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剣聖捜索4
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「参りましたね……」
「……」
ハドリーは頭を抱え込み、アーロンに至っては、言葉も出ないほどに固まっていた。
剣聖調査隊隊長のアーロンと調査官のハドリーは、セルバの老舗宿の客室で、剣聖候補者レヴィの身辺調査の結果報告を受けていた。
彼らは、客室に備え付けの飴色の木製テーブルに、向かい合って席に着き、他の調査官や従騎士たちの報告を聴いていたのだ。
セルバでの聞き込み調査の結果、レヴィには妻も恋人もいないということが判明した。
喜んでいたのも束の間、聞き捨てならない噂が飛び込んで来た——レヴィは、年端もいかない少女の後をついて回っている、と。
「少女は、同じ冒険者パーティーのレイという女の子らしいです」
「……それは、その……同じパーティーだから、というわけではないのか……?」
「冒険者活動を休みの日でも、雛鳥のように少女の後をついて回っているそうです。中には、少女の方がしっかりしていて、よくレヴィさんの面倒を見ている、という情報もありました」
「……逆ではないのか……?」
「ええ……何人かから同じようなことを聞きました。少女が、まるで弟に接するかのように、レヴィさんに対してよく諭している、と……」
「……他にはないのか?」
「他には、『ボーッとしているのをよく見かける』、『何を考えているのかよく分からない』、一番多いのは『影が薄くて印象に残ってないので、良くわからない』ですね……」
「「…………」」
ハドリーとアーロンは、互いに顔を見合わせて黙りこくってしまった。二人の考えていることは一緒である。
((これで王女殿下の伴侶としてやっていけるのだろうか……???))
「ただ、剣の腕前については、冒険者ギルドのランクアップ試験で見た者が多いらしく、口々に褒めておりました」
緑色の髪の調査官は、こほんと一つ咳払いすると、取ってつけたかのようにフォローをした。
「その少女というのはどんな子なんだ?」
「水と氷の魔術師のようです。年は十三歳なのですが、小柄で十歳ぐらいに見えると……ここら辺では珍しい、黒髪の可愛らしい女の子のようです」
ハドリーはますます頭を抱え込み、アーロンに至っては、気絶してしまいそうなほどに、くらくらと揺れている。
「…………とにかく、その子にはレヴィ君から離れてもらった方が良さそうですね……」
「ええ。レヴィ君にとって醜聞にしかならないでしょう……」
ハドリーとアーロンは、共に苦い表情で顔を見合わせあった。
***
レイは、ルーファスから「レヴィが剣聖候補に選ばれた」との連絡を受けて、予定を早く切り上げてセルバに戻って来た。
あらかじめマーキングしていた地点に転移して戻って来ると、セルバの城壁門をくぐり、ルーファスやレヴィがいる空色の戦斧亭へ足早に向かっていた。
「君は、銀の不死鳥のメンバーかな?」
レイがセルバの街中を急いでいると、不意に見知らぬ人に声をかけられた。
「ええ、そうですが……」
レイが少し警戒して振り向くと、そこには、藍色の髪をした中年の男性がいた。細身の長身で、割とがっしりしてはいるが、片足と片腕の動きが少しぎこちなかった。
上等な官服の襟元と袖には鮮やかな紅色が差していて、国から派遣されて来た人物であることが一目で分かった。
「もうレヴィ君には近付かないでもらえないかな?」
「えっ?」
「彼には剣の才能があるからね。こんな辺境の地で腐らせとくには勿体ない……君もそうは思わないかね?」
「……」
いきなりのことに、この人は一体何を言っているのだろう、とレイは頭が真っ白になって、一瞬何が何だか分からなくなった。
レイが何も言えないでいると、男性はそのまま言葉を続けた。
「……何も言わないということは、肯定ととっていいのかな? 彼の剣は、先代剣聖様に通ずる物がある、それだけ素晴らしいものだ。君のような冒険者が占有すべきではないんだ。もっと国のため、より沢山の人々のため、有意義なことに使った方がいいだろう」
男性は、さもそれが当たり前であるかのように語った。
「……有意義な、こと……」
レイは眉根を寄せて、ただ聞いていた。
(……確かに、人型にしてそのままレヴィの自由にさせてるし……レヴィができることのほとんどを引き出せてない状態だけど……)
レイには思い当たる節がありすぎた。
いつもレヴィを放任している状態で、特に何かに役立てているわけではない。改めて有意義なことに役立たせた方がいい、と言われれば、確かにそんな気もしなくはない。
(……でも……)
「何をしたいか、どうするかはレヴィが決めることです。私もそうですが、あなたが決めることではないと思います」
レイは、キッと男性を見上げた。
男性は片眉を上げた。
「彼のような若者が剣聖様であれば、この国の騎士団内での出世も可能だろう。この国の王女殿下は、剣聖様を伴侶にすることを希望されている。王女殿下と婚姻すれば、この国でも指折りの後ろ盾ができる。そんな栄光の道を君のような者が邪魔してもいいのかね? レヴィ君のことを思えば、身を引くべきなのは君なんじゃないかね?」
(いや、剣だし、王女様との婚姻はないでしょ。……でも、レヴィはそんな人生経験をしてみたいのかな……?)
