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フェニックスの祝祭3
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レイはコンコンコンッとフェリクスの執務室のドアを叩いた。
「どうぞ」と中から声がけがあり、ドアが内側から開いた——控えていた侍従が開けてくれたようだ。
「うん。ぴったりだね。二人とも、よく似合ってるよ」
「「ありがとうございます」」
レイたちは着替えが終わった後、フェリクスの執務室を訪れていた。
フェリクスが執務机から顔を上げて、彼女たちへ視線をやると、ふわりと微笑んで感想を述べた。
すかさず、レイとレヴィもお礼を言う。
レイは神官の見習い服だ。詰襟ワンピースのサイズはぴったりで、裏地にびっしりと魔術刺繍が施してあるためか、漏れ出る魔力量はぐっと抑えられていて見習い神官レベルだ。真っ直ぐな黒髪は、簡単にハーフアップにまとめていて、全体的に清楚でかわいらしい感じだ。
レヴィは、白と青を基調とした聖騎士の制服だ。腰には、ウィルフレッドに譲ってもらったドワーフ製の剣を佩いている。
ブラウンの髪と瞳に誠実そうな顔立ちをしているためか、きちんとした騎士服の雰囲気も相俟って、非常に似合っていた。
騎士服を着ているのは初めて見たためか、レイにはレヴィがいつもの三割増しでカッコ良く見えた——制服効果もある。
フェリクスの執務机の前には、二人の人物が控えていた。一人は聖騎士で、もう一人は神官のようだ。
「紹介するね。祝祭期間中の二人の指導係だよ。聖騎士の方がアルバンで、神官の方がザックだ。二人とも僕たちの事情は知ってるから、気軽に何でも訊いて大丈夫だよ」
「フェリクス様直属の護衛騎士、アルバンです。今年の祝祭では、護衛の聖騎士のまとめ役を務めます。よろしくお願いします」
アルバンと紹介された聖騎士が一歩前へ踏み出し、片手を胸元に当て、丁寧な物腰で教会式の礼をした。
がっしりとした体型で非常に背が高く、さっぱりと整えられた淡いグレーの髪は、清潔感に溢れている。鋭い三白眼は濃い紫色だ。
「フェリクス様直属の上級神官のザックです。人間です。お手柔らかに、よろしくお願いします」
ザックと紹介された上級神官は、少し草臥れた神官服を着ていた。ひょろりとした長身で、短い無精髭を生やし、銀色の癖毛をくしゃりと一まとめにしている。その表情には、どこか諦観の境地がうかがえた。
(ちょっぴり、師匠に雰囲気が似てる?)
レイは、ザックを見て、ユグドラにいる残念なイケメンエルフを思い浮かべた。
「レイです。神官のお仕事は初めてなので、いろいろと至らない所があるかもしれませんが、頑張りますので、よろしくお願いします」
レイはぺこりと丁寧にお辞儀をした。
ザックの瞳が、新生物を発見したかのように、大きく見開かれた。
「レヴィです。剣は一通り扱えます。よろしくお願いします」
レヴィは、見慣れない騎士の礼をとった。片足を踏み鳴らし、拳で胸を打つ。
アルバンから「ほぉ」と興味深げな感嘆の声が漏れた。
「それをよく知っているな」
「ええ。以前のご主人様には竜人がいました。竜人自体を見たのも何百年ぶりでしょうか」
「それはここでは言うな。聖鳳教会には人間しかいない、いいな?」
「分かりました」
アルバンは紫色の瞳で、検分するようにレヴィを眺めた。どうやらレヴィに興味を持ったようだ。
一方で、レヴィは淡々と了承していた。
レイが今のやりとりを不思議に思って、ちらりと隣のレヴィを見上げると、
「竜人族の騎士の礼だね。とても古いものだよ。僕も久しぶりに見たよ」
フェリクスの方から回答があった。
「そうなんですね」
(アルバンさんは竜人なんだ。初めて見た)
レイは思わずまじまじとアルバンを見つめた。
「さて、まずはいろいろ二人に教えてあげて。レイたちはまだこの教会に不慣れだと思うから」
「「かしこまりました」」
フェリクスの言葉に、アルバンとザックは揃って教会式の礼で応えた。
***
レイたちは、聖騎士と神官の二手に分かれて教わることになった。
早速、ザックはレイに教会内の案内を始めた。
「レイお嬢様はその……」
「レイでいいですよ。ザックさんの方が指導係ですし」
ザックは、またもや見慣れないものを見つけたような、少しびっくりしたような、理解できないというような微妙な表情をした。
「? どうかしました?」
「……いや、君は普通だね」
「えっ!?」
「いや、すまない。語弊があるようだ。……フェリクス様のお嬢様ということは、ここが人間だけではないということは、分かるね?」
レイはこくりと頷いた。
「高位の魔物や人外は、時々、人間の思考から外れた突飛な言動をしたりするんだよ。価値観や考え方、物事の判断基準が違うから、仕方ないんだけどね。だから、人として普通というか、まともな対応をされて、久しぶりすぎて、逆に困惑してるんだ……」
「え゛ぇぇっ……」
レイは、何と声をかけたら良いのか分からなくなった。思わず、可哀想な子を見る目でザックを見上げた。
(この人、何だか不憫すぎる……でも、確かに義父さんにも、そういう所があるかも……)
レイは先ほどの"こぢんまりとした"離宮を思い浮かべた。
大司教の位にはあるが、教皇を差し置いて、一人だけあの離宮が宿舎というのも中々におかしい——フェリクスの側近の魔物たちが、主人のために用意したかったと思う気持ちも分からなくはないが……
