの袖をツンと引っ張って、小声で確認してきた。
「そうだよ。『ユークラストの水災』って呼ばれてるサーペントだ」
「英雄に討伐されたんじゃなかったのかよ!?」
「人間側では討伐されたことになってるけど、魔物側ではユグドラに引っ越したって話だからね」
「マジかよ……」
ダズは絶句していた。
***
魔術陣が施された大扉をくぐると、そこには玉型の水の精霊が無数に飛び交い、洞窟の天井に満天の水色の星空を描いていた。
ヘイデンが片手をサッと振ると、洞窟内にある魔動電灯に明かりが灯り、あたたかいオレンジ色の光が洞窟内を照らした。
ヘイデンの棲家である洞穴はかなり広く、大滝の湿気と轟音を防ぐ結界が施され、一部にはたっぷりとした寝藁が敷かれていた——大型のサーペントでも、のびのびと寛げる空間だ。
奥の壁には木戸があり、どうやらヘイデンが人型をとっている際に使用する個人部屋が、そこにはあるらしい。
「さすがにあたしも、サーペントの巣に入ったのは初めてかな」
カタリーナは物珍しそうにヘイデンの棲家を見回した。
「貴様らは招いてはいないからな。勝手について来たんだ、何かあれば放り出す」
ヘイデンは心底嫌そうに眉間に皺を寄せて、カタリーナの方を振り向いた。
「……相変わらずだね、あんた」
カタリーナは呆れたような目を、ヘイデンに向けた。
琥珀は既にブラシを咥えて、大人しくお座りして待機していた。
尻尾がぱたり、ぱたりと大きく嬉しそうに揺れ動いていて、今か今かと待ち侘びているようだ。
「ブラッシングだね! どこでやろうか?」
レイは、琥珀の頭をひと撫でしてブラシを受け取ると、ブラッシングしやすい場所を探し始めた。
「待て。人の家の中でブラッシングをするな。毛が散らかるだろう」
ヘイデンが睨みつけるように、レイと琥珀を見つめてきた。
「じゃあ、外でやって来ますね。琥珀、行こっか」
「グルル」
「待て。貴様が外に出ると、水系の魔物が寄って来て対処するのが大変だ。ここでやっていい。だが、ブラッシングが終わったら、掃除をしろ」
(……面倒くさい)
レイは胡乱な目でヘイデンを見つめた。
「何だ?」
「それなら、琥珀と外でブラッシングをして来ます。ルーファス、レヴィ、護衛をお願いします」
「仕方ないね、いいよ」
「かしこまりました」
ルーファスとレヴィは軽く頷くと、出入り口の方へ歩き出した。
「待て!」
ヘイデンが大声で呼び止めた。
「何でしょう?」
「私も行く」
「えっ……」
結局、ヘイデンはレイたちにくっついて、琥珀のブラッシングについて行った。
「……しっかり懐いてるね……」
「あんなヘイデン、気持ち悪いんだけど……」
カタリーナとアイザックは、ポツリと呟いた。
***
レイたちは、ヘイデンの棲家から出ると、森の小さな空き地で琥珀のブラッシングをすることにした。
ちょうど良い倒木があったので、レイがそこに腰掛けると、琥珀はその近くにごろりと寝そべった。
レイが大きなブラシで、ブラッシングを始めると、琥珀は機嫌良さそうにゴロゴロと大きく鳴き始めた。オレンジブラウンの地色に、黒々と見事なロゼット模様の毛並みは、さらにツヤツヤと輝きを増していった。
「すまなかったな」
「? 何がですか?」
レイが琥珀のブラッシングに集中していると、ヘイデンが隣に座り、話しかけてきた。
ルーファスとレヴィは、少し離れた所で周囲を警戒してくれていた。
「大滝の魔物たちのことだ。カタリーナから報告を受けている。部下たちが大滝のルールを拡大解釈して、滝に突き落としてこっちの領域に触れさせれば、何でも自分たちの獲物にできると思い込んでいたらしい——互いに干渉しすぎないように作ったルールが、却って仇となった」
ヘイデンは眉間に深く皺を寄せて語った。
「そうだったんですね……そういう方たち全てを取り締まるのは難しいと思います。でも、根気強く教えて、その都度取り締まっていくしかないですよね……あのルールは人間もですが、この森や魔物も守るルールなんでしょう?」
レイはブラッシングをしながら、淡々と答えた。
「ああ、人間は時に魔物以上に残酷な生き物だからな。人間は一人一人の力は弱いが、集団となれば強い。それを理解していない魔物も多い。人間は平気で大挙して押し寄せて、ありとあらゆるものを根こそぎ奪っていくからな。……そうやって消えていった森も多い」
ヘイデンはいつの間にか、レイの頭を、その大きな手で撫でていた。
それに気づいた琥珀が、グルグルと不機嫌そうに唸り始めた——獲物へのお触りは厳禁なようだ。
「おっと、すまない。獲得者の領分を犯す気はない」
ヘイデンは、パッと手を離した。
そして、不思議そうに、レイを撫でた手を見つめていた。
滝裏の道をさらに奥へ奥へと進んだ先にある、大きな洞穴に彼の棲家があるらしい。
「なぜ守り人の棲家に……」
滝裏の道を歩きながら、ダズがぼやいた。
「何だかんだ言って、レイを気に入ってるんでしょ。なかなかいないからね、これだけ澄んだ水魔力の子って」
「えっ!? そうなんですか?」
カタリーナの言葉に、レイは目を丸くした。
レイには、ヘイデンがそんなに自分のことを気に入っているようには思えなかった。出会い頭からずっとレイのことを「獲物」と呼び、表情もそのほとんどが眉間に皺が寄った厳しいものだったからだ。
「そうだよ。レイの魔力は透明で澄んだ湧き水みたいなんだよ。とっても気持ちいいし、変な偏りもないから、水属性の魔物は、割とみんなレイの魔力が好きだよ。頑固で人間なんて相手にしないヘイデンにしては、破格の待遇かな」
「そうなんですね……」
「シャーーッ」