レヴィは造られて初めて人型になり、せっかくなので、人生というものを謳歌してみたいと考えている——レヴィがその「栄光の道」なるものを経験したいかどうかは、本剣に訊かなければ、こればっかりはレイには分からないものだ。
考え込んでいるレイに対し、男性は畳み掛けるようにさらに言葉を続けた。
「……まあ、これだけの条件を提示されて覚悟も決められないようでは、男ではないな。君は、お別れの準備をしっかりとしておくことだな」
そう言い捨てると、男性は去って行った。
レイは、その背中を、何とも言えず重たい気持ちで見送った。
***
銀の不死鳥メンバーは、空色の戦斧亭の男部屋に集合した。
レイが到着するや否や、ルーファスは防音結界を展開した。
「面倒なことになったね。聖剣が剣聖候補に選ばれるなんて……」
ルーファスは大きく溜め息をついた。
「私は剣聖にはなれないというのに……それに、今回は調査官も含めて、全員が騎士でしたね」
「調査官もなの?」
「体の動かし方や反応が騎士ですね。ただ、バランスを崩していたので、怪我か故障で引退したのでしょう」
レヴィも珍しく、少し深刻そうな面持ちで話した。
「……レヴィはさ、剣聖として、この国の騎士団長になって、王女様と結婚して、この国でしっかりした後ろ盾が欲しいと思う? そういう、成功者みたいな人生経験をしてみたいと思う?」
レイはさっき男性に訊かれたことが気になって、レヴィに思い切って尋ねてみた。ずっとモヤモヤとしたものが残っていたのだ。
レイの少し落ち込んだ様子に、レヴィも珍しくおや? と目を丸くして彼女を見つめた。
「そもそも、私は剣聖ではないので、そうなりたいとは思わないです。私は聖剣レーヴァテインです。ご主人様を名乗ることなどありませんし、そうしたいとも思いません。剣聖ではなく、聖剣で良かったと思ってます」
「……そっか。レヴィは聖剣であることを誇りに思ってるんだね」
「……誇りに思う、とはこういうことなのですか……確かに、ご主人様は仕えるものであって、私が成り代わるものではないです……私が剣だということは変えようのないことですし、変えたいと思ったこともないです。ただ、せっかくレイから——ご主人様からいただいたチャンスなので、活かしたいとは思ってます。ですが、それでご主人様に——剣聖に成り代わりたいと思ったことはないです」
「剣聖ではなくて、レヴィとしての人生を楽しみたいんだね」
「そうです」
レヴィは真っ直ぐにレイを見つめた。そのブラウンの瞳は力強く、彼の誠実さが伝わってくるようだ。
「それに私は王女様よりレイの方がいいです。レイは人型という新しい姿をくださいました。それに、私の、いろいろな経験をしたいという気持ちを尊重して、自由にさせてくれます。今までのご主人様たちとは、決してできなかったことです。私はレイに感謝してます」
「……レヴィ……」
レイは胸にじーんときた。時々、あまりにも自分がレヴィを放任し過ぎなんじゃないかとも思っていたが、自分たちにとってはこれがベストな関係性なのだろう。
「それに、レイはたくさん旅をします。他のご主人様たちと剣型の時に訪れた時とは違って、新しい発見があって、新しい体験ができて、私は嬉しいのです。なので、レイは変わらずに私のご主人様でいて下さい」
レヴィがにこりと笑った。
「うん……」
レイはグスッと鼻を啜った。
「……」
ハドリーは頭を抱え込み、アーロンに至っては、言葉も出ないほどに固まっていた。
剣聖調査隊隊長のアーロンと調査官のハドリーは、セルバの老舗宿の客室で、剣聖候補者レヴィの身辺調査の結果報告を受けていた。
彼らは、客室に備え付けの飴色の木製テーブルに、向かい合って席に着き、他の調査官や従騎士たちの報告を聴いていたのだ。
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「少女は、同じ冒険者パーティーのレイという女の子らしいです」
「……それは、その……同じパーティーだから、というわけではないのか……?」
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「……逆ではないのか……?」
「ええ……何人かから同じようなことを聞きました。少女が、まるで弟に接するかのように、レヴィさんに対してよく諭している、と……」
「……他にはないのか?」
「他には、『ボーッとしているのをよく見かける』、『何を考えているのかよく分からない』、一番多いのは『影が薄くて印象に残ってないので、良くわからない』ですね……」
「「…………」」
ハドリーとアーロンは、互いに顔を見合わせて黙りこくってしまった。二人の考えていることは一緒である。
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「ただ、剣の腕前については、冒険者ギルドのランクアップ試験で見た者が多いらしく、口々に褒めておりました」
緑色の髪の調査官は、こほんと一つ咳払いすると、取ってつけたかのようにフォローをした。
