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剣聖捜索1
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「剣聖探し、ですか? ……それで、うちのレヴィを?」
ルーファスは、淡い黄色の瞳を大きく見開いて、ギルドマスターのオーガストを見つめた。
「ああ。王都の巫女様が、当代剣聖様の居場所を遠見されたらしい。それで、白の領域に接する国境域近くの街や村に、お偉いさん方が調査に来るんだ。剣士として冒険者登録している奴が調査対象になっている……レヴィには一週間後に、そのお偉いさん方の調査を受けて欲しい、というか、受けろ。王命だからな、これは絶対だ」
オーガストは銀の不死鳥のメンバーを見まわした。その眼差しは、真剣そのものだ。
今日も今日とて、銀の不死鳥メンバーは冒険者ギルドに顔を出していた。今日はどの依頼を受けようか、依頼ボードの前で依頼票を確認していると、オーガストに呼び止められたのだ。
「レヴィの他に誰が受けるんですか?」
「うちのギルドでは、剣士として登録してる奴ら全員だ。あとは、剣術道場の奴らも対象になってるから、セルバでは三、四十人ぐらいは受けるな」
「結構、多いですね」
オーガストの返答に、ルーファスは無難に相槌を打った。
「わざわざ辺境のこの地にまで来てご苦労なこった。だが、遠見の巫女様のお告げだろ? 剣聖様がこの近くにいる可能性は高いな。巫女様は、何せあの魔剣のありかも見つけられたぐらいのお方だからな」
レイはオーガストの言葉に、心臓がバクバクと早鳴っていた。目の前にその剣聖も聖剣もいますよ、とはさすがに言えない。
「遠見の巫女様?」
レイは初めて聞く単語に、素直に首を傾げた。
「なんだ、レイは知らないのか? 遠見の巫女様は王都にいらっしゃって、先代剣聖様のために魔剣を見つけたり、それ以外にも、国を守るために政治犯や、敵国の間者なんかの居場所を見抜いてこられたお方だ」
「すごいお方なんですね」
(……そんなにいろいろ見えるなら、もしかして、私のことも見られてたりとか……)
レイは内心ひやりとしたが、表情に出さないように、真面目な顔で相槌を打った。
「遠見の巫女様はもう引退なさると聞いたんですが……」
ルーファスが、フェニックスの祝祭で、教会に一時的に戻った際に仕入れてきた情報を披露した。
「そうなのか!? 初耳だぞ! まあ、俺ががきんちょの頃から活躍されてたから、結構なお歳のはずだしな。そろそろ引退されてもおかしくはないだろう」
オーガストは、一瞬目を丸くしたが、それもそうだと、自己解決してうんうんと頷いた。
「レヴィは剣の腕もいいし、もしかするかもしれないな」
オーガストはにやりと笑って、大きな手でバシッとレヴィの背中を叩いた。冒険者を激励する時の彼の癖だ。
馬鹿力のオーガストの激励を受けて、レヴィは少しだけ前のめりになった。
「まさか~、ハハハ。もしそうでしたら、凄いですね」
ルーファスは愛想良く笑って、軽く受け流している。
『遠見の巫女! 恐るべし! 何でここら辺だって分かったの!?』
ルーファスからの急な念話に、レイは思いっきり咽せて咳き込んだ。レイはルーファスから加護を貰っているので、こうやって人前でこっそり念話で内緒話ができるのだ。
(……くっ……見た目と心の声のギャップが激しすぎる……)
「レイ、急に咳き込んで、大丈夫? あっち行って少し休もうか。……すみません、僕たちは少し彼女を休ませますね」
ルーファスは心配そうな表情でレイを気遣った。
レイは、「わざとやってる?」とでも言いたげな目でルーファスを見上げた。
「ああ、大事にな。また詳しいことが分かったら連絡する」
「よろしくお願いします」
ルーファスはぺこりとお辞儀をして、レイの背中を摩りながら、ギルドから出るよう促した。
***
銀の不死鳥メンバーは、一旦、空色の戦斧亭の男部屋に集まった——緊急会議である。
ルーファスとレヴィは、それぞれ自分たちの簡素なベッドに腰掛け、レイは男部屋に備え付けの木製の椅子に座り、膝の上では琥珀が香箱を組んでいた。主人の不安げな気配を感じてか、大人しく撫でられている。
ルーファスは一瞬で防音結界を展開すると、口火を切った。