アイザックがさりげなく補足説明をしてくれた。どさくさに紛れてレイの頭を撫でようとしたが、琥珀の猫パンチにはたき落とされていた。
「レイ、使い魔が意地悪するよー!」
「アイザックが変なことをしようとするからです」
「そんなぁ」
レイはキッパリと断言して、スタスタとヘイデンの後をついて行った。
アイザックも、レイの後ろをふらふらとついて行く。
「カタリーナ、本当にあいつがSSランクのサーペントなのか?」
ダズがカタリーナの袖をツンと引っ張って、小声で確認してきた。
「そうだよ。『ユークラストの水災』って呼ばれてるサーペントだ」
「英雄に討伐されたんじゃなかったのかよ!?」
「人間側では討伐されたことになってるけど、魔物側ではユグドラに引っ越したって話だからね」
「マジかよ……」
ダズは絶句していた。
***
魔術陣が施された大扉をくぐると、そこには玉型の水の精霊が無数に飛び交い、洞窟の天井に満天の水色の星空を描いていた。
ヘイデンが片手をサッと振ると、洞窟内にある魔動電灯に明かりが灯り、あたたかいオレンジ色の光が洞窟内を照らした。
ヘイデンの棲家である洞穴はかなり広く、大滝の湿気と轟音を防ぐ結界が施され、一部にはたっぷりとした寝藁が敷かれていた——大型のサーペントでも、のびのびと寛げる空間だ。
奥の壁には木戸があり、どうやらヘイデンが人型をとっている際に使用する個人部屋が、そこにはあるらしい。
「さすがにあたしも、サーペントの巣に入ったのは初めてかな」
カタリーナは物珍しそうにヘイデンの棲家を見回した。
「貴様らは招いてはいないからな。勝手について来たんだ、何かあれば放り出す」
ヘイデンは心底嫌そうに眉間に皺を寄せて、カタリーナの方を振り向いた。
「……相変わらずだね、あんた」
カタリーナは呆れたような目を、ヘイデンに向けた。
琥珀は既にブラシを咥えて、大人しくお座りして待機していた。
尻尾がぱたり、ぱたりと大きく嬉しそうに揺れ動いていて、今か今かと待ち侘びているようだ。
「ブラッシングだね! どこでやろうか?」
レイは、琥珀の頭をひと撫でしてブラシを受け取ると、ブラッシングしやすい場所を探し始めた。
「待て。人の家の中でブラッシングをするな。毛が散らかるだろう」
ヘイデンが睨みつけるように、レイと琥珀を見つめてきた。
「じゃあ、外でやって来ますね。琥珀、行こっか」
「グルル」
「待て。貴様が外に出ると、水系の魔物が寄って来て対処するのが大変だ。ここでやっていい。だが、ブラッシングが終わったら、掃除をしろ」
(……面倒くさい)
レイは胡乱な目でヘイデンを見つめた。
「何だ?」
「それなら、琥珀と外でブラッシングをして来ます。ルーファス、レヴィ、護衛をお願いします」
「仕方ないね、いいよ」
「かしこまりました」
ルーファスとレヴィは軽く頷くと、出入り口の方へ歩き出した。
「待て!」
ヘイデンが大声で呼び止めた。
「何でしょう?」
「私も行く」
「えっ……」
結局、ヘイデンはレイたちにくっついて、琥珀のブラッシングについて行った。
「……しっかり懐いてるね……」
「あんなヘイデン、気持ち悪いんだけど……」
カタリーナとアイザックは、ポツリと呟いた。
***
レイたちは、ヘイデンの棲家から出ると、森の小さな空き地で琥珀のブラッシングをすることにした。
ちょうど良い倒木があったので、レイがそこに腰掛けると、琥珀はその近くにごろりと寝そべった。
レイが大きなブラシで、ブラッシングを始めると、琥珀は機嫌良さそうにゴロゴロと大きく鳴き始めた。オレンジブラウンの地色に、黒々と見事なロゼット模様の毛並みは、さらにツヤツヤと輝きを増していった。
「すまなかったな」
「? 何がですか?」
レイが琥珀のブラッシングに集中していると、ヘイデンが隣に座り、話しかけてきた。
ルーファスとレヴィは、少し離れた所で周囲を警戒してくれていた。
「大滝の魔物たちのことだ。カタリーナから報告を受けている。部下たちが大滝のルールを拡大解釈して、滝に突き落としてこっちの領域に触れさせれば、何でも自分たちの獲物にできると思い込んでいたらしい——互いに干渉しすぎないように作ったルールが、却って仇となった」
ヘイデンは眉間に深く皺を寄せて語った。
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「ああ、人間は時に魔物以上に残酷な生き物だからな。人間は一人一人の力は弱いが、集団となれば強い。それを理解していない魔物も多い。人間は平気で大挙して押し寄せて、ありとあらゆるものを根こそぎ奪っていくからな。……そうやって消えていった森も多い」
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それに気づいた琥珀が、グルグルと不機嫌そうに唸り始めた——獲物へのお触りは厳禁なようだ。
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ヘイデンは、パッと手を離した。
そして、不思議そうに、レイを撫でた手を見つめていた。
18
◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
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『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
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