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フェニックスの祝祭10
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ウォオオォオーーーンッ!!
狼の遠吠えだ。
野を駆ける力強い四肢
鋼よりも冷たく輝く牙
岩をも切り裂く鋭い爪
獲物を見つけた声
獲物を追い立てる声
獲物を追い詰めた声
獲物を正面に見据えるのは、純白の毛皮に、ギラリと光る黄金に近い琥珀色の瞳。巨躯に二尾の狼だ。
そして、それを囲む、月光のように青白い毛皮のたくさんの狼たち。
「こいつは腐った花の臭いに踊らされた」
「だが、我らが主人の宝に手を出そうとしたことに変わりない」
「よりにもよって、我らが主人の最もめでたい日に」
「越えてはならない一線を越えた」
「そこに、変わりはない」
月光色の狼たちは、口々に、真っ赤な口を開いて唸りをあげた。
「うっ、うわぁ……や、やめろ、近寄るな!」
その男は、無くした片足を引き摺りながら、狼たちと距離を取るように、ズリ、ズリ、と後退った。その表情は恐怖でこれ以上ないほど引き攣っていた。
「なぜ、殺し屋を差し向けた」
一番大きな純白の狼が問う。
「な、なぜって! 我が花、カトレア様に仇なす者は消えてしまえばいいんだ!!」
男が金切り声を上げた。
血の臭いに混じって、良くない匂いが漂った。人の心を惑わす類いのものだ。
「誰の差し金だ」
さらに純白の狼が問う。
「誰でもない! 我が花、我が花のために!! ……うぐ、……!!?」
男はそこまで言い放つと、喉元を押さえ、過呼吸を起こし始めた。
純白の狼は、周りの狼たちを見遣ると、鼻先で許可を出した。
ウォオオォオーーーンッ!!
「ああ。狩りの終わりだね」
窓の外を眺めていたフェリクスがそう呟くと、琥珀が小さな欠伸をして、レイの毛布に潜り込んだ。
今夜はもう安全なのだ。
フェリクスは、寝ているレイの頭を一撫ですると、パチリと魔動電灯を消して、レイの部屋を出て行った。
***
「今朝は狼の夢を見ました」
レイはなぜだか、この話はマルコムにした方が良いような気がしたのだ——ただの、カンだ。
現在、全身筋肉痛のレイは、ベッドから動くことができない。浄化の儀はここで皆勤賞はストップだ。
昨夜は離宮に戻って来るなり、疲労と安心感からパタリと眠りこけてしまったレイは、朝食代わりに、祝祭料理の取り置き分をいただいていた。
執事長マルコムが気を利かせて、取っておいてくれたのだ。
レイは「祝祭料理を楽しむ」というミッションその二も無事に達成した。したのだが……
念願の祝祭料理は食べられたが、これじゃない感が半端なかった。
グレイビーソースがたっぷりかかったローストビーフも、可愛らしくデコレーションされたカップケーキも、何だか味気なかった。
聖堂で義父を祝って、一緒に食べるのが、ベストな形だったのだ。
「おや? どのような狼だったのでしょう?」
目覚めのハーブティーを淹れながら、マルコムが尋ねてきた。
「純白の狼と、たくさんの青白い狼たちです」
「それなら、幕引きの暗示でしょう。月光ウルフの夢は、宿敵に死をもたらします」
「……思いの外、怖い意味の夢ですね」
ハーブティーを一口、口に含む。ちょうど良い温度だ。ミントのスッと鼻を通るスッキリした香りも相俟って、レイは余計に目が覚めた。
「そうでもありませんよ。敵がいなくなれば、安全になります。吉兆ですよ」
マルコムは皺の寄った相好を崩して、にこりと微笑んだ。
***
浄化の儀、最終日。
離宮まで診察に来てくれたユリシーズに復帰の許可をもらい、レイは浄化の儀最終日には復活した。
また無理をすれば、体のあちこちが筋肉痛でピキピキとくるが、ベッドの住人は卒業だ。
血でベッタリと染まっていた神官服も、離宮のメイドさんたちの努力で、元の綺麗な状態に戻っていた。
レイが浄化の儀の控え室に向かえば、顔見知りになった神官や聖騎士に「もう復帰して大丈夫なのか」とホッと安心した顔をされつつ、心配された。
「さて、今日は浄化の儀、最終日だね。レイも復活してくれたし、最後まで頑張ろうか。来年も良い年を迎えよう」
「「「「「「「「「「「はいっ!」」」」」」」」」」」
浄化の儀の控え室で、フェリクスは聖属性の神官と聖騎士に向けて、声がけをした。
誰も彼もが気合を入れ直し、聖堂へと向かった。
***
フェリクスが小さな鐘付きの杖を振るうと、鐘の音に乗せて柔らかく魔力の波動が広がった。
それに合わせて、詠唱役たちの詠唱が始まる。
(……襲撃もあって大変だったけど、やっぱり、参加して良かったな……)
ここまで何日もずっとフェリクスの近くにいたのは初めてだった。
フェリクスも、いつもにこにこしていて楽しそうであったし、レイも彼のそばにいて、ほんわかと安心感を感じていた。
(プレゼント、ちゃんと渡せて良かったな。義父さんもすごく喜んでくれたし)
