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報告とクレーム(ウィルフレッド視点)
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俺は、半ば無理矢理フェリクスに約束を取り付けて、聖鳳教会本部まで会いに行った。
聖鳳教会本部は、大国ドラゴニアの第五の都市ディアロバードにある。ディアロバードは教会関係者が集う、宗教都市だ。住民にも聖鳳教会の信徒が多い。
白い大理石造りの荘厳な聖鳳教会本部の建物には、白と青を基調とした教会の旗が掲げられ、風になびいてはためいている。
俺は聖鳳教会本部に足を踏み入れた。受付で約束があることを告げると、フェリクスの執務室に案内され、応接スペースの黒い革張りのソファに腰を据えた。
フェリクスは白と青を基調とした大司教の執務用の簡易服を着ていて、いつもと変わらず、朗らかな笑顔で迎え入れてくれた。
お茶を淹れた侍従が下がるのを待って、俺はフェリクスに報告しつつクレームを入れた。
「レイの称号を確認したんだ。『先代魔王の義娘』の称号が追加されてて、その効果に『聖属性の極大魔術使用権』があった。あいつは元々、聖属性の適性が高めで、今ではお前との親子契約の効果で、聖属性の適性が極になってる。聖属性の極大魔術が撃ち放題の状態だ!」
俺はじろりとフェリクスを睨みつけた。
「うん、そうだね」
「おま、分かっててやったんだろ!」
「でも、二百年前では必要だったんでしょ?」
「ゔ……」
俺は言葉を飲み込んで口をつぐんだ。その通りだったからだ。
「僕だってただ契約したわけじゃないよ? ちゃんと観て、レイに必要だって納得したからあの効果にしたんだ」
フェリクスは冷静に紅茶を飲みつつ、そうこともなげに言ってきた。
フェリクスには先見のスキルがある。
何でもかんでも観れるわけではないが、必要なものは必ずきちんと観えるらしい。逆に必要でないものは観えなかったり、観えてもぼんやりしすぎてて分からないらしい。
「……それを言われると何も反論はできないな……」
もっとあれこれ言ってやろうかとも思ってたんだが、こういう時にフェリクスは間違えない。長年一緒に仕事をしているのだ、そこは信頼してるからこそ何も言えなくなった。
「レイは面白い子だね。外から来たからか、この世界に良くも悪くも影響されない部分があるみたいなんだ」
「どういうことだ?」
「僕たちはこの世界に生まれ育った。だから、この世界の枠組みからはみ出せないんだ。レイはそこからはみ出すことができる、っていうのかな。良くも悪くも僕たちにはできないことができるようなんだ」
「良くも悪くも……」
「物事には何事も裏表があるでしょ。良いことだとしても別方面から見たら悪いこともある。レイが、あの子らしく生きていくことで、世界や僕たちにとっていい刺激になるみたいなんだ」
フェリクスは何かを含んだ笑顔をにこりとこちらに向けてきた。
「ウィルがレイの世話をするのは先見で観てたから知ってたけど、あんなに甲斐甲斐しく世話をしている所は見ていないんだ。ウィルだって既に影響を受けてるよ」
「ぶほっ……!」
俺は紅茶を飲みかけて思わず咽せた。
やっぱり気づいてなかったんだ、とフェリクスが残念な子を見るように呟いた。
「レイはね、僕たちみたいな上位者の圧をあまり感じないみたいなんだ」
「は!?」
この世界には歴然としたランクというものが存在し、上位者の圧はこの世界に生まれ育った者なら、自然と無意識に感じてしまうものだ。
上位者の行動は、よりランクの低い者たちにとっては脅威だ。簡単に命が刈り取られてしまうおそれがある。自己防衛のためにも、上位者の圧は本能的に感じられるのだ。
もちろんランクの高い者たちなら、その存在の圧力を隠すことができるので、毎回必ず感じられるものでもないが。
「それで、大丈夫なのか!?」
「僕がレイと一緒におつかいに行った時、レイが人攫いにあったんだ。その時に人攫いを灰にするほどの存在圧を出したんだけど、レイはけろりとしてたよ。普通、あれだけの存在圧を浴びたら、自分に対してじゃなくても何かしら影響は受けてるはずなんだけどね」
「そんな……」
「しかもその後、攫われたことの方が怖かったみたいで、泣きじゃくってね。レイが落ち着くまで背中をぽんぽん叩いてあやしてあげたんだよ。あんな風に頼られたのは初めてだよ」
フェリクスが慈しむように柔らかく微笑んだ。
先代魔王フェリクスの存在圧じゃなくて、人攫いの方が怖かったって、どういうことだ!!
「さらに、レイは僕と一緒だったら何だか安心できるって言ってくれたんだ」
「それで親子契約したのか!?」
「うん。そもそも僕の存在圧に影響受けない子なんて今までほとんどいなかったし、一緒にいて安心できるなんて言われたことないし」
「まぁ、魔王だからな……」
いくら上位者の存在圧をあまり感じないとはいえ、先代魔王と一緒にいて安心できるって……もはやレイは大物なのか?
