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フェニックスの祝祭6
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フェニックスの祝祭初日——本日は、早くも朝からレイに来客があった。
「おはよう、レイ。神官の見習い服が良く似合ってるね。かわいいよ」
「おはようございます、ニール! ふふふ、ありがとうございます」
離宮の応接室にレイが向かうと、ニールが優雅に紅茶を飲んで待っていた。
彼はパリッと上等なダークグレーのスーツを着込み、その胸元には、アクアマリン色の魔石が付いたブローチを付けていた。
「はい、これ。例の物だよ」
「間に合って良かったです。ありがとうございます!」
レイはアクアマリン色の小箱を受け取った。小箱には、銀色のリボンが丁寧に掛けられている。
「フェリクス様にお渡しするものだからね。間に合わせないわけがないよ。さ、見つからないうちに、しまって」
「はいっ!」
レイはうきうきと小箱を空間収納にしまった。
その時、コンコンコンッと応接室の扉を叩く音がした。
レイが「どうぞ」と声がけをすると、フェリクスが入って来た。
彼は、いつもとは違った祝祭用の華やかな衣装をまとっていた。詰襟の白い司教服の上から、銀糸の緻密な刺繍が入った丈の長い青いケープを羽織っており、いつもよりも一段と華やかである。
長い銀色の前髪は、オールバックにヘアセットされていて、イケオジ度はいつもよりも何段階も上がっていた。
「僕の離宮が随分ざわついてるなと思ったら、君だったのか」
「ええ。追加の納品に参りました」
「おや? レイの制服はもう納品してもらったはずだよ?」
「そうですね。ですが、レイはおそらく本日は詠唱役でしょう? 見習いの服装では浮いてしまいます。……ですので、こちらをどうぞ」
ニールは、真新しい神官服を空間収納から取り出した。
これにはさすがのフェリクスも驚いたようで、目を丸くした。
「分かった。いただいておくよ」
「ありがとうございます。お気に召していただけたようで、何よりです」
ニールが端正なお辞儀をした。
(……お代、どうするんだろう……)
小市民育ちのレイだけは、気が気ではなかった。
***
「うん、ピッタリだね。よく似合ってるよ」
ニールは、目尻に皺を寄せて笑顔で褒めた。
神官服は、詰襟のワンピースの形はそのままに、見習いの制服よりも、襟や袖元などに少し装飾が足されたものだ——やはり、裏地には魔術刺繍が施されていて、漏れ出る魔力は中級神官ぐらいの魔力量に抑えられている。
ケープの裾には、青色のラインが入っていて、さらにはフードまで付いていた。
今日の髪型は、片側から緩く編み込みを入れて、左前に流している。結びは、教会らしい青いリボンだ。
「ありがとうございます」
レイは、少しはにかんで答えた。
「このフードには認識阻害を付与してあるから、できるだけ被っておくといいよ。変な所から勧誘されたくないでしょ?」
「わ、分かりました!」
レイとニールは、連れ立って離宮を出た。
フェリクスとレヴィは祝祭準備のため、先に執務区画へと移動していた。
「ニールはこのまま帰るんですか?」
「元々、祝祭初日の浄化の儀に参加する予定だったんだ。フェリクス様の浄化を受けられるなんて、滅多にない機会だからね。レイが詠唱をやるなら、今年の浄化の儀は楽しみが増えたよ」
「昨日教わったばかりなので、上手くできるか心配です……」
レイは少し緊張で強張った面持ちで、ニールを見上げた。
「レイは、魔術は好き?」
「えっ? 好きです」
「それなら、上手くできるかどうかより、楽しんでおいで。きっと、フェリクス様もレイにこの祝祭を楽しんでもらいたくて、詠唱役に任命したんだと思うよ」
「……楽しむ……」
「そう。失敗しても、どうせフェリクス様が何とかしてくれるだろうし」
「……ふふっ。確かに、義父さんがいるなら、何とかなりそうですね」
レイは、肩の力がふわっと抜けたような気がした。
また聖堂で、とレイとニールは手を振って別れた。
***
「わぁ! 義父さん、かっこいい!!」
レイが執務室に入ると、祝祭用に完全に仕上がったフェリクスが待っていた。