「そういえば、レイもアレですか?」
「アレって何ですか?」
「……まぁ、なんだ、アレだ。人間以外ってことです」
ザックは気まづそうに声を顰めて尋ねた。
聖鳳教会の上層部のほとんどは魔物や精霊などの人間以外が占めている——信徒の人間たちには、このことは秘密なのだが、中には人間でもそのことを理解した上で、教会勤めを続けている者もいる——ザックもそのうちの一人だ。
「れっきとした人間ですよ?」
「そっか……フェリクス様が人間の子を養子にね……」
ザックは少し驚いたが、ほっと肩の息を吐いた。レイが人間だと知って、少し安心したのだろう。
「聖属性の適性は高いんですか?」
「適性はありますよ」
(適性は、極だけど……)
レイは苦笑した。勧誘が酷いという教会のことだ。このことは内緒にしておいた方が良いだろう。
「聖属性は適性だけじゃダメです。結構、魔力量で力押しすることが多いですし……『聖魔術はパゥワー』という格言があるぐらいです。でも、レイぐらいの魔力量でしたら問題ないでしょう」
「聖魔術は、パゥワー……」
レイは脳筋な格言に目を瞬かせた。
「ここが聖堂です。フェニックスの祝祭では、ここで浄化の儀が行われます」
「すごい! 綺麗~!!」
レイは瞳をキラキラさせて、感嘆の声をあげた。
話しているうちに、いつの間にか聖堂までたどり着いていたようだ。
白い大理石の聖堂の天井には、緻密な天井画が描かれ、その絵画を目で追っていくだけでも、聖神アウロンや御使いのフェニックス、癒しの女神サーナーティア、光の神ルクシオなど教会で教えられている神話の物語が分かるようだ。
聖堂側面の窓は天井近くまで高く伸び、午後の暖かい光が聖堂内に差し込んでいた。
正面奥の壁には、信徒たちを見下ろすように巨大な聖神たちの像が彫り込まれ、その前には幅広の立派な説教台が置かれ、司教が信徒たちと和やかに会話をしていた。
説教台の向かいには、木製の長椅子がたくさん置かれ、何人もの信徒たちが座り、静かに祈りを捧げていた。
「フェニックスの祝祭では、ここで信徒に向けて浄化魔術を施します。祝祭の前後一週間は、午前二回、午後三回の計五回やりますから、レイにはそこでフェリクス様の手伝いをしてもらいます」
「結構、回数が多いですね」
「その分、浄化魔術を受ける信徒も多いですからね。フェリクス様が浄化担当になられてからは増える一方です……教会としては、ありがたい話ですが……」
ハハハ……とザックは乾いた笑いをしていた。
(……うん? 何かあるのかな?)
レイが小首を傾げていると、
「よう、ザック! ここで見かけるとは、珍しいな。もう遠征から戻ってきたのか?」
神官の男性がザックに声をかけてきた。神官服の襟元を見ると、ラインが緑色なので、癒し属性の神官のようだ。
「ああ。昨日な」
「お? ……ま、まさかっ!? 今年は聖属性の神官見習いがいるのか!?」
「……あぁ、まぁな……」
「お嬢ちゃん、聖属性はハズレだぞ! 神官が少なくて仕事は多いし、遠征が多くて過酷だし、治癒魔術の一つでも使えるなら、癒し属性に転属をお勧めするぜ! そこそこ顔も整ってるから、嫁の貰い手も……」
「待て! もうそれ以上言うな!! 今は業務中だ。さっさと持ち場に戻れっ! しっ、しっ!!」
ザックは無理矢理、男性神官の背中を押して追い払った。
男性神官が「なんだよ」とブツブツ言いながら去っていくと、「あいつ、終わったな……」とザックが彼の背中を不憫な者を見る目で眺めながらポツリと呟いた。
「……ザックさん?」
「…………はい」
「どういうことか、説明してくださいますね?」
「…………はい」
レイが、にこりと含んだ笑みでザックを見上げると、彼は観念したように項垂れた。
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レヴィは、白と青を基調とした聖騎士の制服だ。腰には、ウィルフレッドに譲ってもらったドワーフ製の剣を佩いている。
ブラウンの髪と瞳に誠実そうな顔立ちをしているためか、きちんとした騎士服の雰囲気も相俟って、非常に似合っていた。
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「フェリクス様直属の護衛騎士、アルバンです。今年の祝祭では、護衛の聖騎士のまとめ役を務めます。よろしくお願いします」
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「フェリクス様直属の上級神官のザックです。人間です。お手柔らかに、よろしくお願いします」
ザックと紹介された上級神官は、少し草臥れた神官服を着ていた。ひょろりとした長身で、短い無精髭を生やし、銀色の癖毛をくしゃりと一まとめにしている。その表情には、どこか諦観の境地がうかがえた。
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「レイです。神官のお仕事は初めてなので、いろいろと至らない所があるかもしれませんが、頑張りますので、よろしくお願いします」
レイはぺこりと丁寧にお辞儀をした。
ザックの瞳が、新生物を発見したかのように、大きく見開かれた。
「レヴィです。剣は一通り扱えます。よろしくお願いします」