「そもそも僕と契約できる者なんてほぼいないからね」
フェリクスが寂しそうにポツリと呟いた。
確かに、フェリクスほどの大物と契約できる者は、魔物でも最低限Sランク以上になってくるだろう。たとえSランク魔物でも、本能的に恐怖を覚えるような相手とは契約したいとは思わないだろうが……
「でね、レイはこの世界や僕たちにとって恩寵なんだよ。だから世界はリリスを代償に、あの子の召喚を許したんだよ」
「なっ……」
フェリクスは先見のスキルもあるが、長年管理者をやってきて、ほとんど世界と同じような考え方をしてきているんじゃ、と思わされる時がある。
……まさか、今回の召喚は……
「世界があの子に何をさせようとしているかは観せてもらえてないんだ。まぁ、何があっても守るけどね……せっかく、あの子が僕を親にしてくれたんだから」
フェリクスがいつもの聖職者の張り付いたような微笑みとは違った、腹が決まって吹っ切れたような落ち着いた微笑みを浮かべていた。
***
俺は半分ぼーっとした状態でユグドラまで帰った。フェリクスが言っていたことを改めて考え直していた。
「……恩寵か……」
レイが世界に対してどう恩寵になっているのかは、今はまだ良く分からない。
だが、あのフェリクスが親子契約をしたのだ。あいつにとっては確実に恩寵だろう。
フェリクスは圧倒的な強さ故に、部下や血縁からさえも一線を引かれて敬われてきた……そんなあいつをただの父親にしたのだ。
ユグドラの樹に戻ると、すぐにシェリーが慌てて駆け寄って来た。レイと琥珀が、予定時刻を過ぎてもまだ森から戻っていないらしい。
俺は急いで、かき集められるだけ人手を集めて、レイたちの捜索に出ようとした。
まさかその後、瘴気が溜まり過ぎて誰も手が出せなくなってた魔剣レーヴァテインを浄化して、そのまま連れ帰ってくるなんて……! しかも今まで聞いたことも無い、武器の人型化をしてだ!!
さらにはちゃっかり当代剣聖にまでおさまってやがる……! レイは剣士じゃないし、レーヴァテインの長さ的にもレイには合わないだろうが!!
フェリクスの言う通り、確かにレイは良くも悪くも、俺たちにはできないことをやってくれてるな……
ちゃんと見ておかないと、まだまだいろんなことをやらかしてくれそうで、目が離せない……全く、手の掛かる奴だ。
聖鳳教会本部は、大国ドラゴニアの第五の都市ディアロバードにある。ディアロバードは教会関係者が集う、宗教都市だ。住民にも聖鳳教会の信徒が多い。
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俺は聖鳳教会本部に足を踏み入れた。受付で約束があることを告げると、フェリクスの執務室に案内され、応接スペースの黒い革張りのソファに腰を据えた。
フェリクスは白と青を基調とした大司教の執務用の簡易服を着ていて、いつもと変わらず、朗らかな笑顔で迎え入れてくれた。
お茶を淹れた侍従が下がるのを待って、俺はフェリクスに報告しつつクレームを入れた。
「レイの称号を確認したんだ。『先代魔王の義娘』の称号が追加されてて、その効果に『聖属性の極大魔術使用権』があった。あいつは元々、聖属性の適性が高めで、今ではお前との親子契約の効果で、聖属性の適性が極になってる。聖属性の極大魔術が撃ち放題の状態だ!」
俺はじろりとフェリクスを睨みつけた。
「うん、そうだね」
「おま、分かっててやったんだろ!」
「でも、二百年前では必要だったんでしょ?」
「ゔ……」
俺は言葉を飲み込んで口をつぐんだ。その通りだったからだ。
「僕だってただ契約したわけじゃないよ? ちゃんと観て、レイに必要だって納得したからあの効果にしたんだ」
フェリクスは冷静に紅茶を飲みつつ、そうこともなげに言ってきた。
フェリクスには先見のスキルがある。
何でもかんでも観れるわけではないが、必要なものは必ずきちんと観えるらしい。逆に必要でないものは観えなかったり、観えてもぼんやりしすぎてて分からないらしい。
「……それを言われると何も反論はできないな……」
もっとあれこれ言ってやろうかとも思ってたんだが、こういう時にフェリクスは間違えない。長年一緒に仕事をしているのだ、そこは信頼してるからこそ何も言えなくなった。
「レイは面白い子だね。外から来たからか、この世界に良くも悪くも影響されない部分があるみたいなんだ」
「どういうことだ?」
「僕たちはこの世界に生まれ育った。だから、この世界の枠組みからはみ出せないんだ。レイはそこからはみ出すことができる、っていうのかな。良くも悪くも僕たちにはできないことができるようなんだ」
「良くも悪くも……」
「物事には何事も裏表があるでしょ。良いことだとしても別方面から見たら悪いこともある。レイが、あの子らしく生きていくことで、世界や僕たちにとっていい刺激になるみたいなんだ」