彼はケープと揃いの祝祭用の帽子を被っており、首からは、銀の長いネックレスを下げていた。
フェリクスの後ろには、侍従が控えていて、魔力がかなり篭った立派な杖を預かり持っていた。
「レイも、その制服もよく似合ってるね……うん? そのフードは?」
「ニールが、被っておいた方がいいって」
「確かに、そうだね。その方がいいね」
フェリクスは、フードにかかっている付与魔術をさらりと目視で確認すると、得心したようにゆっくりと頷いた。
その時、コンコンコンッと執務室の扉が叩かれた。侍従が扉を開くと、会場担当の神官だった。
「会場の準備が整いましたので、皆様、移動をお願いします」
神官は片手を胸に当て、丁寧にお辞儀をして進言した。
***
護衛の聖騎士が先導し、フェリクスの後にレイが聖堂に入ると、もう既に聖堂内はたくさんの信徒たちで埋め尽くされていた。用意された席だけでは足りず、立ち見の信徒もいる。
レイがふと視線を感じてそちらを見ると、ニールが最前列の席で、にこりと笑って小さく手を振っていた。
既に香炉持ちの神官見習いの子供たちが歩き回ってくれていたためか、聖堂内には独特な香の香りが立ち込めていた。
レイが目に魔力を込めて聖堂内を見回すと、剥がれかけの呪いや、身代わりに結びつけられた魔術の痕跡などが、どす黒い靄のような形で信徒たちの上に浮き上がっているのが見えた。
(うわぁ……こんな風になってるんだ……)
黒い靄は、見ているだけでもゾゾゾと背筋に不快感が伝わるようで、レイは思わず眉根を寄せた。
フェリクスが説教台の前に立ち、信徒たちに向かい合うと、レイたち詠唱の神官は、彼の左右に展開して立ち位置へと向かった。
全員が持ち場に着いたのを確認すると、フェリクスが小さな鐘がいくつも付いた立派な杖を振った。シャリンと澄んだ鐘の音と共に、魔力の柔らかい波動が彼を中心に広がった——これが詠唱開始の合図だ。
(楽しむ、楽しむ……祝祭を楽しむ……)
レイはニールに言われた通り、フッと肩の力を抜いて、口角をキュッと上げると、今に集中することにした。詠唱の言葉に、レイの魔力がすんなりと馴染んでいく。
詠唱が始まると、浮き上がっていた呪いや魔術の痕跡の靄が、より高く浮かび上がっていった。
信徒たちはシーンと静まりかえって、祈るように手を合わせて目を瞑り、その時を待っていた。
数分ほど経った後、フェリクスが鐘付きの杖の先で、トンッと床を突くと、魔力が篭った小さな鐘が青白い光を放ち、ジャリリリリリリッと騒々しく鳴りたてた。
杖から放たれた魔力の大鎌が、いくつもヒュンヒュンと聖堂内を飛び回り、浮かび上がっていた靄をスパッと断ち切っていく。
仕上げにフェリクスが再度、トンッと杖で床を突くと、断ち切られた靄は、一瞬でジュワッと白い煙になって、立ち消えていった。
不思議なことに、香の匂いもすっかり消えており、聖堂内は清浄な空気で満ち溢れていた——まるで、空気自体が軽くなったような感覚だ。
「本日一回目の浄化の儀はこれにて終了です。皆さま、足元にお気をつけて、順番に出口から退出してください」
聖堂内の端に控えていた神官が朗々と終了宣言をし、信徒たちにざわめきが戻った。
口々に「スッキリしたな」「これで今年一年も終わりだな。良い年が迎えられそうだ」などと感想を述べ、退出の準備を始めているようだ。
中には「ありがたや、ありがたや」といつまでも手を合わせて、大司教フェリクスを崇めているご老人もいた。
会場担当の神官に促され、レイたちはフェリクスの後について聖堂を出た。
聖堂近くに用意された控え室に案内され、中に入ると、レイは大きく息を吐いて、肩の力を抜いた。
「どうだった? 初めての浄化の儀は?」
フェリクスがにこにこと話しかけてきた。
「すごいです!! さっきのあれ、どうやったんですか!? それに、信徒の皆さんも、浄化の儀の後はすごくスッキリされた顔をされてましたし、喜んでもらえて嬉しいです」
レイが満面の笑みでフェリクスを見上げると、
「うん、レイならそのうちできるようになるかな」
とフェリクスは心から嬉しそうに微笑んで、レイの頭をポンポンと撫でた。
((((((……いや、あれは最上位の浄化魔術の応用だから……!!!))))))