「少しまずいことになったね。剣聖であるレイが調査対象から外れたのは良かったけど、レヴィが該当しちゃったからね……」
「レヴィの剣の腕前だと、剣聖に間違えられちゃいますよね……」
ルーファスとレイは腕を組んで、一緒に難しい顔をした。
「昇級試験でいろんな人にレヴィの剣技は見られてるから、下手な演技をすることはできないしな……」
「一応、手を抜くことはできますが……」
頭を抱えるルーファスに、レヴィも真面目に意見を述べた。
「う~ん、レヴィが本気を出していきなり剣聖認定されるよりはマシかな……それと、念のためにレイも調査官に会わない方がいいかな。調査期間中はギルドに近づかないようにしようか」
「そうですよね。対象外だとしても、調査官には会わない方が無難ですよね……」
レイは腰からショートソードを下げているとはいえ、まだ子供で、小柄で非力に見えるし、冒険者ギルドでは魔術師として登録しているため、誰も彼女が剣聖だとは思わないだろう。だが、万が一ということもある。
(調査期間中はギルドに近づかないって言っても、ずっと宿に篭ってるわけにはいかないし、どうしよう……)
レイが腕を組んで、う~ん、と考え込んでいると、
「そうだ! レヴィは僕が見てるから、レイはその間は休みをとったら? ユグドラに戻ってゆっくりして来てもいいし」
ルーファスがこれはいい考えだと、パッと顔を輝かせてレイを見た。
「いいんですか? 確かに、私が下手にその期間中にセルバにいて、剣聖だってバレてもイヤですし……ユグドラに戻るのはありですよね。絶対に調査隊の人は来れない場所ですし」
(ここ最近、ずっとどこかに出ずっぱりだったから、休むのもいいかも……)
レイは剣聖の調査隊が来ると聞いて少し不安に思っていたが、ユグドラに帰ると考えたら、だんだんと気分が晴れてきた。
ここ最近は、ユグドラに戻ってもすぐに魅惑の精霊の捕縛に出掛けたり、フェニックスの祝祭に参加したり、セルバに戻って来ても依頼をこなして忙しくしていたので、まとまった休みを取るのも久しぶりだった。
「それじゃあ、調査期間中は、ユグドラに戻りますね。ルーファス、レヴィのことをお願いします。レヴィもバレないように気をつけてね!」
「うん、こっちは任せて。ゆっくり休んでくるといいよ」
「かしこまりました。レイも気をつけて」
「うん!」
ルーファスは白皙の美貌を優しく綻ばせ、レヴィも真面目な顔でこくりと頷いた。
こうして、調査隊がセルバの街に滞在している間は、ルーファスにレヴィを任せて、レイは琥珀と一緒にユグドラに一時帰省することにしたのだった。
ルーファスは、淡い黄色の瞳を大きく見開いて、ギルドマスターのオーガストを見つめた。
「ああ。王都の巫女様が、当代剣聖様の居場所を遠見されたらしい。それで、白の領域に接する国境域近くの街や村に、お偉いさん方が調査に来るんだ。剣士として冒険者登録している奴が調査対象になっている……レヴィには一週間後に、そのお偉いさん方の調査を受けて欲しい、というか、受けろ。王命だからな、これは絶対だ」
オーガストは銀の不死鳥のメンバーを見まわした。その眼差しは、真剣そのものだ。
今日も今日とて、銀の不死鳥メンバーは冒険者ギルドに顔を出していた。今日はどの依頼を受けようか、依頼ボードの前で依頼票を確認していると、オーガストに呼び止められたのだ。
「レヴィの他に誰が受けるんですか?」
「うちのギルドでは、剣士として登録してる奴ら全員だ。あとは、剣術道場の奴らも対象になってるから、セルバでは三、四十人ぐらいは受けるな」
「結構、多いですね」
オーガストの返答に、ルーファスは無難に相槌を打った。
「わざわざ辺境のこの地にまで来てご苦労なこった。だが、遠見の巫女様のお告げだろ? 剣聖様がこの近くにいる可能性は高いな。巫女様は、何せあの魔剣のありかも見つけられたぐらいのお方だからな」
レイはオーガストの言葉に、心臓がバクバクと早鳴っていた。目の前にその剣聖も聖剣もいますよ、とはさすがに言えない。
「遠見の巫女様?」
レイは初めて聞く単語に、素直に首を傾げた。
「なんだ、レイは知らないのか? 遠見の巫女様は王都にいらっしゃって、先代剣聖様のために魔剣を見つけたり、それ以外にも、国を守るために政治犯や、敵国の間者なんかの居場所を見抜いてこられたお方だ」
「すごいお方なんですね」
(……そんなにいろいろ見えるなら、もしかして、私のことも見られてたりとか……)