「その少女というのはどんな子なんだ?」
「水と氷の魔術師のようです。年は十三歳なのですが、小柄で十歳ぐらいに見えると……ここら辺では珍しい、黒髪の可愛らしい女の子のようです」
ハドリーはますます頭を抱え込み、アーロンに至っては、気絶してしまいそうなほどに、くらくらと揺れている。
「…………とにかく、その子にはレヴィ君から離れてもらった方が良さそうですね……」
「ええ。レヴィ君にとって醜聞にしかならないでしょう……」
ハドリーとアーロンは、共に苦い表情で顔を見合わせあった。
***
レイは、ルーファスから「レヴィが剣聖候補に選ばれた」との連絡を受けて、予定を早く切り上げてセルバに戻って来た。
あらかじめマーキングしていた地点に転移して戻って来ると、セルバの城壁門をくぐり、ルーファスやレヴィがいる空色の戦斧亭へ足早に向かっていた。
「君は、銀の不死鳥のメンバーかな?」
レイがセルバの街中を急いでいると、不意に見知らぬ人に声をかけられた。
「ええ、そうですが……」
レイが少し警戒して振り向くと、そこには、藍色の髪をした中年の男性がいた。細身の長身で、割とがっしりしてはいるが、片足と片腕の動きが少しぎこちなかった。
上等な官服の襟元と袖には鮮やかな紅色が差していて、国から派遣されて来た人物であることが一目で分かった。
「もうレヴィ君には近付かないでもらえないかな?」
「えっ?」
「彼には剣の才能があるからね。こんな辺境の地で腐らせとくには勿体ない……君もそうは思わないかね?」
「……」
いきなりのことに、この人は一体何を言っているのだろう、とレイは頭が真っ白になって、一瞬何が何だか分からなくなった。
レイが何も言えないでいると、男性はそのまま言葉を続けた。
「……何も言わないということは、肯定ととっていいのかな? 彼の剣は、先代剣聖様に通ずる物がある、それだけ素晴らしいものだ。君のような冒険者が占有すべきではないんだ。もっと国のため、より沢山の人々のため、有意義なことに使った方がいいだろう」
男性は、さもそれが当たり前であるかのように語った。
「……有意義な、こと……」
レイは眉根を寄せて、ただ聞いていた。
(……確かに、人型にしてそのままレヴィの自由にさせてるし……レヴィができることのほとんどを引き出せてない状態だけど……)
レイには思い当たる節がありすぎた。
いつもレヴィを放任している状態で、特に何かに役立てているわけではない。改めて有意義なことに役立たせた方がいい、と言われれば、確かにそんな気もしなくはない。
(……でも……)
「何をしたいか、どうするかはレヴィが決めることです。私もそうですが、あなたが決めることではないと思います」
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(いや、剣だし、王女様との婚姻はないでしょ。……でも、レヴィはそんな人生経験をしてみたいのかな……?)
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「そもそも、私は剣聖ではないので、そうなりたいとは思わないです。私は聖剣レーヴァテインです。ご主人様を名乗ることなどありませんし、そうしたいとも思いません。剣聖ではなく、聖剣で良かったと思ってます」
「……そっか。レヴィは聖剣であることを誇りに思ってるんだね」
「……誇りに思う、とはこういうことなのですか……確かに、ご主人様は仕えるものであって、私が成り代わるものではないです……私が剣だということは変えようのないことですし、変えたいと思ったこともないです。ただ、せっかくレイから——ご主人様からいただいたチャンスなので、活かしたいとは思ってます。ですが、それでご主人様に——剣聖に成り代わりたいと思ったことはないです」
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「そうです」
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「それに私は王女様よりレイの方がいいです。レイは人型という新しい姿をくださいました。それに、私の、いろいろな経験をしたいという気持ちを尊重して、自由にさせてくれます。今までのご主人様たちとは、決してできなかったことです。私はレイに感謝してます」
「……レヴィ……」
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「それに、レイはたくさん旅をします。他のご主人様たちと剣型の時に訪れた時とは違って、新しい発見があって、新しい体験ができて、私は嬉しいのです。なので、レイは変わらずに私のご主人様でいて下さい」
レヴィがにこりと笑った。
「うん……」
レイはグスッと鼻を啜った。
20
◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
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