控え室にいた神官たち全員の心の声が一致した。
「おはよう、レイ。神官の見習い服が良く似合ってるね。かわいいよ」
「おはようございます、ニール! ふふふ、ありがとうございます」
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彼はパリッと上等なダークグレーのスーツを着込み、その胸元には、アクアマリン色の魔石が付いたブローチを付けていた。
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ケープの裾には、青色のラインが入っていて、さらにはフードまで付いていた。
今日の髪型は、片側から緩く編み込みを入れて、左前に流している。結びは、教会らしい青いリボンだ。
「ありがとうございます」
レイは、少しはにかんで答えた。
「このフードには認識阻害を付与してあるから、できるだけ被っておくといいよ。変な所から勧誘されたくないでしょ?」
「わ、分かりました!」
レイとニールは、連れ立って離宮を出た。
フェリクスとレヴィは祝祭準備のため、先に執務区画へと移動していた。
「ニールはこのまま帰るんですか?」
「元々、祝祭初日の浄化の儀に参加する予定だったんだ。フェリクス様の浄化を受けられるなんて、滅多にない機会だからね。レイが詠唱をやるなら、今年の浄化の儀は楽しみが増えたよ」
「昨日教わったばかりなので、上手くできるか心配です……」
レイは少し緊張で強張った面持ちで、ニールを見上げた。
「レイは、魔術は好き?」
「えっ? 好きです」
「それなら、上手くできるかどうかより、楽しんでおいで。きっと、フェリクス様もレイにこの祝祭を楽しんでもらいたくて、詠唱役に任命したんだと思うよ」
「……楽しむ……」
「そう。失敗しても、どうせフェリクス様が何とかしてくれるだろうし」
「……ふふっ。確かに、義父さんがいるなら、何とかなりそうですね」
レイは、肩の力がふわっと抜けたような気がした。
また聖堂で、とレイとニールは手を振って別れた。
***
「わぁ! 義父さん、かっこいい!!」
レイが執務室に入ると、祝祭用に完全に仕上がったフェリクスが待っていた。
彼はケープと揃いの祝祭用の帽子を被っており、首からは、銀の長いネックレスを下げていた。
フェリクスの後ろには、侍従が控えていて、魔力がかなり篭った立派な杖を預かり持っていた。
「レイも、その制服もよく似合ってるね……うん? そのフードは?」
「ニールが、被っておいた方がいいって」
「確かに、そうだね。その方がいいね」
フェリクスは、フードにかかっている付与魔術をさらりと目視で確認すると、得心したようにゆっくりと頷いた。
その時、コンコンコンッと執務室の扉が叩かれた。侍従が扉を開くと、会場担当の神官だった。
「会場の準備が整いましたので、皆様、移動をお願いします」
神官は片手を胸に当て、丁寧にお辞儀をして進言した。
***
護衛の聖騎士が先導し、フェリクスの後にレイが聖堂に入ると、もう既に聖堂内はたくさんの信徒たちで埋め尽くされていた。用意された席だけでは足りず、立ち見の信徒もいる。
レイがふと視線を感じてそちらを見ると、ニールが最前列の席で、にこりと笑って小さく手を振っていた。
既に香炉持ちの神官見習いの子供たちが歩き回ってくれていたためか、聖堂内には独特な香の香りが立ち込めていた。
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フェリクスが説教台の前に立ち、信徒たちに向かい合うと、レイたち詠唱の神官は、彼の左右に展開して立ち位置へと向かった。
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杖から放たれた魔力の大鎌が、いくつもヒュンヒュンと聖堂内を飛び回り、浮かび上がっていた靄をスパッと断ち切っていく。
仕上げにフェリクスが再度、トンッと杖で床を突くと、断ち切られた靄は、一瞬でジュワッと白い煙になって、立ち消えていった。
不思議なことに、香の匂いもすっかり消えており、聖堂内は清浄な空気で満ち溢れていた——まるで、空気自体が軽くなったような感覚だ。
「本日一回目の浄化の儀はこれにて終了です。皆さま、足元にお気をつけて、順番に出口から退出してください」
聖堂内の端に控えていた神官が朗々と終了宣言をし、信徒たちにざわめきが戻った。
口々に「スッキリしたな」「これで今年一年も終わりだな。良い年が迎えられそうだ」などと感想を述べ、退出の準備を始めているようだ。
中には「ありがたや、ありがたや」といつまでも手を合わせて、大司教フェリクスを崇めているご老人もいた。
会場担当の神官に促され、レイたちはフェリクスの後について聖堂を出た。
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「どうだった? 初めての浄化の儀は?」
フェリクスがにこにこと話しかけてきた。
「すごいです!! さっきのあれ、どうやったんですか!? それに、信徒の皆さんも、浄化の儀の後はすごくスッキリされた顔をされてましたし、喜んでもらえて嬉しいです」
レイが満面の笑みでフェリクスを見上げると、
「うん、レイならそのうちできるようになるかな」
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24
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