レヴィは、見慣れない騎士の礼をとった。片足を踏み鳴らし、拳で胸を打つ。
アルバンから「ほぉ」と興味深げな感嘆の声が漏れた。
「それをよく知っているな」
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「それはここでは言うな。聖鳳教会には人間しかいない、いいな?」
「分かりました」
アルバンは紫色の瞳で、検分するようにレヴィを眺めた。どうやらレヴィに興味を持ったようだ。
一方で、レヴィは淡々と了承していた。
レイが今のやりとりを不思議に思って、ちらりと隣のレヴィを見上げると、
「竜人族の騎士の礼だね。とても古いものだよ。僕も久しぶりに見たよ」
フェリクスの方から回答があった。
「そうなんですね」
(アルバンさんは竜人なんだ。初めて見た)
レイは思わずまじまじとアルバンを見つめた。
「さて、まずはいろいろ二人に教えてあげて。レイたちはまだこの教会に不慣れだと思うから」
「「かしこまりました」」
フェリクスの言葉に、アルバンとザックは揃って教会式の礼で応えた。
***
レイたちは、聖騎士と神官の二手に分かれて教わることになった。
早速、ザックはレイに教会内の案内を始めた。
「レイお嬢様はその……」
「レイでいいですよ。ザックさんの方が指導係ですし」
ザックは、またもや見慣れないものを見つけたような、少しびっくりしたような、理解できないというような微妙な表情をした。
「? どうかしました?」
「……いや、君は普通だね」
「えっ!?」
「いや、すまない。語弊があるようだ。……フェリクス様のお嬢様ということは、ここが人間だけではないということは、分かるね?」
レイはこくりと頷いた。
「高位の魔物や人外は、時々、人間の思考から外れた突飛な言動をしたりするんだよ。価値観や考え方、物事の判断基準が違うから、仕方ないんだけどね。だから、人として普通というか、まともな対応をされて、久しぶりすぎて、逆に困惑してるんだ……」
「え゛ぇぇっ……」
レイは、何と声をかけたら良いのか分からなくなった。思わず、可哀想な子を見る目でザックを見上げた。
(この人、何だか不憫すぎる……でも、確かに義父さんにも、そういう所があるかも……)
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「そういえば、レイもアレですか?」
「アレって何ですか?」
「……まぁ、なんだ、アレだ。人間以外ってことです」
ザックは気まづそうに声を顰めて尋ねた。
聖鳳教会の上層部のほとんどは魔物や精霊などの人間以外が占めている——信徒の人間たちには、このことは秘密なのだが、中には人間でもそのことを理解した上で、教会勤めを続けている者もいる——ザックもそのうちの一人だ。
「れっきとした人間ですよ?」
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ザックは少し驚いたが、ほっと肩の息を吐いた。レイが人間だと知って、少し安心したのだろう。
「聖属性の適性は高いんですか?」
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(適性は、極だけど……)
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「聖属性は適性だけじゃダメです。結構、魔力量で力押しすることが多いですし……『聖魔術はパゥワー』という格言があるぐらいです。でも、レイぐらいの魔力量でしたら問題ないでしょう」
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「すごい! 綺麗~!!」
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ハハハ……とザックは乾いた笑いをしていた。
(……うん? 何かあるのかな?)
レイが小首を傾げていると、
「よう、ザック! ここで見かけるとは、珍しいな。もう遠征から戻ってきたのか?」
神官の男性がザックに声をかけてきた。神官服の襟元を見ると、ラインが緑色なので、癒し属性の神官のようだ。
「ああ。昨日な」
「お? ……ま、まさかっ!? 今年は聖属性の神官見習いがいるのか!?」
「……あぁ、まぁな……」
「お嬢ちゃん、聖属性はハズレだぞ! 神官が少なくて仕事は多いし、遠征が多くて過酷だし、治癒魔術の一つでも使えるなら、癒し属性に転属をお勧めするぜ! そこそこ顔も整ってるから、嫁の貰い手も……」
「待て! もうそれ以上言うな!! 今は業務中だ。さっさと持ち場に戻れっ! しっ、しっ!!」
ザックは無理矢理、男性神官の背中を押して追い払った。
男性神官が「なんだよ」とブツブツ言いながら去っていくと、「あいつ、終わったな……」とザックが彼の背中を不憫な者を見る目で眺めながらポツリと呟いた。
「……ザックさん?」
「…………はい」
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「…………はい」
レイが、にこりと含んだ笑みでザックを見上げると、彼は観念したように項垂れた。
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