今でもその時のことを思い出すと、レイの胸はほこほことあたたかくなった。
(それに……)
レイは目深に被ったフード越しに、信徒たちを見た。
急遽参加した詠唱役だったが、浄化の儀の後に、直接、信徒たちの笑顔やスッキリした顔を見たり、感謝の言葉をかけられると、レイの心も何だかあたたかくなった。
(誰かの役に立てるって、私もすごく嬉しいかも)
レイのあたたかな想いが、詠唱の魔力に乗りはじめた。
聖堂内の魔力が一段と、凛と澄み渡る。
「あ、あれ!」
何かに気づいた信徒が天井を指差した。
それにつられて、何人もの信徒たちが顔をあげる。
「わぁ!」
「……今年の浄化はすごいな……」
「すごーいっ!」
人々のざわめきが聖堂内に広まっていった。
はらはらと聖堂内の天井から、真っ白い花びらが舞い降りていた。
フェリクスは「おや?」と目を瞬かせたが、にっこりと微笑むと、鐘付きの杖で床を突いた。魔力の大鎌がヒュンヒュンと放たれ、信徒たちが今年一年で溜め込んだ黒い靄状の厄を断ち切っていく。
フェリクスはもう一度、鐘付きの杖で床を突いた。今度は、先ほど断ち切られた黒い靄がしゅわりと消え、代わりに、淡い青色の花びらが降ってきた。
「おおっ!」
「綺麗~!」
「ありがたや、ありがたや……」
聖堂内にひらひらと舞う花吹雪は、床に着く前には、しゅわっと消え去っていった。
誰からともなく拍手が始まり、聖堂内は盛大な拍手に包まれた。
(わぁ! すごい、綺麗! 魔力でできた花、かな?)
レイが聖堂内の花吹雪に目を奪われていると、フェリクスが近寄って来て、耳元で囁いた。
「これは聖属性の適性が極じゃないとできない魔術だよ。いつの間に練習してたの?」
「えっ!? そうだったんですか?」
「……全く、うちの子は……末恐ろしいね」
フェリクスは蜂蜜のようにとろりと濃い黄金眼を大きく見開いてひとしきり驚くと、レイの頭をポンッと撫でて、「退出しようか」とふわりと微笑んで促した。
こうして、今年の浄化の儀の最終回は、大盛況のまま幕を閉じた。
狼の遠吠えだ。
野を駆ける力強い四肢
鋼よりも冷たく輝く牙
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「誰の差し金だ」
さらに純白の狼が問う。
「誰でもない! 我が花、我が花のために!! ……うぐ、……!!?」
男はそこまで言い放つと、喉元を押さえ、過呼吸を起こし始めた。
純白の狼は、周りの狼たちを見遣ると、鼻先で許可を出した。
ウォオオォオーーーンッ!!
「ああ。狩りの終わりだね」
窓の外を眺めていたフェリクスがそう呟くと、琥珀が小さな欠伸をして、レイの毛布に潜り込んだ。
今夜はもう安全なのだ。
フェリクスは、寝ているレイの頭を一撫ですると、パチリと魔動電灯を消して、レイの部屋を出て行った。
***
「今朝は狼の夢を見ました」
レイはなぜだか、この話はマルコムにした方が良いような気がしたのだ——ただの、カンだ。
現在、全身筋肉痛のレイは、ベッドから動くことができない。浄化の儀はここで皆勤賞はストップだ。
昨夜は離宮に戻って来るなり、疲労と安心感からパタリと眠りこけてしまったレイは、朝食代わりに、祝祭料理の取り置き分をいただいていた。
執事長マルコムが気を利かせて、取っておいてくれたのだ。
レイは「祝祭料理を楽しむ」というミッションその二も無事に達成した。したのだが……
念願の祝祭料理は食べられたが、これじゃない感が半端なかった。
グレイビーソースがたっぷりかかったローストビーフも、可愛らしくデコレーションされたカップケーキも、何だか味気なかった。
聖堂で義父を祝って、一緒に食べるのが、ベストな形だったのだ。
「おや? どのような狼だったのでしょう?」
目覚めのハーブティーを淹れながら、マルコムが尋ねてきた。
「純白の狼と、たくさんの青白い狼たちです」
「それなら、幕引きの暗示でしょう。月光ウルフの夢は、宿敵に死をもたらします」
「……思いの外、怖い意味の夢ですね」
ハーブティーを一口、口に含む。ちょうど良い温度だ。ミントのスッと鼻を通るスッキリした香りも相俟って、レイは余計に目が覚めた。
「そうでもありませんよ。敵がいなくなれば、安全になります。吉兆ですよ」
マルコムは皺の寄った相好を崩して、にこりと微笑んだ。
***
浄化の儀、最終日。
離宮まで診察に来てくれたユリシーズに復帰の許可をもらい、レイは浄化の儀最終日には復活した。
また無理をすれば、体のあちこちが筋肉痛でピキピキとくるが、ベッドの住人は卒業だ。
血でベッタリと染まっていた神官服も、離宮のメイドさんたちの努力で、元の綺麗な状態に戻っていた。
レイが浄化の儀の控え室に向かえば、顔見知りになった神官や聖騎士に「もう復帰して大丈夫なのか」とホッと安心した顔をされつつ、心配された。
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