レイは内心ひやりとしたが、表情に出さないように、真面目な顔で相槌を打った。
「遠見の巫女様はもう引退なさると聞いたんですが……」
ルーファスが、フェニックスの祝祭で、教会に一時的に戻った際に仕入れてきた情報を披露した。
「そうなのか!? 初耳だぞ! まあ、俺ががきんちょの頃から活躍されてたから、結構なお歳のはずだしな。そろそろ引退されてもおかしくはないだろう」
オーガストは、一瞬目を丸くしたが、それもそうだと、自己解決してうんうんと頷いた。
「レヴィは剣の腕もいいし、もしかするかもしれないな」
オーガストはにやりと笑って、大きな手でバシッとレヴィの背中を叩いた。冒険者を激励する時の彼の癖だ。
馬鹿力のオーガストの激励を受けて、レヴィは少しだけ前のめりになった。
「まさか~、ハハハ。もしそうでしたら、凄いですね」
ルーファスは愛想良く笑って、軽く受け流している。
『遠見の巫女! 恐るべし! 何でここら辺だって分かったの!?』
ルーファスからの急な念話に、レイは思いっきり咽せて咳き込んだ。レイはルーファスから加護を貰っているので、こうやって人前でこっそり念話で内緒話ができるのだ。
(……くっ……見た目と心の声のギャップが激しすぎる……)
「レイ、急に咳き込んで、大丈夫? あっち行って少し休もうか。……すみません、僕たちは少し彼女を休ませますね」
ルーファスは心配そうな表情でレイを気遣った。
レイは、「わざとやってる?」とでも言いたげな目でルーファスを見上げた。
「ああ、大事にな。また詳しいことが分かったら連絡する」
「よろしくお願いします」
ルーファスはぺこりとお辞儀をして、レイの背中を摩りながら、ギルドから出るよう促した。
***
銀の不死鳥メンバーは、一旦、空色の戦斧亭の男部屋に集まった——緊急会議である。
ルーファスとレヴィは、それぞれ自分たちの簡素なベッドに腰掛け、レイは男部屋に備え付けの木製の椅子に座り、膝の上では琥珀が香箱を組んでいた。主人の不安げな気配を感じてか、大人しく撫でられている。
ルーファスは一瞬で防音結界を展開すると、口火を切った。
「少しまずいことになったね。剣聖であるレイが調査対象から外れたのは良かったけど、レヴィが該当しちゃったからね……」
「レヴィの剣の腕前だと、剣聖に間違えられちゃいますよね……」
ルーファスとレイは腕を組んで、一緒に難しい顔をした。
「昇級試験でいろんな人にレヴィの剣技は見られてるから、下手な演技をすることはできないしな……」
「一応、手を抜くことはできますが……」
頭を抱えるルーファスに、レヴィも真面目に意見を述べた。
「う~ん、レヴィが本気を出していきなり剣聖認定されるよりはマシかな……それと、念のためにレイも調査官に会わない方がいいかな。調査期間中はギルドに近づかないようにしようか」
「そうですよね。対象外だとしても、調査官には会わない方が無難ですよね……」
レイは腰からショートソードを下げているとはいえ、まだ子供で、小柄で非力に見えるし、冒険者ギルドでは魔術師として登録しているため、誰も彼女が剣聖だとは思わないだろう。だが、万が一ということもある。
(調査期間中はギルドに近づかないって言っても、ずっと宿に篭ってるわけにはいかないし、どうしよう……)
レイが腕を組んで、う~ん、と考え込んでいると、
「そうだ! レヴィは僕が見てるから、レイはその間は休みをとったら? ユグドラに戻ってゆっくりして来てもいいし」
ルーファスがこれはいい考えだと、パッと顔を輝かせてレイを見た。
「いいんですか? 確かに、私が下手にその期間中にセルバにいて、剣聖だってバレてもイヤですし……ユグドラに戻るのはありですよね。絶対に調査隊の人は来れない場所ですし」
(ここ最近、ずっとどこかに出ずっぱりだったから、休むのもいいかも……)
レイは剣聖の調査隊が来ると聞いて少し不安に思っていたが、ユグドラに帰ると考えたら、だんだんと気分が晴れてきた。
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◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
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