フェリクスは何かを含んだ笑顔をにこりとこちらに向けてきた。
「ウィルがレイの世話をするのは先見で観てたから知ってたけど、あんなに甲斐甲斐しく世話をしている所は見ていないんだ。ウィルだって既に影響を受けてるよ」
「ぶほっ……!」
俺は紅茶を飲みかけて思わず咽せた。
やっぱり気づいてなかったんだ、とフェリクスが残念な子を見るように呟いた。
「レイはね、僕たちみたいな上位者の圧をあまり感じないみたいなんだ」
「は!?」
この世界には歴然としたランクというものが存在し、上位者の圧はこの世界に生まれ育った者なら、自然と無意識に感じてしまうものだ。
上位者の行動は、よりランクの低い者たちにとっては脅威だ。簡単に命が刈り取られてしまうおそれがある。自己防衛のためにも、上位者の圧は本能的に感じられるのだ。
もちろんランクの高い者たちなら、その存在の圧力を隠すことができるので、毎回必ず感じられるものでもないが。
「それで、大丈夫なのか!?」
「僕がレイと一緒におつかいに行った時、レイが人攫いにあったんだ。その時に人攫いを灰にするほどの存在圧を出したんだけど、レイはけろりとしてたよ。普通、あれだけの存在圧を浴びたら、自分に対してじゃなくても何かしら影響は受けてるはずなんだけどね」
「そんな……」
「しかもその後、攫われたことの方が怖かったみたいで、泣きじゃくってね。レイが落ち着くまで背中をぽんぽん叩いてあやしてあげたんだよ。あんな風に頼られたのは初めてだよ」
フェリクスが慈しむように柔らかく微笑んだ。
先代魔王フェリクスの存在圧じゃなくて、人攫いの方が怖かったって、どういうことだ!!
「さらに、レイは僕と一緒だったら何だか安心できるって言ってくれたんだ」
「それで親子契約したのか!?」
「うん。そもそも僕の存在圧に影響受けない子なんて今までほとんどいなかったし、一緒にいて安心できるなんて言われたことないし」
「まぁ、魔王だからな……」
いくら上位者の存在圧をあまり感じないとはいえ、先代魔王と一緒にいて安心できるって……もはやレイは大物なのか?
「そもそも僕と契約できる者なんてほぼいないからね」
フェリクスが寂しそうにポツリと呟いた。
確かに、フェリクスほどの大物と契約できる者は、魔物でも最低限Sランク以上になってくるだろう。たとえSランク魔物でも、本能的に恐怖を覚えるような相手とは契約したいとは思わないだろうが……
「でね、レイはこの世界や僕たちにとって恩寵なんだよ。だから世界はリリスを代償に、あの子の召喚を許したんだよ」
「なっ……」
フェリクスは先見のスキルもあるが、長年管理者をやってきて、ほとんど世界と同じような考え方をしてきているんじゃ、と思わされる時がある。
……まさか、今回の召喚は……
「世界があの子に何をさせようとしているかは観せてもらえてないんだ。まぁ、何があっても守るけどね……せっかく、あの子が僕を親にしてくれたんだから」
フェリクスがいつもの聖職者の張り付いたような微笑みとは違った、腹が決まって吹っ切れたような落ち着いた微笑みを浮かべていた。
***
俺は半分ぼーっとした状態でユグドラまで帰った。フェリクスが言っていたことを改めて考え直していた。
「……恩寵か……」
レイが世界に対してどう恩寵になっているのかは、今はまだ良く分からない。
だが、あのフェリクスが親子契約をしたのだ。あいつにとっては確実に恩寵だろう。
フェリクスは圧倒的な強さ故に、部下や血縁からさえも一線を引かれて敬われてきた……そんなあいつをただの父親にしたのだ。
ユグドラの樹に戻ると、すぐにシェリーが慌てて駆け寄って来た。レイと琥珀が、予定時刻を過ぎてもまだ森から戻っていないらしい。
俺は急いで、かき集められるだけ人手を集めて、レイたちの捜索に出ようとした。
まさかその後、瘴気が溜まり過ぎて誰も手が出せなくなってた魔剣レーヴァテインを浄化して、そのまま連れ帰ってくるなんて……! しかも今まで聞いたことも無い、武器の人型化をしてだ!!
さらにはちゃっかり当代剣聖にまでおさまってやがる……! レイは剣士じゃないし、レーヴァテインの長さ的にもレイには合わないだろうが!!
フェリクスの言う通り、確かにレイは良くも悪くも、俺たちにはできないことをやってくれてるな……
ちゃんと見ておかないと、まだまだいろんなことをやらかしてくれそうで、目が離せない……全く、手の掛かる奴だ。
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◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
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